『謎の狼女』(1946年)
この作品は、ジーン・ヤーブロー監督、ドン・ポーター、ジューン・ロックハート主演の狼女サスペンスのようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
1946年 Universal Pictures アメリカ作品
ランニング・タイム◆61分
原題◆She-Wolf of London
プロット◆自分を狼女と思い込んで色々とある話しのようです。
音楽監督◆ウィリアム・ラヴァ
キャスト
ジューン・ロックハート→狼女?のフィリス・アレンビィ
ドン・ポーター→恋人のバリー・ランフィールド弁護士
サラ・ヘイドン→ウィンスロップ夫人
ジャン・ワイリー→娘のキャロル・ウィンスロップ
ロイド・コリガン→レイサム刑事
デニス・ホーイ→ピアース警部補
エイリー・マルヨン→女中のハンナ
マーティン・コズレック→キャロルの恋人ドワイト
ジーン・ヤーブロー監督の演出はよいと思います。
全体的に普通のミステリーになってます。これでいいじゃん。
フィリス役のジューン・ロックハートはいい感じ。
クリスティーナ・リッチによく似ています。大人の体形のクリスティーナ・リッチといった感じ。
株式会社コスミック出版発売のDVDにて。
画質はまあまあ。走査線がカクカクしてる。
スクイーズ収録のフル表示。
画面サイズはスタンダード。左右に黒味あり。
音声はドルビーデジタル2.0ch
コスミック・ピクチャーズのタイトル
ノイズがありますと著作権のアラート
メニュー画面
タイトル
『謎の狼女』(1946年)
Universal Picturesのタイトルは音楽のみ。
音楽がいつものUniversal Picturesの音楽ではない。
Universal presents
She-Wolf of London
キャストはまとめて出ています。
途中でマスクしてる部分があります。何だかわからん。
前説字幕
新世紀を迎えるロンドン。
アレンビィ家の呪いは忘れられていたが・・・
スコットランドヤードにて。
警部のところに太ったオッサンのレイサム刑事が現場検証ですと知らせに来る。
レイサム刑事が狼女の話しをするので警部はそんなことを言うなと説教する。
馬車で出かけてます。そういう時代設定らしい。
公園にて。
スコットランドヤードの馬車が通り過ぎて、
それにつながって馬に乗った男女2人が登場。
男がバリー・ランフィールド弁護士。
女がフィリス・アレンビィ。無職というか資産家で自適なのか?お嬢様だ。
来週結婚だと言ってるバリー。
冬がいいわと言ってるフィリス。
そんなわけで馬で競争して買った方が決めることになる。
馬のシーンは結構本格的。当然スタントでしょう。
バリーが勝って来週君はランフィールド夫人になると言ってるバリー。
キスになってます。
そんなとこに現場検証の声が聞こえます。偶然に現場近くに来ていたようです。
狼女の話しを聞いて何だか不安な感じのフィリス。
バリーはそんなのは新聞の作り話だと言う。
レイサム刑事は馬の2人を見て自分のろけ話しをしてます。
乗馬で知り合ったが妻は結婚してから実は馬が嫌いだったとか。
警部はあきれてる。
フィリスの自宅にて。
同居してるキャロルが犬の散歩から帰る。女中のハンナに手紙を頼む。
キャロルの母親マーサ・ウィンスロップ夫人が出てきてハンナから手紙を取り上げる。
それからキャロルに説教するウィンスロップ夫人。ドワイトなんて貧乏な男と付き合うんじゃないと言ってる。
自宅の中に入ってます。
ウィンスロップ夫人とキャロル。
フィリスの結婚の話しから始まる。これが伏線だったようです。
キャロルに出生の秘密を話すウィンスロップ夫人。
キャロルとフィリスは血のつながりがない・・・
ウィンスロップ夫人は家政婦としてアレンビィ家に来てそれでそのまま居着いたらしい。
この自宅はフィリスの物だ、それでどうする?。
そんなとこにバリーとフィリスが戻る。
犬に吠えられているフィリス。バリーに言われてなでようとするが出来ない。
夜、フィリスの自室にて。
ランタンを持ち出してベランダに吊ってるフィリス。
そんなとこにウィンスロップ夫人が来る。
ランタンで悪霊を追い払う話しになってます。
台所にて。
ウィンスロップ夫人はフィリスにミルクを持って行く。
その前にガス灯を点けてます。そういう時代設定なんです。
キャロルが出かけようとするがウィンスロップ夫人に見つかって戻される。
フィリスの自室にて。
ミルクを持ってくるウィンスロップ夫人。
公園にて。
お巡り2人が見回りをしてます。悲鳴が聞こえます。
フィリスの自宅にて。
誰かが帰宅してます。顔が見えない。
朝、フィリスの自室にて。
目を覚ますフィリス。しかし何かがおかしい。
手には血がついてたらしい。ガウンとスリッパが泥まみれです。これはビックリのフィリス。
そうなるとフィリスが出かけていたのか?
ウィンスロップ夫人が来ます。
ガウンやスリッパが泥まみれな話しをするフィリス。
アレンビィの呪いの話しもしています。
朝食にて。
フィリスとウィンスロップ夫人。
気分が悪いフィリス。そんなとこキャロルが来て新聞の話しをする。
公園で子供が殺された。動物に襲われた・・・
フィリスはビックリしてもっと気分が悪くなる。そのまま自室まで連れていかれる。
馬車でバリーが来ます。
フィリスと仕立屋に行くので来たが病気ですと聞くバリー。
フィリスはもうバリーと2度と会わないつもりになってます。
溶暗になります。
2日後にて。
洗濯物を干してるハンナに話しを聞くバリー。会話で2日後とわかる。
そのまま庭に入りフィリスとコンタクトするバリー。
もう会えないわと言うフィリス。自室に引き上げる。
ウィンスロップ夫人と話しをするバリー。
で、バリーは帰ります。
しかし帰りがけにバリーはキャロルを馬車に乗せてます。
自室の窓からこれを見ているフィリス。気にはなるらしい。
溶暗になります。
夜、フィリスの自宅にて。
馬車でレイサム刑事が来ます。
まずは取り次ぎに出たハンナと話しをする。
家族構成や犬の話しになります。
ウィンスロップ夫人が来てハンナが引っ込む。
犬は放し飼い?不審者は?と聞くレイサム刑事。
持論を展開してるレイサム刑事。そうなると狼女の話しになる。
で、レイサム刑事は帰ります。
フィリスの自室にて。
犬の鳴き声がうるさいフィリス。眠れない。
またおまじないのランタンを出そうとするがしまってます。
鏡を見ているフィリス。そんなとこにキャロルが来ます。
フィリスとキャロル。
バリーの話しをするキャロル。フィリスのことを心配してる。
それから何を悩んでいるのか話してと言うキャロル。
しかしフィリスは話さない。
キャロルは私は頼りがいがあるのよと言ってます。
入れ違いでウィンスロップ夫人が来ます。
フィリスはコーヒーを頼んだらしい。寝ないつもりらしい。
ウィンスロップ夫人が出ていくとドアに鍵をかけます。
ガス灯も点けてます。耳栓もしてます。
溶暗になります。
公園にて。
馬車で警官隊が来てます。レイサム刑事が指揮をとる。
お巡りはやったのは犬でしょうと言ってるがレイサム刑事はそうでもない。
そんなわけでお巡りから変な目で見られてます。
フィリスの自宅にて。
また出かけてる女性がいます。顔は見えない。
飼い犬ですが高い塀を軽々と越えてます。凄いジャンプ力だ。
公園にて。
見回り中のレイサム刑事がお巡り2人とコンタクトする。
犬の話しをしてる。
それから単独行動のレイサム刑事は女を発見して追う。
しかし女に後をとられてるレイサム刑事。誰なのかわからん。
いきなり襲われるレイサム刑事。助けを呼びます。
声を聞いたお巡り達がかけつける。
レイサム刑事が倒れてます。狼女にやられたと言いつつ死亡したようです。
溶暗になります。
フィリスの自宅にて。
フィリスの自室にウィンスロップ夫人が来ます。普通にドアを開けています。
寝ているフィリスですが寝相が悪い。
ドアに鍵はかけてなかったとウィンスロップ夫人。
やはり服や靴は泥まみれで凶器になる熊手もある。動揺するフィリス。
誰か来ます。キャロルです。何故か乗馬服。
バリーに乗馬に誘われたとキャロル。フィリスは行かないと言う。
キャロルは新聞の公園で刑事が殺された話しをする。女にやられた・・・
病院に行くと主張するフィリスを止めてるウィンスロップ夫人。
公園にて。
乗馬をしてるバリーとキャロル。
ちょうどスコットランドヤードが現場検証をしてます。
フィリスの自宅にて。
馬車で来たバリー。
バリーとウィンスロップ夫人。
フィリスに直接を会うと主張するバリー。実行している。
馬車にて。
バリーとフィリス。
家にいてはダメだよと言ってるバリー。悩みを話してくれとフィリスに迫る。
バリーはアレンビィの呪いの話しを知っていました。
両親が殺されてから変な夢を見ると話すフィリス。
何故かピタゴラスの話しにもなってます。よくわからん。
そんなこんなで取り乱すフィリス。バリーに抱きついてます。
公園にて。
警部が陣頭指揮をとるようです。
撃っても構わんと言ってます。
しかしロンドンのお巡りはハンドガンは持っていないはず。
このような場合は武器庫がハンドガンを出すシーンが必要です。アルフレッド・ヒッチコック監督の『暗殺者の家』(1934年)の撮影で当局の圧力でそうしたとか。
そんなわけでかなり入れ込んでるようです。
フィリスの自宅にて。
また女性が出かけている。バリーが見張ってて尾行する。
出かけているのはキャロルでした。
公園にて。
キャロルを尾行してるバリー。
バリーはお巡り2人とコンタクトする。堂々と自分の名前を出してるバリー。
どうやらバリの父ランフィールド卿は有名人らしい。
ベンチにて。
パイプを吸ってる男がいます。そんなとこに女が迫る。
いきなり襲われて助けを求める男。
バリーとお巡り2人かかけつける。この男は誰なんだ?通りすがりらしい。
男はドワイトと名乗る。そんなとこにキャロルが来る。そうなの?
ドワイトはキャロルのボーイフレンドなんです。
会話の成り行きでお巡りも私はアーニー・オブス巡査ですと名乗る。そんなわけで全員警察まで同行となる。
溶暗になります。
フィリスの自宅にて。
新聞は狼女が再び人を襲うと出ています。新聞を読んでるキャロル。
ノックの音がします。バリーが来る。キャロルに大事な話しがある・・・
バリーとキャロル。
昨夜君をつけたと話すバリー。狼女の正体は君なんだね・・
そんなとこにウィンスロップ夫人が来て話しに加わる。
速攻でバリーは帰ります。
どうやらウィンスロップ夫人はキャロルにバリーとの結婚を勧めていたらしい。
それからフィリスの頭はおかしいと言ってるウィンスロップ夫人。
フィリスの自宅にて。
本を呼んでるフィリス。犬の鳴き声が聞こえる。
クローゼットから包みを取り出すフィリス。何だかわからん。
それからフィリスはキャロルの部屋に入る。
包みを持ち込んでます。結局何だかわからん。汚れた品物等か?
ウィンスロップ夫人の前を堂々と出かけるキャロル。
ドワイトに会いに行くのではなく警察に行くと言ってるキャロル。
フィリスから色々と聞いたのでそうするようです。
キャロルはフィリスが誰かにだまされていると判断してる。
それでキャロルはマジで出かけます。
バリーはまた見張ってます。尾行する。
途中でドワイトがいてバリーを尾行する。
色々と忙しい。
フィリスの自宅にて。
ウィンスロップ夫人はミルクを持って階段を登る。『断崖』(1941年)からの引用です。
ハンナがこれを伺ってる。このハンナを演じてるおばさんはどこかで見たような顔です。
フィリスの自室にて。
ミルクを持って入るウィンスロップ夫人。
ここは斜めの構図になってます。そうなると普通ではないわけです。
フィリスとウィンスロップ夫人。
言われるままにミルクを飲んでるフィリス。いいのか?
ハンナはドアから伺ってる。フィリスはどんどんミルクを飲んでる。
ミルクを全部飲んでしまったフィリス。そうなると主観ショットがモヤモヤしてくる。
フィリスに気分はと聞くウィンスロップ夫人。
何だか睡眠薬みたいとフィリス。そうなのよとウィンスロップ夫人。
あなたを殺すためだとハッキリと言ってます。
医者にみせるとあなたが正気だとバレる。だから殺すと言ってます。
動機ですがこの家に居続けるためらしい。そうなの?
そうなるとこれまでの公園での殺しはウィンスロップ夫人がやらかしたらしい。その実行力はたいしたものです。
今度はナイフを持ち出すウィンスロップ夫人。フィリスにとどめをさすつもりらしい。
ハンナがウィンスロップ夫人に見つかるが警察に通報すると言う。
それで逃げるハンナに追うウィンスロップ夫人。
しかし階段を踏み外して転落するウィンスロップ夫人。
持っていたナイフがしっかりと腹に刺さってます。
そんなとこにドアが開いて警察等が来ます。
警部、バリー、キャロル、ドワイト。
バリーはフィリスの部屋に行く。
フィリスの自室にて。
バリーとフィリス。
フィリスは無事なようです。ちゃんと起きてるし。
バリーはもうウィンスロップ夫人は誰も殺せないとフィリスに言います。
エンドとなります。
そんなわけで狼女は出てこない普通のサスペンスというかゴシックロマンのよい作品でした。
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