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2019.09.08

『大怪獣ヨンガリ』(1967年)

この韓国怪獣映画の感想はネタバレ全開になっています。
キム・ギドク監督、オ・ヨンイル、ナム・ジョンイム主演の怪獣映画のようです。


1967年 Keukdong Entertainment/American-International TV 韓国作品
ランニング・タイム◆80分
原題◆Taekoesu Yonggary
プロット◆謎の怪獣に悪戦苦闘する話しのようです。
音楽◆Jeong-geun Jeon

キャスト
オ・ヨンイル Yeong-il Oh→堅物の生物学者イール博士
ナム・ジョンイム Jeong-im Nam→イール博士のガールフレンド スンイル
イ・スンジェ Sun-jae Lee→不明
カン・ムニョン Moon Kang→不明
イ・カンホ Kwang Ho Lee→不明

Jeong-im Nam→子役のイーチョ
Cho Kyoung-min→Yongary

キム・ギドク監督の演出はまあまあだと思います。
着ぐるみ製作/特撮◆エキスプロ
特撮は大映だそうです。
全体的に大映の『ガメラ』シリーズっぽくなってます。あとは松竹の『宇宙大怪獣ギララ』(1967年)や日活の『大巨獣ガッパ』(1967年)と同じ感じです。
東宝特撮っぽくはない。

RUNコーポレーション/10000BESE-TO発売のDVDにて。
画質は普通です。
スクイーズ収録のフル表示。
画面サイズはワイド。上下に黒味あり。
音声は Dolbydigital 2/0ch

映像音声にノイズ音割れがありますと著作権のアラート
RUNコーポレーション

このDVDはアメリカ公開版だそうです。そんなわけで英語です。
黒味に音楽が入ります。
プロローグ
宇宙にて。カメラがパンニングしてます。
謎の視点は月から地球を映し地球に接近します。

タイトル
American-International TV presents
Yonggary Monster from the Deep
あとは著作権の表示

with
Cho Kyoung-min Yongary
and
Jeong-im Nam Yoo Soon-a
スタッフの紹介

本編です。
ロケットセンターにて。
新婚のカップルのクルマが走り出してます。最初からとにかくそうなってる。
見送りにそれぞれの両親と花嫁の妹とボーイフレンドがいます
ボーイフレンドは仕事に熱心な研究員で食事を断って帰ります。
それでも研究員のことは悪くは言われていない。

移動中の新婚のカップルのクルマにて。
イーチョという名前が出てます。これは花嫁の弟のようです。
そんなところに謎の光が当たりカップルは体中が痒くなって悶絶する。

研究員のクルマが通り掛かります。
どうやらイーチョがいたずらをしていたようです。研究員が呼び寄せる。
研究所のオモチャを持ち出していたイーチョ。
そんなこんなでカップルのクルマがいなくなる。

登場するクルマは全部アメ車です。
この作品をアメリカに売るつもりで撮っていたのでこうなってます。
研究員のクルマはシボレー・コルベアのオープンカーみたい。

イーチョをクルマに乗せた研究員。
会話から先ほどののアイテムをライトレーザーと言ってます。副作用があると言ってる研究員。大丈夫なのか。
後にクルマが1台ついてるが別に関係なかった。

研究所にて。
ここに戻る研究員とイーチョ。

新婚ホテルにて。
花婿が眠りこんで花嫁がご機嫌斜めになってます。ベタなシーンで見てて恥ずかしくなった。まあいいけど。
いい感じになったとこでロケットセンターから緊急の呼び出しです。トランクには無線機がありました。
花婿に中東周辺が核実験の予兆があるのでロケットで偵察の任務が要請されます。2日の任務を達成すれば2週間の休暇が出るとなってます。

ロケットセンターにて。
花婿のパイロットを乗せてロケット発射になります。
花嫁も司令室に来て見守ってます。

ロケットからカプセルが分離して偵察任務になってます。
爆撃機が爆弾を落として大爆発しキノコ雲が上がってます。
研究所では異常が感知されてます。
大爆発で地割れが発生してます。

大爆発の現場
ロケットセンター
カプセル
研究所
こんな感じでカットバックされてます。忙しい。

ロケットセンターとカプセルの無線通信が調子悪くなってます。
新聞の見出しです。
韓国ロケットセンターから軌道に乗ったX-7号は無線通信が途絶える。
重大ではなく解決する模様・・・

ロケットセンターにて。
まだカプセルとの無線通信は回復してません。
もう関係者がほぼ全員詰めかけてます。あの研究員までいる。
無線通信が回復します。着陸地点を伝えてます。

朝鮮で地震が起きた話題になります。
地震の本場の日本以外でも地震かあるのか?とやってます。
そんなわけでカプセルの着陸地点が変更になってます。
着陸地点はさすがに中国やモンゴルの草原ではなく自国のどこかみたい。

ちゃんとスラスト噴射して姿勢制御してるカプセル。
ここだけは妙に凝ってます。

着陸地点の草原にて。
ここにお迎えの関係者が総出で勢ぞろいしてます。
逆噴射して着陸するカプセル。無事に着陸してます。
救急車に乗って無事に帰還したパイロットは無事に花嫁と再会してます。
地震は北東に向かってるとそんな話題になってます。

対策本部にて。
会議になってます。将軍がここは軍隊が指揮しますと言い出す。
要するに将軍は地震が来るので方針を早く決めてくれと要求してます。
そんなわけで早く方針を決めることになる。

街の夜景シーンがはいります。時間が経過した描写でした。

対策本部にて。
また対策会議になってます。まだ何も決まっていない。
EUから連絡があり強力するとのこと。科学者チームが数時間後に来る。

そんなところにアラートです。地震が接近してる。
戒厳令が施行されます。いきなりそうなるのか。
自宅待機になる国民の面々。

対策本部にて。
ボードには地震がどんどん迫ると表示される。
ついに対策本部の建物も揺れてきました。

地割れが起きてます。
いよいよ地割れの中から何かの背中が見えてます。
始まって25分過ぎに出現してるので早いほうですと思ったら背中だけでした。

カメラマンを乗せて急いでいたジープが崖下に転落してます。
ここは思い切り下手なミニチュアでした。こまったものです。
ミニチュアをただ並べて撮ればいいわけでないのがよくわかります。

対策本部にて。
これからどうするとやってます。
祖父母から聞いた話しで地震と関係があるモンスターがいる。ヨンガリだ。
そんなところに血だらけのカメラマンがカメラを届けます。

カメラのフィルムを現像すると地割れに何かの背中が映ってます。
これはヨンガリだとなってます。

速攻でTV放送や街頭拡声器でヨンガリ出現と発表されます。
そうなるとヨンガリは地震怪獣のようです。地震で出現する怪獣だ。

丘陵地帯で警戒するシーンになります。
白バイが走ってます。たぶんハーレーだと思う。

また地震が起きてます。地割れから煙が上がる。
カトゥ警官が対策本部に無線連絡してます。何でカトゥ?→何しろ英語版なので。ハリウッドは極東の国の区別なんてつきません。日本も中国も台湾も韓国も北朝鮮も同じです。

対策本部にて。
ヨンガリは迷信ではない。将軍に戦車の手配を要請してます。
始まって30分ぐらいでついに地割れからヨンガリが出現してます。
避難と戦車の手配になってます。

街にて。
一般市民の避難の描写が入ります。このへんは東宝特撮っぽい。

戦車隊がヨンガリと対峙してます。
ヨンガリの着ぐるみですがガメラとゴジラが合わさったような感じ。
戦車は砲撃します。効かない。爆発音はチュドンと言ってます。この聞きなしを考えついた高橋留美子は天才だと思う。
戦車は退却しますがヨンガリが火を吹いて1台がやられました。この火を吐くとこはガメラそのまんまです。

自宅にて。
イールとは誰なのかと思ったら研究員でした。イール博士。
怪獣を見に行くと言ったイール博士はガールフレンドに止められている。
そんなこんなでイール博士と子役のイーチョが走って行ってしまった。ガールフレンドも止めるために追ってます。

街にて。
避難する一般市民と混じってるイール博士とイーチョ。
一般市民の中でキリスト教原理主義者がおなじみの『悔い改めよ』とやってます。誰も聞いてないけど。
それから避難せずに宴会のオッサン達。やはり避難せずにダンスや飲んでる若者達
ルーティンな描写が入ります。

避難と街の破壊描写が入ります。
イール博士と子役のイーチョ。それに止めに来てるガールフレンド。
ヨンガリに接近して観察してます。しかし危険になり3人で逃げる。
子役とガールフレンドが遅れたりイール博士がケガをしたりする描写が入る。

それからイーチョが行方不明になったので探す2人。
ヨンガリですが人間を掴んで放り投げたりしてます。

対策本部にて。
戦車攻撃はダメ。次はミサイルだと意気込む将軍。

街にて。
暴れ回るヨンガリ。イーチョはマンホール内に隠れてます。
イーチョに接近するヨンガリは通過しています。
国会議事堂みたいな建物を破壊するヨンガリ。

対策本部にて。
景福宮に接近するヨンガリ。これは大変なことになるらしい。何だかわからんけどそう話し込んでます。

ミサイルの発射態勢になってます。

ヘリコプターがヨンガリに接近する。実況でヨンガリは方向を変えてると言ってます。
ヨンガリから離れようとするヘリコプターに炎攻撃するヨンガリ。外れた。
そんな感じでヘリコプターは無事なようです。

下水管にて。
ここを逃げ回るイーチョ。もう泥だらけで汚れてます。

街にて。
まだヘリコプターを追ってるヨンガリ。

対策本部にて。
モニターを見ているだけです。

石油貯蔵所にて。
ここに来てるイーチョ。ヨンガリが石油タンクから石油を飲んでるのを見る。
そこでイーチョはタンクのバルブをいじってタンクを空にしてます。
タンクが空で怒ったヨンガリが暴れてます。大爆発してる。
ヨンガリの動きがおかしくなってます。どうやら体中が痒いらしい。

対策本部にて。
モニターで見ています。
タンク内の燃料油を飲み干したヨンガリ。

研究所にて。
イーチョが行方不明なので悲しんでるガールフレンドと母親。
イール博士はヨンガリの動きに興味津々。

そんなところにズタボロなイーチョが帰ってきてヨンガリの動きを報告する。
ガソリンを飲んでいたヨンガリ。飲めないようにバルブを閉めた。
そうしたら怒って暴れて大爆発になった。
違うタンクを襲って中味を被ったら動きがおかしくなった。体中を掻いていた。
臭いがして氷があったと報告するイーチョ。

会話でガールフレンドの名前がスンイルとわかりました。
そんなこんなでまたイール博士、イーチョ、スンイルの3人は偵察に出かける。

石油貯蔵所にて。
まだ掻いてるヨンガリ。ヘリコプターが偵察してます。
トラックで来たイール博士、イーチョ、スンイルの3人は見張りの兵隊に止められる。

研究所のイール博士と名乗ってヨンガリを観察させて下さいと申し出ます。
しかし兵隊は誘導ミサイル攻撃間近なので帰ってくれととなる。数分後には発射。

対策本部にて。
ここに来てるイール博士、イーチョ、スンイルの3人。
誘導ミサイルはやめて下さい。燃料油とガソリンを飲んでエネルギーにしてるヨンガリ。ミサイルでは倒せずかえってエネルギー補充になると説明するイール博士。
しかし将軍はミサイル攻撃をやりたがる。

ヨンガリを街から離れるように誘導してくれと訴えるイール博士。
どうやって誘導?→近くの貯油所のタンクを開ければいいとなります。
それでイール博士、イーチョ、スンイルの3人は引き上げる。
こうなると将軍の面目は丸つぶれです。それでどうなる。

研究所にて。
クルマでパイロットと花嫁が来てます。
もう戻ってるイール博士、イーチョ、スンイルの3人と話し込む。
ヨンガリの苦手な化学物質は何だ?→それはアンモニアが沈殿したものだとなります。

ヨンガリ誘導作戦は実行されてます。将軍もその気になってる。
肝心のヨンガリはまだ体中が痒いともだえてます。そんなわけで動かない。
まずはヘリコプターを飛ばしてます。

トラックで移動の4人。イール博士、スンイル、パイロットと嫁さん。
イーチョは研究所にいます。しかしあのアイテムを持ち出して出かけてる。いいかげんに顔を拭けよと思うがまだ汚れたまま。

ヨンガリの角が光ってます。光に反応してるらしい。
これはイーチョがあの痒くなるアイテムの光を照射してるからです。
イーチョはこれでヨンガリを誘導するつもりなのか?

製油所にて。
イーチョの誘導でここにたどり着いてるヨンガリ。
燃えてるタンクから炎を飲み込んでるヨンガリ。ガメラでおなじみの描写です。

対策本部にて。
ここでミサイル発射を命じる将軍。

ヘリコプターにはもうイール博士、スンイル、パイロットと嫁さんの4人が乗ってます。
何やら粉末状な物を投下してます。ミサイルも発射されてるのでどうなる。

ヨンガリ付近は大爆発してます。雲が発生して雨が降ってます。

対策本部にて。
会議かと思ったら結果を待ってるだけでした。

雨が上がった状態のヨンガリ。まだ痒いようで倒れてます。それでどうなる。
特殊な液体アンモニアと言ってるイール博士。
対策本部でとよかったよかったとなってます。将軍はミサイルがよかったとなってる。

研究所にて。
イール博士の研究が続いてます。他の面々は寝てる。
と思ったら起き出したイーチョはあのアイテムを持って出かけてしまった。
イール博士の方は研究が完成したようです。後は量産だとなってます。

製油所にて。
倒れたままのヨンガリに接近してるイーチョ。またアイテムの光を当てます。
そうなると角が光って反応して目が開いて復活するヨンガリ。これは大変。
イーチョはヨンガリが踊ってると喜んでます。とにかくそうなってる。
そんなとこに見張りの兵隊が来てイーチョを回収していきます。

夜が明けてます。
見張りからヨンガリが復活してると知らせが入る。
またミサイル攻撃となります。それから通常兵器での攻撃。
今回はあまりヨンガリにダメージを与えていない。それでどうなる。

見張りがジープで逃げてるとこへヨンガリの角から光線が当たる。
ジープ前後真っ二つなってます。やっぱり大映のギャオスみたい。
そんな感じでまた街で大暴れのヨンガリ。

イール博士は完成品をトラックでヘリコプターまで運ぶ。
消火器みたいな感じに仕上げてます。まあ消火器だ。

川にて。
ここに来てるヨンガリ。橋に接近しここにいた兵隊や警官はパトカーに乗って逃げる。
思い切り橋を破壊するヨンガリ。効果音と合わさったダイナミックな破壊シーンは着ぐるみとミニチュア特撮のいいところです。

ジェット戦闘機隊と戦車隊が接近し攻撃します。
炎は吐いてジェット戦闘機を撃墜するヨンガリ。
ジェット戦闘機隊が退却するとこを角レーザーで真っ二つにしてます。

今度はイール博士一行が乗ったヘリコプターが接近します。
ヨンガリが苦手なアンモニア化合物を投下してます。
炎を吐くがヘリコプターは無事に回避してます。ロケットのパイロットなのでヘリコプターなんて簡単なのか?

ヨンガリは違う橋に来て破壊する。
アンモニア化合物攻撃が効いてついに倒れるヨンガリ。
川に浸かった尻尾部分から赤い血が流れて死に至ります。

これしか方法がなかったんだとイール博士。
対策本部ではよかったよかったとなってます。将軍もノリノリです。

エピローグ
怪獣退治歓迎記念式場にて。
本部のお偉方が本当の英雄はイール博士ですと褒めてます。
インタビューを受けてるイール博士。
それからインタビューを受けてるイーチョ。研究者になりたいと答えてます。ついでに2人に結婚してほしいとキュービッド役もやってます。
最後にヨンガリについて話すイーチョ。
よかったよかったから宇宙のシーンになりエンドとなります。


そんなわけで普通の怪獣映画のよい作品でした。


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