1940年代フィルムノワール2本立ての解説◆2022.08.07(日)
なおこの映画感想はネタバレ全開になってます。
私の映画感想は基本的に2本立てです。何の2本立てなのかの解説をやります。
フィルムノワールとは主に1940年代のアメリカのモノクロ低予算映画のことです。
語源はフランス語ですがフランス映画のことはあまり言われません。
モノクロ。ハイコントラストな撮影が特徴です。夜のシーンがいい。
サスペンス。犯罪な話し。運命な女=ファムファタールなヒロイン。
低予算なので派手なアクションはありません。
当時の検閲によって主人公が犯罪者の場合は犯罪は引き合わないエンドになります。それなのに何故か後味がよく描写されるハリウッドテイストになってます。
何しろ低予算の当時のフィルムノワールは現在でいえばスプラッタやホラーと同じ扱いだったと思われます。
フィルムノワールの範囲が広い。最近の作品でもサマラ・ウィーヴィングがファムファタールを演じた『シークレット・ランナー』(2020年)がしっかりフィルムノワールしてました。
『Gメン対間諜』(1945年)
◆ヘンリー・ハサウェイ監督、ウィリアム・エイス、ロイド・ノーラン、シグニ・ハッソ主演のスパイサスペンスです。
◆ロイド・ノーランが出ているのでスターがいない20世紀フォックス作品です。そんな感じに地味に出来てます。出来はよろしい。
『密輸空路』(1946年)
◆ジョン・ファロー監督、アラン・ラッド、ゲイル・ラッセル主演の密輸サスペンスです。
◆ゲイル・ラッセルはジョン・ウェインが本気で惚れた女優さんです。そんなわけでゲイル・ラッセルにフラれたジョン・ウェインは好みを変えてラテン系の夫人をもらってます。
◆ジョン・ファロー監督は淀川長治先生の保証付の下手くそな監督でミア・ファローの父親ぐらいが取り柄です。フィルムノワールはスタッフにおまかせにしておけば水準作は撮れます。そんなわけで『大時計』(1947年)はマグレで出来がよかった。
そんなわけでお勧め2本立てなので見て読んで下さい。
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