『グランドピアノ 狙われた黒鍵』(2013年)
この作品は、エウヘニオ・ミラ監督、イライジャ・ウッド、ジョン・キューザック主演の風変わりなサスペンスのようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
2013年 Nostromo Pictures他 スペイン=アメリカ作品
ランニング・タイム◆91分
原題◆Grand Piano
プロット◆ピアノコンサートで色々とある話しのようです。
音楽◆ビクトル・レイェス
キャスト
イライジャ・ウッド→ピアニストのトム・セルズニック
ケリー・ビシェ→トム夫人のエマ・セルズニック
タムシン・エガートン→エマの知人アシュレイ
アレン・リーチ→アシュレイのボーイフレンド ウェイン
ドン・マクマナス→指揮者のノーマン・ライジンガー
ディー・ウォーレス→電話のインタビュアー
ジョン・キューザック→脅迫するスナイパー
アレックス・ウィンター→スナイパーの手下
エウヘニオ・ミラ監督の演出はよいと思います。
全体的に風変わりなサスペンスになってます。
BS193 WOWOWにて。
画質は非常によいです。
スクイーズ収録のフル表示。
画面サイズはワイド。上下左右黒味無し。フルスクリーン。
音声は AAC 5.1ch
番組一覧
音声は5.1chです。
Nostromo Pictures
タイトル
A Nostromo Pictures production
in association with
Solution Entertainment Group
A Atresmedia Televisión
Telefónica Producciones
with the participation of
Antena 3 Televisión
Televisió de Catalunya (TV3)
and the support
インスティチュート・・・
Elijah Wood
John Cusack
Kerry Bishé
Tamsin Egerton
Allen Leech
Don McManus
Alex Winter
スタッフの紹介
タイトルバックはピアノ各部の超クローズアップショットです。
プロデューサーのロドリゴ・コルテスは『[リミット]』(2010年)の監督です。
倉庫みたいなところにて。
オッサンが大勢いて梱包されたピアノを運び出す。
トラックに積み込まれてます。
ここは大きな屋敷のようです。
Grand Piano
旅客機にて。
主人公のイライジャ・ウッド扮するのトム・セルズニックが登場。
セルズニックという役名が凄い。映画ファンなら大昔の有名な映画プロデューサーのデビッド・O・セルズニックを連想します。
トムは飛行機が嫌いなようです。
オへア空港に着陸するようです。
空港にて。
電話をするトム。夫人のエマにかけてます。
アシュリーという名前が出てます。誰なんだ?。
エマは女優さんです。
主演する映画のポスターの前で写真を撮られてます。
空港にて。
トムにはお迎えが来てます。リムジンの運転手です。
移動中のリムジンにて。
エマからのプレゼントがあります。21世紀にようこそ・・・
中身はタブレットみたい。
トムは隠遁生活を送っていたらしい。引きこもりとも言う。
A&V誌からインタビューの電話となります。
タキシードに着替えながらインタビューを受けてるトム。
空白の5年。女優と結婚して復帰する。
色々と意地悪なことも聞かれてます。演奏は大丈夫ですか?とか。
アンソニー・マイケル・ホールにて。
ここに到着するリムジン。
ところでこんな名前のホールはマジであるのか?
ホールに入るトム。
パトリック・ゴーダルー。これがトムの師匠の名前です。
現場は久しぶりなのもので挨拶が多いトム。
指揮者のノーマン・ライジンガーと挨拶のトム。
パトリックには隠し財産がある。そんな話しになってます。
何だか始まる前から悲観的なトム。
ノーマンは「たかが音楽だ」と励ましてます。
アルフレッド・ヒッチコック監督が『山羊座のもとに』(1949年)で長回し撮影を嫌がるイングリッド・バーグマンに言った「たかが映画じゃないか」からの引用だと思う。
アシュリーとウェインにエマが挨拶する。
控室にて。
1人になって煮詰まってるトム。もう5分前です。
いよいよ舞台に向かうトム。
渡された楽譜から難曲の『ラ・シンケッテ』の楽譜を捨てるトム。
舞台にて。
名前を呼ばれてピアノに向かうトム。
すぐに始まってます。楽譜に何やら赤い矢印がある。
ページをめくると「音符を1つでも間違えたら君を殺す」と脅迫が書かれてます。
「冗談だ思うか、右を見ろ」左手や楽譜にレーザーポインタが当たってます。
「助けを呼んだら眉間を打ち抜く」
このへんはなかなか無茶な設定でいい感じです。
トムがピアノから離れたので観客がざわめく。
舞台から引っ込んでもレーザーポインタは当たってる。
ポインタがピアノに戻れと促します。
楽譜には「ピアノを弾け」と書かれてます。
次は「楽屋に行け、贈り物がある」「エマを喜ばせてやれ」
無駄に親切なことが書かれてます。
そんなわけで楽屋に戻るトム。いいわけないけど戻る。
ところでピアノコンサートとなると『トムとジェリー』の短編映画『ピアノコンサート』The Cat Concert (1947) しか思い浮かばない。
楽屋にて。
携帯電話には伝言が1件。
「エマが電話を手にしたら撃つ」
エマにレーザーポインタが当たってる画像もあります。
バックパックを見ろとなります。ポケットにはイヤホン受信機があります。
私はパトリックだと言ってる謎の殺し屋。
警察を呼んだらボックス席の5人が死ぬ。
そんなわけで舞台に戻ってるトム。いいわけないが戻ってる。
ロチェスター47、レーザー照準器、消音器付、世界で最も正確で静かな銃と説明が入ります。
話しを聞きながらピアノ演奏になってるトム。
上出来なピアノコンサートをやれと要求してる殺し屋。そうなの。
そうなると単なるストーカーなのか?、何しろトムのことを異常に詳しく知ってます。
演奏が終わってます。
指揮者のノーマンがスピーチをしてます。
ベーゼンドルファー社、8オクターブ、パトリックの所蔵品とピアノの説明が入る。
そうなるとプロローグの建物はパトリックのお屋敷なのか?
パトリックは去年亡くなったようです。
今日最後の出し物はベートーベンの『テンペスト』
次の曲になります。
今度はピアノを弾きながらスマホをいじろうとと奮闘するトム。
スマホはブラックベリーです。物理キーボードがあるのでブラインドタッチが出来る。
客席では携帯電話が鳴ってます。これは大変。白い目で見られます。
鳴ったのはアシュリーのボーイフレンドのウェインです。
そんなわけでアシュリーとウェインがもめてます。
ウェインの携帯電話にはトムからかかってる。
これはビックリのウェイン。本人は舞台でピアノを演奏してるからです。
トムは何とかを裏をかこうとしてるようです。
ウェインが客席から離れます。
トムは携帯電話を落としてしまう。
演奏しながら電光石火で拾ってます。当然殺し屋から突っ込まれる。
ここは何とかごまかすトム。
次はピアノを演奏しながら楽譜をかぶせて携帯電話のメールを打ってるトム。
右手でピアノ演奏、左手で携帯電話のメール打ち。マジでやってます。
ウェインに「エマが危険だ、助けを呼べ」と送ってます。
ウェインはエマがいるボックス席に向かう。
しかしガードマンに止められる。いたずらだと思われてるのか?
いきなりガードマンがウェインを羽交い締めにしてる。そうなの?
首を締め上げられてるウェイン。これは死んでるみたい。
ここはスプリットスクリーンになってます。トムとウェイン。
トムに上を見ろと連絡が入る。
上にはウェインの死体が運ばれてるのが見えます。驚愕するトム。
『ラ・シンケッテ』の話しをする殺し屋。
演奏不可能な難曲。弾けるのはわずか2人のみ。それが死んだパトリック師匠と弟子のトムなのです。
最後の4小節を正確に弾け。これが要求らしい。
『ラ・シンケッテ』の楽譜ですがトムは捨ててしまった。
そんなわけで演奏を無理だと言うトム。楽譜はゴミ箱だろうとなる。
客席から離れたアシュリーはウェインに電話する。
上の方で携帯電話が鳴ってます。そこへ向かうアシュリー。
何だか工事中のトイレみたいなとこに入るアシュリー。
先ほどのガードマンが来てます。これはビックリのアシュリー。
ガードマンはスタンガンを落とす。アシュリーは怪しいと思いウェインの死体も見てしまう。
そんなわけでアッサリと片づけられるアシュリー。
鏡に頭を叩きつけられて鏡の破片で首をかっ切られる。
ここは楽器の演奏とシンクロして描写しています。
楽団員に注目されているトム。
突然走って舞台を去るトム。何故かそうなってます。
一生懸命走って焼却炉に来たトム。
しかし楽譜は燃やされてしまった。これまでとなるトム。
エマの方は奇行を連発のトムを心配して席を離れる。
しかしファンから一緒に写真を撮ってくれとなってなかなか進めない。
どうやらガードマンは殺し屋の手下らしい。
殺し屋は1人ではない。しかしあまり仲はよくない。単なる雇われみたい。
ガードマンを演じてるのがアレックス・ウィンター。どこかで見たなと思えば『ビルとテッド』シリーズの主役コンビの片割れでキアヌ・リーブスの相棒でおなじみでした。
楽屋にて。
プレゼントされたiPadもどきを引っ張り出すトム。
パトリック師匠を検索しています。
客席見取り図をメモ代わりにして楽譜を書き出してるトム。必死こいてやってます。
そんなとこにエマが来ます。ガードマンも来てる。
殺し屋とガードマン。
どうやらピアノが問題らしい。
トムは偶然にガードマンが怪しいことに気がついてます。
それでどうする?。とりあえずピアノに戻ります。
殺し屋とトム。
パトリックが愛したものは?という話題になってます。
金庫の鍵を秘密の場所に隠した。そんな話しをする殺し屋。
君なら開けられると言われるトム。
そうなるとこのピアノに鍵が隠されているわけです。
他人の曲を弾いてるピアニストなんて本物の創作者ではないと突っ込まれるトム。
これは的を射てます。単なる肉体労働者です。
このへんで殺し屋の声が無線の声でなく実際の声になってます。意図不明。
座席表を見て殺し屋の居場所の見当がついたトム。それでどうする。
また指揮者ノーマンのスピーチになります。
最後の曲は『テンペスト』です・・・
しかしトムが立ち上がり『テンペスト』ではなく『ラ・シンケッテ』を演奏すると主張する。
これは大変だと盛り上がってる観客。
そんなわけで『ラ・シンケッテ』を演奏を始めるトム。
この曲はマジでピアノソロといった感じです。指揮者も楽団員もいなくなる。
ホトンド、『トムとジェリー』の『ピアノコンサート』です。
素晴らしい演奏だと褒めている殺し屋。
それでは最後までもたないので力を抜けとかアドバイスしてます。
それでもペースを落とさないトム。
そうなると言うことを聞かないとエマを撃つぞと脅迫する殺し屋。
このへんでピアノ内部の超クローズアップが入ります。
ピアノのメカ以外には妙なメカがあります。それが鍵の隠し場所の仕掛けです。
トムの演奏で鍵の位置が動いてます。
何だか演奏が完了して観客が拍手をしてます。
殺し屋は何故か激高してる。
どうやらトムは観客にわからないように手を抜いて完了させたようです。
そうなると肝心の鍵はまだ出てこない。そりゃ殺し屋は怒る。
最後の4小節を弾けと脅迫する殺し屋。
トムはスピーチをする。
エマを紹介したり、指揮者ノーマンを呼んだりしてる。
で、ノーマンにピアノを弾かせてエマに歌わせるトム。
演目は『時には母のない子のように』
で、舞台から抜け出るトム。
手下のガードマンは早くズラかろうと殺し屋に言ってます。
イヤホン受信機を落としているトム。殺し屋の席に向かう。
いきなり殴打されるトム。やったのは殺し屋です。
ガードマンはもう撃ち殺されてる。
ようやく殺し屋ジョン・キューザックが姿を現します。
舞台上でトムは殺し屋に痛めつけられる。エマの歌は続いてます。
銃が暴発して離れたところに引っかかる。取りに行く殺し屋。
トムはまだ生きてます。トムも銃を取りに行く。
そんなこんなで銃は舞台に落ちてしまう。誰も気がつかない。
トムは宙ぶらりんなところに乗っている。これは大変。
上の接続部をとれそうになっている。
殺し屋はトムを助けようとする?何だかそんな感じ。
トムは何だか拒否してるののか?
そんなこんなで2人一緒に落ちてしまう。
ピアノに落ちる殺し屋、舞台に落ちるトム。大騒ぎになります。
トムはまだ生きてます。エマが来ます。殺し屋は死んだみたい。
ホールの全景が入ります。
警察や救急車、マスコミとやじ馬が押し寄せている。
救急車のトムとエマ。
トムは足を骨折してます。
その前を殺し屋とガードマンの死体が運び出されています。
トムはトラックに積み込まれたピアノに注目する。
トラック内で壊れたピアノで最後の4小節を演奏するトム。外は雨が降ってる。
演奏が終わり最後のキーを押すトム。
肝心の鍵はどうなった。効果音からすると鍵は出てきたらしい。
唐突にエンドとなります。
本編は80分もなかった。
後タイトルが10分以上あります。
そんなわけで1発アイデア・サスペンスのよい作品でした。
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