『マニアック』(2012年)
この作品は、フランク・カルフン監督、イライジャ・ウッド、ノラ・アルネゼデール主演の『マニアック』(1980年)のリメイク・ホラーのようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
2012年 Studio 37 (co-production)/La Petite Reine (co-production)他色々 フランス=アメリカ作品
ランニング・タイム◆89分
原題◆Maniac
プロット◆マネキンでドツボにハマっていく話しのようです。
音楽◆ロブ
キャスト
イライジャ・ウッド→マネキンに取り憑かれたフランク
ノラ・アルネゼデール→カメラマンのアンナ
リアーヌ・バラバン→売春婦のジュディ
ミーガン・ダフィ→出会い系のルーシー
ジュヌヴィエーヴ・アレクサンドラ→ダンスのジェシカ
ジャン・ブロバーグ→アンナのエージェント リタ
アメリカ・オリーヴォ→フランクの母
サミ・ロティビ→ジェイソン
モルガンヌ・スランプ→Jenna
サル・ランディ→Police Chief
ジョシュアデラガーザ→隣のマーティン
フランク・カルフン監督の演出はよいと思います。
製作◆アレクサンドル・アジャ、トマ・ラングマン、ウィリアム・ラスティグ
全体的に大まじめに作られてます。お気楽B級ホラーな感じは全くない。
フランク・カルフン監督の他の作品は『P2』 P2 (2007) でした。
オリジナルの『マニアック』(1980年)は見ていません。
イライジャ・ウッドはピーター・ローレになろうとしてるのかもしれない。
それなら『M』(1931年)のリメイクをやらないと・・。監督はデビッド・フィンチャーあたりがいいと思える。
で、イライジャ・ウッドですが現代のピーター・ローレになれます。
BS193 WOWOWにて。
画質は非常によいです。
スクイーズ収録のフル表示。
画面サイズはワイド。上下に黒味あり。
音声は AAC 5.1ch
番組一覧
音声は5.1ch
カンヌ映画祭
official selection
out of competition
Studio 37 (co-production)
La Petite Reine (co-production)
タイトル
Thomas Langmann and Alexandre Aja present
La Petite Reine (co-production) -Studio 37 (co-production)
with
Canal+ (with the participation of)
and
Ciné+ (with the participation of)
Blue Underground (in association with)
プロローグ
夜の街にて。
売春婦を尾行する主観ショットのクルマ。
注目して売春婦の名前がジュディということを何故か知ってる。
Elijah Wood
Nora Arnezeder
他のキャスト、スタッフ
ジュディの自宅アパートにて。
主観ショットで電線を切断しています。
そんなとこにジュディが帰宅する。
ドアを開けようとしたとこで荒い息を聞く。
ジュディが振り返ったとこをいきなりナイフが顎から口の中を貫く。
そのまま髪の毛を皮ごと切り取ってます。
Maniac
アジトにて。マネキンの修復の店アンジェラ
女性の背中をなでてる主人公。名前はフランク。女性は生きてるのか?
インターネットの出会い系をやってるフランク。
レッドルーシーと話しになる。
写真は?と言われて子供の頃のフランクの写真が見えたりしてます。
レストランにて。
ルーシーとコンタクトするフランク。
フランクの主観ショットを多用してます。しかしこれをやり過ぎるとかえってエモーションが途切れることになる。
話しこんでるうちに回り中から注目されてるフランク。
何故かルーシーの頭から血が流れてます。妄想なのか?
あわててトイレに行くフランク。薬を飲んで一段落。
クルマにて。古そうなワンボックス。
フランクとルーシー。
ルーシーの自宅アパートまで送るようです。
ルーシーの自宅アパートにて。
ここまで来てるフランク。
音楽をかけるルーシー。何故かLPレコードプレーヤーをかける。
しかも使ってるのが普通のアンプではなくレコードプレーヤーやチューナーやカセット内蔵のレシーバー。骨董品なアイテムです。いつの時代なんだ?となります。
ルーシーは下着姿でやる気満々。
おっぱいを見せてフランクをベッドに押し倒す。
しかし自分でも言う通りにおっぱいは小さい。まあいいけど。
ルーシーに激しいの好きなの?と言われ首を絞めてるフランク。
フェラチオされているのかと思ったら本格的に首を絞めていたフランク。
フランクは二重人格なのか電波なのかそんな感じ。声が聞こえてます。
死んだルーシーの髪の毛を皮ごと剥いでます。
アジトにて。
まだ誰かと話しをしてるフランク。
マネキンを持ち込んでます。これがルーシーにソックリ。
ルーシーマネキンに剥いだ髪の毛を乗せてホッチキスでとめてます。
被害者ソックリのマネキンに本物の髪の毛をかぶせる。こんな感じ。
ルーシー86と名付けているらしい。これが生き返って見えたりするフランク。
ベッドにもかつらマネキンがいます。これは誰なんだ?→ジュディでした。
そんな感じでマネキンがいくつもあります。
あの女と同じだと言ってるフランク。誰なんだ?
回想にて。
母親の髪の毛をブラッシングしてる子供のフランク。
ブラシには髪の毛が付いてます。
それから素っ裸になってるフランク。
店にて。
外には女の子がカメラで店内を撮ってます。ジーンズが見える。
シャッターを開けるフランク。挨拶となります。
オリンパスのカメラで撮ってる女の子。
君はフランス人?と聞くフランク。
そのまま帰ろうとするのをとめて店に入れてるフランク。
色々な時代のマネキンを修復してると話すフランク。ということは時代ごとに女優やモデルにソックリなマネキンがあると思える。
それにしてもアンナを演じるノラ・アルネゼデールはきれいに撮れてます。
素晴らしい。『めまい』(1958年)のキム・ノバックみたいにノーブラだし。
フランクの祖父の代から修復作業していた。
店の看板にはアンジェラと出ている。母親の名前。母は死んだ。
アンナは個展にマネキンを使いたいと電話番号を教えてる。
メモを書いてる。左利きです。
で、帰りがけに口紅がついてるわよと言われてるフランク。
フランクが鏡を見ると赤いのがついてます。
マネキン工房にて。
相変わらず主観ショットです。
せっかくのカツラマネキンにハエがたかってます。そりゃたかる。
それから金属タワシで手に血が出るほど洗ってるフランク。それから自分の手がマネキンに見えてます。
妄想が全開になってるフランク。
アンナと見つめあってるフランクとなってます。
出かけるフランク。
ナイフは脇に吊ったホルスターに入れてます。本格的です。
街にて。
クルマで徘徊してるフランク。
ジョギングしてる女性。豹柄スカートに巨乳の女性。
黒人女性警官に早くクルマを動かしてと言われるフランク。
よさそうな女性を尾行してるフランク。
今度はスタジオでぶら下がってダンスしてる女性を外から見ているフランク。
スタジオの控室にて。
先ほどのダンスの人が着替えています。ロッカーから覗いてるフランク。
息が荒くなって感づかれてます。それでどうなる?。
スタジオの外にて。
先ほどの人は3人で帰るとこです。結局ロッカーは異常なしだったらしい。
地下鉄の駅にて。
1人になるダンスの人。尾行する主観ショットのフランク。
地下鉄にて。
オッサンがロサンゼルス・オブザーバー紙を読んでます。ここはロサンゼルスなのか。
ダンスの人は見られてることに気がついて離れてます。
次の駅にて。
ダンスの人は地下鉄から降りる。追うフランク。
気がつかれてこっちに来ないでと言われるフランク。しかし回りには誰もいない。
外にて。
ようやく外に逃げてるダンスの人。相変わらず誰もいない。
金網フェンスで囲った駐車場に逃げ込むダンスの人。
フランクはそのへんの鉄骨を使い出入り口をロックする。これで駐車場が密室になってます。
クルマの下で待ち伏せするフランク。
ダンスの人か接近したとこでアキレス腱をナイフで切り裂く。
オタクですがやることはやってるフランク。手際はいい。
倒れたとこをナイフでめった刺しにしてるフランク。
それから髪の毛を皮ごと剥ぐ。
アジトにて。
工房でマネキンの修復をしてるフランク。
これをカメラで撮ってるアンナ。このカメラが古い。何だかわからん。
アンナにマネキン修復はフランケンシュタインみたいねと言われてるフランク。
ワンボックスカーの中ののマネキンをアンナに見せてるフランク。
顔がないマネキンはアンナの注文のようです。
公園にて。
フランクとアンナ。軽く食べながら話し込んでます。
母が死んで店をどうするか悩んだとか話してるフランク
ガールフレンドはいないと言うフランク。アンナは口元に赤いのついてた件でいると思っていたらしい。
片頭痛になるフランク。そのままここを離れてる。
ドラッグストアにて。
頭痛薬を買って速攻で使ってるフランク。回りから見られてます。
夜の街にて。
クルマを走らせるフランク。
アジトにて。
帰宅してるフランク。TVニュースでは2件の殺人事件を放映してます。
マネキンと話してるフランク。そうしたら回想になる。
回想にて。
母親を男を2人も連れ込んでいる。これを覗いてる子供のフランク。
3Pでヤクも吸ってる母親。それでもフランクには愛してるとジェスチャーを送る。
それでフランクはこうなったらしい。
フランクですが下半身がマネキンになってます。当然チンポがない。
夜の街にて。
アンナのギャラリーをクルマ内から覗いてるフランク。
覗きながら携帯電話をアンナにかけて話しをする。
ネックレスをアンナに送ったようです。
あなたは過去から来た人ねと言われてるフランク。
で、アンナにはボーイフレンドがいる。そりゃそうだ。
今夜がダメなら明日の夜を会おうと言うフランク。
映画館にて。
『カリガリ博士』(1919年)を見ているアンナとフランク。
眠り男が出ています。観客の入りはまあまあ。
サイレント映画なのでポルノ映画よりはマシなセレクトです。
フランクは映画ではなくアンナを見ている。映画を見てと突っ込まれてます。
映画から色々と妄想になるフランク。
アンナは『カリガリ博士』(1919年)は知ってるらしい。
あれはハッピーエンドだよと主張するフランク。
アンナに電話です。彼氏がバーにいるので来ないかと言われるフランク。
断ってるフランク。
タクシーでいなくなるアンナ。
フランクはどうする。ずっと主観ショット。
街中でもうセックスしてる売春婦と客がいます。
これが母親やアンナに見えている子供のフランク。もうごちゃまぜになってます。
アジトにて。
相変わらず鏡を見ているフランク。
ギャラリーにて。
ここに来ているフランク。アンナと挨拶する。
フランクはアンナと普通に話しを合わせています。
トイレにて。
アンナにくっついていた黒人の男に接近するフランク。
で、黒人はフランクをゲイだとバカにして洗った手でフランクの服でぬぐう。
次は意地悪そうなおばさんに絡まれているフランク。
マネキンはゴミだとか言われてる。
あとでわかりますがこのおばさんはアンナのエージェントです。
おばさんは徒歩で帰宅する。尾行するフランク。
おばさんの自宅アパートにて。高級です。ホテル?
受付がいるけど他の住民の帰宅に紛れて入り込むフランク。鍵束もゲットしてる。
おばさんの部屋に侵入するフランク。
風呂に入ってるおばさん。目にタオルを乗せている。
ワインをとりやすいように押してるフランク。
それからタオルをとったとこでいきなりおばさんを風呂に沈めるフランク。
寝室のベッドにて。
まだ死んでないおばさんを拘束してるフランク。
髪形とメイクを変えたねと話しかけてるフランク。母親のつもりなのか?
生きたまま髪の毛を皮ごと剥いでます。これは凄いな。
アジトにて。
ナイフを洗ってるフランク。
それからアンナと電話で話すフランク。
アンナのエージェントのリタが殺された。泣いてるアンナ。
ここにはちゃんとそのリタのかつらマネキンがあったりします。律義にやってます。
自分がアンナを慰めに行くと主張するフランク。マジで行くようです。
何故か公園でのアンナとフランク。これは妄想のようです。
出かけるフランク。子供のフランクのマネキンもあったりする。
アンナの自宅アパートにて。
ここに入るフランク。先客がいました。隣のマーティン。ラテン系。
マーティンは引き上げる。
アンナとフランク。
ボーイフレンドとケンカしたと話すアンナ。音楽の業界人とのこと。
フランクと初対面の写真があります。店の中から見ているフランクの写真。
アンナにマッサージしようとマジでやってるフランク。
段々と服を脱がしています。結構普通だ。
ここで彼女の家はたった3ブロック先だったと口を滑らすフランク。
瞬時にこれは怪しい?となるアンナ。どうして知ってる?となる。
他の被害者と同じ殺され方だとまた墓穴を掘るフランク。
そんなこと警察には言ってないとアンナ。
後ずさりして台所に入ってるアンナ。
そうなると包丁を持ち出して来ないでとなります。説得するフランク。
格闘アクションになってます。投げ飛ばされたりするアンナ。
フランクは包丁で手を貫通されたりする。痛そう。
部屋に逃げ込むアンナ。物音を聞いた隣のマーティンが外で入れろと騒ぐ。
木製バットを持って入ったマーティンの口に肉切り包丁をたたき込むフランク。
それでも復活したマーティンと格闘アクションになるフランク。
マーティンを投げ飛ばしてアンナの部屋のドアを破る。
そんなこんなでアンナをカーテンにくるんで拘束するフランク。
クルマにて。7th street
運転席のフランク。荷室にはアンナがいる。
隣にパトカーが止まるが無線が入って行ってしまう。
アジトの前にて。
クルマを止めて後部ドアを開けたらアンナがマネキンになってる。まだ早過ぎる。
実はマネキンと入れ替わっていたアンナがマネキンの手に付いた金具でフランクの腹を思い切り刺す。
アンナは逃げる。フランクは刺さった金具を抜いて追いかける。
また公園でのアンナとフランクのシーンが入る。
ガード下みたいなとこで通りすがりのクルマに助けを求めて乗り込むアンナ。
そのクルマはフランクを思い切り撥ねる。
しかしクルマの勢いが止まらずその辺に衝突してアンナはフロントウィンドウを突き破って放り出される。
ようやくアンナに接近するフランク。
瀕死のアンナに母親に会わせたかったと話すフランク。
そんなわけで髪の毛を皮ごとを剥いでます。
アジトにて。
アンナに永遠に一緒だと指輪をはめるフランク。これがかつらマネキンのアンナです。
マネキンを抱いて中に行くフランク。
これまで被害者が元の姿で色々と文句をつけてくる。
そんな感じで被害者達から色々とじゃまが入ります。
ようやく寝室のベッドにマネキンのアンナを置くフランク。
それから被害者達に足を抜かれ手は取られチンポも取られてるフランク。
髪の毛も皮ごとを剝がされ顔の皮まで剥がされてます。
これを見ている花嫁衣装の本物のアンナ。
エピローグ。
警察がアジトに踏み込んでます。
中はかつらマネキンが多数。
部屋の隅ではフランクが死んでます。どうやら出血多量で死んだらしい。
エンドとなります。
そんなわけで普通のB級ホラーと思ったら大まじめなホラーのよい作品でした。
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