『ギャングを狙う男』(1953年)
この映画の感想はネタバレ全開になっています。
フィル・カールソン、エドワード・スモール監督、ジョン・ペイン、イヴリン・キース主演の巻き込まれサスペンスのフィルムノワールのようです。
1953年 Edward Small Production アメリカ作品
ランニング・タイム◆83分
原題◆99 River Street
プロット◆元ボクサーが色々と大変な話しのようです。
音楽監督◆エミール・ニューマン
音楽◆アーサー・ラング
キャスト
ジョン・ペイン→元ボクサーのタクシー運転手アーニー
イヴリン・キース→女優志願のリンダ
ペギー・キャッスル→アーニーの夫人ポーリン
ブラッド・デクスター→ダイヤ強盗のビクター
フランク・フェイレン→元アーニーのトレーナー スタン
エディ・ウォーレン→ジムのポップ・ダーキー
ジェイ・アドラー→宝石故買屋のクリストファー
ジャック・ランバート→用心棒のミッキー
リック・ローマン→偽造パスポートのモンク
イアン・ウルフ→ワルドー・ダゲット
フィル・カールソン、エドワード・スモール監督の演出はよいと思います。
全体的に普通のフィルムノワールになってます。
コスミック出版発売のDVDにて。
画質は普通に近い。カクカクはある。
スクイーズ収録のフル表示
画面サイズはスタンダード。左右に黒味あり。
音声は Dolbydigital 2/0ch
cosmic pictures
一部に画像の乱れノイズがありますと一応著作権のアラートもあります。
メニュー画面
『ギャングを狙う男』
99 River Street
バックにライオンが吠えてるのでMGMだと思ったら違いました。
タイトル
Edward Small presents
John Payne Ernie Driscoll
Evelyn Keyes Linda James
in
99 River Street
タイトルバックは港の船のイラストです。
with
Brad Dexter Victor Rawlins
Frank Faylen Stan Hogan
Peggie Castle Pauline Driscoll
Jay Adler Christopher
Jack Lambert Mickey
Glenn Langan Lloyd Morgan (as Glen Langan)
Eddy Waller Pop Durkee
スタッフの紹介 1部にマスクがかかる。
本編です。
ボクシングの試合です。
チャンピオンのブラクストン対挑戦者のドリスコル。
ブラクストンがダウン。ドリスコルが追い詰める。
今度はドリスコルが押されています。眉付近から出血する。
これで視界が悪くなって防戦一報になるドリスコル。ダウンしてもうダメみたい。
アパートにて。
TV中継を見ている主人公のアーニーが登場。
ここはミスディレクションでアーニーがドリスコルだと思わなかった。
当時はライブ中継しかないと思い込んでいたが録画中継だったみたい。
夫人のポーリンはTVに夢中のアーニーに不満です。食事にしなさいと言う。
アーニーですが眉に傷跡があります。これでアーニーがドリスコルだと普通はわかるはずらしい。
TVを切るポーリン。アーニーと口論になります。
元ボクサーのアーニー。元ショーガールのポーリン。勢いで結婚したけどボクサーを廃業したアーニーに不満なポーリン。
アーニーとガソリンスタンドをやるからそれまで我慢してくれと言う。
タクシーで移動中です。
助手席にポーリンを乗せて花屋まで送るアーニー。
タクシー運転手がアーニーの現在の仕事です。
まだ口論のアーニーとポーリン。助手席ではなく後席に乗りたいとポーリン。
そんなこんなで花屋の前でポーリンを降ろすアーニー。
運転中のアーニー。
会社のスタンと無線で後でコーヒーでも飲もうとなってます。
ドラッグストアにて。
コーヒーカウンターのスタンに合流するアーニー。
スタンからポーリンと仲直りしろよと言われています。子供を産めばいい。プレゼントを持って帰宅し優しくすればと色々とアドバイスしてるスタン。
スタンと入れ替わりに知人のリンダが登場。舞台女優志願のリンダ。
ブロードウェイの舞台に出るのよと言ってるリンダ。大丈夫なのか。
チャンスが何より大事だとアドバイスするアーニー。
キャンディボックスを買ってプレゼント用に包装してもらうアーニー。
コーヒーカウンターの男の名前はチャック。
ブロードウェイ生花店にて。
仕事中のポーリン。そんなとこに男が登場。名前はビクター。
400カラットのダイヤ。5万ドル。そんな話しをしてるビクター。
どうやらポーリンは5万ドルをゲットしてビクターと駆け落ちする段取りのようです。
貨物船で2週間後にはフランスのパリにいる。
花屋前に来たタクシーのアーニー。
ちょうどいいあんばいに店内でポーリンとビクターがキスをしていました。
そんなわけで頭に血が上ってるアーニー。お客が来たが断ってる。
ビクターがタクシーに乗ろうとするが当然ポーリンもいる。
運転手がアーニーなのでポーリンがビックリしてます。
空車でタクシーを発進させるアーニー。
ポーリンはアーニーに殺されると怯えています。
アーニーは思案してから爆発すると主張してます。
とりあえず別のタクシーに乗ってるビクターとポーリン。ワシントンスクエアに行く。
ワシントンスクエアにて。ペット店です。
ビクターとポーリンが入ります。
故買屋のクリストファーと用心棒のミッキーが登場。
いきなりホールドアップをやらかすミッキー。そんなこんなで宝石を鑑定します。
宝石を買わないと言い出すクリストファー。突っ返します。
女とは商売しない。宝石を持ったオランダ人は死んだ。
これを聞いたポーリンはビクターに抗議する。私は手引きしただけよ。殺しはしないと聞いていた。
クリストファーですが殺しが絡むと間違いなく断るみたい。
タクシー会社にて。
アドバイスは役に立たないとスタンに文句を言ってるアーニー。
スタンを突き飛ばしてからさすがに謝ってます。
どうやらアーニーがボクサー。スタンはトレーナーだったようです。
それで2人まとめて廃業してタクシー会社に流れてきたわけです。
コーヒーでも飲んで落ち着けと言われているアーニー。
ドラッグストアのコーヒーカウンターにて。
リンダがアーニーを探して助けと訴える。男を殺した。
アーニーをリンダを助けようと劇場に行きます。
劇場にて。
アーニーとリンダ。
舞台に男が倒れています。
オーディションに来たらプロデューサー1人だけだったとリンダ。
そんなわけで襲われたので火かき棒で何度も殴打して殺したとのこと。
死んだのは製作者のダケット。
会うことを知っているのはモーガン。舞台監督他5人ぐらい。
それでアーニーはどうする。
ハドソンの昔の砂利採取場に埋めようと言う。
危険だと反対するリンダ。
何か物音がしています。
いきなりスポットライトが点灯しています。
最高の演技だと褒められているリンダ。そうなるとアーニーは利用されたのか。
どうやらそのようです。アーニーはとんだドッキリにやられたといった感じ。
関係者が大勢出てきます。アーニーのセリフがいいので使うと言ってる。
頭に来たアーニーはモーガンを殴打する。止める連中も全員殴る。
リンダに君は偽物だと言ってこの場を去るアーニー。
それはいいけどモーガンは警察に電話してます。警察沙汰にするようです。
タクシーで移動中のアーニー。ところでまだ客を乗せていない。
ボクシングジムにて。ポールマンズ・ジム何とか・・・
ここに入るアーニー。リングを見て昔を思い出してるアーニー。
それからマネージャーのポップと別室で会うアーニー。試合を組んでくれと言い出す。
アーニーとポップ。
部屋から出て2人で話し込みます。
リングに戻るのは無理だとポップ。50ドルやるからやめろと言う。
そんなこんなで試合はやることになってます。3週間で体調を仕上げるつもりのアーニー。
タクシー会社にて。
アーニーのタクシーに呼び出しの電話が入ります。
依頼人はビクターとポーリンです。アーニーを使って何かやらかすみたい。
呼ばれたバーにて。
ここをビクターの自宅アパートの窓から見ていいます。
アーニーは頭に来てるので待たずにすぐに帰ります。しかしタクシーの後部ドアに服が挟まって出ています。
アーニーの自宅アパートにて。
まだ後部座席には気がついていないアーニー。
帰宅するが当然ポーリンはいない。荷造りをするアーニー。
そんなとこに呼び鈴が鳴ります。来たのはリンダでした。
警察が来ると警告するリンダ。暴行で訴えられた。
リンダはもう舞台に出ないと言って謝罪する
まだ収まらないアーニー。ボクサーは拳は凶器になる。ケンカしただけで刑務所行きだ。
荷物をまとめてここから出るアーニー。
タクシーの後部ドアを開けるアーニー。
後席にポーリンの死体があります。これはビックリのアーニーとリンダ。
それでどうするとなります。
そんなとこにパトカーがきます。これは通過しただけ。
アパートにまたパトカーが来てます。
これは劇場で暴行の件です。色々と大変なアーニー。
タクシーで移動中にて。
運転するアーニー。成り行きで一緒に行動するリンダ。
無線でスタンにコンタクトするアーニー。
会社にて。
ちょうど警察が来ているがスタンは上手くごまかす。
アーニーに暴行容疑の令状が出ている。劇場の件です。
アーニーとリンダは花屋の男ビクターを探す。
電話で呼ばれたアパートに向かう。
ビクターの自宅アパートにて。
管理人のおばさんに上手いことを言ってローリンズさんは32号室と聞き出すアーニー。
32号室にて。
ノックをするアーニー。反応はない。それでどうする。
タクシーに戻るアーニー。ドアをこじ開ける道具を持ってまた行きます。
リンダにはタクシーから離れて待機しろと言う。
32号室にて。
道具でドアを開けて入り込むアーニー。
家探しをしてるといきなり殴打される。クリストファーの用心棒ミッキーでした。
そんなわけでミッキーに尋問されるアーニー。どうやらビクターの仲間だと思われているようです。
アーニーをパンクと言ってるミッキー。リボルバーを突き付けて脳みそが吹っ飛ぶぞと言ってるようです。『ダーティハリー』(1971年)で有名ですが意外とよく使われるセリフのようです。
女の名前はポーリンだと自白するアーニー。
隙を見て反撃するアーニー。何しろ元ボクサーなのでパンチは強力です。
格闘アクションからミッキーをノックアウトするアーニー。強い。
ビクターはダイヤ強盗でオランダ人を殺したと自白するミッキー。
外にて。
パトカーがタクシーに接近してます。このパトカーは通過しています。
隠れているリンダ。
またパトカーが来ます。これはタクシーを調べている。
32号室にて。
クリストファーがダイヤの換金を断ったと自白してるミッキー。
ビクターはジャージシティで貨物船に乗る。そこまで自白してます。
そんなとこにリンダが来てます。タクシーが警察に発見されたと伝える。
ミッキーをクローゼットに閉じ込めてここからズラかるアーニーとリンダ。
ペット店にて。
ここに入り込むビクター。何故か入れてるクリストファー。
ポーリンを始末したとビクター。困惑するクリストファー。
要するにビクターは女が消えたからカネを払えと主張してます。屁理屈です。
犯人はポーリンの旦那だから関係ないといった感じのビクター。
そんなこんなでクリストファーを痛めつけて壁の金庫からカネを出させるビクター。
金魚が云々と言ってたのは水槽の後ろに壁に金庫があったからでした。
5万ドルをゲットしたビクターはズラかります。しかしクリストファーだってこのままでいるわけがない。
タクシー会社にて。
アーニーの539号車を呼んでます。応答はない。
リンダと戻ったアーニーに警察が来たと伝えるスタン。
アーニーは犯人はビクターだと言ってるがスタンには何だかわからん。
タクシー無線の記録を調べてビクターらしき人物がどこに行ったか調べます。
この会社の記録にはなかった。
事務室にて。
ここに隠れているアーニーとリンダ。
最後まで付き合うわと主張するリンダに困惑のアーニー。そんな女はいないと言う。
ボクサーは勝ってる時とモテるが負けると誰も寄り付かないとアーニー。負けると女は対戦相手の方に行ってしまう。
その頃また刑事が来てスタンが相手をしてます。
そんなわけでアーニーに3035号車でその辺を流していろと言う。ビクターが見つかったら無線で連絡する段取り。
ペット店にて。
クリストファーと別の用心棒。
ビクターの偽造パスポートの手配をさせているクリストファー。別に親切でやってるのではなくて偽造パスポートを受け取りに絶対にビクターが姿を表すのでやってます。
走行中のタクシーにて。
アーニーとリンダ。連絡待ちになってます。
ペット店にて。
偽造パスポートのモンクに電話してるクリストファー。
ビクターに渡すのは1時間待ってから届けてくれと交渉してます。
偽装パスポートはジャージーシティの灯台カフェに届ける段取りです。
走行中のタクシーにて。
アーニーとリンダ。
ワシントンスクエアにはペット店があると気が付きます。
そんなこんなでリバー通り99番地のカフェだとなりそこに急行します。
リバー通り99番地 ハーバーライトカフェにて。
アーニーとリンダのタクシーが到着します。それでどうする。
そんなとこに警官が来ます。消火栓の前は駐車禁止だ。止めてはいかん。クルマを移動しろとのことです。ビックリした。
タクシーを移動させるアーニー。リンダはカフェに入ってしまった。
そんなとこに用心棒のミッキーがアーニーをホールドアップします。これもビックリ。アーニーも忙しい男だ。
ハーバーライトカフェにて。
リンダはカウンター席にいます。ジャケットを脱いでニット姿になってます。
肝心のビクターの顔を知らないリンダ。それでどうする。
そんなとこに男が来て主人にローリンズ、ビクターは?と聞く。
ビクターは奥のテーブル席にいました。来た男はモンクでした。
ビクターとモンク。
用意させたビクターの顔写真を刻印スタンプを押せば偽造パスポートは出来上がりです。
あとは乗る船と時刻を教えてモンクは引き上げます。
そんな感じは船に乗るだけになったビクター。
リンダはビクターの気を引こうとジュークボックスで音楽をかけてダンスします。
そうしたらカウンター席の別のオヤジが釣れてしまった。
その頃用心棒のミッキーは外から窓越しにカフェ内を伺ってます。
クリストファーのクルマにて。
連行されたアーニーは事情説明をする。俺の女房が殺されて殺人容疑をかけられている。証人というか犯人はビクターだ。俺の証人を殺さないでくれと主張する。
運転手の用心棒がアーニーを殴打して黙らせています。
ハーバーライトカフェにて。
釣れた親父の女房が来てリンダとお別れになってます。あとが大変だ。
いよいよ本命のビクターにコンタクトするリンダ。それはいいけどアーニーが捕まってるので外に連れ出してもどうにもならない。
ビクターはリンダに無関心です。
そんなわけでポーリンの名前を出すリンダ。これには反応するビクター。
そのまま外に連れ出すと思ったらキッチンを通り裏口から出ています。
裏口の外にて。
外に出たビクターとリンダ。
そんなとこに用心棒のミッキーがビクターをホールドアップする。
そのまま人がいないとこに行くようです。
クリストファーのクルマはあとをつける。
全員殺して宝石強盗団の仲間割れにしろと命じるクリストファー。これは大変。
で、5万ドルはお前とミッキーで分けろと太っ腹なクリストファー。
ここで気絶した振りのアーニーは運転手を妨害してアクセルを踏みっぱなし状態にさせる。そのまま暴走するクルマから飛び降りて脱出のアーニー。
クルマは激突してクリストファーと運転手は退場となります。
クルマのクラッシュからアーニーとミッキーとの撃ち合いになってます。
ビクターとそのへんの鎖を使ってミッキーを片付けて逃げます。リボルバーはちゃんと持っていく。
アーニーはリンダに警察を呼びに行ってくれと言う。
それからビクターを追います。
しかしビクターに撃たれてしまったアーニー。もう動けない。
危ないとこを作業中のフォークリフトが来たので助かったアーニー。
ビクターは貨物船に向かってます。アーニーは気合いで追ってます。
そんなとこに守衛が通りががったのビクターは隠れる。アーニーは必死こいて追う。
貨物船にて。
タラップを登って乗り込むビクター。
アーニーが追って来たのを見て待ち伏せるビクター。
リボルバーはもう空なのでグリップで殴ろうとするビクター。反撃するアーニー。
この辺でようやくアーニーがドリスコルだと気がついた。
プロローグの試合がオーバーラップしてるアーニー。
ビクターと格闘アクションになるがさすがに強力パンチのアーニーが押してます。
途中で少しビクターに押されたが無事にビクターをノックアウトさせたアーニー。
そんなとこに警官達とリンダがやってきます。
溶暗になります。
エピローグ。
ボクシングジムにて。
指導してるマネージャーのポップ。
そうなるとアーニーがカムバックしてるのかと思ったら違います。
アーニーはスーツ姿になってます。マネージャーではなくガソリンスタンドのオーナーになってました。御用の際は電話をと名刺を渡してます。
共同経営者がリンダのようです。
スタンがタクシー会社の営業で来ていたりします。
アーニーにまたアドバイスをするスタン。
アーニーとリンダ。
アドバイスの内容を耳打ちするアーニー。
エンドとなります。
a United Artists release
スクロールするcast of characters
そんなわけで普通のフィルムノワールのよい作品でした。
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