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2018.03.17

『リジー・ボーデン 奥様は殺人鬼』(1975年)

この作品は、ポール・ウェンドコス監督、エリザベス・モンゴメリー主演の謎の殺人法廷ドラマようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。

1975年 George LeMaire Production/Paramount Television アメリカ作品
ランニング・タイム◆96分
原題◆The Legend of Lizzie Borden
プロット◆リジー・ボーデンが何をしたか?の話しのようです。
音楽◆ビリー・ゴールデンバーグ

キャスト
エリザベス・モンゴメリー→問題のリジー・ボーデン
キャサリン・ヘルモンド→リジーの姉エマ・ボーデン
フリッツ・ウィーヴァー→リジーの父 ボーデン氏
ヘレン・クレイグ→リジーの義母 アビー・ボーデン夫人。

フィオヌラ・フラナガン→ブリジッット家政婦
ジョン・ビール→医者のボーウェン先生

エド・フランダース→ノールトン州検察官
ボニー・バートレット→メイヨー・ノールトン夫人
アラン・ヒューイット→Mayor Coughlin
ロバート・シモンズ→ジェニングス弁護士

アムジー・ストリックランド→近所のチャーチルおばさん
ゲイル・コービ→知人のラッセル夫人 金髪
ヘイデン・ローク →ニューヨーク・サン紙のラルフ記者
ノーマン・スチュアート→ハーバード大学 法医学科 エドワード・ウッド教授
リン・ウッド→仕立て屋のマリー・レイモンド
J・エドワード・マッキンレイ→金物屋の主人ヒリヤード
ジョン・アルビン→鑑識関係のフランク・ドレイパー先生

ポール・ウェンドコス監督の演出はよいと思います。
全体的に法廷ドラマになってます。
19世紀が舞台なのでコスチュームプレイ・ドラマです。

邦題は色々あります。
aka『真犯人か!無実か!若き女囚の秘密(TV・別)
aka『若き女囚の秘密』(TV・別)
aka『リジー・ボーデン 奥様は殺人鬼』(ソフト題)

シービー株式会社/有限会社フォワード/WHDジャパン発売のDVDにて。
画質は普通です。この発売元はいつもは最悪なのに珍しい。カラー作品。
スクイーズ収録のフル表示。
画面サイズはスタンダード。左右に黒味あり。
音声は Dolby Digital 2.0ch

著作権のアラート
WHDジャパン
フォワード
ノイズ音割れ等が発生してますのアラート
衝撃的にな映像を含みますので、ご注意くださいのアラート

前説字幕
この物語は事実に基づいたもので
19世紀の悪名高い殺人事件の話です。

マサチューセッツ州フォールリバー
August 4, 1892

街にて。
市役所の時計が11:00の鐘を鳴らしてます。
何か事件が起こったようで家政婦が医者のボーウェン先生を呼びに行くが不在です。
近所のご婦人が家政婦に声をかける。

ボーデン家にて。
ご婦人が顔見知りのリジーに挨拶をする。
このご婦人はチャーチルおばさんと名前がわかる。
父が殺されたと話すリジー。これはビックリのチャーチルおばさんは家に入る。
チャーチルおばさんは死体を見てビックリ。

Elizabeth Montgomery Lizzie Borden
in
The Legend of Lizzie Borden

guest starring
in alphabeted order
Fionnula Flanagan Bridget Sullivan
Ed Flanders Hosea Knowlton
Katherine Helmond Emma Borden
Don Porter George Robinson
Fritz Weaver Andrew Borden
スタッフの紹介
タイトルバックはイラストと古い写真です。

the crime 事件
時間が経過して大騒ぎになって警察等が来て現場検証です。
リジーのそばにチャーチルおばさんと金髪の夫人がいる。
ボーウェン先生が来て39分前に死んだと話す。リジーの姉さんエマはいない。
この時代の最新の通信手段は電報です。ボーウェン先生が電報を打ちに行く。

リジーの義母はアビー・ボーデン夫人。
家政婦はブリジット・サリバン。

ブリジット家政婦とチャーチルおばあさんはアビー夫人を探しに2階に行く。
そこには血まみれのアビー夫人の死体があった。これは大変。
そんなわけでまた大騒ぎになってます。

戻って来たボーウェン先生はまた死んでる人がいると聞いてビックリ。
そうなると生き残っていたのはリジーだけとなります。それは疑われる。ブリジット家政婦は数に入っていない。

シーンが変わります。時間が経過してる。
馬車でエマが帰宅します。馬車がタクシーになってます。

エマは2人が死亡と聞きます。
ジュリアンと名前が出てます。ジュリアン・ラルフ。誰なんだ?。
エマはリジーのことが気になってます。

リジーとエマ。
ストレートにあなたがお父さんを殺したの?と聞くエマ。
会話からエマが姉さんのようです。

時間が経過してます。お巡り2人が警戒中。
寝込んでるリジー。エマはリジーに注射してます。いいのか?→当時はよかったかもしれない。
エマはリジーに対して好意的です。不仲ではない。

ブリジット家政婦は一生懸命神に祈ってます。

寝室にて。
寝ているエマ。リジーは寝ていない。で、起きて1階に行くリジー。

1階にて。
2体の死体は置きっ放しです。
リジーは父親のボーデン氏のかけられているシーツをめくってる。
溶暗になります。CM用か?

the accusation 告発
ボーデン家前にて。
棺桶が運び出されてます。葬式になるようです。
法務官が来てリジーの付き添いの男に何やら話してます。
死体を埋めてから検分したいので掘り起こしますと伝えてます。市長からの書類も持ってるので断ることはできない。
ハーバード大学の法医学科のエドワード・ウッド教授に送る。姉妹には内緒。

時間が経過してます。
リジーとエマ、それに誰だかわからん夫人。
2、3日の間は外出はしないようにと要請してるオッサン。
リジーに君は疑われているとハッキリと言ってる。
そんなわけでオッサン2人は帰ります。

法廷にて。
ブリジット・サリバンの証言です。
色々と証言してますが肝心の事件については何も見ていないみたい。

リジーは回想に入ってます。
実際はリジーとブリジット家政婦の仲はいいみたいです。
2人で旦那の悪口を言ってたりする。
殺されたのは旦那のボーデン氏と義理の母アビー・ボーデン夫人。
ブリジット家政婦は結構こき使われています。窓拭きを1人でやってる。
それから近所の夫人と話してるブリジット家政婦。
旦那のボーデン氏が帰宅です。玄関ドアをノックしてます。
ようやくドアロックを外してるブリジット家政婦。階段上でクスクス笑いのリジー。
リジーはボーデン氏のところへ行く。それからリジーは窓拭きのブリジット家政婦を伺っていたりする。怪しい。

体調不十分だったブリジット家政婦は11:00まで少し昼寝をしていた。
市役所の時計が11:00の時報を打つまで寝ていました・・・

リジーへの尋問となります。
ノールトン州検察官から尋問されるリジー。
父親は冠婚葬祭屋から実業家。70歳。
遺言状の内容は?→知りません。
継母とうまくいってましたか?→いってました。

で、当日の朝食はとりませんでしたから回想になってます。
とにかく暑い日だったようです。映像からはそんな感じはしない。

父親が帰宅した時はどこにいましたか?→何だか答えが一定していないリジー。
そんなわけでノールトン州検察官から信用できないと言われる。

納屋に重りが必要だったと話すリジー。釣りの重りのことです。
それから納屋の窓から外を眺めながら梨3個を食べたと話すリジー。
判事はある男性の話しをしてます。
要するに男性がいればそいつを殺人犯にすると言ってるのか?そんな感じ。
そうではないのでおそらくあなたは有罪になると話す判事。
溶暗になります。

the ordeal 試練
留置場にて。
リジーとジェニングス弁護士。
父親のボーデン氏とアビー夫人を殺したのかと聞かれてます。
とにかく弁護士は全てを知ってないと弁護しようがないからです。顧問弁護士なので一応聞かないとねと弁解してる。
無実を主張するリジー。

最悪だと絞首刑だと話すジェニングス弁護士。
これを聞いたリジーは取り乱して錯乱する。大騒ぎになります。
ビックリのジェニングス弁護士はボーウェン先生を呼ぶ。

回想です。
死体に何やら注射してるボーデン氏をパパと呼ぶ子役のリジー。
当時はまだ葬儀屋のボーデン氏は仕事中といった感じ。

時間が経過してます。
エマが来てリジーを慰める。裁判は数ヶ月先だ・・・
全財産をつぎ込むと意気込んでるエマ。大丈夫なのか。

新聞の見出しでは謎の冷血女と書かれているリジー。
あなたは特別なのよとエマ。褒めてるのか貶してるか微妙です。

新聞の見出しでボーデンの裁判は10ヶ月後に延期。
留置場内には色々と備品が持ち込まれて自宅とそんなに変わりないようになってます。
ニューヨーク・サン紙の記者がインタビューに来た・・・

インタビューにて。
リジーとニューヨーク・サン紙のラルフ記者
色々と質問されているリジー。無難に答えてるみたい。

ノールトン州検察官の自宅にて。
記事を読み自分の悪口なので激怒してるノールトン州検察官。
他にはメイヨー・ノールトン夫人と客のオッサン。
それで初公判が楽しみだと意気込むノールトン州検察官。
オッサンから起訴を取り下がるのが今のうちだと言われてます。
溶暗になります。

the trial 裁判
june 5, 1893
裁判所にて。
リジー・ボーデンは無実のプラカードを持ったデモ隊が出て来ます。

留置場にて。
ドレスでおめかしして出動のリジー。
エマが来て手袋を渡すがこれじゃないのよとエマにつらく当たるリジー。
そんなわけでリジーは猫を被ってるようです。

裁判所にて。
ノールトン州検察官が来てます。デモ隊に囲まれる。
セーラム事件以来魔女狩りは嫌われていると愚痴が出てるノールトン州検察官。
そのセーラム事件とは1692年にあった有名な魔女パニック事件です。

法廷にて。
ブリジット・サリバン家政婦の証言。
家族関係の言い争いは見ていないと証言してます。

リジーの回想になります。
実は家族関係は最悪だった。言い争いが絶えない。
リジーの問題行動でボーデン氏がリジーを説教する。不貞腐れるリジー。
他のバリエーションもあって賑やかです。
ブリジット家政婦はしっかりと見ていた。
リジーですが気にくわない相手の腕をひねり上げていたようです。

法廷にて。
ボーウェン先生の証言。
記憶がハッキリしていないと話すボーウェン先生。
このへんから証拠の殺人時に着ていたドレスの話しになってます。
もちろんボーウェン先生はわからんと証言してる。

ジェニングス弁護士の反対尋問です。
ボーウェン先生の処置でモルヒネを常用していたリジー。
今でも常用してるとのことです。
モルヒネは記憶に影響するか?→影響する。
そうなるとジェニングス弁護士はモルヒネで責任能力がない展開にするようです。
溶暗になります。

the betrayal 背信
金髪のご婦人の証言。知人のラッセル夫人。
納屋の鳩が殺されていた件について。

リジーの回想が入ります。
納屋の鳩をボーデン氏が斧で殺したらしい。ショックのリジー。

別の回想にて。
かまどでドレスを燃やすリジー。証拠隠滅らしい。
エマもラッセル夫人もそれはまずいのではといった感じ。

法廷の傍聴席には似顔絵書きがいたりします。現在と変わらん風景です。
仕立て屋のマリー・レイモンドの証言を要求するジェニングス弁護士。

マリー・レイモンドの証言。
そのドレスの話しになってます。
ジェニングスはドレスにペンキが付いた話しをする。

ヒリヤードの証言。金物屋の主人です。
斧について聞かれてます。
回想にて。
リジーは買い物ついでに斧を万引きしていた。
他の客から指摘されても慌てないヒリヤード。あとでボーデン氏に請求するからいい。

薬屋の証言。
プロリン酸を買っていたリジー。毒のようです。

そんな感じでこのへんは普通の法廷ドラマになってます。

ノールトン州検察官の自宅にて。
本人とメイヨー・ノールトン夫人、それにオッサン。
法廷ではあまり上手くいってないので不機嫌なノールトン州検察官。
ラッセル夫人のドレスを燃やした話しについてオッサンと話し込む。
溶暗になります。

the trump card 手札
法廷にて。
ウッド博士の証言。
斧に付いていた髪の毛の一致とか鑑識関係の証言になってます。
しかしウッド博士は1時間ほど前に来たばかりでその場の雰囲気がわからん。
そんなわけで突飛な証言になってます。
斧に付いていた髪の毛は動物の毛ではないか。
スカートに付いていた血の跡は女性の場合月経の血とも言えるとか。
そんな感じで検事側が面食らってます。

ジェニングス弁護士の反対尋問です。
回想が入ります。
継母のアビー夫人がボーデン氏に遺言を書き換えて私に全財産が入るようにしてくれと強く要請する。

これを壁越に隣の部屋で聞いてるリジーとエマ。立派な殺人の動機になります。
やる気満々なリジーにエマは明日出かけるわと伝える。

フランク・ドレイパー先生の証言。
傷から凶器の大きさは?となってるので鑑識関係の人らしい。
頭蓋骨持参で斧と合わせたりしてます。
ここで気を失って倒れるリジー。絶妙なタイミングでした。
判事は休廷にしてます。

ノールトン州検察官の自宅にて。
本人とメイヨー・ノールトン夫人。2人のみ。
不機嫌なノールトン州検察官。証拠のドレスを隠してることに固執してる。
夫人が女権問題絡みでリジーに同情的なので夫婦喧嘩になってます。

裁判所前にて。
まだリジーを自由にのプラカードのデモ隊がいます。
エマとジェニングス弁護士がやって来ます。

リジーの証言です。
ドレスを燃やす話しになってます。

指輪の話から回想になります。
子役のリジーはボーデン氏に指輪をはめます。
シーンは飛んで棺桶に入っったボーデン氏にキスをする現在のリジー。

証言ではアビー夫人の関係も聞かれてます。
母親とは呼ばずにボーデン夫人と呼んでいたリジー。エマも同じく。

ボーデン氏に母さんは死んだと言う子役のリジー。
で、死体は怖くないよと触ることをやらされる子役のリジー。
嫌がったら何かチューブが外れてリジーは血まみれになった。

法廷に戻ります。
ジェニングス弁護士は指輪をネタにお涙頂戴の話しを陪審員達に吹き込む。

判事がリジーに陪審員に言いたいことはないかと促す。これはルーティンです。
私は無実ですと主張するリジー。
溶暗になります。

the verdict 評決
june 20, 1893
いよいよ評決となります。それでどうなる。

回想になります。
当日です。外から窓拭きしてるブリジット家政婦。
リジーは戸締りをしてます。青いドレスのリジー。

水差しを持って2階に行くリジー。
ドレスを脱いで下着も脱いで素っ裸になってます。これで血が付いてもごまかせる。
万引きした斧を持ってボーデン夫人のところへ行き斧で惨殺します。

それから水差しの水で血を洗い流してます。また青いドレスを着てる。
洗った水を地下室のトイレに流してます。斧はまだ使うのでそのへんに隠す。
戸締りを元に戻してるリジー。それから昼寝をするリジー。

玄関から帰宅したボーデン氏のノックの音がしてます。起きる寝室のリジー。
玄関ではブリジット家政婦が出てドアロックを外そうと悪戦苦闘してる。
これを階段上からクスクス笑いのリジー。しかし笑ったのはブリジット家政婦を見たのではなく死体となったボーデン夫人を見て笑っていた。

帰宅したボーデン氏。
リジーが来て普通に挨拶してます。それだけみたい。
キスなんですがちゃんとキスしてます。親子なのにいいのか。

地下室に行ってリジーはまた素っ裸になってます。忙しい。
斧を持って出動するリジー。

昼寝してるボーデン氏のところへ行って斧で惨殺するリジー。
斧を振り下ろしながら回想が色々と入ります。
11:00の鐘が鳴る。台所で体を洗うリジー。井戸水で洗ってます。そういえば暑かったので水でもいいみたい。
斧は地下室のトイレに捨ててます。

マジで評決になります。
not guilty=無罪です。
傍聴席は歓迎の大騒ぎです。リジーは即釈放となります。

リジーはエマを呼ぶがもうエマはいない。飛んでる鳩を見たりするリジー。
1人で馬車で帰宅となるリジー。これをブリジット家政婦が見ていたりします。

ボーデン家にて。
エマが食事を作ってます。そんなとこにリジーを乗せた馬車が到着してます。

リジーとエマ。
私は勝ったとリジー。自由になれたと興奮してます。
エマはそうでもない。最後の質問をします。父さんを殺したの?
これには曖昧な表情で答えないリジー。

判決後リジー・ボーデンはフォールリバーの高級マンションに引っ越した。
66歳で死ぬまでそこで暮らした。
エマも9日後に同じ墓に入った。
事件は未解決のままです。

歌が入ります。
リジー・ボーデンは斧を手に母親を40回切りつけた。
彼女は我に帰ってから父親を41回切りつけた。
リジー・ボーデンは斧を手に・・・

エンドとなります。
他のキャスト
スタッフの紹介

George LeMaire Productions
in associate with

Paramount Television


そんなわけでエリザベス・モンゴメリー大熱演のよい作品でした。


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