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2017.01.14

『ザ・ベイビー 呪われた密室の恐怖』(1972年)

この作品は、テッド・ポスト監督、アンジャネット・カマー、ルース・ローマン主演の風変わりな倒錯ドラマのようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。

1972年 Quintet Films アメリカ作品
ランニング・タイム◆85分
原題◆The Baby
プロット◆ベイビー争奪戦の話しのようです。
音楽◆ジェラルド・フリード

キャスト
アンジャネット・カマー→福祉事務所のアン

ルース・ローマン→ボスのワズワース夫人
マリアンナ・ヒル→子分の姉ジャメイン
スザンヌ・ゼノア→子分の妹アルバ
デヴィッド・マンジー→問題のベイビー

ベアトリス・マンレイ→アンの義理のお母さん
ジョセフ・バーナード→アンの上司フォリー
エリン・オリアリー→ベビーシッター
マイケル・パタキ→しつこいナンパ男のデニス
テッド・ポスト→パーティのお客の1人

テッド・ポスト監督の演出はよいと思います。
全体的に風変わりに出来てます。ヘイズオフィスの検閲がなくなったばかりの1970年代のハリウッドには色々な作品があります。この作品もそんな感じ。

ルース・ローマンは『見知らぬ乗客』(1951年)に出ていました。
しかしゲイが入った主人公の男2人の関係にかすんでしまう損な役でした。
本『映画術』ではワーナー作品なのにワーナーの俳優が1人もいなかった、しょうがないのでルース・ローマンを使ったなんて言われてました。

シービー株式会社/WHDジャパン/有限会社フォワード発売のDVDにて。
画質は普通です。この会社はいつもは最悪なのに珍しい。
スクイーズ収録のフル表示。
画面サイズはワイド。上下左右黒味無し。フルスクリーン。
音声はドルビーデジタル2.0ch

著作権のアラート
WHDジャパンのタイトル
フォワードのタイトル
画質音質が悪いですのアラート
衝撃的な映像を含みますのでご注意下さいのアラート

タイトル
Quintet Films presents

The Baby

starring
Anjanette Comer Ann Gentry
Ruth Roman Mrs. Wadsworth
Marianna Hill Germaine Wadsworth
Susanne Zenor Alba Wadsworth (as Suzanne Zenor)

featurering
Tod Andrews Doctor
Michael Pataki Dennis
Beatrice Manley Judith (as Beatrice Manley Blau)

Erin O'Reilly Babysitter
Don Mallon
Joseph Bernard Mr. Foley
Virginia Vincent
and
David Mooney (as David Manzy)
as Baby
スタッフの紹介

タイトルバックはご婦人が赤ちゃんの写真を熱心に見てます。
それで段々と赤ちゃんが育ち過ぎです。
途中からおばさんも一緒に見てる。

本編です。
緑色のクルマがワズワース家に来ます。運転してるのが主人公のアン。

ワズワース家にて。
クルマで来た福祉事務所のアンがここを訪ねる。
テニスルックの女の子がいるが無愛想です。
改めて呼び鈴を鳴らすと出てきたが怖そうなワズワース夫人。

アンは志願して来ましたとやる気満々。
ワズワース夫人から色々とと聞くアン。
家族構成はワズワース夫人は娘2人。それに息子のベイビー。
ベイビーの名前が載っていませんと突っ込むアン。

そんなとこに姉のジャメインが出てきます。
ジェントリーさんですとアンが紹介される。
次女のアルバはテニスコーチのアルバイトをしてる。
ベイビーが生まれる前に旦那はここを出ていった。
いよいよベイビーに会わせて下さいとなるアン。

マジでベイビーと面会するアン。
どうみても大人の男です。意外と普通に対応してるアン。

日を改めてベイビーの食事です。
ジャメインから代わってもらうアン。熱心に食べさせてます。
ワズワース夫人からもう今週3度目よと言われてるアン。異常に熱心です。
そんなわけで何でそんなに熱心になると聞かれてるアン。

福祉事務所にて。
オッサンのフォリー上司に呼ばれるアン。
問題があるようだねと言われるアン。
アンはワズワース家のみに行ってる。そんな感じで説教される。
ベイビーを何とかしたいんですと訴えるアン。

ワズワース家にて。
ベイビーがブランコで遊んでいます。
アンが面倒をみてボール投げしましょとやってる。
そばで見ているジャメインがイライラしてる。
そんなところにアルバが来てベイビーを無理やり家に連れていく。

ジャメインから旦那のことを聞かれるアン。
何だか歯切れが悪い返事になる。うやむやにしたそう。
ジャメインは山歩きが好きなの行って土曜日に行きましょうと熱心に誘う。
しかしアンは断ってます。色々と忙しいらしい。

ベイビーは健康診断を受けてるのかと聞くアン。
必要がないので受けていないと答えるジャメイン。
で、アンはさそり座で、その話しになってます。

クルマで帰る途中のアン。
何故か回想モードになる。
旦那のスライドを見ています。おばさんがいます。旦那の母親で義理のお母さんといった感じ。人間関係は問題ないみたい。
会話から旦那は亡くなったような感じ。

ワズワース家にて。
ベイビーとベビーシッター。
おむつを取り換えて寝かそうとするが遊びたいベイビー。
そんなわけで少し遊ばせてます。
ベイビーの泣き声は吹き替えで本物の赤ん坊の声です。

そのうちにおっぱいが吸いたくなるベイビー。
しょうがないのでマジで吸わせるベビーシッター。

そんなところにワズワース家の3人が帰宅する。映画を見に行ったらしい。
それでベビーシッターがおっぱいを吸わせてるのを見て激怒するワズワース夫人。
ワズワース夫人は「このアバズレ」と罵り激しく折檻してます。ジャメインがベイビーが見てるからととめたりする。
そんなこんなでベビーシッターに警察沙汰にしないように言い含めて叩き出してます。

日を改めてワズワース家にて。
庭でアルバがベイビーの世話をしてる。そんなところにアンが来ます。
アンはアルバのご機嫌をとろうとする。何だか気まずい雰囲気になる。
家の中で電話が鳴ってます。アンに言われて電話を取りに行くアルバ。

ベイビーを手なずけようとするアン。
そんなところにワズワース夫人が帰宅する。怖そう。

それはともかく話し合いになってます。
まずはワズワース夫人がアンに説教する。
アンはベイビーを施設に入れて回復させなければと力説する。
施設には入れないわとワズワース夫人。
アンは熱心に説明する。無料とか必ず効果はあるとか。

そうなると証拠をみせなさいとなるワズワース夫人。
アンはベイビーにボールをとってきなさいとやらせるが上手くいかない。
そんなわけでダメ出しするワズワース夫人。それでも一応考えると言ってる。

時間が経過して家の中にて。
ベイビーはアルバに電気棒で折檻されています。喋っても歩いてもダメだ・・・
折檻のやり過ぎたアルバはワズワース夫人から電気棒で折檻される。

ようやく寝かされてるベイビー。
そんなとこに下着姿のジャメインが来て何やらやってます。
ここはアッサリと省略されて何だかわからん。

特殊児童学校にて。
ここに来ているアン。今日ベイビーが来る予定。
アンはここにいる児童たちを熱心に見ています。大丈夫なのかと思えるほど。

ここの先生と相談をしてるアン。
ベイビーは母親や姉たちに虐待されていると訴える。あの一家は異常ですと言う。
子供達の父親は全員違う。そんなとこをどうやって調べた?
先生はもう人権擁護局にまかせるべきなのでは?と言ってます。

時間が経過して先生のオフィスにて。
肝心のベイビーが来ません。ワズワース家に電話するアン。

ワズワース家にて。
電話に出るジャメイン。ベイビーは行かないわと言う。ママの気が変わった。

特殊児童学校にて。
何だかおかしな感じになってきたアン。先生はもうやめとけといった感じ。
福祉事務所に電話するとワズワース家から苦情が来たと言われる。
そんなわけで面目丸つぶれのアン。先生に説明もせずにいなくなる。

ワズワース家にて。
クルマで来たアン。玄関先でワズワース夫人、娘二人と対決する。
アンタは病気よから始めてるアン。アンタが施設に入るべきだ・・・
そんなこんなで宣戦布告になってるアン。人権擁護局に訴えてやると言う。
逆にベイビーを欲しいのあんたじゃないのと言われたりする。
言うだけ言って法廷で会いましょうと帰るアン。

アンの自宅にて。
クルマで帰宅するアン。義理のお母さんがいます。
それでプール工事の話しになってます。
ワズワースさんから電話があったと伝えられるアン。

ワズワース家に電話するアン。お母さんも聞いとくと他の電話機に行く。
ワズワース夫人はおわびがしたいと下出に出てる。
人権擁護局は呼ばないでねとも言ってるワズワース夫人。
それで福祉事務所ではなく自宅のベイビーの誕生パーティに来てくれとなる。

ワズワース家にて。
ベイビーの誕生パーティです。
色々なお客達が来てます。どういう人達なのかは不明。
アンはオッサンのデニスからナンパされています。当然追っ払うアン。
デニスは結構しつこくアンをつけ回す。結婚してると言っても聞いてない。

ようやくワズワース夫人と話しになるアン。
しかしワズワース夫人はエリオットというオッサンとダンスになる。
それにしてもどんな人達なのかかわからん。単なる通りすがりなのか?

ダーツをやるアン。やる気満々です。デニスはまだつけ回してる。
どんな勝負でも勝たなくてとは持論を述べるアン。マジでダーツをやってる。
そんなとこでジャメインがアンの飲物をすり替えてます。アッサリ飲んでるアン。

エリオット相手にワズワース夫人はベイビーはこれでいいのと言ってます。

ダーツは上手くやってるけど眠気がしてきたアン。
ワズワース夫人ら3人に2階に運ばれると思わせて1階の物置に運び込まれる。

物置にて。
ワズワース夫人は娘二人はアンを縛り上げて猿ぐつわをかませています。
アンは酔っ払い運転で帰宅中に事故になる予定。パーティが終わるまで転がしておく。
しつこいデニスが物置のドアを叩く。ここはアルバが相手をしに行く。

今度はベイビーが物置のドアを開けて入る。
それで偶然に猿ぐつわがとれたアン。
アンは助けてくれとなるがベイビーではどうにもならない。

階段にて。
アルバとデニス。
ライターでデニスの指をあぶるのをやりたがるアルバ。マジでやってる。

物置にて。
アンは手のロープを切ろうと悪戦苦闘する。道具箱のノコギリを出そうする。
後ろ手なので上手くノコギリでは切れない。
そうなると後ろ手を足に通して手を前に出してます。これならノコギリが見えるので使いやすくなります。
イブニングドレスでマジでこれをやってます。女優さんも大変です。

パーティがお開きになります。
しつこいデニスをようやく追っ払ってます。

アンはロープを切ってます。ベイビーを連れて台所にいる。
包丁を持ってどうする。

ワズワース夫人と娘2人がアンを片づけようと物置に行く。
そうするとアンがいないわけです。

慌てて外を見るとアンはベイビーを乗せてクルマでズラかるとこでした。
それならこっちもクルマで追おうと乗り込むがタイヤをパンクにされていた。
そこまでやってるアン。そんなわけで追うの諦めるワズワース夫人と娘二人。

夜中の3時です。
電話を待ってるワズワース夫人と娘2人。電話は来ない。
アンはベイビーを手に入れたので警察に通報はしないだろうとなってます。
それでどうする。

アンの自宅にて。
ベイビーをお風呂に入れてるアン。
風呂から出たらベイビーにネクタイにスーツを着せています。

ワズワース家にて。
アンから電話がかかってきます。進展はなし。
アルバはベイビーをサーカスに売った方がいいと口走るがワズワース夫人が激怒したのですぐに取り消す。

アンの自宅にて。
義理のお母さんはアンに協力的です。協力的過ぎると言ってもいいくらい。
プール工事はあとはセメントを流し込むだけ。アンは少し延期してくれと言う。
計画の話しになります。何の計画だ?
それからスーツ姿のベイビーをポラロイドカメラで撮ってます。

ワズワース家にて。
ポラロイド写真を送り付けたアン。手紙まであります。
ベイビーは立派な大人になりました・・・
要するにもうベイビーはワズワース家には帰しませんと宣言してる。
で、まずはアンの居所をと最初から始めてるワズワース家の3人。

パンクを直したクルマで偵察となります。
アンの自宅はわかったようです。緑色のクルマがある。
ジャメインとアルバが偵察に行きます。ワズワース夫人はクルマで待つ。

アンの自宅にて。
玄関先にぬいぐるみが放置してあります。これを見たジャメインはカギがかかっていないドアから入る。
バッグの中からリボルバーをとり出すジャメイン。

アルバはまだ外にいます。プール工事現場を通り過ぎる。
それからカギのかかっていない別のドアから中に入る。
小声でジャメインを呼ぶが返事はない。

クルマのワズワース夫人も待ちくたびれて家に向かう。
温室下のカギのかかっていないドアから入ってます。この家はカギをかけていないのか?そんな感じで3人とも中に入ってる。

ワズワース夫人はジャメインとアルバを小声が呼ぶが返事はない。
行き当たりばったりな感じの行動です。大丈夫なのか。

階段上から血が垂れてワズワース夫人にかかる。
慌てて階段を登るとジャメインは咽をかっ切られて死んでいました。
それからアルバも背中をブスリを刺されていて死に至る。

これはビックリのワズワース夫人に手斧を持ったアンが襲いかかる。
しかし手斧を奪ったワズワース夫人が逆にアンを追いかける。隠れてるアン。

暖炉の火かき棒で反撃するアン。逃げるワズワース夫人。
義理のお母さんも出てきてアンに加勢してます。
そんなわけで階段から下に転落するワズワース夫人。足を骨折して動けない。
ベイビーは無事よと教えるアンと義理のお母さん。
それからワズワース夫人を引きずっています。

プール工事現場にて。
ここに3人まとめて埋めてしまうようです。あとはセメントを流し込む予定。
まだ死んでないワズワース夫人を生き埋めにしてるアンと義理のお母さん。

時間が経過してシーンが変わります。
アンはベイビーに友達を紹介する。別に部屋に連れていきます。
そこにはベイビーの建築士さんがいました。どうやらアンの旦那らしい。
私の旦那様のロジャーよと紹介するアン。
そんなわけでベイビーが2人になったようです。
2人のベイビーに浮輪のオモチャを与えるアン。もうすぐプールが出来るののよ・・

完成したプールにて。
ベイビー2人とプール遊びをするアン。見守る義理のお母さん。
エンドとなります。


そんなわけで1970年代らしい風変わりなよい作品でした。


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