1940年代と1950年代の記憶喪失と破滅型フィルムノワール2本立ての解説◆2024.05.11(土)
なおこの映画感想はネタバレ全開になってます。
私の映画感想は基本的に2本立てです。何の2本立てなのかの解説をやります。
◆フィルムノワールとは主に1940年代のアメリカのモノクロ低予算映画です。
◆語源はフランス語ですがフランス映画はあまり言われません。
◆モノクロ。ハイコントラストな撮影が特徴です。夜のシーンがいい。
◆サスペンス。犯罪な話し。運命な女=ファムファタールなヒロイン。
◆低予算なので派手なアクションはありません。
◆当時の検閲によって主人公が犯罪者の場合は犯罪は引き合わない的エンドになります。
◆それなのに何故か後味がよく描写されるハリウッドテイストになってます。
◆何しろ低予算の当時のフィルムノワールは現在ならスプラッタやホラーと同じ扱いだったと思われます。
◆色違いのタイトル部分をクリックする私の感想にジャンプ出来ます。
◆『記憶の代償』(1946年)
◆この作品はジョセフ・L・マンキウィッツ監督、ジョン・ホディアク、ナンシー・ギルド、ロイド・ノーラン、リチャード・コンテ主演の記憶喪失サスペンスです。フィルムノワールでもあります。
◆1946年 Twentieth Century Fox アメリカ作品
ランニング・タイム◆108分
原題◆Somewhere in the Night
プロット◆記憶喪失で悪戦苦闘する話のようです。
音楽◆デヴィッド・バトルフ
◆ロイド・ノーラン、リチャード・コンテが出ているといかにも20世紀フォックス作品といった感じです。要するにスターがいない。通好みキャストなので別にいいけど。
◆全体的にジョセフ・L・マンキウィッツ監督なのでよく出来てます。お勧めです。
◆『街の野獣』(1950年)
◆この作品はジュールス・ダッシン監督、リチャード・ウィドマーク、ジーン・ティアニー、ヒュー・マーロウ、ハーバート・ロム主演の破滅型主人公のフィルム・ノワールです。
◆1950年 Twentieth Century-Fox アメリカ作品
ランニング・タイム◆96分
原題◆Night and the City
プロット◆プロレス興行をやろうとして色々とあり過ぎる話しのようです。
音楽◆フランツ・ワックスマン
Benjamin Frankel ... (British version)
Franz Waxman ... (American version)
◆相変わらず地味なキャストの20世紀フォックスで英国俳優も出ているので更に地味になってます。通好みキャストなので別にいいけど。
◆リチャード・ウィドマークは破滅型キャラを大熱演してます。ハーバート・ロムはプロレス興行の顔役クリスト役で好演してます。
◆全体的に絵に描いたような破滅型キャラクターの話しになってます。お勧めです。
◆ワーナーから独立したプロデューサーのダリル・F・ザナックが設立した20世紀はフォックスを乗っ取って20世紀フォックスになってます。設立当時はスターはいなくて子役のシャーリー・テンプルだけでスタジオ経営を何とか凌いでいたとのことです。そんな感じでスターがいないのはずっと続いていました。
そんなわけでお勧め2本立てなので見て読んで下さい。
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