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2014.05.17

『危いことなら銭になる』(1962年)

この作品は、中平康監督、宍戸錠、長門裕之、草薙幸二郎、浅丘ルリ子主演のアクション・コメディのようです。

1962年 日活 日本作品
ランニング・タイム◆83分
原題◆やばいことならぜにになる
プロット◆盗んだ紙幣用紙と紙幣原板を巡って色々とある話しのようです。
音楽◆伊部晴美

スカパー! CS223 チャンネルNECOにて。
画質は普通によいです。
スクイーズ収録録画のフル表示。
画面サイズはワイド。上下に黒味あり。
音声は AAC 2.0ch

キャスト
宍戸錠→近藤錠次 ガラスのジョー
長門裕之→計算尺の沖田哲三
草薙幸二郎→ダンプの芹沢健
浅丘ルリ子→受付の秋山とも子
左卜全→偽札の坂本名人
武智豊子→坂本夫人の婆さん
浜田寅彦→親分の土方

山田禅二→長井
郷えい治→ビッグの修
野呂圭介→紺野
榎木兵衛→ノッポ
黒田剛→クロちゃん
玉村駿太郎→ナキボクロ
光沢でんすけ→作業員
井上昭文→ハンドガン屋の店主 政
野村隆→木島
大路達三→武井
北出桂子→ミス・トルコ
八代康二→ポーカーの相手A
瀬山孝司→ポーカーの相手B
小柴隆→ポーカーの相手C
玉井謙介→交番の警官
晴海勇三→トラックの運ちゃん

日活の監督でまともなのは川島雄三と中平康ぐらいです。鈴木清順は変わってる演出だけど上手いわけではない。

中平康監督の演出はよいと思います。
全体的に上手く出来ています。しかし俳優陣のセリフ回しがイマイチ。
マシンガントークな演出についていけないのか回転不良のマシンガントークなセリフで非常に聞き取りづらい。これはマイナスポイント。


日活のタイトル
君子危うきに近寄らず・・・と宍戸錠のナレーションが入る。
タイトルバックは紙幣が舞っています。
途中で一瞬ストップしてキャスト紹介になってます。センスがいい。
中尾彬と出てるけどあの中尾彬なのか?そんなに芸歴が長いのか?まだ子役だろ。

ライトバンが走ってます。アメ車の尾行がついています。
橋を渡っています。どこだ?
前をトレーラーでふさがれるライトバン。
前後から降りてきた連中にいきなりブスリとやられる運転手2人。
ペイントスプレーでライトバンの会社名を消したりしてそのまま移動する。

ダンプ置き場にて。
ここに入るライトバン。
死体を運び出して、大勢でライトバンをボコボコにして、やすりをかけて、違う色のペイントスプレーをかける。違うナンバープレートをかぶせてます。
全く違うクルマにするようです。

トルコ風呂にて。
近藤錠次が登場。トルコ嬢のマッサージを受けてラジオで臨時ニュースを聞く。
大蔵省のクルマごと1000円札の専用紙が盗まれた・・・
あわててここを飛び出す近藤錠次。

ボクシングジムにて。
ラジオの臨時ニュースを聞いて飛び出す芹沢健。
日活多摩川撮影所付近で事件があったと言ってる。

事務所にて。
ポーカーで儲けて確率が悪くなるとこで抜ける沖田哲三。渾名は計算尺。
窓の外に電光ニュースを見ています。
透かし入りミツマタ和紙が10億8千万分相当が盗まれる。
ロッカーを開けて犯罪実話週刊誌のバックナンバーを調べています。
偽金作り日本一の老人 坂本名人の記事があります。

坂本名人の自宅にて。
おばあさんが電話に出ています。おじいさんは香港に行ってる・・・
何だか今日は電話が多いと愚痴が出ています。

羽田空港にて。
まだまだ建設途中でスカスカなところです。何もない。
ロビーに来てる近藤錠次、計算尺の沖田哲三とダンプの芹沢健も来ています。
沖田哲三は週間犯罪の編集長とのこと。
3人それぞれ紙幣用紙を盗んだ奴に偽札名人を斡旋して儲けようとするらしい。

いきなりガラスをこすってる沖田哲三。これで近藤錠次を追っ払います。
近藤錠次はガラスをこする音に非常に弱く、ガラスのジョーと言われてる設定。
で、近藤錠次は坂本名人のおばあさんにコンタクトする。しかし見張りのチンピラが絡んでくる。

坂本名人が帰国しています。
沖田哲三が税関職員を騙って坂本名人にコンタクトして連れ出しています。

ロビーにて。
いつまで待っても坂本名人は来ない。近藤錠次が沖田哲三がいないことに気が付く。
空港職員に他の出入り口は聞いてそこへ向かう。

空港前にて。
クルマに坂本名人を乗せようと悪戦苦闘してる沖田哲三。
そこに近藤錠次と芹沢健が来る。そんなこんなでチンピラ達も押し掛ける。
そんなこんなで坂本名人はチンピラが拉致します。
おばあさんは珍しいガンを持ってると感心しています。トカレフを見てそう言ってる。
ハンドガンに妙に詳しいおばあさんというのも珍しいキャラです。

近藤錠次はメッサーシュミット、芹沢健はダンプカー、普通の4ドアセダンの沖田哲三はおばあさんに無理やり乗り込まれて移動する。

このへんはどのキャラもよく喋る。
もう少しちゃんとしたマシンガントークになっていればもっとよくなったと思える。

事務所にて。
土方親分が坂本名人に仕事の依頼をしています。
坂本名人は色気がある場所でないとやらないと駄々をこねる。

キャバレー・アカプルコにて。
舞台では踊り子がダンスをする。ガラス張りを下から撮ってます。変態的でいい。
そのガラスの舞台下で仕事をしつつ覗いてご満悦の坂本名人。

事務所にて。
土方親分に空港に3人いたがたいしたことがないと報告する手下を張り倒す土方親分。
3人を片づけろと命じます。

メッサーシュミットで移動してる近藤錠次。これはまた通好みのクルマです。
→ メッサーシュミット KR200
中華料理店の地下に入る。出入りが厳重な場所です。
ここはハンドガンの見本市のようなところです。
店主がハンドガンの名称を詳しく紹介しています。珍しい。
トカレフを売った相手を教えてくれと聞く近藤錠次。当然断る店主。
しかし近藤錠次はポーランド製の珍しいハンドガン ラドムを見せてこれと交換しないかと交渉する。
そんなわけで交渉に応じてる店主。
トカレフはポーカーフェイスの秀に売った・・・・

バー・ピンキーの前にて。
ここを張ってる近藤錠次。
公衆電話を使う秀に張り付いてダイヤル音を聞いて電話番号を割り出しています。

その電話番号にかける近藤錠次。
間違い電話のふりをしてビルや会社名を聞き出します。
平和ビルディング。共栄商会。

平和ビルディングにて。
メッサーシュミットで移動して着きます。
ところでどのシーンでもやたらと工事をやってる。
平和ビルディング、共栄商会に入る近藤錠次。
受付の女の子がいます。これが浅丘ルリ子扮する秋山とも子。
かかってきた電話に勝手に出る近藤錠次。土方親分にボディガードに雇ってくれと交渉しています。
そんなこんなで秋山とも子はクビになってます。
で、ひっくり返って下着まで見せてる秋山とも子。よくやってます。

秋山とも子はお金をためてパリに行って柔道を教えるのが夢とのことです。
これはまた随分と変わってる設定てす。
そんなわけで投げ飛ばされてる近藤錠次。

平和ビルディングの管理人室にて。
管理人のオッサンに秋山とも子と近藤錠次がコンタクトします。
秋山とも子はクビになったので給料をもらいに行くと雇い主の住所氏名を聞き出します。横浜の土方とわかる。

キャバレー・アカプルコにて。
回りには見張りのチンピラがうようよしています。土方親分は警戒してるらしい。

メッサーシュミットで移動中です。
聖橋みたいにきれいなアーチ橋が見えます。川ではなく道路にかかってる。
近藤錠次と秋山とも子が移動中です。
メッサーシュミットは前後に2人乗りです。

ダンプの芹沢健はチンピラを拷問中。
荷台の下にチンピラを拘束して荷台を下ろす。ハンバーグになると脅しています。
坂本名人はどこだと聞く。

メッサーシュミットとダンプカーが一緒に移動中。
ダンプカーが先行する。

キャバレー・アカプルコにて。
到着するダンプカー。
芹沢健がチンピラに自分のリボルバーの説明をする。
「コルト・パイソン357マグナム、頭が吹っ飛ぶぞ」と言ってます。S&W 44マグナムの『ダーティハリー』(1971年)より早い。これはビックリ。
そのままチンピラと一緒に入る芹沢健。土方親分と交渉するが捕まってます。

秋山とも子は見張りを無視してダンプカーに乗り込んでバックでキャバレーに突っ込んでいます。当然大騒ぎになる。
これは大変と芹沢健は脱出してる。自分のダンプカーなのでそうなる。

この隙に裏口のカギを開けて入る近藤錠次。
見張りをごまかして坂本名人を連れ出そうとする。
秋山とも子も来て近藤錠次と交代で見張りをノックアウトしています。面白い。

芹沢健は自分のダンプカーで脱出してる。荷台を上げて砂利をばらまいてます。
土方親分は大騒ぎを収めるためにダンスを出し物をやらせてる。

坂本名人を見に行く土方親分。
誰もいない。上を見ろと表示がある。『今からでも遅くないジョー』とあります。

メッサーシュミットにて。
坂本名人を連れ出すがメッサーシュミットは2人乗りなので秋山とも子は置き去りにされる。

やたら工事中が多い。
メッサーシュミットで平和ビルディングに着きます。
ここに沖田哲三とおばあさんが待ってます。ここでガラス2枚を出す沖田哲三。
ガラスをこする音を聞いて逃げだす近藤錠次。それじゃダメじゃん。

共栄商会にて。
ここに戻る秋山とも子。近藤錠次が机で寝てる。坂本名人を横取りされた・・・
そんなわけでここで寝る2人。
秋山とも子は用意してある寝袋で服のまま寝てる。
ここで始めて自己紹介をしてる2人。

次の日です。メッサーシュミットで移動してます。
キャバレー・アカプルコに着きます。打ち合わせをする2人。時計を合わせる。
近藤錠次はキャバレーに入る。秋山とも子は電柱に登る。
電柱の看板には『へんみ計算尺』と出てます。タイアップなのか?

事務所にて。
堂々と入る近藤錠次。土方親分と交渉する。
実は確保してない坂本名人をネタにしてる近藤錠次。交渉が進んだ時に電話が入ります。
沖田哲三から坂本名人を預かったの電話です。警視庁で取引しようとなる。

近藤錠次の方はこまった状況になる。
それで隠しマイクを出す近藤錠次。これまでのことは録音されている。打ち合わせ通りに秋山とも子からの電話も入る。
そんなこんなでここからズラかる近藤錠次。

警視庁にて。
土方親分の手下のクルマが到着する。
黄色いチキンラーメンのバスを来る。近藤錠次が運転しています。

取引になってます。
沖田哲三と手下2人。坂本名人とおばあさん。
ゆっくりと札束を数えてる沖田哲三。そんなとこに何か聞こえてきます。
バスの拡声器から精神病院から患者2名が逃げた。老人夫婦で特徴は坂本名人とおばあさんそのものです。
これを聞いてお互いにあんたのことだ言ってる坂本名人とおばあさん。
そんなわけで人を押し寄せて大騒ぎになっています。

バスの方も大騒ぎになってる近藤錠次はいない。テープレコーダーでした。

警視庁内で大騒ぎを見ている近藤錠次。
何だか大騒ぎにしすぎて手は出せないみたい。

平和ビルディングにて。
秋山とも子が戻ります。管理人室を電話中の管理人を見て隠れます。
紙の方を調べてくると大声で喋ってる管理人。出かけます。尾行する秋山とも子。

ダンプカー置き場にて。
ライトバンは置きっ放しで倉庫代わりになっています。外見をポロボロにしたのはこれが理由だったようです。
調べに来てる管理人。見張りの男がノックアウトされる。続いて管理人も。やったのは棒を凶器にしてる秋山とも子でした。
そのままライトバンを発進させてる秋山とも子。

坂本名人の自宅前にて。
ダンプの芹沢健、計算尺の沖田哲三、ガラスのジョーの近藤錠次もいます。
中に入ります。おばあさんが倒れています。これはビックリの3人。
これは夫婦で西部劇ごっこをやっていたとのことです。
坂本名人は手を大事にしてるのでガンスピンの練習もやらされたと実演してるおばあさん。結構上手い。
そうしたらいつのまにか土方親分一行が来ています。
近藤錠次のワイヤレスマイクはハッタリだとばれます。
で、本物は迫力が違うと感心してる坂本名人とおばあさん。
それからまた職場の条件闘争になってる。おばあさんの反対で今度は色気は抜きになるらしい。

何故か土方親分は坂本名人の扱いは3人にまかせようと言ってます。
それでは契約書にサインをと出してる沖田哲三。もめてます。

そんなとこに子分のクルマの無線連絡で肝心の紙幣用紙が盗まれたと入る。
土方親分にご注進となる。それでどうなる。
激怒した土方親分は契約書を破る。

クルマにて。
土方親分は無線連絡を聞く。紙幣用紙を盗んだのは秋山とも子とわかる。
同乗してる3人は知らなかったと主張する。

ジャズクラブにて。
外人の客が大勢います。本物のアメリカ兵を動員してるのか?
電話で秋山とも子が呼ばれます。

公衆電話で連絡してる近藤錠次。
クルマは絶対に安全なところにあると言ってる秋山とも子。
で、秋山とも子のクルマと合流することになります。

ジャズクラブ前にて。
交番の側にクルマは駐車してお巡りに見てもらっていた秋山とも子。
ここに来ている近藤錠次。秋山とも子と話しになる。

クルマを発進させてる秋山とも子。アメ車があとにつく。
ロケシーンなので回りの走る当時のクルマが見れます。どれも凄い古さです。
当時の街の風景も見どころになります。

時速20キロで走ってる秋山とも子のクルマ。それぐらいしか出ないようです。
おとなしくあとをついてる見張りのアメ車。無線連絡で実況して事務所の土方親分が聞いてる。

急停車してる秋山とも子のクルマ。猫がいたので止まってる。実況しています。
交差点で止まってる秋山とも子のクルマ。エンジンが故障してる。お巡りが来たりして押してエンジンをかけて再スタートしてる。いちいち実況しています。
で、この交差点はどこなんだ?

トラックの運転手にナンパされてる秋山とも子。
このトラックの荷台パネルにはトヨストーブと表示されています。トヨトミストーブなのか?現在でもまだ売ってます。トヨトミストーブは凄い会社だ。

トラックを無視してたらいきなりクルマの前に割り込まれて絡まれます。
そうしたら運転手対秋山とも子の柔道対決になってます。腕自慢の秋山とも子ですが運転手は柔道五段と自称して結構強い。
熱戦になってやじ馬が山ほど来ています。これは撮影時の本物のやじ馬のようです。そんな感じでアバウトに撮られています。
相変わらず無線連絡で実況もやってます。聞いて苛々の土方親分。
運転手を噴水に落としている秋山とも子。お巡りも来たので逃げます。

ようやく土方親分の事務所に到着しました。
それで捕まって事務所内に連行される4人。裏をかいてハンドガンを出してここを脱出しようとするが廊下から小銃で出されてやっぱり捕まってる4人。

地下室へ連行されます。
右向け右、前へ進めとやって地下室に向かう4人。面白い。
まともにやってもリアルになるわけがないので、このようにやった方がいいと思える。

地下室にて。
全体止まれで止まってる4人。右向け右から番号まで言わされてる4人。面白い。
ロープで縛られます。
外では首都高速道路の突貫工事をやってます。1964東京オリンピック前なので時節柄ちょうど合ってます。
地下室の下は印刷室だと言ってる土方親分。
で、土方親分は君たちはガス中毒で死んでもらうと言ってます。
出て行く時に土方親分は何故か火災警報器を確認してる。

廊下では手下がカギ穴にガスホースを突っ込んでテープで止めています。
ドアにテープで目張りもしてる。それでガス栓を開いてガスを送り込んでます。どうやら普通のプロパンガスみたい。

ナイフが尻ポケットにあると秋山とも子。近藤錠次が取り出そうとしてお尻を触るのでもめています。
ようやく取り出してロープを切ってます。
足でカギ穴を塞いでる芹沢健。沖田哲三に臭いと言われてます。

これからどうするとなります。
沖田哲三は奥の手を出す。ズボンを脱ぐ。赤いブリーフパンツ。
松葉杖は銃身で義足に見せかけたのは部品入れで、組み立てれば自動小銃になってます。

カギ穴を開ける近藤錠次。これはもう前にやっていました。
廊下の手下を片づけてエレベーターで逃げようとする。

エレベーターにて。
ゴンドラの天井非常口からエレベーター坑内に出て脱出しようとする。
しかしこれはばれていました。どうやら地下室には盗聴マイクがあったらしい。火災警報器が盗聴マイクだったようです。

下のゴンドラ内と上の階から撃たれています。自動小銃で反撃してる沖田哲三。
ここは結構本格的な撃ち合いになってます。カッコいい。
上の階からライトで照らされたらライトを撃ち抜いてる沖田哲三。
撃たれた手下が落ちてきます。人形丸出しだけど別にいい。気にしない。
落ちた死体のハンドガンを奪って反撃してる。そんなわけで撃ち合いは一段落する。

ゴンドラが上げられる。ゴンドラの天井非常口を開けて中の手下を片づける。
で、ゴンドラ内に戻る4人。
トカレフには7発等とか、それぞれの残弾を確認してます。カッコいい。
それで土方親分と手下達が控えてる4階に上がって大勝負となります。
計算尺で失敗率は80パーセントと計算する沖田哲三ですが行くしかない。

4階にて。
土方親分と手下達が待ち伏せをしてる。
エレベーターが上がって扉が開く。まずは手下の死体を放り出しています。
一瞬の撃ち合いになって4人が残る。
土方親分と手下達は全滅してます。ここは見事なシーンです。感心した。
いまさら血を見てビックリの秋山とも子。そういえば素人でした。

ここから逃げようとするが電話です。
出る近藤錠次。香港の取引先ワンです。約束の場所 埋め立て地と日付時間を言う。
そんなわけでやっぱり仕事を引き継いだ方が得だとなります。

印刷室にて。
偽札作りの仕事に励んでる坂本名人とおばあさん。
ここに入る4人。非常に喜んでいます。
しかし坂本名人が原版に細工をしていた。君たちだとわかっていたら本物の偽札にしたのにと言ってる坂本名人。
そうなるとTVシリーズ『ルパン三世』(1971年)の『罠にかかったルパン』と同じオチでした。こっちが先だけど。

ニセの偽札では取引の時にばれる。
いい考えがあるらしいが話すことを渋ってる近藤錠次をガラスの音で拷問にかけています。
それは1番上だけ本物の紙幣を用意した方ががいいということです。

この線で打ち合わせになってます。
本物の紙幣を用意するのに結構な金額がかかる。4人で分担することになります。
そんなこんなでやることになる。まずは全員で必死こいて印刷してます。
聖徳太子の千円札です。全部調べられる前に何とかしないといけない・・・

取引にて。
埋め立て地です。ロングショットにそれぞれを指してる矢印字幕があります。この矢印字幕が接近してる。わかりやすい。
トランクを持って並べて交換する。
謎の中国人は藤村有弘が親分らしい。
互いに紙幣を確認してる。そんなとこに隠れていた秋山とも子が手動サイレンが鳴らそうするがなかなか手動サイレンが回せなくて難航しています。
ようやくサイレンがなります。これはビックリの香港の面々。
しかし本物のパトカーを来ています。気が付かないでまだ手動サイレンをまわしてる秋山とも子。
それでも何とか両方ともズラかったようです。

エピローグ
坂本名人の自宅にて。
乾杯してお祝いをしてる面々。
坂本名人とおばあさん。近藤錠次、秋山とも子、沖田哲三、芹沢健。
そんなこんなで香港の取引先が持ってきたドル札は私が香港で作った本物の偽札だとなります。
それがオチかいとエンドなります。


そんなわけでアクション・コメディのよい作品でした。佳作です。


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コメント

中平康は、基本的には娯楽映画監督だったと思います。
私は、これや、『紅の翼』『泥だらけの純情』などが良いと思います。

彼の最初の監督作品は、『殺したのは誰だ』で、ここでは戦中派等の昔の連中はお呼びでないよ、と言っているのですが、1960年代末になると、中平自身がお呼びで亡くなったとは、実に皮肉なことです。

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