映画感想の加筆改訂のお知らせ

にほんブログ村

« Hollywood Express #862◆2020.02.08(土) | トップページ | ベイジル・ラスボーン版ホームズ『闇夜の恐怖』(1946年) »

2020.02.15

ベイジル・ラスボーン版ホームズ『シャーロック・ホームズの殺しのドレス』(1946年)

このホームズ映画の感想はネタバレ全開になっています。
ロイ・ウィリアム・ニール監督、ベイジル・ラスボーン、ナイジェル・ブルース主演のホームズ映画のようです。


1946年 Universal Pictures アメリカ作品
ランニング・タイム◆69分
原題◆Dressed to Kill
プロット◆謎のオルゴールで色々とある話しのようです。
音楽◆Music Department
Milton Rosen ... musical director
Richard Hageman ... composer: stock music (uncredited)
Delos Jewkes ... singing voice: "Ya Never Know Just 'Oo You're Gonna Meet" (uncredited)
William Lava ... composer: stock music (uncredited)
Charles Previn ... composer: stock music (uncredited)
Ethmer Roten ... musician: flute (uncredited)
Hans J. Salter ... composer: stock music (uncredited)
Paul Sawtell ... composer: stock music (uncredited)
Frank Skinner ... composer: stock music (uncredited)

キャスト
ベイジル・ラスボーン→探偵のシャーロック・ホームズ
ナイジェル・ブルース→相棒のワトソン医師

パトリシア・モリソン→ヒルダ・コートニー夫人
フレデリック・ウォーロック→カバナー大佐
ハリー・コーディング→運転手のハイミー
シリル・デレバンティ→オルゴールの囚人ジョン・デビッドソン (uncredited)

イアン・ウルフ→警視総監
カール・ハーポード→ホプキンス警部
トム・ディロン→尾行のトンプソン警部 (uncredited)

エドマンド・ブレオン→ポーツマスのエモリー氏
パトリシア・キャメロン→バイヤーの御婦人
トプシーグリン→キルゴアの娘 (uncredited)
ホームズ・ハーバート→オークションのクラブツリー

ウォレス・スコット→パブのジョー
メアリー・ゴードン→ハドソン夫人

ロイ・ウィリアム・ニール監督の演出はよいと思います。
全体的に普通のホームズ映画になってます。

ドイツ顔の俳優イアン・ウルフはこのシリーズに出てるうちに手下や店員から出世して警視総監になってます。

コスミック出版発売のDVDにて。
画質はそれなりに悪い。
スクイーズ収録のフル表示
画面サイズはスタンダード。左右に黒味あり。
音声は Dolby Digital 2.0ch

cosmic pictures
一部に画像の乱れノイズがありますと一応著作権のアラートもある。
メニュー画面

『シャーロック・ホームズの殺しのドレス』
Dressed to Kil
バックにはUniversalのタイトル音楽が流れていない。

タイトル
A Universal Picture
これまでとは少し違ってます。

Basil Rathbone Sherlock Holmes
and
Nigel Bruce Doctor Watson
in
Dressed to Kill

with
Patricia Morison Mrs. Hilda Courtney
Edmund Breon Julian 'Stinky' Emery (as Edmond Breon)
Frederick Worlock Colonel Cavanaugh (as Frederic Worlock)
Carl Harbord Inspector Hopkins
Patricia Cameron Evelyn Clifford
Holmes Herbert Ebenezer Crabtree
Harry Cording Hamid
Leyland Hodgson Tour Guide
Mary Gordon Mrs. Hudson
Ian Wolfe Commissioner of Scotland Yard
スタッフの紹介
原作は特にないようです。
監督ですが3作目から全部ロイ・ウィリアム・ニール監督でした。

ダートムーア刑務所にて。
ナレーションが入る。厚い壁で外の世界と隔てられた場所である。
囚人2人が登場。オルゴールを作ってます。
どうやら片方が話しを聞き出そうとしてるが上手くいかない。

オークションにて。
オルゴールが出ています。
1つ目は2ポンドで売れました。オッサンが買った。
2つ目は御婦人が買ってます。
3つ目は・・・

オークションに遅れたと称する紳士がやってきます。
欲しい物があった。3つのオルゴールだ。
売れましたと聞くと売り先の名前を聞く。当然断る主人。
しかし5ポンド出すと教えてます。それでいいのか。
ポーツマスのエモリー氏。
無記名の女性。これは業者でしょうと主人。
キルゴア氏
そんな感じで情報をゲットして引き上げる紳士。

店先のクルマにて。
運転手と話し込む紳士。
愛を込めてヒルダ・コートニーのサイン本を大事にしてる運転手。
会話から紳士はカバナー大佐。運転手の名前はわからん。

ホームズの自宅アパートにて。
バイオリンを弾いてるホームズ。雑誌を読んでるワトソン。
ストランドマガジンの新作『ボヘミアのスキャンダル』の話題になります。
それからアイリーン・アドラーの話題にもなってます。

ノックがしてオッサンの紳士がやってきます。
ワトソンの友人スティンキーです。これはあだ名。ジュリアン・エモリー氏です。
額に絆創膏を貼ってるエモリー氏。自宅の居間で何者かに殴打され安いオルゴールを盗まれたそうです。
オルゴールマニアのエモリー氏。5000ポンドもするオルゴールは手付かずだったのに5ポンド以下のオルゴールが盗まれた。

色々と推理するホームズ。それからオルゴールのコレクションを見たがるとエモリー氏はホームズを招待します。
速攻で出かけるホームズ。ワトソンがお茶を持ってきたが出かけます。

エモリー氏の自宅にて。
ここに来てるホームズとワトソン。
自慢のオルゴールのコレクションを見学してるホームズ。
何故無価値に近いオルゴールを盗んだんでしょうと怪しむホームズ。
で、昨日2ポンドが買ったオルゴールはまだ盗まれていないとわかります。
ナイトウォッチのクラブツリー。これがオークションの店の名前です。
間違えて盗んだと推理してまだ危険だと心配してるホームズ。

外にて。
徒歩で移動のホームズとワトソン。
心配し過ぎだよとワトソン。

エモリー氏の自宅にて。
電話です。ヒルダ・コートニー夫人からです。
上機嫌のエモリー氏ですがかつらを外してます。当然ハゲてる。
15分後に来るからカギを開けて待っていますとなる。

次のシーンでヒルダ・コートニー夫人が来てます。
当然かつらはかぶってるエモリー氏。
ホームズの話題になると何とも言えない感じになるヒルダ。

いつの間にかに運転手の男が入り込んでます。
オルゴールが欲しいとヒルダ。売りませんとエモリー氏。
ヒルダに最接近するエモリー氏ですが運転手の投げナイフで死に至る。
何で殺したのと運転手を非難するヒルダ。エモリー氏の命が惜しいわけではなく面倒になるからです。
スコットランドヤードとホームズが出てくると怒ってるヒルダ。
とりあえず引き上げています。オルゴールはゲットしてる。

クルマにて。
戻るヒルダと運転手。カバナー大佐が待っています。

時間が経過したエモリー氏の自宅にて。
警察が現場検証ををやってます。ホームズとワトソンも来ています。
オルゴールがないと指摘するホームズ。
オークションハウスに行くホームズとワトソン。

オークションハウスにて。
ここにきてるホームズとワトソン。事情聴取のホームズ。
オルゴールの仕入れ先は刑務所です。
5ポンドで情報を売ったことも話す主人。普通の紳士だと話す。

最後の落札者キルゴア氏の自宅にて。
ここに来てるホームズとワトソン。呼び鈴を押すが出ない。
ようやく出てきたのでメイドのオバサンで愛想が悪い。誰もいないと称する。
強引に入り込むホームズとワトソン。メイドのオバサンは買物に出かけた。

外に出たメイドのオバサンはタクシーを使う。行き先は高級住宅地。

最後の落札者キルゴア氏の自宅にて。
ホームズとワトソン。何か音がします。クローゼットからです。
クローゼットには女の子が縛られていました。救出します。
オルゴールを取られて泣いてる女の子。ワトソンが慰める。
ホームズはあのメイドが持っていったと見破ります。もう遅いけど。
あれは女優だよとホームズ。色々と変装している。
ワトソンを置いて出かけるホームズ。

クルマにて。
メイド、カバナー大佐、それに運転手。

オークションハウスにて。
人形を1ポンドで競り落とす御婦人。すぐに人形を持って帰ります。

店の前にはクルマで待ち伏せて人形を買った御婦人の尾行になってます。
会話から運転手の名前はハイミーとわかる。
ヒルダはメイドに変装していたようです。これはビックリ。
バスで移動の御婦人に店に戻ってます。

店にて。
ここに入るカバナー大佐とヒルダ。
オルゴールを買い取ろうします。しかしオルゴールは売れていた。
買った人は?と名刺を見るカバナー大佐。買ったのはシャーロック・ホームズでした。

クルマに戻ってこれからどうする?となってます。
このクルマをタクシーで尾行する男がいます。

クルマでl移動中の3人。
尾行に気がつくヒルダ。それでどうする。

スコットランドヤードにて。
打ち合わせになってます。ホームズとワトソン。警視総監。警部。
あの女性は誰だ?となってます。前歴はない。そんなわけで手がかりはない。
トンプソン刑事が尾行してる話題になってます。
肝心のオルゴールですがX線写真を撮ってますが何だかわからんようです。
オルゴールを作った受刑者はジョン・デビッドソン。彼が隠した盗品はいまだに見つかっていない。
ジョン・デビッドソン受刑者は元イングランド銀行の原版工。5ポンド札の原版の完璧なコピー。これで印刷すれば偽札ではなく本物の札だ。これは大変となります。
刑務所に刑事を潜入させても口を割らなかったジョン・デビッドソン。

そんなわけでオルゴール3つには5ポンド札原版の隠し場所の暗号があるとなります。
オルゴールを熱心に聞いてるホームズ。口笛で再現してます。そんな感じでオルゴールが暗号になってるようです。
それでオルゴールごとに曲が1部違う。そんな感じでホームズは音感があるようです。さすが下手なバイオリンを弾くだけのことはある。

警部に電話です。ホプキンス警部と名前がわかる。
悪い知らせで尾行していたトンプソン刑事が事故死したとのことです。
タクシーに轢かれたトンプソン刑事。事故ではなく殺人ですとホームズ。

パブにて。
歌の芸人がいます。ここに来てるホームズとワトソン。
役者のたまり場だと説明するホームズ。知り合いのジョーに声を掛ける。
ジョーは音楽関係には強いらしい。羨ましい。
オルゴールの曲をキーボードで弾いて聞かせるホームズ。
そんなこんなで曲が何かの暗号だというのはわかります。解読がわからん。
元の曲を楽譜にしてくれと頼むホームズ。数分で出来ますとジョー。凄い。
ジョーはメイベルに酒をくれと言ったりしてます。アル中なのか。

ホームズの自宅アパートにて。
帰宅して階段を登るホームズとワトソン。
オルゴールは3つそろわないとわからんとホームズ。

部屋に入ると誰か来てるとホームズ。
しかし来ていたどころではなく家捜しされてめちゃくちゃな状態です。これはビックリ。
ワトソンはハドソン夫人を呼ぶ。部屋を見てビックリのハドソン夫人。
で、いつもの通り依頼人を部屋に入れたとのこと。若い女性と初老の紳士。
肝心のオルゴールはホームズがビスケットの箱に隠していた。まだあります。

翌朝にて。
徹夜で暗号を調べていたホームズ。ワトソンが起きてきます。
下手なバイオリンを弾いて気分転換のホームズ。
ワトソンには演奏がわからん。子供の頃にピアノを習ったが出来ないので鍵盤に番号を振ってやってたと話す。
ホームズはそれを書き出してくれとワトソンに頼む。
番号からアルファベットを割り出すみたい。

スコットランドヤードにて。
警視総監とホプキンス警部に説明するホームズ。
正真正銘の5ポンド札原版の隠し場所はS博士の・・・だけわかった。
このS博士の名前が見当もつかない。名前が膨大な人数なので探すのは人海戦術のスコットランドヤードにまかせるホームズ。
ホームズはエモリー氏の自宅に残されたタバコの吸い殻を手がかりにする。

タバコ店にて。
聞き込みのホームズ。アッサリと3人の名前が判明します。
インドのレディ・ウィンストン
アイルランドのスミス夫人
ブライアンストンのコートニー夫人。

コートニー夫人の自宅にて。
ここに来たホームズ。ヒルダ夫人にコンタクトします。
サー・ロックデルとは誰なんだ?共通の友人とか。
ハンプトンロードのキルゴア邸で会いましたとホームズ。ヒルダがメイドに変装していたことを言ってます。
耳の形でわかるんですとヒルダを問い詰めるホームズ。
タバコの吸い殻はホームズをおびき寄せるエサだと言い出すヒルダ。もうガバナー少佐とハイミーが来てます。これは大変。
リボルバーを突きつけるカバナー少佐。手錠をかけられるホームズ。
ホームズをどこかに連れて行き殺す段取り。

クルマで移動です。
ホームズ、カバナー大佐。運転手のハイミー。
タバコを吸わせてくれはその隙に手錠のカギをゲットしてるホームズ。

ガレージにて。
ここにクルマは入ります。
手錠のホームズを宙吊りにしてクルマのエンジンの熱で毒ガス発生器を作動させる。
猛毒の一硫酸の毒ガスだそうです。聞いたことがないけど。
これでズラかるカバナー大佐とハイミー。

残された手錠で宙吊りのホームズは悪戦苦闘して宙吊りから脱出しようとする。
カギはあるのはいいけど宙吊りから脱出しないと使えない。
梁に足をかけたりしてようやく宙吊りから脱出してるホームズ。マジで死ぬとこでした。

ホームズの自宅アパートにて。
ここに来てるヒルダ。ワトソンとコンタクトします。
ウィリアムスと名乗ってるヒルダ。妹が失踪したと絵に描いたような作り話をする。
水を下さいとお願いしてその隙に戸棚に発煙筒を投入するヒルダ。
戸棚から煙が出て動転したワトソンは思わずビスケットケースを持って逃げようとする。それから消火器を取りに行ってしまった。
そんなわけでヒルダはビスケットケース内のオルゴールをゲットしてズラかります。
ワトソンは火を消してるつもり。ようやくヒルダがいなくてオルゴールも消えたことに気がつくワトソン。

アジトにて。ヒルダの自宅です。
オルゴールを渡すヒルダ。これで3つそろって暗号解読になります。
もう解読方法はわかってるようです。ヒルダが聞いて鍵盤の番号とからアルファベットを割り出す。

ホームズの自宅アパートにて。
ヨレヨレのホームズが帰宅します。
迎えるワトソン。さすがにどうした?と聞きます。
それから悪い知らせでオルゴールは女に盗られたと知らせる。
まあいいやとホームズ。疲れているようで皮肉をいう元気もない。
それでも『ボヘミアスキャンダル』のトリックを使われたと言ってます。
敵は暗号を全部手に入れたどうする?となります。

会話の流れで唐突にワトソンはサミュエル・ジョンソン博士の話しをする。
それだとホームズ。S博士の名前がわかったわけです。
サミュエル・ジョンソン博士は有名人らしい。

サミュエル・ジョンソン博士の自宅にて。博物館になってます。
案内のオッサンが見学者たちを引率して説明してます。
あの3人もいます。書斎の書棚が目的地です。

書棚を合い鍵で開けてるガバナー大佐。
本を放り投げてそれらしい品物をゲットします。これが5ポンド札原版だ。
そんなとこにホームズがリボルバーを構えてホールドアップとなります。
ヒルダをコートニー夫人と呼んでます。
ハイミーがナイフを投げるホームズが撃つ。ナイフは外れて撃たれたハイミーは倒れる。

ワトソンが警官隊を引き連れてやって来ます。
逮捕されるガバナー大佐とヒルダ。
ハイミーは病院送りにしてしっかり治してから死刑にするようです。現在の日本の警察と同じだ。

ホームズとワトソン。それにホプキンス警部。
才能の使い道を誤ると大変だと格言のホームズ。
よかったよかったとエンドとなります。

A Universal Pictureもthe playersの表示もない。
何だかこのシリーズ最後なのかいつもと作りが違ってます。これはコスミック出版側でやったのかもしれないけど。


そんなわけで普通のホームズ映画のよい作品でした。


にほんブログ村に参加しています。励みになるのでクリックをお願いします。
にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村

« Hollywood Express #862◆2020.02.08(土) | トップページ | ベイジル・ラスボーン版ホームズ『闇夜の恐怖』(1946年) »

映画」カテゴリの記事

1940年代」カテゴリの記事

シャーロック・ホームズ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« Hollywood Express #862◆2020.02.08(土) | トップページ | ベイジル・ラスボーン版ホームズ『闇夜の恐怖』(1946年) »

月齢

無料ブログはココログ
フォト
2024年12月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

バイクフォト

  • ヤマハ トリッカー XG250
    私が買ったバイクです。ヤマハばかり。