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2017.12.16

『スクリーミング/夜歩く手首』(1973年)

この作品は、ロイ・ウォード・ベイカー監督、ステファニー・ビーチャム、ピーター・カッシング他主演のゴシック・ホラーのようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。

1973年 Amicus Production/Harbor production inc. 英国作品
ランニング・タイム◆90分
原題◆And Now the Screaming Starts!
プロット◆謎の手首に悪戦苦闘する話しのようです。
音楽◆ダグラス・ガムリー

キャスト
ステファニー・ビーチャム→キャサリン夫人
イアン・オギルビー→旦那のチャールズ
ジェフリー・ホワイトヘッド→木こりのサイラス

ピーター・カッシング→精神科のポープ博士
ハーバート・ロム→問題のサー・ヘンリー・フェングリフェン
パトリック・マギー→ウィトル医師
ガイ・ロルフ→顧問弁護士

ジリアン・リンド→キャサリンの叔母 イディス
ロザリー・クラッチリー→亡くなったルーク家政婦
ジャネット・キー→代わりのブリジット家政婦
サリー・ハリソン→サイラスの花嫁サラ

ロイ・ウォード・ベイカー監督の演出はよいと思います。
全体的に普通のホラーになってます。

有限会社フォワード発売のDVDにて。
画質は普通です。いつもは最悪なのに珍しい。しかしこのDVDはそんなに安くはない。
スクイーズ収録のフル表示。
画面サイズはワイド。上下左右黒味なし。フルスクリーン。
音声は Dolby Digital 2.0ch

著作権のアラート
フォワードのタイトル
画質音質が悪いですのアラート
衝撃的な映像が含みますので、ご注意くださいのアラート

モノローグが入ります。
夢の中で私はいつも1795年の世界へ行く・・・

Harbor production inc. presents
An Amicus Production

And Now the Screaming Starts!

starring
Peter Cushing Dr. Pope
Herbert Lom Henry Fengriffen
Patrick Magee Dr. Whittle
Stephanie Beacham Catherine Fengriffen
Ian Ogilvy Charles Fengriffen

with
Geoffrey Whitehead Woodsman / Silas
Guy Rolfe Maitland
Rosalie Crutchley Mrs. Luke
Gillian Lind Aunt Edith
Sally Harrison Sarah
Janet Key Bridget
John Sharp Henry's friend
Norman Mitchell Constable
Lloyd Lamble Sir John Westcliff

Kay Adrian
David Barclay
Blake Butler
Vic Chapman
Frank Forsyth Servant
Daniel Johns (as Daniel Jones)
Hilary Martin
Sylvester Morand
Beth Owen
Toni Sinclair
Elsa Smith
John Stamp
Larry Taylor Bearded drunk
Rocky Taylor
Gloria Maley (as Gloria Walker)
Drew Wood
スタッフの紹介
タイトルバックは移動中の馬車から見えるお城です。
馬車にはカップルの乗ってます。チャールズとキャサリン。

お城にて。
馬車で到着したチャールズとキャサリン。
さっそく幽霊が出る話しになります。
肖像画の話しで名前が大勢出て来ますが、そんなに重要ではない。
重要なのは先祖のサー・ヘンリー・フェングリフェンです。

その先祖サー・ヘンリー・フェングリフェンの肖像画を見つめるキャサリン。いきなり絵から血まみれの手が出て来ます。これはビックリのキャサリン。
チャールスを呼ぶが何でもない。
キャサリンはサー・ヘンリーの肖像画が気になる。

シーンが飛んでます。
どうやら結婚披露パーティーが終わったようです。お客達が帰る。
そんなわけでウェディングドレスで抱っこされて寝室に向かいます。
何だかそのへんには手首が転がっていたりします。

寝室にて。
キャサリンはベッドで別室に着替えに行ったチャールスを待つ。
窓が自然に開いてます。ところでまだロウソクの時代です。
開いてる窓を閉めるキャサリン。
ドアの鍵が自然にロックされてます。で、ロウソクが自然に消えます。
いきなり手が出て来てキャサリンと口をふさぐ。
手首だけではなく体全体です。目は潰れて穴になって右手首はない。

チャールスが駆けつけるがドアに鍵はかかっています。
しょうがないのでチャールスは斧を持って来てドアを破って入る。
ようやく入るがキャサリンしかいません。

何だか朝になってます。家政婦が来ました。
カーテンだけ閉めていなくなる家政婦。
チャールスは家政婦にキャサリンの妄想だと言ってます。

チャールスと顧問弁護士。
遺言状を作成してるチャールス。普通の遺言状です。

夜、寝室にて。
チャールスとキャサリン。
窓の外に怪しい人影を見るキャサリン。あの目がない男です。
チャールスが見るといない。

キャサリンは肖像画の前に来てます。
オーバーラップして目がなく右手首がない男が出て来ます。
キャサリンの足元には血が垂れてます。逃げるキャサリン。

玄関から外に出るキャサリン。
ドレス姿が走るシーンがいい。この作品で1番のシーンでした。

お墓にて。
ここに来ているキャサリン。
ヘンリー・フェングリフェンの墓の向こう側から男が姿を表す。目はあります。
これはビックリのキャサリンは逃げる。

お城にて。
チャールスに変な男がいた訴えるキャサリン。
彼は木こりのサイラスだと話すチャールス。

次は家政婦のルークに聞くキャサリン。サイラスって・・・
答えてくれないルーク家政婦。木こりと召使いは違う、これだけ。

着替えて出かけるキャサリン。番犬2匹が吠えてうるさい。
森を歩くキャサリン。木こり仕事を見たりする。

木こり小屋にて。
ノックをしたけど返事がないので入るキャサリン。
中にはサイラスがいたりします。
桶に突っ込んでる両手を見せてくれとキャサリン。
サイラスの両手は普通でした。ちゃんとあります。
サイラス3世と名乗りヘンリー・フェングリフェンから土地をもらったと主張してます。

お城にて。
食事のチャールスとキャサリン。執事がいます。
キャサリンはチャールスに祖父ヘンリーのことを聞く。

顧問弁護士事務所にて。
キャサリンが来て色々と聞くがチャールスの許可がないと答えない顧問弁護士。
そんなわけで今夜行ってお話しするとなります。
窓付近に手首がいたりします。2人とも気がつかない。

夜、森にて。
顧問弁護士が馬で移動中。
馬が暴れて顧問弁護士が落馬する。そんなところに斧が迫る。

お城にて。
チャールスとキャサリン。
顧問弁護士が来ないのでチャールスは迎え行くと出かけます。

夜、森にて。
チャールスは馬で移動中。
顧問弁護士の馬だけを発見するチヤールス。
それから顧問弁護士を殺されているのを発見します。付近に斧が残されています。

お城にて。
待ってるキャサリンは眠くなってます。
そんなとこにまた窓が自然に開く。窓を閉めるキャサリン。
また窓の外には目の潰れた男がいます。いきなり手首のない腕で窓ガラスを割る。

キャサリンがドアを開けたら叔母さんがいました。
誰もいないと言われてしまうキャサリン。

キャサリンは階段を登って寝室に入る。
いきなり血がついた手で押さえられるがチャールスでした。
失神するキャサリン。

時間が経過して医者が来てます。
何故かおめでたですよという話しになってます。

別室でチャールスと医者。
出産は外でするかと聞くがチャールスは自宅でいいと言う。
医者はチャールスに彼女に話した方がいいとアドバイスするが・・・

この医者はどこかで見たような顔です。
で、思い出した。パトリック・マギーです。『時計じかけのオレンジ』(1971年)の夫人が強姦殺人で亡くなったのは気の毒ですがアレックスにやり過ぎの復讐をやってた作家でした。

木こり小屋にて。
サイラスが警察2人から尋問を受けてます。
そんなとこにチャールスが来ます。名家なので扱いはよい。
チャールスはサイラスが犯人だと決めつける。

お城にて。
ベッドで休んでるキャサリン。
家政婦に赤ちゃんは欲しくない。何が知ってるのなら教えてとお願いする。
最初は断った家政婦ですがキャサリンが泣いてるので本があると言う。

書斎にて。
本を取りに来た家政婦。書斎の窓が自然に開いてます。気がつかない家政婦。
とりあえず大型本を持って行く家政婦。

ホールにて。
風が吹いてきます。鏡が割れたり。シャンデリアが揺れる。
それでも大型本を持って行く家政婦。
今度は手首に首を絞められる家政婦。これは大変。
階段から転落して死に至る家政婦。
このへんは何故かカクカクのストップモーションになってる。これはDVDの仕様か。

キャサリンが部屋から出て来て家政婦が倒れてるのでビックリ。
しっかりと家政婦は死んでいます。大型本はそのへんに落ちてる。

時間が経過してます。
ルーク家政婦は亡くなったので、新しい家政婦のブリジットが来てます。

書斎にて。
キャサリンですが大型本を読みます。書見台に乗せて読む。

寝室にて。
キャサリンと叔母さん。
叔母さんは結婚式の付き添いで来ていました。それでもうロンドンに帰ろうと言う。
そんなことを言ってるとそのへんに手首がいたりする。

階段付近にて。
叔母さんはサー・ヘンリーの肖像画を見ています。
もう手首が接近してます。いきなり首を絞める。

寝室にて。
キャサリンがいるとこでノックの音がします。
ドアを開けると叔母さんが倒れこんできます。悲鳴をあげるキャサリン。

シーンが飛んで書斎にて。
チャールスとキャサリン。
事情を話してと迫るキャサリン。しかしチャールスは言わない。

木こり小屋にて。
チャールスが来てサイラスに金をやるからここから去れと交渉する。
しかしサイラスは立ち退きを断る。

お城にて。夜、雪が降ってます。
チャールスが仕事中。ロウソクが消える。
ベッドにキャサリンはいない。キャサリンを探しまわるチャールス。

キャサリンはナイフを持って何をする?
階段を登ってサー・ヘンリーの肖像画をナイフで切り裂いてます。
そんなとこにチャールスが来ます。
キャサリンはナイフを持っているとこに自分でビックリしてます。
転倒して階段から転げ落ちるキャサリン。

書斎にて。
チャールスと医者。

庭にて。
キャサリンが庭に出ると番犬2匹が鳴いてます。
しばらくして1匹の鎖が切れて花を摘んでるキャサリンを襲う。
そんなとこをサイラスが来て犬を追っ払う。

お城にて。
また医者が来てます。大丈夫ですと同じだ。強壮剤を置いていきます。

外にて。
キャサリンは強壮剤のビンを池に捨ててます。

お城にて。
帰宅したキャサリンは枕元に捨てたはずの強壮剤のビンがあると気がつく。
そうなると大笑いのキャサリン。どうやら発狂したらしい。

チャールスと医者。
もうダメだとなって優秀な精神科医を紹介しましょうとなる医者。
ロンドン在住のポープ博士だ。

シーンが飛んで馬車がやって来ます。
ピーター・カッシング扮するポープ博士が登場。

医者がパトリック・マギー、ピーター・カッシングが精神科医、そうなるとハーバート・ロムはどこに出てる?→サー・ヘンリーです。

チャールスとポープ博士。
とりあえずボープ博士は泊まり込みになるようです。
明日をキャサリンと会おう。

個室にて。
ポープ博士とブリジット家政婦。
手術するんでか?と聞いてるブリジット家政婦。部屋から出るときに医者より神父が必要だと口走る。
食事になるポープ博士。犬が吠えてるのが気になり窓から外を見ると雨の中斧を持ったサイラスがいたりします。

朝にて。
いよいよキャサリンと面会するポープ博士。
その前に額縁が外されたままになっていることに気がつく。

ポープ博士とブリジット家政婦。
前のルーク家政婦は階段を踏み外して亡くなった話しを聞くポープ博士。
そんな感じでブリジット家政婦から事情聴取してます。

寝室にて。
ドア付近が傷だらけなのに気がつくポープ博士。
ポープ博士とキャサリン。
私は正気なのよと主張するキャサリン。普通の症状です。

まずは会話です。
新婚初夜に恐ろしい夢を見た。ここから話しをさせるポープ博士。
ベッドで襲われた話しをするキャサリン。
で、これ以上は言えませんとなる。

書斎にて。
キャサリンは本を読んでます。そんなとこにポープ博士が来て隠れる。
ロウソクを消してキャサリンは引き上げる。
ポープ博士はキャサリンが読んだ本を特定しようとする。ホコリが付いてない本だと見当をつける。
『呪われた悪行』なる本でした。悪魔とセックスした女性の絵があります。

医者の自宅にて。
ポープ博士が来て医者と話しをする。窓付近に手首がいたりします。
木こりの話しを始めたとこで医者が苦しみだす。
あっという間に医者は死に至る。これはビックリのポープ博士。

木こり小屋にて。
ポープ博士がやって来ます。サイラスと話しになる。
何故かポープ博士の名前を知ってるサイラス。流産したらポープ博士を殺すと脅かすサイラス。

お城にて。
チャールスとポープ博士。
医者のウィトル先生は死んだと伝えるポープ博士。
チャールスに事情を話してくれと説得にかかるポープ博士。
話しを始めるチャールス。
50年ほど前、祖父ヘンリーの頃、道楽者のヘンリー・・・

回想にて。
お城に無軌道な連中を呼んで宴会のヘンリー。
どうやらヘンリーを演じてるがハーバート・ロムのようです。
妙な形の長いビンで一気飲みをさせています。
サイラスがお嫁さんをもらった話しから・・・

木こり小屋にて。
サイラスと嫁さん。このサイラスが先ほど出ていたのは変わらんので混同する。
仲がいいとこを見せている2人。

お城にて。
ヘンリーは客のオッサンにサイラスの嫁とやらせてやると言いだす。
そんなわけで木こり小屋に向かいます。

木こり小屋にて。
風呂に入ってる嫁。嫁の名前はサラ。
そんなとこに何やら物音がします。ヘンリー一行が押しかけてきたわけです。
ヘンリーは領主には使用人の花嫁との初夜権があると無理を言う。
そんなこんなでサイラスは拘束されヘンリーは嫁のサラを強姦する。
そのうえサイラスが反抗的なので表に連れ出し右手首を斧で切断する。

引き上げるヘンリー一行。
サイラスは呪ってやると誓う。最初の花嫁は必ず強姦されるだろう・・・。

回想から戻ります。
20年後にサイラス夫婦に息子が生まれた。サイラス2世。そうなると今は3世だ。
ヘンリーは一応反省したのかサイラスに永住権を与えた。

この話しを盗み聞きしてるキャサリン。
またナイフを持ち出してます。こまったものです。

寝室にて。
キャサリンはナイフを自分の腹に突き立てようする。
しかしあの手首が身を呈して邪魔をしました。手首に刺さって止まるナイフ。
悲鳴をあげるキャサリン。

そうなると新婚初夜にあの変な怪物にキャサリンは強姦されていたわけです。
省略しすぎでわかりませんでした。何か上手いモンタージュを入れてくれないとわからん。

チャールスとポープ博士が来ます。
ナイフは落ちてますが当然手首は消えてる。それでどうなる。

とりあえず一段落してます。
ポープ博士は本を読む。
キャサリンはベッドで休む。

寝室にて。
キャサリンのとこにポープ博士が本を持ってくる。
この本は科学ではなく根拠はなく間違いだらけだと言うポープ博士。
キャサリンはお腹の子が悪魔の子ではないかと心配してるわけです。

書斎にて。
チャールスとポープ博士。
家系図を調べています。どうやらチャールスには何かあるらしい。
そんなこんなでポープ博士は子供が生まれるまで滞在するようです。

時間が経過して夜にて。
もうキャサリンのお産になってます。ポープ博士が付き添う。
赤ちゃんが生まれたら最初に私に見せてとお願いするキャサリン。

キャサリンは窓の外にあの目のない男を見る。
薬を飲まされて眠り込むキャサリン。

書斎にて。
待っているチャールス。犬の遠吠えを聞く。雨の中サイラスもいたりする。
うたた寝してたチャールスは赤ちゃんの泣き声を聞いて急行する。

寝室にて。
ブリジット家政婦が男の子ですとチャールスに伝える。
赤ちゃんを見たチャールスはすぐ寝室から出て行く。何を見た?

ポープ博士はチャールスを追って雨の中に出かけます。
どうやらチャールスは短銃2挺を持ち出したらしい。

木こり小屋にて。
ここに殴り込むチャールス。
せせら笑うサイラスを短銃で撃つチャールス。
ポープ博士が駆けつけたがチャールスはいない。
サイラスの死体の目はなかった。右手の具合は映らないのでわからん。

チャールスの行方を追うポープ博士。

墓場にて。
チャールスはここにいました。ヘンリーの墓を斧で壊してます。
そんなとこは無駄だと止めるポープ博士ですが錯乱してるチャールスに通じない。
ここから引き上げるポープ博士。
チャールスとヘンリーの白骨を引きずり出してバラバラにしてます。

お城にて。
ようやく戻ったポープ博士。執事にチャールスは危険だと伝える。

キャサリンの様子を見に行くポープ博士。寝ているキャサリン。
肝心の赤ちゃんはどうなった?
目を覚ましたキャサリンは赤ちゃんを見せてと言う。まだ見てなかったようです。

赤ちゃんを見るキャサリン。
普通の赤ちゃんかと思ったが顔にサイラスと同じあざがありそれに右手首がなかった。
そんなわけでチャールスは発狂したようです。

誰もいない書斎にて。
カメラが動いて書見台の大型本をクローズアップで映す。
お前の主は恨みと嫉妬の神であるから、父の残した罪が子に報い、三代四代と続くであろう・・・
エンドとなります。
キャスト表


そんなわけで普通のゴシックホラーのよい作品でした。

Production Companies
Amicus Productions


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