『シカゴ・コーリング』(1951年)
この電話料金サスペンス映画の感想はネタバレ全開になっています。
ジョン・ラインハルト監督、ダン・デュリエ、ゴードン・ゲバートの主演の電話料金サスペンスのようです。
1951年 Arrowhead Picture/United Artists アメリカ作品
ランニング・タイム◆75分
原題◆Chicago Calling
プロット◆電話代を捻出で悪戦苦闘する話しのようです。
音楽◆Heinz Roemheld
キャスト
ダン・デュリエ→金欠のウィリアム・R・キャノン 通称ビル
メアリー・アンダーソン→夫人のメアリー・キャノン
メリンダ・ケーシー→子役のナンシー・キャノン (as Melinda Plowman)
ゴードン・ゲバート→子役のボビー
ロス・エリオット→電話会社のジム
ロイ・エンゲル→ビルの知人ピート
マーシャ・メイ・ジョーンズ→屋台のペギー (as Marsha Jones)
ジュディス・テラフォード→ボビーの姉バブス (as Judy Brubaker)
ボブ・ファロン→ボーイフレンドのアーサー (uncredited)
ノーマン・フィールド→駅作業員のおじいさん (uncredited)
ジョン・ラインハルト監督の演出はよいと思います。
全体的に子役ドラマになってます。
ダン・デュリエはいつのも強面ではなく普通のオッサン役でした。
その代わりに少年の子役が目立っている子役映画でした。
コスミック出版発売のDVDにて。
画質はまあまあ。カクカクはあります。
スクイーズ収録のフル表示
画面サイズはスタンダード。左右に黒味あり。
音声は Dolbydigital 2/0ch
cosmic pictures
一部に画像の乱れノイズがありますと一応著作権のアラートもあります。
メニュー画面
『シカゴ・コーリング』
Chicago Calling
バックに音楽は流れていません。
タイトル
電柱のシーンから始まります。電線の本数が多い。
そんな感じで電柱のモンタージュが入ります。電話のモンタージュでもある。
シカゴからお電話です・・・
Joseph Justman presents
Chicago Calling
タイトルバックは壁紙みたい模様です。
starring
Dan Duryea William R. Cannon
with
Mary Anderson Mary Cannon
Gordon Gebert Bobby
Ross Elliott Jim
Melinda Casey Nancy Cannon (as Melinda Plowman)
Judith Trafford Barbara 'Babs' Kimball (as Judy Brubaker)
Marcia Mae Jones Peggy (as Marsha Jones)
Roy Engel Pete
スタッフの紹介 1部にマスクがかかる。
本編です。
街にて。ナレーションが入る。
ここはロサンゼルス。200万の住民がいる街だ。
07:23から
そんな感じで色々な仕事のモンタージュが入ります。
子役のナンシーが登場。パパが来て呼んでます。
パパ役がダン・デュリエです。ウィリアム・R・キャノン。ビルです。
どうやら朝帰りのビル。ママは何て言ってたと探りを入れる。
ママは東海岸のボルチモアのおばあちゃんの家に行くとナンシー。これは大変。
自宅アパートにて。木造の安いアパートです。
ママの名前はメアリー。メアリー・アンダーソンが演じてます。『救命艇』(1944年)でおなじみです。
メアリーは荷造りしてます。そうなるとボルチモア行きはマジです。
ピートに泊めてもらったと言い訳のビル。
会話からビルはアル中で無職。カメラマンの腕はよかった。
ウィリアム・R・キャノンという名前なのでカメラマンなのが当然なのかと思えるがこの当時はまだキャノンはそれほど有名ではなかった?
戦時中は爆撃機の機関銃手をやっていたビル。
メアリーにキスして機嫌をとるビル。
しかしいいところでナンシーが帰宅してしまった。それでどうなる。
そんなわけで愛があるうちに別れましょうと言われてしまう。
あなたが信じられるようになったら戻ってくるわとメアリー。
ボルチモアまで30ドルで行く段取りのメアリー。
普通のクルマを相乗りで割り勘にするようです。相乗り広告でそうした。
何だか現在ならネトウヨ自警団からクレームが来そうな感じ。
明日の10時に迎えが来るとメアリー。
街にて。
旅費を出すためにカメラを売り払ってるビル。
メアリーとナンシーもいます。何で売るのと言ってるナンシー。
遊園地にて。
3人で来ています。
ナンシーをメリー・ゴー・ラウンドに乗せて話し込むビルとメアリー。
今夜は戻ってこないとビル。別れを見たくない。
そんなわけでここでお別れでキスになってます。
溶暗になります。
自宅アパートにて
メアリーとナンシーが出かけます。犬は残してます。
迎えのクルマは普通のセダンです。白タクなのか。アメリカでは合法らしい。
これでメアリー・アンダーソンの出番は終わりです。
ビルは隠れて見送ってます。
クルマで移動中と当てもなく歩いてるビルがオーバーラップされています。
知人ピートの自宅アパートにて。
ソファで寝ているビル。室内は散らかり放題。ピートと飲み明かしていたようです。
ピートには怖い夫人がいます。そんなわけで文句を言われてるピート。
そんなわけでピートは仕事へビルは当てもなく出かける。
自宅アパートにて。
帰宅するビル。作業員が来てます。電話会社の男が登場。
キャノンさん。料金未納で電話を撤去しますと電話会社の男。
ビルははいどうぞと気にしていない。
そんなとこでドアに電報があることに気が付く。
電報の内容は
ナンシーがシカゴ近郊で交通事故に遭い重傷を負いました。
手術が終わるロサンゼルス時刻の木曜朝9時から10時に電話します。
メアリー。
そうなると電話は必須になってしまった。
電話機の撤去はやめてくれと交渉するビル。数時間で金の工面をすると泣きつく。請求書は53ドルです。
そんなこんなで電話会社の男は金の工面がついたら電話を繋ぎますとなります。現在の状況は電話機はあるけど電話は切られています。
電話会社の男は帰ります。それでどうなる。
まずナンシーの貯金箱を壊してるビル。それをやるのか。小銭はある。
出かけるビル。
ピートの働く店にて。
コック仕事のピート。金を貸してくれと泣きつくビル。
ボブはどうだとピート。フィッシャーは?→もう借りてるとビル。
結局借金は出来ず。何しろピートもこの仕事は初めて1週間とのこと。
街を歩き回るビル。
電話会社にて。
交渉するビル。ここも上手くいかず帰ります。
救援組織にて。
おばさんに交渉するビル。ここもダメです。
金融会社にて。サラ金です。
外面がいいオッサンに交渉するビル。50ドルの担保は?となる。
それなら100ドルだとビル。担保はない。
昨年の所得税は?と聞かれるが払っていないビル。
そんなわけでここもダメです。救援組織に行ったらと言われる。
街を歩くビル。犬も一緒です。
屋台で食事のビル。お姉さんが店員です。
スープを頼んでもまともに食えないのでお姉さんから具合が悪いんですかと言われる。
成り行きで事情を話してるビル。
隣の靴磨きの客のオッサン ブレイクがビルに声をかける。
ラジオ番組『友人が隣人を助ける』に出ないとか勧誘する。
これを断ってるビル。私生活の切り売りはしないと主張する。
そんなとこで犬が少年の自転車に轢かれてしまう。悪いことは続く。
お姉さんがブレイクさんから5ドルの寄付がありましたとビルに渡す。
受けとるビルはブレイクが来たらお礼と謝罪をしてくれと言ってこの場から去ります。
実はこの5ドルとお姉さんが出してました。靴磨きのオッサンが冷やかす。
自宅アパートにて。
自転車の少年はここまでついて来ました。犬の名前はスミティ。
ナンシーの話題から破産したの?とストレートに聞かれてるビル。
会話から少年の名前はボビーとわかる。57ドル75セント貯めてると主張するボビー。
そんなこんなでボビーの家に金を取りに行くことになります。
ボビーの家にて。
ここは施設といった感じ。大丈夫なのか。
ボビーの姉は面会するビル。挨拶程度。
ボビーの部屋に姉のボーイフレンド アーサーが寝ています。
クリップ止めの金が見えてます。そうなるとどうなる。
肝心のボビーの貯金箱がありません。姉がどうにかしたらしい。
そんなわけで姉に抗議するボビー。
ビルにはボビーの世話をするのは大変なのよと愚痴の姉。
ビルは帰ります。外に出たところボビーが追ってくる。
お金があったと言い出すボビー。ベッドにあったお金だ。
さすがにそれはまずいから返せと言うビル。
ボビーは貯金箱を見つけたら返せばいいと主張する。
結局を金を受け取ってるビル。
電話会社にて。
金は何とかなったのにもう閉店ですとガードマンに止められる。
全く交渉の余地がないガードマン。しょうがないので帰るビル。
ビルはボビーにもう帰れと冷たくする。もう頭が混乱しています。
考え直してボビー謝罪するビル。上手くいかなくてイライラしてた。
ボビーのお願いで何故か野球の試合を見に行くことになります。
野球場にて。
まだ西海岸にMLBは来ていない。マイナーリーグです。
ハリウッド・スターズですがAAAでもない感じ。まあいいけど。
50セントで帽子を買ってボビーに被せる。
試合が終わって帰るビルとボビー。
ここでホビーがお金をなくなったと言い出す。マジみたい。
落としたとしたら座っていたとこだ。そんなわけで探しに戻ります。
観客席にて。
必死こいて探すビルとボビー。清掃員がライトを貸してくれる。
しかしお金はありません。遺失物センターに行けばとなる。
遺失物センターにて。
お金を落とした。特徴はと聞かれる。
100ドル以上でドルマークのクリップで止まってるとビル。
これですかとマジで戻ってきます。通路で女性が拾った。名乗らずに帰った。
そんなわけで無事に受け取るビル。
自宅アパートにて。
帰宅するビル。壊した貯金箱を見ています。
ホビーの自室にて。
寝ているボビーに声がかかる。窓からビルが呼んでいます。
裏口から入るビル。ボビーに盗みは初めてかと聞くビル。2度としてはダメだ。
お金は自分が返すとビル。
言い訳をするとそのうちに言い訳が事実だと思い込むようになるとボビーに言い聞かせるビル。自分のことです。
居間で姉たちを待つとビル。
居間にて。
待っているビル。電話がかかってきます。すぐに切れる。
電話するビル。シカゴまでの長距離電話。警察に繋いでほしい。この電話機の番号を伝えています。
どうやらシカゴ警察に交通事故の情報を聞いてナンシーのことを調べるらしい。
そんなとこに姉とアーサーが戻ってきます。
勝手に電話を使ってるとビルを非難する姉。
金を返すとビル。激昂するアーサー。そんなわけで大騒ぎになってます。
シーンは変わります。
夜間の工事現場にて。
何故かビルが来て親方に雇ってくれと言い出す。シカゴに電話する料金がいるんですと交渉する。
鑿岩機はできますと主張するビルに鑿岩機を使わせる親方。全然ダメです。
そんなわけでシャベル仕事になってます。一輪車、いわゆるネコも使ってます。
つるはし仕事もやってます。とにかくやってます。
朝になって日銭が支給されています。
無事にお金をもらったビルはお礼を言う。親方は好意的でした。
自宅アパートにて。
ボビーが来てます。そんなとこに電話会社の男が来る。
ビルに電話会社が来たと伝えてくれとなります。
ここでボビーをビルの状況は説明して説得にかかってこまらせる。
街にて。
歩いてるボビー。呼ばれています。ビルでした。
ビルはある店の公衆電話を使ってシカゴ警察に長距離電話をしてます。
そばにコインが大量にあります。
該当する名前はありませんでしたとなります。それでどうする。
シカゴではなくシカゴ近郊と聞いてそうなると違うとなるシカゴ警察。
それはいいけどアーサーがビルの住所を警察に言ったと知らせるボビー。
そうなると警察沙汰になります。これは大変。
長電話してるとパトカーのサイレンが聞こえたりします。これは特に関係なかった。
長距離電話は切れてしまった。それでどうする。
自宅アパートにて。
帰宅するビル。ボビーもついてきます。犬は無事だ。
電話がかかってきます。切られているのでは?とりあえず出るビル。
ジムと名乗ってます。誰なんだ?→電話会社の男がジムでした。
どこにいるのかと思ったら窓の外の電柱に登っていました。
なるほどビルの電話を繋いでいたわけです。電話は電柱からかけていた。
電話が来ますよとジム。正午になったら電話は切りますとジム。
君は天使だよとビル。
それはいいけどアパート下にはパトカーが来て刑事2人が降りる。これは大変。
マジで刑事2人が来ます。
ビルに署まで同行してくれと普通に始めてます。
15分待ってくれと交渉するビル。しかし外に出されるビル。
ちょうど電話がかかってきます。戻って電話に出るビル。
メアリーからです。間に合った。それでどうなる。
何だかナンシーは亡くなったような感じ。
電話が終わり警察に行くので外に出るビル。ボビーもです。
また電話かかかってきて刑事が出てます。
外にて。
パトカーに乗り込むビルとボビー。
電話の刑事が来ます。ビルに連行はしないと言い出す。本部と話してそう決まった。
せめてもの慰めだと言う刑事。刑事2人のパトカーは引き上げます。
ビルはそのまま歩いています。どこに行くと聞くボビー。
歩き続けるビル。ついて行くボビー。
道路をクルマにお構いなしに横断してるビル。
ひたすら歩くビル。クルマ置き場から駅構内に入ってます。
駅構内にて。
列車が来ます。その前に佇むビル。そうなるとどうなる。
ボビーがビルを止めようと半狂乱になってます。作業員のオッサンが止めてる。
この頃になってようやくこれは子役映画なのかと気がついた。
列車が通過します。ビルは無事でした。
作業員のオッサンはビルにこの子が死ぬところだったと言う。
自殺するのかと聞かれるビル。もう心配しなくてといいとビル。
オッサンから息子さんかいと聞かれて息子だと答えるビル。
2人で歩いてここから去ります。
エンドとなります。
a United Artists release
made Motion Picture Center Studios, Hollywood, Los Angeles, California, USA
Arrowhead Picture
そんなわけで子役映画のよい作品でした。
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