『フランケンシュタインと地獄の怪物(モンスター)』(1974年)
この作品は、テレンス・フィッシャー監督、ピーター・カッシング、シェーン・ブライアント、マデリン・スミス主演のフランケンシュタイン物ホラーのようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
1974年 Hammer Film Productions (as a Hammer Production) 英国作品
ランニング・タイム◆99分?
原題◆Frankenstein and the Monster from Hell
プロット◆精神病院送りになって色々とある話しのようです。
音楽◆ジェームズ・バーナード
キャスト
ピーター・カッシング→カール・ビクター博士
シェーン・ブライアント→若いサイモン・ヘルダー
マデリン・スミス→ビクター先生の助手サラ
ジョン・ストラットン→クラウス院長
デビッド・プラウズ→怪物
フィリップ・ボス→看護士のアーンスト
クリストファー・カニンガム→看護士のハンス
チャーリー・ロイド・パック→患者のダレンデル教授
バーナード・リー→患者のタームート
ノーマン・ミッチェル→お巡り
パトリック・トロートン→墓場荒しのオッサン
マイケル・ワード→Transvest
エルシー・ワグスタッフ→Wild One
テレンス・フィッシャー監督の演出はよいと思います。
全体的に普通のハマー作品に出来てます。
この作品はフランケンシュタイン・シリーズ第7作で最終作だそうです。
ピーター・カッシングは相変わらず大まじめにやってます。俳優の鑑です。
怪物役のデビッド・プラウズは『時計じかけのオレンジ』(1971年)の作家先生の用心棒や『スターウォーズ』シリーズのダースベイダーの中身で有名らしい。
スカパー! BS252 IMAGICA BSにて。
画質は普通によいです。
スクイーズ収録のフル表示。
画面サイズはワイド。左右に少し黒味あり。ホトンドフルスクリーン。
音声は AAC 2.0ch
番組一覧
Xレイテッド?そんな表示が出ています。
ブリティッシュブロードオブフィルム・・・
タイトル
Hammer Film Productions (as a Hammer Production)
Frankenstein and the Monster from Hell
墓場にて。
オッサンが墓荒らしをやってます。
そんなとこにお巡りが通りがかる。
見つかったオッサンを死体を荷車に積んで押してズラかります。
アパートにて。
雇い主の若い男に死体を渡すオッサン。
オッサンは部屋に入ろうとはしない。前に見て懲りてるらしい。
安酒場にて。
オッサンが来て酒を飲む。
そんなとこにちょうど先ほどのお巡りが来る。すぐに喋るオッサン。
アパートにて。
フランケンシュタイン男爵の論文集を読んでる若い男。
ここに来ているお巡り。若い男の部屋をノックする。居留守の若い男。
ドアを破って入るお巡り。中を見てこれはビックリとなってます。
目玉が入ってるビンを見てるとこで若い男が姿を現わす。
ビンを落としてしまい。目玉を拾い集めてる若い男。
説明してくれとお巡り。そんなわけで速攻で逮捕されてます。
裁判にて。
サイモン・ヘルダー。若い男の名前です。
堕落した行為と言われてる。以前君と似た事件があった・・・
これには興味津々なサイモン・ヘルダー。
そんなこんなで最も寛大な処置になるサイモン・ヘルダー。
異常な犯罪者用の州立精神病院に5年の刑になります。
5年後の更生してれば情状酌量になる。
州立精神病院にて。
フルショットはミニチュアです。こういうのは好きだな。
馬車で護送されてくるサイモン・ヘルダー。
出迎えで看護士2人が登場。
成り行きでアドルフ・クラウス院長の部屋に入るサイモン・ヘルダー。
クラウス院長は囚人とは知らずに挨拶しています。
ヘルダー医師とは名乗ってるサイモン・ヘルダー。
いきなりフランケンシュタイン男爵の名前を出すとクラウス院長は動揺する。
フランケンシュタイン男爵は死亡したと話すクラウス院長。
ようやくサイモンの手錠に気がつくクラウス院長。
看護士を呼んで連行させる。看護士の名はアーンストです。
そんなわけで別の看護士のハンスに消防用ホースで水責めになるサイモン・ヘルダー。
患者たちが見物してます。エンジェルと呼ばれてる若い女性がいる。
水責めが一段落したとこで医者の先生が登場して水責めをやめさせる。
余興は終わりだと先生。ここの誰よりも偉いらしい。
クラウス院長の部屋にて。
先生とクラウス院長。
ちょうどクラウス院長は他の女の患者を手込めにしてるとこでした。当然中断する。
患者の名はガーダ。
患者に手を出すなと怒ってる先生。
住み込みの医師の私は自由だと言ってる先生。何かおかしい。
クラウス院長は看護士2人を罰してます。少しは院長らしいとこを先生に見せる。
先生は注文した物が届かない。そんな話しになってます。
やはり院長より偉そうな先生。
別室にて。
サラに治療してもらってるサイモン・ヘルダー。
色々とサラに聞いてるサイモンですがサラは答えない。
そんなとこに先生が来ます。サラはエンジェルとも呼ばれているようです。
先生はサイモンを診察してます。
サイモンがあなたがフランケンシュタイン男爵ですねと聞く。
アッサリとそうだと認めてる先生。フランケンシュタイン男爵は死んで中庭に埋められてる。私はカール・ビクター博士だと主張してます。
そんなこんで助手をなったらしいサイモン。
クラウス院長の部屋にて。
ここに来てるビクター博士。助手を見つけたから書類にサインしてくれとなる。
サイモン・ヘルダーを助手にしたと聞いてビックリのクラウス院長。
しかしサインはする。
次の日にて。
さっそく助手の仕事になってるサイモン。
ビクター博士の回診に同行する。サラもいます。
まずはムラー、自分を神だと思い込んでる。
そんな感じで色々な患者がいるようです。
次は特別凶暴な患者になります。
凶暴な印になる赤い丸の札がかかってます。
シュナイダー、いません。鉄格子を破って下に落ちた。中々死ななかった。もう中庭に埋めたと言ってるビクター博士。
ダレンデル教授、バイオリンを弾いてます。数学も得意。しかし興奮すると凶暴になる。
タームート、彫刻が得意。木彫りの置物をサラにプレゼントする。
ビクター博士は用事があるといなくなる。
あとはサイモンとサラでやってます。
病院のフルショットです。夜です。
部屋にいるサイモン。一応囚人なので鍵がかかってるのかと思ったらそうではない。
廊下に出てビクター博士を伺う。
次の日にて。
窓から中庭を見ているサイモン。
棺桶が運ばれています。で、棺桶が落ちてフタが外れる。中身はタームートです。しかし両手首がない。
夜にて。
ダレンデル教授がバイオリンを弾いてます。
何やらうめき声が病院中に聞こえてます。患者たちが反応してる。
サイモンも聞こえてて気になる。部屋から出て怪しそうな部屋に入る。
誰もいない部屋。
彫刻が置いてあるので、ここはサラの部屋らしい。
何やら食べ物がこぼれた跡があります。壁に続いてる。
となると秘密のドアがあるはず、しかしサイモンにはどうやって開けるのかがわからない。引き上げます。
秘密のドアが開いてサラが出てきます。
サイモンが来てサラを連れてそのドアから入り込む。そこはビクター博士の秘密の研究室らしい。
あちこち調べているサイモン。特に怪しいとこはない。
いつの間にサラはいなくなってなます。
スケッチを見ているサイモン。
食べ物をこぼした跡はカーテンに続いてます。このカーテンの向こう側には何がある?
うめき声が聞こえてます。
そんなとこにサラがビクター博士を連れてくる。
それでいきなりカーテンを引いてサイモンに中を見せるビクター博士。
鉄格子の中には怪物がいます。これはビックリのサイモン。
これは鉄格子から逃げたシュナイダーだと説明するビクター博士。
色々と説明してます。
これはどういう状態なのか?、死んで中庭から掘り出して・・・
とにかく死体の寄せ集めではないらしい。
で、手がタームートだと指摘するサイモン。鋭いねと感心してるビクター博士。
実は中庭を見ていましたと種明かしするサイモン。
目は損傷しててそのうちに移植すると言ってるビクター博士。
で、ビクター博士の手は不自由なようです。火傷でこうなったとビクター博士。
そんなわけで手術はビクター博士の指示でサラがやっていたらしい。
ここで私の専門は外科医ですと自分を売り込むサイモン。
研究室にて。
さっそく手術になってます。まずは手首の移植手術のやり直しをやってます。
この頃は感染症のとこは知っていたのか?、一応きれいな道具を使えと指示してるビクター博士。
そんな感じで色々と指示してるビクター博士。言われた通りにやってるサイモン。
日を改めています。
手首の次は眼球を移植するようです。ビクター博士は準備をしてます。
眼球はサイモンの得意分野のはず。
虫眼鏡でビクター博士の顔が大きく見えるシーンがあります。
ここを『トップ・シークレット』(1984年)のギャグに引用していたようです。ようやく元ネタの作品が見れた。
眼球移植手術になってます。
指示するビクター博士に手術するサイモン。
サイモンの腕前を褒めているビクター博士。
時間が経過して・・・
怪物は目が見えるようになったようです。まだベッドに寝かしているだけ。
ビクター博士ら3人は麻酔の準備をしてるようです。
いつもまにか怪物が動いているので驚愕します。ビクター博士が麻酔が入ったフラスコを投げて怪物がこぼれた麻酔を吸ったとこを押さえます。
怪物は割れたガラスに引き寄せられる習性があることになってます。シュナイダーがそうだった。
無事に檻に入ってる怪物。
あと必要なのは脳だとなります。そうなるやっぱり「この脳はアビーノーマルさん」になるのか?→『ヤング・フランケンシュタイン』(1974年)
サイモンはビクター博士のがいいのではと言ってます。
ビクター博士は自分でなく他にはあてがあるらしい。
教授の部屋にて。
看護士が来たら教授はバイオリンの弦で首吊り自殺をしていました。
ついにやったかと言ってる看護士。
ビクター博士に報告するサイモン。
教授がバイオリンの弦で首を吊りましたと報告してる。
ビクター博士はこれで使える脳が手に入ったとご満悦。
脳移植の準備になります。
手前に置いてる機械は何か気になる。
どうやら蒸気機関を動力にした発電機らしい。バッテリーにつながってます。
凝ってる小道具です。
教授から脳摘出手術になります。
ビクター博士の指示でサイモンがやります。頭蓋骨をノコギリで挽いてます。
頭蓋骨を開けるビクター博士。脳がむき出しになってます。
何とか上手くいったらしい。
ここで教授のカルテを見つけるサイモン。このカルテは教授の部屋にあった。
ビクター博士に抗議するサイモン。カルテには不治と書かれてあった。
それで教授は自殺したいわけです。あまり気にしていないビクター博士。
そんなわけで食事にしてから脳摘出手術となります。
脳移植手術にて。
同じようにビクター博士の指示でサイモンがやってます。
このへんは省略しています。あっという間に終わってる。
移植してのいいけど神経は1本1本はどうやってつながる?、自然治癒で適当につながるのか?それなら簡単そうなんだけど。
10日後に結果が出るとビクター博士。サイモンにありがとうと言う。
時間が経過して・・・
ベッドで怪物は目を覚ます。いきなり起きてこれはビックリとなってます。
それはいいけど誰もいない。実験器具等を倒して音をたてる。
隣のサラが目を覚まして怪物と対面する。助けてくれと言ってる怪物。
ビクター博士とサイモンを呼ぶサラ。
で、ビクター博士とサイモンが来たら怪物はベッドに座ってます。
教授と呼びかけるビクター博士。ビクター先生と返事する怪物。
これは成功だと判断してるサイモン。
怪物は放ったらかしで乾杯するビクター博士とサイモン。
しかしシュナイダーの体に手首と脳を移植しただけか?、少し違うような気がする。
怪物はバイオリンを弾こうとするが出来そうにないのでバイオリンを破壊する。
時間が経過して・・・
怪物にリハビリ訓練をさせるビクター博士。まずは数学の勉強から。
腹が減ったと食事を要求する怪物。訓練は中断する。
ビクター博士とサイモン。
これは失敗かと言ってるビクター博士。体が脳を受け入れない・・・
やがて脳は衰えて壊れる。また失敗だとガックリしています。
サイモンはもう少し待てば回復するのではと言ってます。
怪物は寝てる。サラはをイスに座ってます。
サイモンが見に来てます。サラは座ったまま寝てる。
怪物は寝たふりをしてます。サイモンは気が付かない。
サイモンはサラに休んでいいと研究室から出してドアを閉める。そんなとこに怪物が起き上がって迫る。これは大変。
怪物は割れたビンを持ってサイモンに迫る。
ようやくビクター博士がドアを開けて入る。
麻酔のビンをジャケットに包んで割ってしみ込ませて、そのジャケットを怪物の頭に被せてます。
テーブルに乗って怪物に飛びかかりジャケットを被せる。ここを実際にピーター・カッシングがやってます。偉い。
怪物を檻に入れてます。とりあえず一段落する。
ビクター博士は体が脳を支配してると推測してます。体の持ち主だったシュナイダーは割ったガラスで顔を切り裂くのがいつもの手口だった・・・
で、サラは衝撃を受けて声を失ったと話すビクター博士。
父親に強姦されそうになったとか。で、クラウス院長がサラの父親だとか。
そんなわけで同じショックを与えれば声が出るらしい。そうなの?
ビクター博士は出かけます。
今は普通の住み込み医師ということになってるので出かけられるわけです。
サイモンは檻の中の怪物にコンタクトする。
怪物にサラを強姦させるつもりらしいビクター博士。当然サイモンはそうしたくない。
怪物が腹が減ったということで食事を持って行くサイモン。
しかしサイモンは食事に薬を入れる。何の薬なのかはわからん。
怪物は鍋ごと食べてます。速攻で苦しむ怪物。
サイモンは特大のメスを持って檻に入り怪物の背中を刺そうとする。
そんなとこにサラが来て悲鳴を上げる。声が出てます。
「彼を離して」と普通に喋ってるサラ。
で、ドアを閉めて研究室から出るサイモンとサラ。
ビクター博士が帰宅します。
部屋の入り口のドアが開いてるのでこれは怪しいとなります。
机には特大メスが置いてある。
研究室のドアを開けます。中に入ると背後から怪物が迫る。これは大変。
看護士2人がうめき声を聞く。
怪物が中庭で墓を掘り返してます。これはビックリ。
どうやら怪物は自分、つまり脳の持ち主になる教授の墓を掘り返してるようです。
何故か患者たちが病室から出されて大騒ぎになってます。
そんなとこにクラウス院長が売春婦を連れて帰宅する。
看護士2人の話しを聞いて怪物を殺せと命じるクラウス院長。看護師に武器庫の鍵を要求されて渡してる。
クラウス院長の部屋にて。
ここなら安全だろうとなっているクラウス院長。しかし閉じたカーテンの窓が破られていきなり怪物が侵入してくる。
エンジェルのことで恨みを買ってるクラウス院長は割ったビンで咽を切り裂かれる。
怪物は外に出る。患者たちの前に出てる。
ようやく看護士が単発銃を持ってくる。怪物に向けて撃ちます。2発命中。
そんなとこにサイモンとサラが来る。
怪物はサラと言ってます。誰の記憶なんだ?教授か。
今度は怪物が患者たちに袋だたきになって内臓を取り出される。
ビクター博士がやってきます。死んではなかったようです。腕に負傷してる。
患者たちを止めるビクター博士。静かに、終わりだ、部屋に戻れ・・・
患者たちがいなくなります。怪物は死に至ったようです。
これで完全に終わりだ。消火ホースを使えと看護士に命じるビクター博士。
部屋にて。
ビクター博士とサイモンとサラ。
まずはビクター博士の治療をする。
ビクター博士はまだやる気満々。次の計画を喋りまくる。
病院の全景が入りエンドとなります。
後クレジットがあります。
そんなわけで普通のハマーホラーのよい作品でした。
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