『メイク・アップ 狂気の3P』(1977年)

この作品は、ピーター・S・トレイナー監督、ソンドラ・ロック、コリーン・キャンプ、シーモア・カッセル主演の不条理監禁サスペンスのようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。

1977年 Larry Spiegel & Mel Bergman presents/continental film associates/sunset distributors Ltd.production アメリカ作品
ランニング・タイム◆86分
原題◆Death Game
プロット◆女性2人に居座られて色々とある話しのようです。
音楽◆ジミー・ハスケル

キャスト
ソンドラ・ロック→痩せてるジャクソン
コリーン・キャンプ→ポッチャリなドナ
シーモア・カッセル→やるんじゃなかったジョージ
ベス・ブリッケル→ジョージ夫人のカレン

ピーター・S・トレイナー監督の演出はまあまあだとと思います。
全体的に妙な感じな作りになってます。
以前見たことがありますがホトンド忘れています。そんな感じで見ました。

キャストで、
ソンドラ・ロックは結構有名。クリント・イーストウッドとの別れ話がこじれて修羅場になったのが1番有名なのかも。
コリーン・キャンプもそれなりに有名。
そんなに悪くはないキャスティングです。

演技には相当主演2人のアドリブが入ってるようです。
クレジットは、
Writing Credits (in alphabetical order)
Colleen Camp ... (uncredited)
Sondra Locke ... (uncredited)
Anthony Overman
Michael Ronald Ross
と、なってます。

有限会社フォワード/WHDジャパン発売のDVDにて。
画質は非常に悪い。
スクイーズ収録のフル表示。
画面サイズはスタンダード。左右に黒味あり。
音声はドルビーデジタル2.0ch

著作権アラート
WHDジャパンのタイトル
フォワードのタイトル
ノイズがありますのアラート
メニュー画面

前説字幕
これは事実に基づき作られた映画です。
人間は誰しもが災難に巻き込まれる可能性があることを
この物語は気がつかせてくれます。

字幕です。サンフランシスコ 1975年10月10日
この遠景の撮り方は『ダーティハリー』(1971年)と同じです。

タイトル
continental film associates/sunset distributors Ltd.production
Larry Spiegel & Mel Bergman presents

The Seducers
→タイトル名はこれで出ています。

Sondra Locke
Seymour Cassel
Colleen Camp
他のキャスト・・
タイトルでは能天気なポップな歌が流れてます。
クレヨンの絵がタイトルバック

主人公の自宅にて。
庭でクロッケーをやってます。旦那のジョージと夫人のカレン
夫婦仲のいいとこを見せてます。

カレン夫人のママから電話で息子のビリーが盲腸だと知らせが入る。
そんなわけでカレン夫人はクルマで出かけます。
クルマはベンツです。コンバーティブル。

夜にて。雷が鳴って雨が降る。
ジョージが1人で留守番をしている。
そんなとこ道に迷ったと女の子2人がやってくる。
電話をお借り出来ますか？と入り込む。
ポッチャリのドナ、痩せているジャクソン。
ドナがコリーン・キャンプ、ジャクソンがソンドラ・ロックです。キャストを逆に覚えていました。これはビックリ。
迎えが来るまで待たせてもらいますと居座ることになる。

会話から、
ジャクソンという名前でなく姓でアガサが名前らしい。
ジョージは40歳、仕事は何だかわからんけど成功してるようです。

ドナの方がジョージに言い寄る。
いい音楽を聴かせようなんて言ってるジョージ。
ステレオセットが豪華でLPレコードがやまほどあります。

ジャクソンはトイレを借りる。
それで2人を風呂場を見に行ってしまう。
ジョージが見に行くと2人は素っ裸で風呂に入ってます。

そんなわけでそのまま3Pセックスになるジョージ。あとが大変。
ここがオーバーラップ多用で延々とあります。何だかわからん。
ソンドラ・ロックのおっぱいが少し見える。ボカシが入るシーンはありません。
溶暗になります。

リビングにて。暖炉が燃えてる。
ジョージとドナ。
ドナはジョージに気があるようなことを言ってます。

夜が明けます。
このへんはフィルムの傷が凄い。安いDVDなのでしょうがない。
ドナとジャクソンは勝手に料理を作る。
ジョージは面食らう。どうなってる？と聞く。
ドナはジョージにセックスしたでしょうと言うとジョージは1度きりだと言う。

朝食にて。
ここが実に汚らしく食べるシーンになってます。
ジョージが送ろうと言えば、2人は家がないと主張する。
だんだんと2人の話しが怪しくなる。

いよいよジョージが頭に来て早く服を着ろと命じる。
朝食のケチャップのビンが倒れてケチャップが流れるシーンを延々と見せてます。

ジャクソンが音楽をかけています。
バナナを食べるシーンもしつこく見せます。

ドナは勝手にカレン夫人のネグリジェを着てる。
で、私たちは未成年よと始まる。自称の年齢ですがドナは15歳、ジャクソンは17歳とのこと。
そうなると警察沙汰には出来ないでしょうと言ってるジャクソン。
いよいよ脅迫になってます。そんなとこに誰かが着ます。

出るジョージ。家政婦のグロスマンでした。
ここはグロスマンを追い返すジョージ。

ドナはピアノをデタラメに弾き、ジャクソンと一緒に脅迫をする。
ジョージはいよいよ警察に電話をするがジャクソンが切る。
ここを出て行くから送ってくれとなる2人。

クルマで2人を送るジョージ。
ベンツです。4ドアセダン。
ここではガムを汚らしく見せてます。

金門橋を渡るベンツ。
サンフランシスコの市街地に行くらしい。

市街地にて。坂が見えます。
長距離バス グレイハウンドのバス乗り場に2人を降ろしてすぐにベンツを発進させるジョージ。

街の風景をバックにジョージが電話する音声が入る。
電話の相手はカレン夫人、息子のビリー、ジルが娘。

自宅にて。
ベンツで帰宅するジョージ。
家の中には誰かがいると気がつくジョージ。
いきなり防犯スプレーをかけられる。それから縛り上げられます。
ドナとジャクソンが先に戻って待ち伏せしていたわけです。

縛られてベッドに転がされるジョージ。
ドナとジャクソンは化粧品を勝手に使う。色々とめちゃくちゃなメイクをしてます。

そんなとこに電話です。
適当に喋ってるジャクソン。これですんだらしい。
ジョージに妙な身の上話しをするドナ。家庭の事情が家出の原因になったと主張する。

この作品ですが結構凄い。
デタラメな展開にしつこい描写が延々と続いて悪夢を見ているみたい。

ドナが錯乱する。
勝手に服を出して着替えてるドナとジャクソン
ここでドナのおっぱいが見えてます。
ジョージは必死こいて電話をかけようとするがジャクソンに止められる。

ジョージが拘束したロープをほどこうとする。
そんなジョージを引きずるドナとジャクソン。階段から突き落とします。
それから乱闘になってます。一方的にやられてるジョージ。延々と続く。

シーン転換します。
階段下に転がってるジョージ。
クリスマスのジョージにプレゼントと称して色々な物を投げつける2人。
小麦粉、卵、牛乳、トマト等食品づくし。
そんなわけでドロドログチャグチャになるジョージ。

シーン転換となります。
きれいになって縛られてるジョージ。ドナが話しかける。
それでジャクソンが裁判官になって私設裁判となる。
そんなとこに誰かが来ます。食品の配達でした。ドナが注文したらしい。

食品配達を裏口に回ってもらう。
代金を支払って追い返そうするがジョージがさるぐつわを外して助けを呼ぶ。
配達人のお兄さんは中に入ろうするのを止めるドナとジャクソン。

棒で配達人の殴打してノックアウトするジャクソン。
それで配達人を引きずって運ぶドナとジャクソン。
大型水槽に配達人を頭から入れる。やめてくれと訴えるジョージ。
しかし水槽に入れてる2人。これで配達人は死に至ったようです。
それから頭だけでなく体全部を入れてます。

私設裁判の続きになります。
2人の未成年者への暴行云々・・・
証人のドナが証言する。
ジャクソンも裁判官と証人の2役で証言をする。
ジョージの証言もあるようです。ここで2人を説得にかかるジョージ。
しかし昨夜のことはどうなのよ？と突っ込まれる。

で、部屋の外でドナはジャクソンはジョージをどうやって殺しましょうか？と相談をしてしています。これがジョージにちゃんと聞こえてる。

ジョージは足を使って水槽の上の箱を降ろそうする。
ようやく降ろしてフタを開けると電話機が入ってました。
しかしまたジャクソンに見つかってる。ダメです。

票決となります。
当然ジョージは有罪となる。夜明けに処刑する。

砂時計を置いてます。この砂時計は1時間計らしい。
ただいま00:00です。処刑の06:00AMまであと6時間。
砂時計の砂が落ちきります。砂時計をひっくり返しあと5時間と言ってる。

今度は猫を窓に叩きつけてます。
2人はあたりの物をぶっ壊す。これを延々とを続く。
ようやく02:00AMになってます。

ドナがジョージに言い寄る。
上手い具合に利用して拘束を解いて逃げるジョージ。
しかしまたジャクソンに見つかり殴打され昏倒する。

食品を漁るドナとジャクソン。
このへんは思い切り汚らしく描写してます。延々と続く。

縛られてるジョージは色々と頭の中で声が聞こえてる。
これまでのことが繰り返される。

ドナとジャクソンのレズシーンになってます。
何しろ延々と続く。

そんなこんなであと3時間になってます。
なかなか時間が進まない。相変わらず雷は鳴ってるし。

04:00AMです。あと2時間。
窓の外にはおっぱいを見せて指を2本立ているドナがいます。

05:00AMです。あと1時間
最後の食事でケーキを持ってくるドナとジャクソン。

いよいよ夜が明けてます。
またそのへんの物を壊しているドナとジャクソン。
とうとう砂時計の砂が落ちきります。

大型肉切り包丁を持っているジャクソン。
で、唐突にジェームズにこれは冗談よと言ってるドナとジャクソン。
ここのシーンだけは以前見てて覚えがあります。

それでお別れねとアッサリと出て行くドナとジャクソン。
ジョージはそのまま置き去りです。

街にて。
またポップな歌が流れてます。
歩いてるドナとジャクソン。
そんなとこにワンボックスのクルマが来て2人を轢く。
ネガ反転のストップモーション。
エンドとなります。

後タイトル
Bill Paxton ... assistant set decorator
Sissy Spacek ... set dresser
スタッフにこの名前があります。ビル・パクストンとシシー・スペイセク、映画スタッフ出身のスターです。
最後に Death Game とタイトル名が出ています。

そんなわけで風変わりなまあまあな作品でした。

イーライ・ロス監督、キアヌ・リーブス主演でリメイク作品 Knock Knock (2015) があります。キアヌ・リーブスをいじめる女優さんはアナ・デ・アーマス、ロレンツァ・イッツォの2人。
リメイクの出来はよさそう。

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