『バンパイア・ラヴァーズ』(1971年)
この作品は、ロイ・ウォード・ベイカー監督、イングリッド・ピット他主演の吸血鬼ホラーのようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
1971年 An American International - Hammer Films Production 英国作品
ランニング・タイム◆91分
原題◆The Vampire Lovers
プロット◆吸血鬼が下宿して色々とある話しのようです。
音楽◆ハリー・ロビンソン
キャスト
イングリッド・ピット→マルシーラ/カルミラ/ミルカーラ・カルンシュタイン
ピーター・カッシング→将軍
ピッパ・スティール→将軍の姪ローラ
ジョージ・コール→ロジャー・モートン
マデリン・スミス→モートンの娘エマ
ケイト・オマラ→ペロドー女史
ハービー・ハル→レントン執事
ジャネット・ケイ→メイドのグレッチェン
ダグラス・ウィルマー→復讐のハートグ男爵
ジョン・フィンチ→若い男カール
フレディ・メイン→医者
クリスティン・リンドホルム→1st Vampire (as Kirsten Betts)
ドーン・アダムス→伯爵夫人
ジョン・フォーブス-ロバートソン→Man in Black
ロイ・ウォード・ベイカー監督の演出はよいと思います。
全体的に普通の吸血鬼物に出来てます。
イングリッド・ピットはこんな感じだった?何だか無愛想な感じなんです。
ペロドー女史を演じる女優さんはオリビア・ワイルドをブスにした感じ。
20世紀フォックス発売のDVDにて。
画質は普通によいです。
スクイーズ収録のフル表示。
画面サイズはワイド。上下左右黒味無し。フルスクリーン。
音声はドルビーデジタル2.0ch
An American International - Hammer Films Production
プロローグ
かくしてカルンシュタイン家の・・・・
イザベラ・ハートグ 1775 - 1794
誰かの手記が前説になってます。
お城にて。カルンシュタイン家のお城です。
まだモノローグが続く、ハートグ男爵のモノローグらしい。
私は姉イザベラの死がどうのこうのと延々と続きます。
色々と吸血鬼の解説をしてます。
ハートグ男爵を演じてるダグラス・ウィルマーですがいかにも英国といった感じです。この手の俳優層は厚い。さすが英国。
復讐すると連発してるハートグ男爵。何をしてるかよくわからん。
酒場にて。
外で悲鳴が聞こえてドアを開けると血を吸われた男が倒れ込む。
これはビックリの面々。
お城にて。
ハートグ男爵は歩き回る。いちいちモノローグが入る。
吸血鬼は死装束がないとダメらしい。そんなわけで死装束を窓から垂らしておびき寄せています。
剣を抜いて待ち伏せるハートグ男爵。
それで来ました。これはまた金髪の美人です。
おっぱいを押し付けたとこでハートグ男爵の十字架と接触していきなり牙をむき出す。
剣で金髪吸血鬼の首を刎ねてるハートグ男爵。
これでようやくタイトルが出ます。
イングリッド・ピット、ジョージ・コール、ケイト・オマラ
and ピーター・カッシング
The Vampire Lovers
地図からステリア公領にて。
将軍家の舞踏会にて。
ピーター・カッシング将軍、モートン、エマ、ローラ、カールと出てくる。
誰が誰だかサッパリわからん。いきなりゾロゾロと出されても見ててわからん。
将軍の姪がローラ。
モートンの娘がエマ。それでモートンとエマは帰ります。
馬車が到着して舞踏会に美人が来たとざわめく。
伯爵夫人とマルシーラ。将軍と挨拶しています。
最近越してきた伯爵夫人。マルシーラは速攻でナンパされてます。
馬が来てます。男がやって来ます。この男はいかにも吸血鬼です。
入ってきた男は伯爵夫人と内緒話をする。
親友が急病になったので見舞いに行くと伯爵夫人。
そんなわけでマルシーラを滞在させて欲しいとなる。承知する将軍。
伯爵夫人は馬車に乗って出発する。男は馬でエスコートする。
舞踏会の続きになります。延々と続く。
赤いドレスのマルシーラは外に出てる。馬に乗った男が待ってます。
次の日にて。
ローラから夕べはどこ?と聞かれてるマルシーラ。適当にとぼけてるマルシーラ。
話しからローラのボーイフレンドがカールとわかる。
夜にて。
マルシーラは外を見るとまた馬に乗った男がいる。それでどうする。
ローラを悪夢を見る。
これが最初はわかりにくい。マルシーラの悪夢かと思った。
そんなわけで悪夢からローラが悲鳴を上げる。ようやくローラの悪夢だとわかった。
大騒ぎになります。大きな猫に襲われたと訴えるローラ。
将軍と乳母はしばらく様子をみようとなる。
このへんの印象ですが普通の吸血鬼物です。それ以上でもそれ以下でもない。
マルシーラは?とドアをノックするが返事はない。
将軍は乳母にそのままでいいと言う。マルシーラは不在でした。
バルコニーにいるマルシーラ。
日にちが経過してます。将軍と医者。
ローラは次第に衰弱してると心配な将軍。
しかし医者はたいしたことはないとお気楽です。全然心配していない。
マルシーラですがずっと居候してるようです。
ベッドで寝込んでるローラにキスをしてるマルシーラ。
馬が来ます。カールが来てます。ローラの心配をしてる。
またローラは悪夢を見て悲鳴を上げる。
カールを馬を走らせる。町まで来て医者を呼びます。
ローラはマルシーラを呼ぶ。
それで乳母がマルシーラを呼びに行くがマルシーラはいない。
いませんと伝えるといきなりマルシーラがいたりする。
それでいきなりローラが死んだらしい。
ようやくカールと医者が来ます。もう手遅れです。
心臓音を聞くためにわざわざおっぱいを出してます。サービスシーンなのか?
しかしおっぱいには血を吸われた傷跡があります。これはビックリ。
マルシーラはもういない。消えてます。
お墓にて。
ミルカーラ・カルンシュタイン 1522 - 1546
ここに来ているマルシーラ。お城の中に消えてます。
モートンのお城にて。
ペロドー女史、エマの家庭教師です。カールが来てます。
それにしてもキャラクターがわかりにくい。視覚的描写はないし、説明セリフもないのでサッパリわからん。
お墓にて。
女性が来てます。これは単なる被害者のようです。
そんなわけでお墓から森の中に走って逃げてる女性。それでやられてます。
吸血鬼は女性みたい。馬に乗った男が見ています。
馬で2人が出かけてます。モートンと娘エマ。
馬車が通りがかる。石の乗り上げて溝にハマってクラッシュする。
馬の男が大丈夫ですかと聞く。この男がモートンです。
馬車に乗ってたのが例の伯爵夫人です。また兄が危篤で急いでるので姪を滞在させて欲しいとなる。
姪のカルミラを紹介する。これがマルシーラなんです。
伯爵夫人は馬車でいなくなる。どうやら同じ手口を繰り返してるらしい。
モートンのお城にて。
ここに滞在してるカルミラ。
家庭教師のペロドー女史にドイツ語を教わってるエマ。苦手のようです。
カルミラはドイツ語が出来るようです。助け船を出してる。
エマがカルミラの部屋に入ると風呂に入ってるカルミラ。おっぱいが見えてます。
カルミラのドレスに着替えようするエマもおっぱいを出してます。
ベッドの上でエマに迫るカルミラ。それでどうする。
1971年ぐらいの検閲レベルは1930年代からのヘイズオフィスの検閲が崩壊してヌードはそんなにうるさくない時期です。
そんなわけでおっぱいは出し放題出来ますが、ただおっぱいを出してるだけではすぐに飽きられます。
食事にて。
赤いワインを頼んでるカルミラ。やはりそうなるようです。
で、いちいち外の馬に乗った男のショットが入ります。
またエマが悪夢を見る。ペロドー女史が来て落ち着いてと言う。
猫をこれだと飼い猫グスタフを見せてる。灰色のトラ猫です。可愛い。
この猫がランプの灯で壁に影を映ると大きくなってるわけです。
毎晩悪夢を見る話しをするエマ。
モートンの旦那はウィーンに仕事があると馬車で出かけます。
迎えの馬車が入ります。途中でカールと会ってるモートン。
エマの見舞いに行ってくれと頼んでます。承知するカール。
きれいな客がいる話しをするモートン。カールは気が付いてない。しょうがないな。
エマは相変わらず悪夢の話しをペロドー女史にしています。
カルミラとエマ。
カールの話しをするエマ。将軍の地所の管理をしてるカール。
カルミラは将軍のことは知らないととぼけてます。
エマに迫るカルミラ。ここはペロドー女史に止められてます。
森の小屋にて。
登場したのはきこりの娘のようですがアッサリとやられてます。
下手人はカルミラらしい。
で、母親が娘の死体を発見して悲鳴を上げる。死体ですがしっかりとおっぱいを出してます。血を吸われてるわけです。
墓場を歩いてるカルミラ。
外にて。
まだエマは無事です。カルミラといます。
何故日陰にいるの?と聞かれてるカルミラ。
そんなとこに葬列が通過します。きこりの娘の葬式らしい。
葬列を見て気分が悪くなってるカルミラ。エマが励ましてます。
夜にて。
ベッドのエマ。ハーレクイン小説を朗読してるカルミラ。
夢の話しをするエマ。灰色の猫の話しをしてます。猫がカルミラになるとも言ってます。
何故かエマを脱がせて迫ってるカルミラ。エマのおっぱいがロケット乳で凄い。
また馬に乗った男が出てきます。もういいって。
エマの悲鳴が聞こえてペロドー女史が来ます。
噛まれたと訴えるエマ。マジでおっぱいに傷跡があります。これは大変。
しかしカルミラはブローチの針が原因だとごまかす。おそろいのブローチよとペロドー女史にもブローチをプレゼントしてるカルミラ。
今度はペロドー女史を誘ってるカルミラ。
マジでカルミラの部屋に入ってるペロドー女史。
このへんでモートンのお城はミニチュアだと気がつく。いい手法です。
次の日になるがペロドー女史はそんなに変わっていない。
カールがお見舞いに来ます。
しかしペロドー女史がエマはピクニックで不在ですと追い返す。
お友達もいないと言ってるペロドー女史。しかしカルミラはいたりする。
メイドがエマに食事を届ける。
ノックしても返事がない。入るとエマの具合は悪そうです。
いきなりレントン様というのが出てきます。誰なんだ?、どうやら執事のようです。
しかしこのレントン執事は見た目の押し出しがよ過ぎてホトンド殺し屋みたいなんです。
レントン執事にエマ様の具合が悪いと報告するメイド。
メイドの名前はグレッチェンです。この女優さんは結構いい感じ。
レントン執事はペロドー女史にエマを体調について聞く。
ペロドー女史は私の判断で医者を呼ぶととりつくまもない。ここはカルミラが睨んでいたのか効いていたようです。
町にて。酒場です。
ここで飲んでるレントン執事。給仕の女を口説いてます。
で、主人のオッサン相手にエマ様が重病でまるで吸血鬼云々と口に出すレントン執事。これが大声なので聞こえてまわりが凍りついています。
主人が最近若い女が3人続けて不審死してると言ってます。
話しを聞くと状況がエマ様にそのまま当てはまるので慌ててるレントン執事。
レントン執事は医者の自宅まで行って呼び出します。
モートンのお城にて。
寝ているエマ。目を覚ますとカルミラがいる。
私は死ぬわと言ってるエマ。
医者が来ました。レントン執事はもう戻ってます。
ペロドー女史が医者を止めるが止まらない。
エマを診察する医者。まだ生きてるエマ。
ニンニクの花を増やして、エマに十字架のネックレスをかける。
おっぱいに傷跡があるのを見つけてます。
レントン執事に付きっきりで見張るようにと指示する医者。
医者が帰ってからニンニクでもめてるレントン執事とペロドー女史。
ペロドー女史がメイドにニンニクを片づけろと言う。レントン執事はそのままでいいと言う。メイドがこまってます。
ここはレントン執事が押し切ってます。ペロドー女史はニンニクが苦手なので部屋に逃げる。
また馬に乗った男が出てくる。
エマの部屋に入ろうとするカルミラ。
しかしニンニクに十字架で入れない。近寄れない。これはビックリといった感じのカルミラ。
森にて。
馬で移動中の医者。突然馬がいうことをきかなくなる。
振り落とされる医者。そんなとこに風が吹いてカルミラが襲う。
そんなわけで血を吸われて退場となる医者。
モートンのお城にて。
馬車がやって来ます。モートンの旦那が戻ってきたようです。執事が出迎える。
酒場の主人から話を聞いてるモートン。
カルンシュタイン家の吸血鬼に姉を殺されたハートグ男爵が吸血鬼達を成敗した。
しかし1体だけ見落とした。それがミルカーラ。
それから医者が来ない話しになります。そりゃ来れない。
メイドのグレッチェンに色々と聞いてるカルミラ。
馬で移動中のモートンは馬車とすれ違う。
馬車には将軍がいます。同乗してるのはハートグ男爵らしい。
医者は?と聞くモートン。同行してたカールがここですと血を吸われて死体となった医者を見せる。
モートンのお城にて。
ペロドー女史は苦しんでいる。これを伺ってるレントン執事。
馬車にて。
モートンは馬車に乗る。本元のカルンシュタイン城に行くようです。
悪魔を滅ぼすと相変わらず意気込んでるハートグ男爵。
ミルカーラが生き残りの吸血鬼。誤植ではなくミルカーラのアナグラムでカルミラとなるわけです。
このへんからカットバックが激しい。
カルンシュタイン城にて。
馬車が到着します。
姉のを復讐を誓ったとハートグ男爵。
プロローグの首を刎ねるシーンが入る。この女吸血鬼は誰なんだ?わからん。ハートグ男爵は目の前の美女と言ってるので姉ではないらしい。
延々と説明してるハート男爵。ピーター・カッシング将軍はあまり活躍せずに話しを聞いてるだけです。
ハートグ男爵は墓荒らしをやって棺桶に眠る吸血鬼達に木の杭で刺し貫いてと片づけたようです。
しかしくたびれて1体の吸血鬼だけが残った。それがミルカーラ。そうなるとハートグ男爵がちゃんとやってればこんなことにならなかったとなる。こまったものです。
この顔だとミルカーラの肖像画があります。当然マルシーラ、カルミラです。
見覚えがある顔なのでこれはビックリの将軍とモートン。
モートンが城に戻ろうとするがこっちの方を片づけた方が早いのでそうする。
また馬に乗った男のシーンが入る。最初からずっとこれだけです。何なんだ。
そんなわけで残りの面々でミルカーラの本体を捜索する。墓荒らしをやってます。
ようやくミルカーラの墓を見つけるが中は空っぽです。
他の墓を必死こいて探すがありません。
モートンのお城にて。
カルンシュタイン城の美しい女だったと会話からカルミラにシーンがつながります。
カルミラはニンニクや十字架を片づけてとレントン執事に色仕掛けをする。
アッサリと釣られてるレントン執事。何でも喋っています。抱きつかれてキスになってやる気満々になる。
レントン執事は十字架を外す。メイドにニンニクを片づけろと命じる。
メイドもあれをやれこれをやれと言われて色々と大変です。
それから本格的に色仕掛けになっていきなりカルミラに首に噛みつかれて退場になるレントン執事。やっぱりそうなるのか。
カールは馬でモートン城に向かう。
カルミラがエマの寝室に入る。エマを起こして外に連れ出そうとする。
ペロドー女史がカルミラに連れてってと訴える。カルミラは戻ってペロドー女史の血を吸う。これでペロドー女史は退場となります。
悲鳴を上げるエマ。ようやく到着したカール。
カルミラはカールを血を吸おうと迫る。アッサリと剣をはじき飛ばす。
カールは短剣の柄を十字架に見せてカルミラにあてる。悪魔よ去れと短剣を投げる。
刺さる前に消え去るカルミラ。
カルンシュタイン城にて。
モートン城から消えたカルミラが付近に姿を現わします。テレポートしたようです。
墓場にて。まだミルカーラの本体探しをやってます。見つからない。
で、カルミラがやって来るのを隠れて見ている面々。カルミラはお城内部に消えます。
お城に入る面々。
モートンがカルミラの赤い宝石のネックレスを見つけます。
石版をどかしてようやくミルカーラの棺桶を見つける。1522 - 1546
棺桶を引っ張り出して礼拝堂に運ぶ。
礼拝堂にて。
棺桶を開けます。ミルカーラが入ってます。
それでいよいよ木の杭を打ち込む、ここは将軍が私にやらせてくれと申し出ています。ようやくピーター・カッシング将軍の見せ場になるようです。
ぐさりと木の杭を刺す将軍。モートン城のエマが悲鳴を上げてる。
それから首を切り落とす将軍。
エマに終わったと言ってるカール。
それはいいけどカールのガールフレンドはローラではなかったのか。乗り換えたのか?まあいいけど。
また馬に乗った男が出てきます。どうやら伝言をしてあとは見てるだけでした。
ミルカーラ棺桶を元の墓に戻してます。
で、ミルカーラの肖像画が変化して骸骨になる。
エンドとなります。
後タイトル
Hammer - American International Production
associated British production studios
ボーハムウッド England
そんなわけで普通のハマープロのよい作品でした。
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コメント
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日本語へたすぎ
投稿: 三 | 2015.03.11 09:34
三さん、お手柔らかにお願いします。
投稿: ロイ・フェイス | 2015.03.12 08:57