『愛欲のえじき』(1970年)
この作品は、ジャック・ラセルト監督、メアリー・ウィルコックス主演の風変わりな倒錯ドラマのようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
1970年 アメリカ作品
ランニング・タイム◆93分
原題◆Love Me Deadly
プロット◆ファザコンから死体愛好で色々とある話しのようです。
音楽◆フィル・ムーディ
キャスト
メアリー・ウィルコックス→ファザコンのリンジー・フィンチ
ライル・ワグナー→画廊のアレックス・マーティン
クリストファー・ストーン→ボーイフレンドのウェイド・ファロー
ティモシー・スコット→葬儀屋のフレッド・マクスイーニー
i・ウィリアム・クィン→男娼のビリー・ジョー
マイケル・パーデュー→リンジー最愛のパパ
ダッサ・ケイツ→掃除婦のおばさん
テリー・アン・デュヴァリス→子役のリンジー
H・B・ハリッキー→Race Driver (as Toby Halicki)
ジャック・ラセルト監督の演出はよいと思います。
全体的に風変わりに出来てます。
シービー株式会社/WHDジャパン/有限会社フォワード発売のDVDにて。
画質は普通です。この会社はいつもは最悪なのに珍しい。
スクイーズ収録のフル表示。
画面サイズはワイド。上下左右黒味無し。フルスクリーン。
音声はドルビーデジタル2.0ch
著作権のアラート
WHDジャパンのタイトル
フォワードのタイトル
画質音声が悪いですのアラート
衝撃的な映像を含みますので、ご注意下さいのアラート
タイトル
教会にて。葬式です。
喪服の御婦人がいます。これが主人公のリンジー。
葬儀屋がいます。あとでわかりますが名前はフレッド。
神父や参列者がいなくなったとこでリンジーは死体に接近する。
そんなリンジーを葬儀屋のフレッドが見てます。
死体にキスまでしてるリンジー。
Love Me Deadly
starring
Mary Charlotte Wilcox Lindsay Finch (as Mary Wilcox)
Lyle Waggoner Alex Martin
Christopher Stone Wade Farrow
Timothy Scott Fred McSweeney
featureing
I. William Quinn
as
Billy-Jo
Michael Pardue Lindsay's Father
Dassa Cates House Keeper
Terri Anne Duvalis Lindsay as a Child
Barbara Fisher Prostitute
Louis Joeffred McSweeney's Colleague
Bruce Adams McSweeney's Colleague
Edith Sills Alex's Mother
スタッフの紹介
タイトルバックは原色系から入る。
それからセピア色な回想となります。
パパと遊ぶ娘のシーンが延々と続く。ファザコンのようです。
古いクルマが出てきます。→ 1946 Bentley Mk.VI Standard Steel Saloon
歌が入ってます。
リンジーの自宅にて。
パーティになってます。色々な人がいます。
ビルを多数所持してると自慢してる男がいる。これがH・B・ハリッキーか?
青いドレスのリンジー。喪服からエラク違う感じ。
寝室に入るリンジー。
そんなとこにボーイフレンドのウェイドが来る。
ウェイドにキスされて迫られてるリンジー。セックスは嫌らしい。
そんなこんなでようやくウェイドを追っ払う。
テディベアのぬいぐるみを抱いてるリンジー。
昔のことを思い出してます。パパのことばかり。
テディベアはパパからのプレゼントでした。
時間が経過して新聞の死亡欄をチェックしてるリンジー。
ロバート・マーティンにマジックペンで線を引く。
夜の街にて。
葬儀屋のフレッドがクルマで流して男娼に声を掛ける。
→ 1966 Cadillac Sedan DeVille
男娼を乗せて移動となります。
ビリー・ジョーと名乗る男娼。
フレッドから交渉され料金を50ドルから25ドルに下げています。
場所は仕事場でいいかと聞くフレッド。
モーニングサイド葬儀場にて。
喪服のリンジーがまた来ています。
ロバート・マーティンの死体に接近するリンジー。
どうやら死体は事故ってひどい状態らしく修正がしたあった。それでさわったら崩れてしまったのでビックリのリンジー。
そんなとこにリンジーにコンタクトしてくるマーティンの弟アレックス。
アレックスはマーティンの顔をを直した話しをする。
ここでリンジーと名乗ってます。偽名かと思ったら本名でした。偽名にすると映画の話しがややこしくなるので本名にしたのかも。
慌てて帰るリンジー。
フレッドの仕事場にて。実は葬儀屋です。
男娼のビリー・ジョーを連れ込むフレッド。獣医だと騙ってます。
服を脱がせてビリー・ジョーを手術台に拘束するフレッド。ボカシはあります。
血を抜くか何やら注入をするようです。悲鳴を上げて暴れるビリー・ジョー。
溶暗になります。
墓地にて。
葬式を遠くから双眼鏡で見ているリンジー。喪服ではなくパープルな服装です。
どうやらパパに似ている人を追ってるようです。
マーティン・タムリン画廊にて。
調べてここに来てるリンジー。ここにアレックスがいるわけです。
しかしいざアレックスを見ると帰ってしまうリンジー。
セピア色の回想シーンがせわしく入る。
パパと子役のリンジーです。
喪服のリンジーはまた教会に行く。
葬儀屋フレッドはリンジーの顔を覚えてます。
例によって誰もいなくなってから死体に接近するリンジー。
そんないいとこでいきなりフレッドが声をかける。
これはビックリのリンジーは逃げる。
リンジーはクルマに乗る。フレッドはクルマにまで乗り込んでくる。
クルマですが白いロールスロイスです
→ 1970 Rolls-Royce Silver Shadow I
死体にいたくご執心のようですがとストレートに話しに入るフレッド。
あなたは死体愛好ですねとダメを押す。
複数のクルマが墓地に向けて並んで走ってます。
リンジーとフレッド。
少し変わってるだけですよとリンジーを口説いているフレッド。
あなたも死体愛好クラブに入りませんか?となります。
墓地にて。
到着したとこでクルマの登録証を見るフレッド。
リンジー・フィンチ カメオンヒルズ・・・
そうなるとこのロールスロイスはリンジーのクルマです。高級車です。
あとで連絡しますとクルマを降りるフレッド。
夜の街にて。
またクルマで流してるフレッド。
今度はちゃんと売春婦を呼んでます。誰でもいいのかフレッドは。
売春婦をクルマに乗せて移動する。売春婦の名前はアントワラー。
フレッドは相変わらずフレッドと名乗る。本名です。
悪いけど仕事場でいいかな?と聞くフレッド。
溶暗になります。
リンジーの自宅にて。
マックスイーニー葬儀社から手紙が届いてます。
明晩11時半より例の集会があります。フレッドより。
リンジーはどうする?行くのか?
電話するリンジー。
ウェイドに電話してます。パーティで追っ払った男です。
この前のことで傷ついてると言ってるウェイド。
しかしリンジーが今夜食事にと誘うと乗ってくる。
例の招待状は破り捨てるリンジー。
夜にて。
ウェイドのクルマで送られて帰宅するリンジー。
クルマはベンツの2シーターコンバーティブルです。高級車だ。
→ 1968 Mercedes-Benz 250 SL [W113]
どうやら食事した帰りのようです。おやすみなさいとリンジー。
ウェイドは家でお酒を1杯とか言わないのか?と不満そう。
次の日にて。
ウェイドがリンジーに電話してます。
しかし呼び出し音だけで出ないリンジー。
クルマで出かけてるリンジー。電話に出れるわけがない。
マックスイーニー葬儀社にて。
ここに来てるリンジー。
棺桶があったが空っぽでした。奥に入ると棺桶がたくさんある。
あちこち調べ回るリンジー。
どんどん奥に行くリンジー。何やら声が聞こえてきます。
例の集まりでした。悲鳴をあげるリンジー。逃げます。
フレッドは先回りしてリンジーのクルマの前で待つ。
クルマに戻ったリンジーと話しをする。
人数が多過ぎるなら個人的にしようと言う。それから口止めもする。
リンジーは帰ります。
リンジーの自宅にて。
ようやく帰宅するリンジー。そうしたらウェイドがいたりします。
ビックリのリンジーにウェイドは電話しても出ない。来たら玄関ドアにカギがかかっていない。それで待っていたと言う。
ウェイドはどこへ行ったとしつこく聞く。
リンジーは父親の友人が亡くなったと答える。全く違います。
それでウェイドに助けてと言ったりするリンジー。何だかよくわからん人だ。
昼の街にて。
ウェイドとデートするリンジー。
何故かアレックスの画廊に入ったりする。
当然アレックスがリンジーに話しかけて名刺を渡す。
ウェイドと別の女の子をナンパしてる。
音楽が入り画廊のシーンが続く。
日本料理店にて。
リンジーとアレックス、ウェイドと違う女の子。
食事になってます。歌も入る。
歌が続いてリンジーとアレックスの関係が深まるモンタージュとなります。
会話で1週間デートしたとなってます。
アレックスの兄とは何回か食事しただけと言ってるリンジー。これは嘘です。
そうなるとリンジーは男3人を相手にしてるわけです。
ボーイフレンドのウェイド
画廊のアレックス
葬儀屋のフレッド
カフェにて。
リンジーとアレックス。
霊柩車が通りがかると何か気になるリンジー。
リンジーの自宅にて。
アレックスとバーベキューになってるリンジー。
暖炉の前でいい雰囲気になってるリンジーとアレックス。
まだセックスまでは行ってない。
アレックスはどうすればいいとなってます。
そんなこんなでアレックスは帰る。電話してとお願いのリンジー。
翌日にて。
電話かかかってきます。お呼びでないフレッドからです。
今晩お暇かな?とフレッド。
クルマで出かけるリンジーを何故かウェイドのベンツが尾行する。
マックスイーニー葬儀社にて。
リンジーのクルマはここに来ます。ウェイドのクルマも来てる。
ウェイドはリンジーを追って葬儀社に入ってます。
リンジーは死体とご対面になっていい感じになってます。
髪をといて服を抜いで全裸になって死体にキスをする。そこまでやる。
ウェイドはあちこち歩き回る。
死体を作業中の男と遭遇しリンジーのことを聞くウェイド。
何故かいきなりウェイドの腹を思い切り刺す作業中の男。昏倒するウェイド。
リンジーがこれを見て悲鳴をあげる。それでどうなる。
ウェイドは吊り上げられて服を切り裂かれている。
それから5、6人集まって儀式のようなことが始まってます。
何故かここは『2001年宇宙の旅』(1968年)の音楽になってます。まあいいけど。
リンジーの自宅にて。
何だかいきなりリンジーの夢オチになってます。わけわからん。
電話してアレックスを呼ぶリンジー。
時間が経過してます。
アレックスが来てリンジーを介抱する。
悪い夢を見ただけよと言ってるリンジー。
アレックスはちゃんと愛してると言ってくれと要求する。
それで結婚してくれと言うアレックス。
次のシーンは結婚式です。
そんな感じでプロポーズと結婚式がカットバックされる。
随分と風変わりに出来てます。さすが1970年代。
それからいよいよセックスとなります。
しかしリンジーはセックスを拒否してしまう。
アレックスは待っているよと別室に寝る。物分かりのいい旦那です。
翌日の昼にて。
何だかアレックスがパパに見えてるリンジー。セピア色のシーンが入る。
そんなわけで上機嫌なリンジー。面食らうアレックス。
アレックスの画廊にて。
上機嫌のリンジーが来てアレックスをジェスチャーで呼んだりします。
リンジーの自宅にて。
相変わらず1人で寝ているリンジー。
夜中にアレックスがドアをノックするが寝た振りをしてるリンジー。
街中にて。
クルマで移動中のアレックス。
→ 1969 Buick Riviera
対向車線にリンジーのクルマを見てクラクションを鳴らす。
しかし喪服を着たリンジーは全く気がついてない。
そんなわけでアレックスは強引にUターンして尾行します。
リンジーのクルマは葬儀屋に入る。グリーンキルズ葬儀場。
様子を見に行くアレックス。しかしリンジーとはコンタクトしない。
リンジーの自宅にて。
アレックスにゴルフクラブセットをプレゼントするリンジー。
で、アレックスはリンジーに今日のことを聞く。街で君を見た。
リンジーは葬儀場のことは言いません。とぼけてるのか完全に忘れているのかは不明。
翌日にて
早めに帰宅したアレックスは掃除婦のおばさんと話しになる。
リンジーは外出してるとのこと。
おばさんはリンジーの父親の話しをする。
お嬢様には恋人がいない。これまででも全くいない。父親だけだった。
おばさんは長く勤めていてこの家の事情に詳しい。
お嬢様は髪形をお下げにしてコスプレして父親の墓の前で子供に戻る。
それでお嬢様に説教したら週2日の通い勤務になったとか。
墓地にて。
父親の墓の前でいつもの行動をとってるリンジー。
そんなとこにアレックスが来てしまう。
錯乱したリンジーはクルマで逃げる。それでアレックスはどうする。
逃げるクルマのロングショットが長々とあり溶暗になります。
リンジーの自宅にて。
翌日のようです。あれからずっと無視しあってるリンジーとアレックス。
アレックスはリンジーと話をしようとする。
プリチャードさんに聞いたと話すアレックス。
セックス抜きでは結婚生活は名ばかりではないとリンジーを責める。
来客です。郵便配達でした。アレックスが受け取る。
マックスイーニー葬儀社からリンジー宛てです。
アレックスに謝罪をするリンジー。
リンジーに手紙を渡すアレックス。
で、アレックスはリンジーにドライブにでも行かないかと誘う。
そのあとはアレックスの母親と夕食会だ。
それからリンジーは頭痛でドライブも夕食会も出れないと言う。
そんなわけでドライブは中止、夕食会からアレックスだけが行くことになります。
リンジーは早く帰らなくてもいい、電話もダメよと言ってる。怪し過ぎる。
出かける前にリンジーに声をかけるアレックス。
リンジーは風呂に入ってる振りをして返事をする。
アレックスは例の手紙の中身を見てしまう。
今晩10時からお待ちしてます。フレッドより。
夕食会にて。
心ここにあらずのアレックスは途中で退席する。
リンジーの自宅前にて。
ここでクルマで張ってるアレックス。
リンジーのクルマが外出します。尾行するアレックス。
マックスイーニー葬儀社にて。
リンジーはドアのカギを開けて入る。カギを持ってるらしい。
尾行のアレックスはこのドアからは入れない。
しょうがないので裏に回ったら裏口のドアは開いていた。入ります。
儀式が始まってます。リンジーも参加してる。
アレックスはどんどん奥に入る。
ちょうどリンジーが素っ裸で死体とキスしてるところを見てしまうアレックス。
気がついて動揺するリンジー。
すかさずフレッドがアレックスを刺し殺す。
放心状態のリンジーを介抱してるフレッド。
アレックスは自宅に運んだと言ってるフレッド。これからずっと一緒だ・・・
そんなわけでここはリンジーの自宅らしい。
それでリンジーの心象風景なのか色々なシーンが入ります。
どうやら子役のリンジーはショットガンを暴発させ最愛のパパを射殺したようです。
そりゃトラウマになります。
起き上がるリンジー。フレッドはいない。
アレックスを探すリンジー。
子役のリンジーは誰もいなくなった頃パパの死体に行った。
このへんは回想とカットバックになってます。
アレックスはパパにソックリなんです。
フレッドはアレックスの死体に何やらやってます。よくわからん。
ナイフを自分で刺して自殺に見せかけるつもりなのか?
そんなところにリンジーが来て置物でフレッドを殴打する。
リンジーは死体のアレックスにキスをする。
子役のリンジーも死体のパパにキスをしていました。
死体のアレックスに添い寝して幸せそうなリンジー。
歌が入ってエンドとなります。
そんなわけで1970年代らしい風変わりなよい作品でした。
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