『ダンウィッチの怪』(1970年)
この作品は、ダニエル・ホラー監督、ディーン・ストックウェル、サンドラ・ディー、エド・ベグリー主演の1970年代ホラーのようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
1970年 American International Pictures (AIP) アメリカ作品
ランニング・タイム◆83分
原題◆The Dunwich Horror
プロット◆悪魔を呼び出そうとして色々とある話しのようです。
音楽◆Les Baxter
キャスト
ディーン・ストックウェル→怪しいウィルバー・ウェイトリー
サンドラ・ディー→秘書のナンシー
エド・ベグリー→アーミテージ教授
サム・ジャッフェ→ウェイトリーおじいさん
ロイド・ボックナー→産婦人科のコリー先生
ビーチ・ディッカーソン→家系図を作成したコール
ジョアンナ・ムーア→ウィルバーの母親 ラビニア (as Joanna Moore Jordan)
ドナ・バッカラ →秘書のエリザベス
タリア・コッポラ→産婦人科受付のポーラ
ダニエル・ホラー監督の演出はよいと思います。
全体的に普通の1970年台ホラーになってます。
RUNコーポレーション/10000BESE-TO発売のDVDにて。
画質はまあまあ。RUNコーポレーションはいつも最悪なのに珍しい。
スクイーズ収録のフル表示。
画面サイズはワイド。上下左右黒味なし。フルスクリーン。
音声は Dolby Digital 2.0ch
フィルムの状態が悪いと著作権のアラート。
RUNコーポレーションのタイトル
American International Pictures (AIP)
プロローグ
カラー作品です。これはビックリ。
屋敷にて。
おばさん2人にオッサン1人。ベッドには妊婦。
タイトル
Samuel Z. Arkoff and James H. Nicholson present
The Dunwich Horror
starring
Sandra Dee Nancy Wagner
Dean Stockwell Wilbur Whateley
Ed Begley Dr. Henry Armitage
Lloyd Bochner Dr. Cory
co-starring
Donna Baccala Elizabeth Hamilton
with
Joanne Moore Jordan Lavinia Whateley (as Joanna Moore Jordan)
Michael Fox Dr. Raskin
Jason Wingreen Sheriff Harrison
avd
Sam Jaffe Old Whateley
スタッフの紹介。
ダイトルバックは青と黒のアートな影絵です。
悪魔が人間を食べたり、人間が悪魔を出産してるようです。
大学にて。
『肉体は滅びようとも精神に宿る霊は不滅である』
この文字が建物の壁に描かれています。
講義を終えた有名なアーミテージ教授と秘書のナンシーが登場。
図書館にて。
ブロンドのナンシーとブラウンのエリザベス。
魔道書『ザ・ネクロノミコン』の話題になってます。
ヒゲの若い男が展示してある『ザ・ネクロノミコン』を見せてくれと無理を言う。
ナンシーは簡単に信用して本を見せる。
熱心に『ザ・ネクロノミコン』を読んでるヒゲの男。
そんなとこにアーミテージ教授が来ます。大事の本の心配をする。
で、ダンウィッチの話題になります。
自己紹介です。
ウィルバー・ウェイトリーとヘンリー・アーミテージ教授。
あのウェイトリーの子孫なのかとビックリのアーミテージ教授。
曾孫と字幕に出ててますがひ孫のことでした。
パブにて。
ウィルバー、アーミテージ教授、ナンシー、エリザベスの4人。
食事になってます。ダンウィッチについて話し込む。
ウィルバーは両手にしてる指輪を使い狙った相手を催眠状態に出来るみたい。
それでアーミテージ教授に『ザ・ネクロノミコン』を貸してくれと言うがさすがに断られる。
アーミテージ教授とエリザベスが先に帰ります。
ウィルバーとナンシー。
ダンウィッチに今夜戻るバスがもう出てしまったウィルバー。
ナンシーが自分のクルマで送ることになる。
クルマで移動中です。赤いオープンカー。
GSにて。
ガス欠なので満タンにするナンシー。
しかし店員の態度は悪い。満タンにせずに1ドルでいいとか。
窓拭きも途中でやめてる。そんな感じで怪しい雰囲気です。
古い屋敷にて。
ここがウィルバーの自宅のようです。怪しい。
お茶でも?とナンシーを自宅に連れ込むウィルバー。
ヴィルバーはガラスの置物をいじってます。何か機能があるのか?
それから台所でお茶を入れてますが変な薬も入れてる。
外に出てナンシーのクルマのボンネットを開けて電気関係のケーブルを外してます。
ナンシーとガラスの置物が気になり触ったらテーブルから落としてしまう。
いきなりドアが空いてオッサンが出て来ます。ウィルバーの祖父です。
そんなこんなでようやくお茶になってます。
奇妙な音を聞いたとナンシー。しっかりとお茶を飲んでる。
これでナンシーは帰ろうとするがクルマのエンジンがかからん。
修理工場に電話するつもりのナンシー
ここには電話がないと言ってるウィルバー。
そんなわけでナンシーはここに泊まることになる。
わざわざナイトガウンを用意してるウィルバー。
ウィルバーとおじいさん。口論になります。
秘密を知られたら?と心配するおじいさん。
ある部屋のドアがガタガタと鳴ってます。何かがいるらしい。
寝室にて。
寝ているナンシーは夢を見る。何だか昔の人達が儀式をしてる。
ナンシーは夢の中にいます。そんなわけで追いかけられる。
1970年作品なので所々でおっぱいが見えてます。ここが1960年代作品とは大きく違います。
逃げるナンシーはいつのまにか屋敷に戻ってます。それは夢だから。
大学にて。
アーミテージ教授と秘書のエリザベス。
ナンシーが行方不明の話題になってます。
屋敷の近所にて。
散歩してるウィルバーとナンシー。
夢の話しになってます。それからセックスやウィルバーの暮らしの話題になる。
アーミテージ教授とエリザベスはクルマで移動中。
クルマは白い2ドアクーペです。
屋敷にて。
ここに到着するアーミテージ教授とエリザベス。
エリザベスはナンシーのクルマがあると気がつく。
玄関をノックすると不機嫌なおじいさんが出て来ます。
アーミテージ教授は名乗ってから人を探してると話すが『ザ・ネクロノミコン』の話題になると錯乱するおじいさん。
そんなとこに散歩からウィルバーとナンシーが戻ってます。
ナンシーは週末はここで過ごすと言い出してます。
これにはビックリのエリザベス。どういう関係なんだ?。単なるルームメイトなのかレズ友なのかは不明。
リビングにて。
すっかり寛いでるナンシー。それにウィルバー。
やたらお茶を飲んで眠くなってるナンシー。
ナンシーを寝室に入れたとこで、
またおじいさんがウィルバーに意見しようとする。色々と心配してる。
ウィルバーは何かやろうとしてるらしい。
印刷所にて。
ここを訪ねてるアーミテージ教授とエリザベス。
ガラス戸越しにいるときは会話が聞こえず、こっち側に出ると声が聞こえる手法になってます。
これは同じ話しの繰り返しを省略する手法でアルフレッド・ヒッチコック監督の得意な手法の1つです。
25年前の話しを聞いてるアーミテージ教授。
ここの主人はウィルバーのウェイトリー家の系図を作ったとのこと。
あとは産婦人科のコリー先生に聞いてくれとなります
ここの主人の名はコール。この件には関わらない方がいいと警告する。
町にて。
ナンシーを案内してるウィルバー。
曽祖父が絞首刑になった話しをするウィルバー。
異教徒だった曽祖父。そんなわけで絞首刑にされたと主張するウィルバー。
産婦人科病院にて。
アーミテージ教授とエリザベスが来てます。
コリー先生とコンタクトするアーミテージ教授。
ウェイトリー家について聞きます。
まずネクロノミコンの話しから始めるアーミテージ教授。
コリー先生は真面目に聞いてる。
ウィルバーが何かするのでは?と心配するアーミテージ教授。ナンシーが生贄にされてしまう・・・
コリー先生の話しによるといきなりおじいさんに呼ばれて行った。
ラビニアという名前が出ます。ウィルバーの母親とのこと。
しかし出産に立ち会ってとはいないコリー先生。おじいさんがやった。
そんな感じでプロローグのシーンは出産だったとわかった。
双子を生まれて片方は死んだ。ウィルバーは無事だっだ。
2人の老婦人は知らないと証言するコリー先生。
肝心のラビニアは死んではない、精神病院に入院してる。
受け付きの女性と話しをするエリザベス。
あの屋敷には何かがいると言ってる受付嬢。
あなたの知人が屋敷にいるならすぐに連れ戻した方がいいとアドパイスしてます。
精神病院にて。
病室のラビニアと話しをしようとするアーミテージ教授。
ラビニアは錯乱していて話しは出来ず。
散歩にて。
ウィルバーとナンシー。
やたらお茶を飲まされているナンシー。
それから海岸沿いの森から岬の方に行ってます。
岬の突端に神殿の遺跡みたいなのがあります。
生殖の儀式が行われていた場所だと説明するウィルバー。
実は処女なのよと告白するナンシー。知っていたとウィルバー。
そんなわけで生殖の儀式になるようです。
ウィルバーが服を脱ぐと身体中に絵文字が描かれています。
いよいよセックスになってます。1970年代作品ですがさすがに途中で省略される。
屋敷にて。
あのドアがガタガタと鳴ってます。
とにかく姿は見せない謎の存在。
白いクルマがやって来ます。エリザベスのみ。
玄関先にはフクロウがつながれていたりする。
エリザベスはおじいさんが止めても構わずに屋敷に入る。
ナンシーを呼びますがいるわけがない。エリザベスにはわからん。
階段を登ってあのドアをまで行くエリザベス。
ドアを開けてしまうエリザベス。悲鳴をあげる。
それで何がどうなってるのからよくわからん。
何やら物の怪がいてエリザベスがヌードになって画面が赤く点滅してる。
要するに当時流行りのサイケな感じです。
そんなわけでエリザベスは退場になったようです。
ウィルバーとナンシーが戻って来ます。
白いクルマに気がついたウィルバーはおじいさんに聞く。
それから口論になります。
おじいさんはウィルバーがやろうとしてることは出来ないと主張する。
ウィルバーはアンタと違って俺には出来ると自信満々。
おじいさんはウィルバーの母親を廃人にしただけだと言う。
成り行きでおじいさんは階段から転落する。これで死に至ったようです。
鳥の鳴き声が聞こえたような。ウィルバーは祖父の魂は安らかになったと言ってる。
墓地にて。
おじいさんを埋葬して儀式を行ってるウィルバー。ナンシーはいます。
それにオッサン2人もいたりする。意味不明。
そんなとこに町の住人達が押しかけて来ます。
儀式を中断させ異教徒はここには埋葬させないと言いがかりをつけて来ます。
一応止めてる保安官。おじいさんの死亡診断書が必要だから検死すると言う。
大学にて。夜です。
ウィルバーとナンシーが赤いオープンカーで来てます。
ナンシーを残して図書館に忍び込むウィルバー。
図書館にて。
窓から入ってるウィルバー。
ケースのロックを壊して『ザ・ネクロノミコン』を手に入る。
と思ったら警備員がいて格闘アクションになります。
さすがに格闘アクションでは本職の警備員に押されてるウィルバー。
警備員が内線電話してる隙に気がついたウィルバーは鎧とセットの槍に手がいく。
気がついた警備員が突進して来て勝手に槍が突き刺さり自滅してる。
ようやく『ザ・ネクロノミコン』を手に入れてズラかるウィルバー。結果オーライでした。
大学にて。
コリー先生からアーミテージ教授に電話です。
ラビニアが危篤状態になった。そんなわけで向かうアーミテージ教授。
コリー先生の産婦人科病院にて。
受付のポーラに出かけると言うコリー先生。エリザベスのことを聞くが情報はない。
精神病院にて。
アーミテージ教授とコリー先生が来てます。容態が急に悪化したと説明を聞く。
危篤のラビニアは視界がサイケな感じになってます。
彼女の呼吸に合わせて鳥が鳴いてるそうです。歌ってるようなラビニア。
ラビニアは死に至ります。鳥の鳴き声もしなくなる。
歌の意味は?となります。鳥と歌、その意味は?→ネクロノミコンだとなります。
それでアーミテージ教授は図書館に向かうがもう遅い。
岬の遺跡にて。
儀式を行ってるウィルバー。祭壇にはナンシーが横たわってます。
もうオリジナルの『ザ・ネクロノミコン』があるので安心のウィルバー。
『ザ・ネクロノミコン』を抱えているナンシー。
そんな感じで儀式を延々と続く。
屋敷にて。
ドアが開いて物の怪が出てきたようです。
ガラスの置物が転がって暖炉に入り燃え上がる。屋敷全体も火事になります。
ここも画面反転のサイケな感じになってます。
『ゴジラ対ヘドラ』(1971年)もこんな感じの描写があった。
未舗装道路を物の怪が移動してます。土埃がたつ。
アスファルトの舗装道路だと出来ない描写です。
岬の遺跡にて。
儀式を行ってるウィルバー。祭壇にはナンシーが本を抱えて横たわってます。
普通の農家にて。
牛や馬がいます。飼い犬の様子がおかしくなって旦那は銃を抱えて見に行きます。
何やら変な物音がしてます。そうなると物の怪がいるみたい。
旦那を銃を撃つが効果がないので家に戻る。
夫人が電話で通報するがつながらない。
そんなわけで物の怪が迫り家ごと全滅したようです。
岬の遺跡にて。
儀式を行ってるウィルバー。祭壇にはナンシーが本を抱えて横たわってます。
延々とやってます。雷が鳴ってます。
いよいよ来たぞと言ってるウィルバー。
クルマで移動中のアーミテージ教授とコリー先生。
農家の家がおかしいと騒ぎになってます。
ここに立ち寄るアーミテージ教授とコリー先生。
どうやら先ほどの普通の農家です。もう2人とも死んでる。野次馬が大勢集まって大騒ぎになってます。
野次馬のウィーバー・ウェイトリーがやったと騒ぎ暴動を起こさせようとする。
さすがに保安官は落ち着けとさとす。
アーミテージ教授もとめてる。コリー先生も説得する。
それはともかくウェイトリーの屋敷に行くことなります。
複数のクルマで大勢が移動となります。自警団そのものです。自警団は物の怪よりも凶暴で目をつけたらすぐに縛り首にしたがります。
森にて。
物の怪が移動してます。
そんなとこに受付の女の子のクルマが通過する。
あっという間に事故ってます。女の子のポーラはクルマから出て逃げる。
アッサリと物の怪にやられるポーラ。ここもサイケな画面になってます。
ウェイトリーの屋敷にて。
先頭のパトカーが到着しますがすでに火事で燃え落ちてます。
森にて。
何か聞こえるようです。一体何が起こってる?
風が吹いて水面が波立つ。物の怪が通過してるようです。
ウェイトリーの屋敷にて。
何かが悪魔の庭に向かってると推測してます。
そんなわけで岬の悪魔の庭に移動となります。
岬の遺跡にて。悪魔の庭。
まだ儀式を行ってるウィルバー。祭壇にはナンシー。
ナンシーの足を広げてます。出産するのか?
アーミテージ教授一行が森に入ってます。
うるさい男ウィーバーが銃を壊してしまい少し遅れる。
そんなとこに物の怪が迫りウィーバーを片付けます。サイケな画面になる。
この物の怪はもともと屋敷の部屋に閉じ込められていたとようやく気がついた。
森のあちこちから悲鳴が聞こえてます。
どうやら物の怪が暴れまわってるようです。一斉に片付けられる。
なるぺく物の怪は見せない演出になってます。当時の特殊技術で出現させたら失笑ものになってしまうので見せないのは賢明な判断だと思える。
岬の遺跡にて。悪魔の庭。
まだ儀式を行ってるウィルバー。祭壇にはナンシー。
そんなとこに無事だったアーミテージ教授とコリー先生が到着する。
アーミテージ教授はウィルバーを止めようとする。
何をするのかと思ったら呪文を唱えてます。これに対抗する呪文を唱えるウィルバー。
そんな感じで呪文合戦になってます。これはビックリ。
呪文合戦になってるので肝心の儀式は中断してます。
いきなり雷が落ちてウィルバーを直撃する。火だるまになったウィルバーは岬から転落して退場となります。
それで祭壇上に何かが出現してます。と思ったら消え失せる。
気がついたナンシーは無事のようです。
双子は両方とも生きていた・・・
死んだとされていたのが人間ではなくあの物の怪だった。ウィルバーの父親は異次元の怪物だった。
もう終わったとアーミテージ教授。血は途絶えた。
ナンシー、コリー先生と一緒にここを去ります。
しかしナンシーは妊娠をしていた・・・
エンドとなります。
そんなわけで普通のB級ホラーのよい作品でした。
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