『明日なき男』(1950年)
この映画の感想はネタバレ全開になっています。
アンドリュー・L・ストーン監督、スティーヴ・コクラン、ロバート・ウェッバー主演のフィルムノワール・アクションのようです。
1950年 Warner Bros. - fast national pictures アメリカ作品
ランニング・タイム◆83分
原題◆Highway 301
プロット◆銀行強盗一味の末路の話しのようです。
音楽◆ウィリアム・ラヴァ
キャスト
スティーヴ・コクラン→リーダーのジョージ・レジェンザ
ロバート・ウェッバー→ビル・フィリップス
ウォーリー・カッセル→ボビー・メイズ
リチャード・イーガン→ハービー・ブルックス
ヴァージニア・グレイ→メアリー・シムズ
ギャビー・アンドレ→リー・フォンテイン (as Gaby Andre)
エイリン・トーン→マデリン・ウェルトン
エドモン・ライアン→トラスコット刑事 / ナレーター
アンドリュー・L・ストーン監督の演出はよいと思います。
全体的にフィルムノワール・アクションになってます。
ロバート・ウェッバーが出ています。若い。
代表作は、
『十二人の怒れる男』(1957年)
『殺しのテクニック』(1966年)
『バンクジャック』(1971年)
『ガルシアの首』(1974年)
コスミック出版発売のDVDにて。
画質はまあまあ。カクカクはあります。
スクイーズ収録のフル表示
画面サイズはスタンダード。左右に黒味あり。
音声は Dolbydigital 2/0ch
cosmic pictures
一部に画像の乱れノイズがありますと一応著作権のアラートもあります。
メニュー画面
『明日なき男』
Highway 301
バックにはワーナーの音楽が流れています。
タイトル
ロッカーから書類が取り出されて
Highway 301
物語を始める前に3人の州知事に登場頂きましょう。
そんなわけで州知事3人の前節が入ります。
メリーランド州知事のウィリアム・P・レイン Jr.
→犯罪者の末路を劇的に描き上げました。お勧めの映画です。
バージニア州知事のジョン・S・バトル
→犯罪で得られるものは皆無です。
ノースカロライナ州知事のW・カー・スコット
→犯罪行為は全く割に合わないと最後に知るのです。
本編です。前節ナレーションが入る。
ウィーンストーンセーラムに連続強盗犯が目をつけていた・・・・
銀行前にて。
クルマで5人がやってきます。銀行強盗です。
ハービー・ブルックス
ビル・フィリップス
ジョージ・レジェンザはリーダー
ボビー・メイズ
あとは運転席に1人が残ります。
銀行内にて。
15時になるとドアや窓にブラインドが下されて閉店準備になります。
いきなり銀行強盗が始まります。銀行員が床の通報スイッチに近づくが見破られていた。
手早く仕事を済ませた4人はクルマでズラかります。
郊外にて。
前に遅いカントリーワゴンがいます。ようやくどいたので抜いてます。
街から50キロ離れた廃農場に盗んだクルマを止めて一味のクルマに乗り換えます。
しかしカントリーワゴンのオッサンに目撃されていた。
オッサンはしっかりと通報したようで次のシーンは警察が来て調べてます。
会話でここは使われていない農場だとわかる。
オッサンはそれで怪しいと思ったそうです。オッサンの名前はライマン。
この情報は南部各地の警察に電信で送られた。
電信タイプライターが使われています。当時のハイテクです。
首都警察にて。ワシントンDCです。
ワシントン。リッチモンド。ボルティモア。この方面で強盗。
ナレーションがずっと入りっぱなしです。まあいいけど。
目撃者から1部わかったクルマのナンバーを手配してます。
それはいいけど警察側の名前が全くわからん。
後でわかりますが指揮を取るのがトルスコット刑事。
ダンスクラブにて。
情婦を連れてダンスになってるジョージ一行。
ガールフレンドの1人はホテルで3日間缶詰になったと愚痴が出ています。
このジョージのガールフレンドの名前がマデリン。
ボビーのガールフレンドはメアリー。
ビルのガールフレンドはカナダ人のリー。リーは強盗のことはまだ知らない。
男たちが席を外して女3人で話し込む。
マデリンが強盗のことを口走る。リーは何だかわからんが怪しいのはわかる。
そんなとこに男たちが戻ってきます。マデリンはズラかった。それでどうなる。
マデリンを追うジョージ。
クルマのグローブボックスからリボルバーを出してます。
その頃マデリンはタクシーから降りてホテルに戻ってます。
エレベーターが来ないでの階段を登ってるマデリン。
部屋に入って夜逃げの荷造りをやってます。
そんなとこにクルマのジョージが迫ってます。
ホテルにて。
マデリンはエレベーターを使うつもりですがもうジョージが乗って上がるとこです。
そんなわけで階段を使おうとするマデリンですがエレベーターが来たので乗ろうとする。
ドアが開くと中にジョージがいたわけです。
これはビックリのマデリンは階段に逃げるがリボルバーで撃たれて階段から転落して退場となります。ここは見事なスタントでした。
エレベーターボーイに下に行けと余裕のジョージ。
警察にて。
鑑識はマデリンを撃った弾丸の線条痕はユニオン駅で守衛撃った弾丸と一致した。
同じ強盗一味がやりたい放題してるわけです。
新聞の見出しです。
マデリン・ウェルトン射殺の捜査は難航。
連続強盗犯の正体は未だ不明。
警察にて。
捜査の打ち合わせになってます。相変わらず指揮をとる男の名前はわからん。
クラークに説明しろとなるが出番はない。誰なんだ?
肝心のチーフの名前はトルスコット刑事です。ようやくわかった。
クルマのナンバーの聞き込みのシーンが入ります。
アジトの部屋にて。
ビルとガールフレンドのリー。
リーはマデリンが殺されたので動揺してます。
ビルはもう1回デカい仕事とをしたらカナダに行って結婚しようとご機嫌をとる。
ジョージとボビーがやってきます。メアリーも一緒です。
次の仕事はリッチモンドだとなってます。200万ドルになると景気がいい。
街中で現金輸送車の待ち伏せにて。
段取り通りに現金輸送車が来ます。手際よく仕事をしています。
しかし運転者を射殺したりする。速攻で逃走します。
逃走中にて。
クルマ内で中身を確認すると全て裁断済みの紙幣のみで驚愕する5人。
そんなわけで200万ドルどころではなく200万ドルの切れ端でした。
大失敗となります。得るものはなく罪だけが残った。最悪です。
途中でいつものようにクルマを乗り換えています。
卵輸送トラックの荷台にジョージとボビーが入り込む。運転手は1人。
他の2人は別のクルマです。
警察は5人乗りのクルマを捜索してます。
トラスコット刑事、こちらパーカーです。そんな応答があります。
検問にて。
トラックはここに引っかかる。長い待ち時間の後に検問となります。
バージニア州警察の無線が聞こえてます。ジョージとボビーの特徴が手配されてる。
いよいよ検問になります。ダッシュで逃げるのかと思ったがちゃんと検問されています。
荷台をしつこく検査する警官。これは大変。
それでも何とか検問を突破してます。それでどうなる。
農場にて。
情報提供者アールとジョージ。
とんだ情報をよこしやがって激昂するジョージ。アールは何だかわからん状態。
紙幣の切れ端をアールに投げつけて殴打する。
画面に映ってないがアールを撃って片付けているジョージ。
アジトの部屋にて。
ジョージ。ボビー、ビル。3人は戻って女2人に逃げるように言う。
リーが強盗仕事を非難する。死人が出ている。
路上駐車の青のリンカーンのナンバーがパトロール中のパトカーに発見されています。
警官1人が残ってパトカーは応援を呼びに行く。残った警官はリンカーンの点火ケーブルを外してエンジンをかからなくしてます。
外にでジョージとビルはすぐにクルマに行かずにそのへんを回っています。
それからクルマに乗るが当然エンジンはかからない。
警察の方は応援のパトカーが接近してます。
現場の残った警官が撃ってきて撃ち合いになってます。これでビルが撃たれて退場となります。ジョージは逃げる。
何かとアジトの部屋に戻ろうと悪戦苦闘のジョージ。
非常階段を何とか下ろして登ってます。ここは近くの住民に目撃されてる。
現場にて。警察の現場検証です。
ビル・フィリップス。免許証にガールフレンドの写真。ドアの鍵まで持っていました。
ジョージとリー。ボビーとメアリー。それぞれ別に逃走してます。
ワシントン警察はビル・フィリップスの身元を特定した。
ビルの仲間ジョージ・レジェンザの名前を出ているがまだ確証はない。
現場で撃ち合いをしたマレー巡査が証人として呼ばれて容疑者リストの写真を確認することになります。もう1人の人相はよく覚えているとのこと。
そんなわけで逃げたのはジョージ・レジェンザだと確定してます。
クルマで移動中です。
ジョージ。ボビー。メアリー。リー。
リッチモンドのアパートに戻ることにしてます。
レストランに入ったとこでリーは新聞を買いに行った。
新聞でビル死亡を知るリー。自分の写真も公表されています。
リーを尾行してるジョージ。タクシーに乗るとこでリーを確保するジョージ。
新聞から捜査の指揮を取っているのがトラスコット刑事だとようやくわかった。
アパートにて。
部屋の様子をリーに確認させに行かせます。ボビーが付いている。
4階の44号室。リーが入ると窓は開けっ放しですが誰もいない。
リーは裏口から逃走しようとドアを開けるとジョージがいました。お前はシャドー星人なのかと思えるぐらいジョージは神出鬼没です。
ビルは死んで俺は生きていると何だかリーを口説いてるような感じになってます。
とりあえず4人はアパートの部屋に入ってます。
ジョージはマジなのかリーのことを口説いてます。それでどうなる。
高そうなブレスレットをプレゼントしてます。
それでも故郷のカナダに戻りたい。このことは誰にも言わないと主張するリー。
明日解放すると言い出すジョージ。それでもドアに鍵をかけています。
ジョージは食事に出かけてボビーは寝ずの番になる。メアリーは寝てる。
ナレーションが入ってリーは今逃げるしかないとなります。
ドアの下に新聞紙を差し込み外に出します。それから外側から差し込んである鍵を押し出して下に落として鍵をゲットする段取りにしてます。
ドアの鍵の回収に成功したリー。
ボビーは起きて洗面台が髭剃りをしてます。
この隙に部屋から脱出するリー。
食事中のジョージ。部屋に戻ります。
ようやく外に出ているリー。
ちょうど戻ったジョージに見つかってしまう。
必死こいて逃げるリーは公園に逃げ込む。これは悪手なのでは。
公園の抜けたリーはバーに逃げこもうするが閉店でドアが閉まっている。
またジョージに見つかってしまう。必死こいて逃げるりー。
タクシーを止めようとするが止まらない。それでもタクシーは戻ってくるがジョージが迫ってるので逃げるリー。
リーはアパート地下への階段に隠れます。タクシーは行ってしまった。
ジョージはリーを探してるが見つからない。
リーはドアを探った音がジョージに聞こえているような感じ。これは大変。
そんなとこにクルマの男女複数が来ます。酒場から帰りみたい。
助けを求めるリー。女たちは信じないが男2人はタクシーを呼ぶまでいてくれる。
ジョージは逃げています。
タクシーが来ました。男と2人に礼を言って乗り込むリー。
これで助かったと思ったリー。
しかし運転手がジョージでした。これはビックリ。マジでシャドー星人です。
そんなわけでリボルバーで撃たれるリー。ジョージは速攻でズラかります。
溶暗になります。
アジトの部屋にて。
寝ながらラジオを聴いてるメアリー。
タクシーで撃たれた身元不明の女性は意識不明の重体。生存の確率は半々・・・
口論になるジョージとボビー。
何で殺さなかっとジョージを責めるボビー。ジョージはボビーが居眠りしてリーに逃げられたからだと反論する。
それから途中でノイズたちを拾う。そんな話しになってます。誰なんだ?
クルマで移動中のジョージ一行。
5人です。ジョージ。ボビー。メアリー。あとの2人はわからん。
ドラッグストアの前で止まります。
まずはドラッグストアの公衆電話の番号を調べます。
リッチモンド総合病院にて。
ここにメアリーを潜入させてリーの病室を調べさせます。突撃するメアリー。
まずは受付で新聞記者を騙って4階に行きます。
4階にて。
メアリーはあたりを伺うがよくわからん。受付で聞きます。
リストにname unknownがあります。404号室です。
そんなとこに看護師長のスミスが来てお話しは?となる。一応記者を騙っているのでそれなりの対応するメアリー。
担当のパーカー巡査部長に会ってくれとなってます。そこの402号室にいます。
また来るわと帰ろうとするメアリー。
公衆電話でドラッグストアの公衆電話にかけています。
リーは404号室。警官は402号室と伝えます。これで用事は済んだ。
クルマからジョージとボビーが出動してます。
それはいいけどパーカー巡査部長がメアリーのところに来てしまった。
地元の記者と覚えているがアンタは見覚えがないと言われる。
404号室からトラスコット刑事が出てきます。ここにいたのか。
メアリーを尋問するために404号室に入れる。
私はトラスコット。ワシントンから来たとなる。
応援部隊が来ると聞いてビックリのメアリー。まずはここから出ないことには。
病院に入ったジョージとボビー。
エレベーターが使えない。
404号室にて。
身分証を見せてと言われるメアリー。忘れたと苦しい言い訳になる。
実は記者ではなくコラムニスト ジョン・ブレイクの手伝いだと称するメアリー。
いよいよイブニングスターのジョン・ブレイクに電話して確認してるトラスコット刑事。
その頃ジョージとボビーは4階に来ています。
外にはパトカーの応援部隊が押し寄せています。それでどうなる。
待っているクルマの2人はビックリ。しかしどうしようもない。携帯電話があったら違っていたけど。
404号室にて。
電話で確認のトラスコット刑事。ポケットのハンドガンに手がいくメアリー。
そんなこんなでメアリーのハンドガンを奪うトラスコット刑事。捕まるメアリー。
連行されるメアリーですが通路の椅子に座ってるジョージとボビーの前でトラスコット刑事の名前を出しています。
ジョージは2人まとめて片付けるいいチャンスだと言ってるがボビーはそうでもない。
404号室にて。
押し込むジョージとボビー。トラスコット刑事は撃ち合いになります。
その前にドアの前に衝立を置かせたトラスコット刑事。
そんなわけでリー暗殺に失敗して逃げます。ボビーは撃たれて歩けない。
通路にて。
応援の警察官たちに人混みで撃つのかうそぶくジョージ。
ちょうどエレベーターから出てきた看護師3人を人質に取って1階に降りる。
1階に降りたとこでまた撃ち合いになってます。
撃たれてボビーを引きずって逃げるジョージ。
しかし外に出たとこでボビーを置いて逃げる。
クルマの2人はもうダメだとジョージを置いて逃げたが何とか乗ってるジョージ。
カーチェイスになります。
パトカーに追われたジョージ一行のクルマは運転手が撃たれクラッシュします。
ジョージ1人だけが何とかクルマから脱出して逃げています。
ジョージは斜面を登って線路上に逃げる。
サブマシンガンで撃たれて蜂の巣になって倒れるジョージ。そこに列車が来て轢かれて死に至ります。
何だかジョージは精一杯やってヒロイックな死といった感じ。
これでは観客はジョージに入れ込んでしまいます。あの知事3人の前口上は何なんだといった感じ。さすがギャング映画のワーナーです。
エピローグ。
ジョージ一味の書類にはdeadとハンコが押されています。
リーは回復して無罪放免。
これまでことを説明するトラスコット刑事。
エンドとなります。
the end
a Warner Bros. - fast national picture
1部にマスクがかかってます。
starring
Steve Cochran George Legenza
Virginia Grey Mary Simms
Gaby André Lee Fontaine (as Gaby Andre)
with
Edmon Ryan Detective Sgt. Truscott / Narrator
Robert Webber William B. 'Bill' Phillips
Wally Cassell Robert 'Bobby' Mais
Aline Towne Madeline Welton
Richard Egan Herbie Brooks
Edward Norris Noyes Hinton
a Warner Bros. - fast national picture
スタッフの紹介 1部にマスクがかかる。
書類のページがめくれてキャストスタッフの紹介です。
そんなわけでギャング映画のワーナーらしいよい作品でした。
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