『悪魔が最後にやって来る!』(1977年)
この作品は、アルベルト・デ・マルチーノ監督、カーク・ダグラス主演の原発オカルトホラーのようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
1977年 Aston Film/Embassy Pictures イタリア=英国作品
ランニング・タイム◆102分
原題◆Holocaust 2000
プロット◆原発は悪魔だという話しのようです。
音楽◆エンニオ・モリコーネ
キャスト
カーク・ダグラス→原発のロバート・ケイン社長
サイモン・ウォード→ケイン社長の息子エンジェル
ヴァージニア・マッケンナ→ケイン社長の夫人エヴァ
アゴスティーナ・ベリ→某国大使館広報官のサラ・ゴラン
アンソニー・クエイル→技術者のグリフィス
アレクサンダー・ノックス→エンジェルの恩師マイヤー先生
ロモロ・ヴァリ→司祭
スピロス・フォーカス→新首相のハービン
マッシモ・フォッシ→殺し屋の男
アルベルト・デ・マルチーノ監督の演出はよいと思います。
全体的に風変わりなオカルトになってます。
エンディングが2種類あってこのDVDはインターナショナル版だそうです。そんなわけで映画サイトで紹介のあらすじとは違うエンディングになってます。
協力 カルチャヴィル合同会社/株式会社アイ・ヴィー・シー発売のDVDにて。
画質は普通によいです。
スクイーズ収録のフル表示。
画面サイズはワイド。上下に黒味あり。
音声はドルビーデジタル2.0ch
IVCのタイトル。international visual corporation
新しいコーポレーションロゴになってます。口先三寸のデザイン会社からどのくらいボッタクリを食らったのか興味深い。
studio canalのタイトル。そうなると画質のリストアはしてるのか?
プロローグ
ヘリコプターが海上を飛んでます。
その中で原発のプレゼンをしてるロバート・ケイン社長。
ラクダの群れを越して砂漠に入るヘリコプター。
砂漠にて。
熱心にプレゼンをしてるケイン社長にカメラの女性が突っ込みを入れる。
そんな感じでお知り合いになってます。
大使館の広報官だと言ってます。名前はサラ・ゴラン。
珍しい物を見せると洞窟に案内するサラ。
壁にジーザスと掘られてます。
ラテン語でJは存在しない。そうなるとどうなる。
で、ここは魔よけの洞窟らしい。とにかく不吉なようです。
ケイン社長の写真を取ると何だかおかしな感じになってます。
セレモニーにて。
第1回発破のリモコンスイッチを入れるのは首相だとヨイショするケイン社長。
しかし首相が辞退したので社長が自らスイッチを入れる。爆発します。
タイトル
Kirk Douglas
Agostina Belli
Simon Ward
Holocaust 2000
Anthony Quayle
Alexander Knox
Virginia McKenna
スタッフの紹介
街にて。ロンドンらしい。
原発反対のデモをやってます。そんなとこにリムジンが通る。
群衆の中に怪しい男が登場してます。
お屋敷にて。
ここに入るリムジン。乗ってたのは首相です。
怪しい男は礼服に着替えてパーティに潜入してる。
パーティにて。
ケイン社長と夫人。それに息子のエンジェル。
どうやらケイン社長は娘婿で会社を大きくしたようです。
夫人は原発に反対しています。何しろ大株主なので困ってるケイン社長。
そんな感じで夫婦仲は悪い。
怪しい男は接近してます。いきなりナイフを出す。
いきなりケイン社長に切りつける怪しい男。大騒ぎになります。
エンジェルが止めようとした弾みで怪しい男が夫人を切りつける。
そのまま死に至る夫人。
墓地にて。
速攻で夫人の葬式になってます。
そんなとこにサラがケイン社長にコンタクトしてくる。
写真を渡します。ケイン社長のバックの壁には頭がいくつもある怪物が浮き出ています。
この絵のデザインが何故か漫画チックて緊張感がなかったりします。
エンジェルが来るはサラをいつのまにか姿を消してます。ここはうやむやになる。
精神病院にて。
あの殺し屋の男はここに収容されています。
ケイン社長が男に顔を見せてどうなるかの治療になります。とにかくそうなってる。
いきなり暴れる殺し屋の男。何故か格闘アクションになって止めてるケイン社長。何しろ演じるのがカーク・ダグラスなのでそうなる。
割れた医者の眼鏡のレンズで両手首を切る男。大騒ぎになってます。
ここから立ち去るケイン社長。
空港にて。
ケイン社長とエンジェル。
エンジェルはレーザーを使った新しい原子炉のアイデアを出す。
ここでエンジェルは新聞の見出しを見る。あの協力的な首相が落選・・・
新しいハービン政権は原発には反対してる。
砂漠の工事現場にて。
ハービンとケイン社長。
さっそく原発反対と言われているケイン社長。
サラはハービンに言われて資料を渡したりしてる。
ロンドンの会社にて。
会議になってます。原発反対の対策会議になってます。
安全性を証明しろとなってます。何とかするんだと檄を飛ばすケイン社長。
それらかエンジェルと話しになるケイン社長。
ジュネーブ会議で何とか巻き返しを図るつもり。
エンジェルは原発賛成のロジック造りにマイヤー先生を推薦する。
大学にて。
マイヤー先生とコンタクトするケイン社長。エンジェルもいます。
肝心の原発への論評はデータ不足でまだ公式見解は避けるとなってます。
レーザー核融合の話しもでています。
そんな感じで感触はいいみたい。
研究所にて。
ケイン社長が来ます。安全性に関するデータを早く集めろとなってます。
旅客機にて。
ケイン社長は前席にいた司祭からコンタクトされる。初対面です。
2√231が裏文字になるとジーザスになる。裏文字は不吉。そんな感じの話しをする司祭。
もちろん本気にしないケイン社長。
ところでこの旅客機にはロンドンに戻る旅客機です。
教会か司祭の自宅にて。
ケイン社長と司祭。司祭は熱心に説明してます。
神からのサインなのでは?反キリストとは?
古い書物にあの首がたくさんある怪物が出ています。
ケイン社長は例の写真を見せる。これはビックリの司祭。
会社にて。
技術者のグリフィスとエンジェルとケイン社長。
グリフィスは不吉な資料をこんなものは当てにならないとダメ出しをする。
街にて。
まだ原発反対デモをやってます。
クルマを出すケイン社長。自分で運転してます。
クルマにて。
後席に何故かサラがいたりします。
ハービン首相が明日入国すると知らせるサラ。
自動車電話を使うケイン社長。1977年当時にあったのか?
頼んだマイヤー先生を呼び出すが先生は行方不明とのこと。
空港にて。
サラがハービン首相が記者会見するとケイン社長に知らせる。
TVではハービン首相が飛行機から降りて出迎えの群衆とコンタクトしているところを中継しています。
で、ヘリコプターに乗り込もうとするハービン首相ですがヘリコプターのエンジン始動が手間取ったり、不吉な風が吹いたりして、ヘリコプターのメインローターで頭を直撃され即死する。これはビックリ。
クルマで移動中です。
ケイン社長とサラ。何だかリラックスモードになってます。
森の中のケイン社長の別荘にて。
ここに来てるケイン社長とサラ。子鹿にエサをやってるサラ。
いい雰囲気になってキスになってるケイン社長とサラ。子鹿が見ています。
クルマで会社に来たケイン社長。
相変わらず原発反対デモはやってます。
会社にて。
ケイン社長とエンジェル。
ハービン首相が死んで、暫定政権が原発工事を認めた・・・
それでケイン社長はリラックスモードでデートしていたわけです。
自宅にて。
ケイン社長とサラ。もう同棲してるようです。話しは早い。
そんなとこに呼び鈴です。エンジェルです。サラとは初対面なエンジェル。
2人を見ても意外と普通なエンジェル。
そんな感じで3人で食事になってます。
父親に若い愛人がいても物わかりがいいエンジェル。まったく普通です。
で、実は母親とは上手くいってなかったエンジェル。ケイン社長とそんな話しになってます。
今度はエンジェルは双子だった話しをするケイン社長。1人は死産だった。
会社にて。
留守電電話の伝言を聞いてるケイン社長。
七つの頭と10の角を持つ・・・。これが原発の構成とよく似ている。
そんなとこに電話です。
マイヤー先生からです。すぐに会いたい。
海岸にて。
砂浜が広がってます。こんなところで待ってるマイヤー先生。
ケイン社長が来ます。
原発は建設してはいけないと反対になってるマイヤー先生。
それはないだろとケイン社長。
ところで核融合発電と言ってるけど現在のお湯を沸かすのとは違うのか?
マイヤー先生は信仰はないと言ってます。そんなことを言っていいのか?
唐突に風が吹いて波が立ちます。あっという間に潮が満ちる。
スボンを濡らしてケイン社長はようやく岸に上がります。マイヤー先生は見えない。
先ほどは砂浜だったところが海になってました。
自宅にて。雨が降ってます。
ずぶ濡れで帰宅するケイン社長。サラが心配する。
それでセックスシーンになってます。とにかくそうなってる。
次は悪夢を見るケイン社長。
乾いた塩の湖に黒衣の男が佇む。
全裸のケイン社長が走る。ここにボカシが入ってます。
この時期の他の作品でもカーク・ダグラスはよく脱いでました。
何しろ大御所なのでオレは脱ぐと言えば誰もと止められなかったのでしょう。
カーク・ダグラスも1970年代になりヘイズオフィスの検閲が無くなり、1950~1960年代で脱げなかった反動があったのかもしれない。
海の中からあの原発が浮上してきます。
特撮で首の多い怪物まで現われてます。さすが夢です。
まだ素っ裸でデモの中を十字に架けられたり、洞窟まで行ったりとさすが夢なので色々なシーンが多い。
最後はキノコ雲になってます。
うなされて目が覚めるケイン社長。
研究所にて。
健康診断で色々と調べられるケイン社長。結果をグリフィスが説明する。
夢のことはそんなに気にしないでいいとグリフィス。
例の数式についてエンジェルと話すケイン社長。
コンピューター室にて。
例の数式を調べているグリフィス。
レストランにて。
エンジェルのところにケイン社長が来る。同一人物と会う?
同一人物はサラでした。エンジェルとケイン社長を招待した。
そんなとこにケイン社長に電話です。
電話に出るケイン社長。
今すぐに会いたいとグリフィス。
グリフィスがコンピューターの結果を報告する。
これは現実のことだ。原発の計画を中止しろとも言う。
君は人間でないものを生み出した。誰のこと?
とにかく電話から戻るケイン社長。
サラの話しとは赤ちゃんが出来たとのこと。もちろんケイン社長の種です。
研究所にて。
グリフィスがまだ調べている。そんなとこでコンピューターの電源が落ちる。
そんなこんなでここから出ようとするグリフィス。しかしドアが開かない。
内線電話が通じない。外線電話も通じない。
何かのスイッチ自動で切れてます。
エアコンがオフになってます。息が苦しくなるグリフィス。
またスイッチが動いて自動ドアが開きます。
ここから出ようとするグリフィス。しかしドアが下って挟まり死に至ります。
例の数式が表示されてる。
このへんでこの作品は『恐怖の魔力/メドゥーサ・タッチ』(1978年)と似た感じなのかと思えた。
教会にて。
司祭に会いに来てるケイン社長。
ケイン社長とサラ。散歩してる。
しかしケイン社長はサラを教会へと連れて行くつもり。
グリフィスが死んだと話すケイン社長。
サラに教会に行こう、司祭を紹介しようと言うがサラは嫌がる。
そんなわけでサラはズラかっていなくなる。
サラはクルマを発進させる。ケイン社長は置き去りです。
司祭が出てきてどうする?となってます。
2番目の息子が危ないと言ってる司祭。サラのお腹の子のことを言ってます。
竜とは原発のことだとも言ってます。
それでどうすると口論になってるケイン社長と司祭。
司祭はお腹の中で悪魔が育ってると力説してる。
自宅にて。
夜中にサラが起きてるので心配してきてるケイン社長。そんな感じ。
で、お腹の子を堕胎しないかと持ちかけるケイン社長。もちろんサラは拒絶する。
そんなことを言うなら出ていくとサラ。
会社にて。
すっかり原発には反対になってるケイン社長。
まだ安全性が保障されないとダメとなってます。絶対反対とは言ってない。
そんな感じで役員ともめてます。
ケイン社長がいなくなると役員達はエンジェルと相談してる。
クルマにて。
ケイン社長とサラ。
医者に行くと行ってるケイン社長。何だか不安そうなサラ。
医者にて。
普通の診断ですとなっていますが何だかおかしい。診察室に入るサラ。
そうしたら別室から司祭が出てきます。ケイン社長に合流する。
これはおかしいとなってるサラ。暴れて大騒ぎになります。
メスで腕を切られるケイン社長。こっちの方に医者が必要です。
そんなわけでサラはズラかってしまう。
自宅にて。
ケイン社長とエンジェル。
サラはどこへ行った?と聞かれてこまってるケイン社長。
エンジェルは会社の状態がひどいと訴える。
ケイン社長はジュネーブ会議で原発中止を発表すると言う。
研究所にて。
ケイン社長が例の数式を調べてます。
数式に当てはまる人物はエンジェル・ケイン。息子です。
プリンターから死んだグリフィスの遺書?が出力されます。
エンジェル・ケインの医療データ、脳波停止、心拍数応答無し、エンジェルは人間ではない・・・
エンジェルの自宅にて。
帰宅するエンジェル。何故かサラがいます。どうやらかくまってるらしい。
クルマにて。
ケイン社長と司祭。
悪魔はサラの子ではない。エンジェルは2番目の子だ。双子の1人が死産してると話すケイン社長。
これから息子に会いに行く。私に何かあったらこの手紙をジュネーブ会議に届けてほしいと司祭に渡す。
それにしてもロンドンは普通に道路に駐車してます。これが普通だと思える。
会社にて。
ケイン社長が来るとエンジェルは社長の椅子に座ってる。早過ぎるような気がする。
お前は誰だとケイン社長。生まれる弟だか妹をどうするとも聞く。
いきなりエンジェルの首を絞めるケイン社長。もう少しのとこで役員達が止めに入る。何故か精神科医までいます。
そんなわけで麻酔薬を注射されて昏倒するケイン社長。
これでいよいよ社長が交代するわけです。
担架に縛りつけられて救急車で病院送りにされるケイン社長。
司祭はクルマに置き去りです。それでどうする。
病院にて。
無事に出産してるサラ。お産なのに誰も来ないと言ってる医者。
サラはうわごとでロバートとケイン社長を呼ぶ。
精神病院にて。
ここに収容されてるケイン社長。
雨の夜にて。空港です。
クルマから降りる司祭。係員からケイン氏と呼ばれている。
そのまま小型双発飛行機に乗り込む司祭。どうやらケイン社長に成り済まして出国するようです。
離陸となるが機首が上がらないと操縦席で大騒ぎになってます。
そのまま滑走路先の土手に激突炎上する小型双発飛行機。司祭は退場となります。
精神病院にて。
ようやく目を覚ますケイン社長。拘束衣を付けられています。これは大変。
そんなとこにあの殺し屋の男が来ます。まだ生きていたようです。
ストレッチャーを押してケイン社長を運びます。
凶暴な患者用の隔離部屋に運び込まれるケイン社長。
他にも患者が複数います。どうやらリンチにして殺すつもりのようです。
そんなわけで大騒ぎになってます。胴上げされて落とされたりしてる。
ここはケイン社長は自力で何とかしてる。
拘束衣が外れたら担架の角材を振り回して殺し屋男を片づける。
それから大暴れして部屋から脱出してる。さすがカーク・ダグラスだ。
産院にて。
無事に出産してるサラ。女の子の赤ちゃんです。
天候が変わり暗くなったりしてナースが哺乳瓶に入れる薬を間違える。
そんなとこにサラが来て赤ちゃんを抱っこさせてと無理を言う。
無理やり赤ちゃんを抱っこして廊下に出てるサラ。
そんなところに誰かが来てます。これがズタボロなケイン社長です。
赤ちゃんを見せてくれと頼むケイン社長。で、赤ちゃんを抱く。
赤ちゃん部屋では大騒ぎになってます。
他の赤ちゃんが死亡する事故が起きてます。そんな感じで病院ごと大騒ぎ。
この隙にズラかるケイン社長とサラ。それに赤ちゃん。
会社にて。
エンジェル新社長が出席する会議です。
前職の社長を追悼したいと始まる。空港で死んだ司祭はケイン社長を騙っていました。当然そうなります。
それにしてもエンジェルは悪魔の癖に気が付かないのか?
で、役員を12から21人へとか色々とあの予言通りに進めてるエンジェル社長。
砂漠にて。
ケイン社長は無事です。黒板に例の数式を書いてます。
サラも赤ちゃんも無事です。
ここはサラの実家か、別の隠れ家といった感じ。3人で幸せそうです。
ケイン社長には原発反対のデモの声が聞こえてる。
で、俯瞰になると近くの砂漠に大勢の人がいたりします。デモなのかは不明。
エンドとなります。
そんなわけでカーク・ダグラスの熱演で押してるよい作品でした。
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