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2017.12.17

『黒騎士のえじき』aka『ザ・ゾンビ 黒騎士のえじき』(1973年)

この作品は、カルロス・アウレド監督、ポール・ナッチー、ヴィク・ウィナー主演の亡霊ホラーようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。

1973年 Profilmes S.A. スペイン作品
ランニング・タイム◆82分
原題◆El espanto surge de la tumba
プロット◆処刑した呪いで色々とある話しのようです。
音楽◆カルメロ・A・ベルナオーラ

キャスト
ポール・ナッチー→処刑されたアレリク・ダルナク、現在のヒューゴ・ダルナク、処刑したアルモンダ・ダルナク
ヴィク・ウィナー→絵描きのモリース・ローランド、処刑したアンドレ・ロアンド

ヘルガ・リーネ→アレリク・ダルナクのマビル夫人
ベトサベ・ライズ→ヒューゴのガールフレンド シルビア (as Betsabe Ruiz)
クリスティナ・サリアリ→モリースのガールフレンド ボーラ

ファン・カザリア→管理人のダンストン
エマ・コーエン→娘のエルバイラ
マリア・ホセ・キャンチュード→娘のシャンテル (as Maria Jose Cantudo)

モンテセラット・ジュリオ→中年夫婦のデイル (as Monserrat Julio)
ジュリオ・ペナ→中年夫婦のジーン
エルザ・ザバラ→霊媒師のマダム・イリーナ

ラモン・センテネロ→自警団リーダー アンドレ・ゴバール (as Ramon Centenero
不明→手下のリアム

カルロス・アウレド監督の演出はよいと思います。
全体的に普通のホラーになってます。

シービー株式会社/有限会社フォワード/WHDジャパン発売のDVDにて。
画質はまあまあ。
スクイーズ収録のフル表示だと黒枠になります。
画面サイズはワイド。上下左右に黒味ありの黒枠。
音声は Dolby Digital 2.0ch
著作権のアラート
フォワードのタイトル
ノイズ音割れがありますのアラート
衝撃的な映像を含ますので、ご注意を云々のアラート

プロローグ
川のそばを行進してる人達。時代設定は中世らしい。
延々と行進してる人達。荷馬車には男女が乗せられている。

それはいいけど画面サイズが黒枠です。こまったものです。
今回はプレーヤーの設定でズームにします。そうなると画面サイズはワイドで上下左右黒味なしのフルスクリーンになります。
あとは日本語字幕が画面内に収まればいい。

モノローグが入ります。
魔女狩りについて。黒死病云々。
セリフは英語です。

荒野を行進して巨木にたどり着く。
ここで荷馬車の男女が処刑をされるようで口上が読み上げられます。
アレリク・ダルナク、魔女裁判で死刑。吸血鬼らしい。
裏切り者の名前を挙げて呪ってるやると主張するアレリク・ダルナク。
アレリク・ダルナクは首切りの刑となります。

ダルナク夫人も処刑されるようです。
裏切り者のアンドレ・ロアンド、アルモンダ・ダルナクと名前を挙げてます。
旦那と同じく呪ってやると夫人。
いきなり素っ裸で逆さ吊りになって処刑される夫人。

タイトル
Profilmes S.A. presents

Paul Naschy Alaric de Marnac / Hugo de Marnac / Armand de Marnac
Emma Cohen Elvira

El espanto surge de la tumba

Víctor Alcázar Maurice Roland / Andre Roland (as Vic Winner)
Helga Liné Mabille De Lancré (as Helga Line)
Betsabé Ruiz Sylvia (as Betsabe Ruiz)
Luis Ciges Alain 'Le Raté' - a thief
Julio Peña Jean
María José Cantudo Chantal (as Maria Jose Cantudo)
Juan Cazalilla Gastone
Francisco Llinás Alain's Partner - a thief (as Francisco Llinas)
Ramón Centenero André Govar (as Ramon Centenero)
Montserrat Julió Dale (as Monserrat Julio)
Francisco Nieto
Elsa Zabala Madame Irina Komarova
Esther Santana Victim in bed

introduceだと思う。
Cristina Suriani Paula

スタッフの紹介。

現在にて。
東京タワーかと思ったらエッフェル塔なのでパリです。
オッサンが登場。絵描きのアパートを訪ねる。
ヒューゴがオッサン。
絵描きがモリース。
絵描きにポーラが戻ってきたと伝えるヒューゴ。シルビアのところだ。

シーンは変わります。多分シルビアの自宅アパート。
ポーラが登場。いきなり絵描きとキスになる。
ヒューゴとシルビアがいます。
ポーラはドイツ人でパリで働いてるらしい。そんな設定。
モリースの名前が出ます。絵描きの名前でした。

そんなとこにデイルとジーンがきます。やたら登場人物が多い。
デイルとジーンは中年夫婦です。降霊会の話しをする。
処刑されたアレリク・ダルナクの名前も出ます。ヒューゴの祖先。
アレリクの夫人がマビル。拷問され処刑された。

ヒューゴは降霊会に否定的。
そうなると霊媒師マダム・イリーナの降霊会で勝負しようとなります。
モリースだけは行かないみたい。

降霊会にて。
テーブルには6人。別の椅子に霊媒師のマダム・イリーナ。
マダム・イリーナが喋り、テーブルはポルターガイストで動く。

呼ばれたアレリク・ダルナクが色々と主張する。
頭は修道院の中庭に埋めれられた。
胴体は修道院の地下聖堂に埋葬された。妻も埋葬されてる。
テーブルの燭台がポルターガイストで吹っ飛んでます。

モリースの自宅アパートにて。
アレリク・ダルナクの亡霊を見るモリース。
発作的に絵を描き加えてます。首を持った胴体になってます。絵に血が流れる。
また亡霊をみるモリース。亡霊は嘲笑ってます。
絵を切り裂くモリース。

ヒューゴの自宅アパートにて。
降霊会をこき下ろすヒューゴ。あんなのはテープレコーダーやワイヤーのトリックだ。
聞いてるのがシルビア、モリースとポーラ。
そんなこんなで現地に行ってみようとなります。
モリースがノイローゼ気味なのでその治療もあるみたい。

クルマで森を移動中です。ベンツです。
→ 1968 Mercedes-Benz 200 [W115]
ヒューゴとモリース、シルビアとポーラ。
パリからどこの山奥に行くのかはよくわからん。

クルマの前にいきなり人が倒れる。
助けに行くヒューゴ。しかしこれは狂言で2人組の強盗です。
これは大変になるとこでしたがヒューゴが強盗をノックアウとする。
ベンツの方は暴走してクラシッュして動かなくなる。
とりあえず4人は無事です。

そんなとこに村の自警団が来ます。
速攻で強盗の1人を射殺してます。
アンドレ・ゴバールと名乗る自警団リーダー。2人は殺人犯で脱走中だった。

クルマが欲しいと交渉するヒューゴ。
手下のリアムにクルマを取りに行かせる自警団リーダー。
肝心のクルマの値段は3000フランだとふっかけられる。
しかし簡単に現金で支払ってるヒューゴ。まだ大量の現金を持ってるのを見られてます。
モリースは自警団に君たちに権限はあるのかと突っ込む。
全く気にしない自警団。そんなわけで今から処刑だと残りの1人を縛り首にしてる。

3000フランのクルマで移動中となります。
クルマは大昔のシトロエンです。さすがに2CVではない。
→ 1952 Citroën 11 Normale 'Traction'
ようやく走ってるシトロエン。
あの自警団はひどいなと話し込むヒューゴとモリース。

修道院にて。実質は別荘です。
ここに到着するシトロエン。
なぜか近くに女の子2人が見えてます。誰なんだ?
管理人のダンストンが出て来ます。地下聖堂は危険ですと警告する。
行った者は誰1人戻っていない地下聖堂。ヒューゴは全く気にしてない。やる気満々。

中庭にて。
会話からダンストンの娘のエルバイラとシャンテルがいるとわかる。
村の住人を雇って穴を掘ってます。アレリク・ダルナクの頭を掘り出す予定。
しかしなかなか見つかりません。
そんなとこでモリースが啓示を受けてここを掘れと指示する。
箱が掘り出されます。短い文に1454年と表示されてます。
しかし箱はロックされていてこの場では開けられません。

修道院にて。
ヒューゴとモリース。
箱は戻した方がいいと主張するモリース。

倉庫にて。
発掘をしていた村人2人が箱を盗みに来てます。
で、ポータブルのガスバーナーを使い箱を開けてる。
ふたを開けると紙があります。そんなとこに管理人のダンストンが来てもめてます。
ダンストンに山分けしようと持ちかける村人2人。しかし懐柔されないダンストン。
そんなわけであっさりと殺されて退場となるダンストン。血が流れています。

玄関に女性が来て誰か開けて助けを求める。
父が殺されたと訴えてます。そうなるとエルバイラかシャンテルです。
話を聞いたヒューゴとモリースが調べに行く。

倉庫にて。
村のオッサンが箱を運び出してます。行き先は胴体が埋葬されている地下聖堂です。

地下聖堂にて。
箱を安置するオッサン。フタを開けます。

湖にて。
ボートを漕いでるヒューゴとモリース。
どうやら死体を湖に沈めているようです。管理人と村民の2体を沈める。
女性4人が岸から見ています。

煙が立ち込めてます。
ヒューゴとモリースが議論になってます。この状況でどうする?。
電柱が倒れて電話は使えなくなってる。
ヒューゴは急いで帰ろうと主張する。
モリースは謎を解明しようと意気込む。

モリースは酔っぱらいのクラウドから聞いた話しの話題になります。
管理人のダンストンは監視されていた。
それから食糧4日分で山を越えて逃げようという話しにもなります。

外にて。
ヒューゴとモリースがそのへんを見回る。
それとは別に鎌を持ったオッサンはどこに行く?

台所にて。
シャンとは管理人の娘のシャンテルのことです。
鎌のオッサンはポーラを狙ってますが気が変わってシャンテルにする。
そんなわけでアッサリとシャンテルはやられてます。喉を切り裂かれる。
それからおっぱいを出してから胸を切り裂かれて心臓をとられる。

ポーラは黒い下着とネグリジェ姿でロウソクを持って階段を下りる。
シャンテルの死体を発見したとこでポーラは鎌のオッサンに拘束される。

エルバイラがシャンテルの死体を発見して動揺する。
このへんはシルビアとエルバイラを混同して見ています。どっちだかわからん。

ヒューゴ、モリース、シルビアの3人。
口論になってます。モリースがヒューゴを責める。

寝室にて。
うなされてるエルバイラ。エルバイラのはず。
ヒューゴが来てエルバイラを慰める。それでどうなる。
何だかこれだけみたい。

次のシーンです。
まだヒューゴとエルバイラの続きです。
今度はいい感じになってキスからセックスになったみたい。それでいいのか。

外にて。
モリースはポーラに呼ばれます。
ネグリジェ姿のポーラが姿を表す。キスとなってます。

台所にて。
ヒューゴとシルビア。
会話から階段から落ちたのはエルバイラ。
それからモリースはどこに行った?となってます。
ヒューゴが探しに行きます。

入れ替わってモリースが来てます。様子がおかしい。
いきなりシルビアを殴打して運ぶモリース。仕事が早い。

エルバイラの寝室にて。
寝ているエルバイラに何者かが迫る。これはヒューゴでした。これだけ。

地下聖堂にて。
シルビアを抱えたモリースと松明を持ったポーラが地下道を進む。

箱の中のアレリク・ダルナクの首が生き返っています。
いまのところは首だけのようです。
モリースを私の敵の子孫だと言ってる。そんなわけで下僕となって復讐を手伝うのだと命じてます。

夫人のマビルが蘇る。その儀式となります。
自分は最大の力で蘇ると意気込むアレリク・ダルナク。

修道院にて。
ヒューゴとエルバイラ。
ポーラ、モリース、シルビアがいなくなったと話し込む。
ヒューゴですがここに来ていきなり管理人の娘と仲よくなっている。いいのか。

地下聖堂にて。
私の体を何とかしろと命じる首だけのアレリク・ダルナク。
そんなわけでモリースとオッサンが墓を暴きます。
まずは首なしの体が入ってる棺桶を出す。マビル夫人の棺桶も出します。

首を体に接続してます。
ここの編集は上手い。本物の首だけを見せてダミーとカットバックさせ不自然に見えないようにしてます。
復活するアレリク・ダルナク。

次はマビル夫人だ。これには生贄が必要です。それがシルビアだ。
マビル夫人の棺桶を開けると白骨化してます。シルビアを白骨に乗せてアレリク・ダルナクが鎌を使う。それから呪文を唱えてマントで覆うとマビル夫人が復活してます。

これで夫婦そろって復讐だとなります。
用済みのオッサンはとっとと片付けられてます。モリースが鎌で喉を切り裂く。
オッサンの心臓を取り出して捧げられる。
モリースとポーラは7番目の満月の儀式の生贄用なのでキープしておく。

修道院にて。
ヒューゴとエルバイラ。
どうすると相談してます。井戸に何かあるらしい。

村にて。
マビル夫人が若い男を、アレリク・ダルナクが若い女を、それぞれ襲ってます。
復讐ではなく心臓がお目当てらしい。

井戸にて。
ヒューゴとエルバイラ。
井戸の桶に何やらお守りが入ってました。代々伝わってる『トールの小槌』
お守りはエルバイラが持つ。首飾りにしてる。

暖炉の前でヒューゴが眠り込む。
エルバイラは寝室で寝ているところをアレリク・ダルナクが襲う。
首にかかってるお守りを見てビックリのアレリク・ダルナクはズラかります。

湖にて。
水中からゾンビが出現します。これまでに死んだ面々のようです。
どうやら死ぬたびにこまめに沈めていたらしい。計4人。

修道院にて。
ヒューゴとエルバイラ。
エルバイラを呼ぶ声が聞こえて来ます。管理人の父親の声らしい。
しかしヒューゴはそれは罠だと止める。

ゾンビ4人が突入して大騒ぎになります。
ショットガンを撃つヒューゴ。効果はない。
松明を使うと効果はある。ゾンビはジリジリと後退して外に出る。
ランプを投げて木材を投入し燃え上がる。ゾンビ1人が燃えてる。あとは退却する。

夜が開けてます。
ショットガンを持ったヒューゴが外に出る。
モリースが姿を表します。これはビックリ。

室内にて。
何時間も彷徨っていたと話すモリース。
ヒューゴはこれまでの状況をモリースに説明する。
日が昇ってるうちにとヒューゴとモリースは出かけます。

外にて。
ヒューゴとモリース。
何だかモリースの様子がおかしくなってます。ヒューゴを殺す気満々。
斧攻撃は空振りでしたがショットガンは見事に命中する。もう1発撃ってヒューゴは退場となります。
倒れたヒューゴの血が湖に流れる。引き上げるモリース。

室内にて。
エルバイラと戻ったモリース。
しかしエルバイラにはお守りがある。触れたモリースは悲鳴をあげる。
気絶したモリースが気がつくと正気に戻ったらしい。そうなの?

思い出したと話すモリース。
エルバイラからあんたが殺したのねと言われるモリース。
乗り移ったのがやったと主張するモリース。
そんなこんなでモリースは敵討ちだとエルバイラに協力を求める。
地下迷路の地図が必要でとなります。ヒューゴが持っていた。

色々と調べてるモリースとエルバイラ。
清い心を持った少女が銀の針で刺せば効果はあるとのこと。エルバイラがそうなのかは不明。

地下聖堂にて。
マビル夫人が鎌でポーラを片付けようとするのを止めるアレリク・ダルナク。
満月の儀式まで待っていろと説得する。

外にて。
モリースとエルバイラ。焚き火をしてる。

自警団リーダーと手下が2人で儲け話をしてる。
そんなとこにアレリク・ダルナクとマビル夫人が迫る。
アッサリと2人を片付けて手下の心臓を取り出すマビル夫人。アレリク・ダルナクに捧げます。

モリースとエルバイラ。
また夜が開けてます。昨夜は襲撃はなかった。
昨夜は7番目の満月の儀式でこなかったと判断するモリース。

地下聖堂に行くモリースとエルバイラ。
しかしアレリク・ダルナクが姿を表したり嘲笑ったりするので撤退する。

外に出てどうすると相談のモリースとエルバイラ。
修道院に戻ってまた相談する。

地下聖堂にて。
棺桶から出て出動するアレリク・ダルナクとマビル夫人。
いよいよ生贄を捧げる儀式になるようです。生贄はポーラだ。

修道院にて。
モリースとエルバイラ。
愛しのモリースと呼ばれてます。外にはポーラがいます。
お守りを持ってモリースが行く。

外にて。
そのお守りが効き過ぎたのかポーラは倒れてる。

室内にて。
エルバイラにアレリク・ダルナクが迫る。お守りがないので大変だ。

外にて。
マビル夫人が襲うがモリースのお守りにやられる。

室内にて。
エルバイラとアレリク・ダルナク。
血を吸おうとするアレリク・ダルナクに急いで戻ったモリースがお守りを押し付ける。
アレリク・ダルナクは逃げる。

外にて。
先回りしてアレリク・ダルナクにお守りを突きつけるモリース。
ポーラは生き返ったと思ったらまだ死んでなかったマビル夫人にやられる。

室内にて。
エルバイラに迫るマビル夫人。忙しい展開です。
マビル夫人はテレポートしてエルバイラを惑わす。

外にて。
まだやってるモリースとアレリク・ダルナク。
アレリク・ダルナクは斧をゲットしてます。

室内にて。
エルバイラとマビル夫人。
針のようなもので思い切りマビル夫人の胸を刺すエルバイラ。効果はある。
マビル夫人は白骨に戻る。これはビックリのエルバイラ。

外にて。
モリースとアレリク・ダルナク。
斧対お守りの勝負は相打ちになった感じ。
ここに来たエルバイラはポーラが死んでのを見てビックリ。
ポーラから流れた血がモリースにかかる。

お守りでアレリク・ダルナクにとどめを刺すエルバイラ。
首が外れたアレリク・ダルナク。そのあとは燃え上がる。

エルバイラは湖に向かって荒野を歩く。
お守りを湖に投げ込むエルバイラ。
エンドとなります。FIN


そんなわけでいつも駄作のポール・ナッチー主演の割にはよい作品でした。


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