『人間ロケット』(1953年)
この作品は、テレンス・フィッシャー監督、ハワード・ダフ、エバ・バートック主演のロケット物B級SFドラマのようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
1953年 Robert Lippert presents 英国作品
ランニング・タイム◆76分
原題◆Spaceways
プロット◆ロケット打ち上げで色々とある話しのようです。
音楽◆アイバー・スラニー
有限会社フォワード/WHDジャパン発売のDVDにて。
画質はまあまあ。
スクイーズ収録のフル表示。
画面サイズはスタンダード。左右に黒味あり。
音声はドルビーデジタル 2.0ch
キャスト
ハワード・ダフ→スティーブ・ミッチェル博士
エバ・バートック→リザ・フランク博士
セシル・セブリュー→バネッサ・ミッチェル夫人
アンドリュー・オズボーン→フィリップ・クレンショー博士
マイケル・メドウィン→燃料のトビー・アンドリュース博士
アラン・ウィートリー→情報部のスミス博士
フィリップ・リーバー→ケプラー教授
アンソニー・アイルランド→ヘイズ将軍
テレンス・フィッシャー監督の演出はよいと思います。
全体的に英国式メロドラマになっています。
著作権のアラート
WHDジャパンのタイトル
フォワードのタイトル
画質が悪いですのアラート
タイトル
Robert Lippert presents
ハワード・ダフ
エバ・バートック
in
Spaceways
Michael Carreras→producer
荒野をパネルボディのトラックが走ってます。
パラシュートとカプセルを回収しています。
街中を通ってロケット基地に帰還します。
踏み切りを通過します。
ロケット基地にて。ディーンフィールド
基地のゲートの警備は厳しい。運転してるミッチェル博士にもチェックが入る。
クレンショー博士は実験ネズミと女談義になっているミッチェル博士。ネズミと女の扱いは同じとか。
トラックに乗っていたのは3人。
スティーブン・ミッチェル博士
フィリップ・クレンショー博士
トビー・アンドリュース博士
研究室にて。
このへんはキャラ紹介になってます。
お偉方が2人来ています。ケプラー博士と軍人のヘイズ将軍。
構造デザイナーでエンジニアのスティーブン・ミッチェル博士 アメリカ人。
生物学のフィリップ・クレンショー博士
燃料関係のトビー・アンドリュース博士
数学担当のリザ・フランク博士
映写室にて。
研究フィルムを映写してお偉方に説明となります。
またV2号型ロケットのアーカイブ・フッテージです。
ロケットから取った映像、実験に乗せたネズミの映像等が映写されます。
自動でパラシュートを排出してディーンフィールド半径30マイル以内に着地しカプセルを回収する。
ミッチェル博士は人工衛星を打ち上げ成功までが目標と意気込んでいます。
パーティにて。
ミッチェル博士とリザ・フランク博士は雰囲気がよさそう。
クレンショー博士と一緒にいるのでミッチェル博士夫人。微妙な雰囲気になっています。
何だかにらみ合いになってるリザ・フランク博士はミッチェル博士夫人。
ケプラー教授のスピーチになります。
AS-1計画が承認されましたといい雰囲気になってます。これで次の段階に進める。
ミッチェル博士夫人にトビー・アンドリュース博士がこれを説明してるがミッチェル博士夫人は聞いていない。
初老の御婦人がダニエル夫人。どういうキャラなのか不明。
ミッチェル博士夫人は頭痛がすると帰ります。微妙な雰囲気になる。
クレンショー博士も同じく頭痛がすると帰ります。
外にて。
ミッチェル博士はリザ・フランク博士とお別れになってます。
自宅宿舎前にて。
クレンショー博士とミッチェル博士夫人がキスしています。
駆け落ちしようと言ってるミッチェル博士夫人。
そんなところをミッチェル博士が目撃する。特に何もしない。
パーティ会場にて。
ケプラー博士がいます。そこにリザ・フランク博士が来ます。
ミッチェル夫婦は上手くいっていない。私にはわかるのよと主張してるリザ・フランク博士。
無難に君はアメリカに行った方がいいと勧めてるケプラー博士。
会話からこの2人は親子らしい。
ミッチェル博士の自宅宿舎にて。
ミッチェル博士が帰宅するともう雰囲気が悪い博士夫人。
この手紙は何よと責めてる博士夫人。ここより4倍給料が高い勧誘の手紙らしい。
ここの仕事を完成させるんだと説得してるミッチェル博士。
リザ・フランク博士のことまで持ち出してる博士夫人。
話しを打ち切るミッチェル博士。
研究室にて。夜中です。
クレンショー博士が仕事中。
そんなとこにトビー・アンドリュース博士がやってきます。何かアイデアを思いついて来たようです。
適当にごまかしてクレンショー博士は帰宅しています。何か挙動不審です。
マット画のロケット全景が入ります。
ケプラー博士はお偉方の大臣とヘイズ将軍に説明しています。
衛星が軌道に配置出来ますと熱心に説明する。出来るのか?と聞かれれば出来ると言い切ってます。
ヘイズ将軍は核兵器にも応用出来ると言ってます。
大臣は予算のことを心配してる。
無人ロケット打ち上げの実験です。
またV2号型ロケットが発射されます。特撮シーンになると形が変わってる。
リサ・グラント博士が実況していますが何だか具合が悪くなってます。
ブーストが上手くいっていないとか。加速していない。
そんなわけでどうしたとお偉方2人から責められてるケプラー教授。
どうやらロケットは宇宙のゴミになってしまったようです。
ただ宇宙空間を漂うのみ。そのうち地球に落ちて燃え尽きる。
詳しい報告をしたまえと命じてお偉方2人は帰ります。
時間が経過して対策会議になってます。
その前にクレンショー博士が見つからないとか。ミッチェル博士夫人もいない。
これはビックリといった感じ。
ケプラー教授が将軍に報告しています。
機密情報を扱ってるクレンショー博士が行方不明なので軍情報部が調べにくるようです。
このディーンフィールドから誰も出さんと言ってるヘイズ将軍。
ミッチェル博士の自宅宿舎にて。
夫人の化粧道具や服を片づけてるミッチェル博士。
そんなとこにリザ・フランク博士がやってきます。
何だかメロドラマのような感じになっています。これもこれでいいけど。
そんな感じで英国の正統派メロドラマになってます。
あなたは仕事の奴隷ではないのよと言ってるリザ・フランク博士。
夫人のことは愛していないと言ってるミッチェル博士。
そんなこんなでキスまでは行ってない。
ディーンフィールドのゲートにて。
クルマがやって来ます。ケプラー教授に面会らしい。スミス博士と名乗る。
オフィスにて。
ケプラー教授とスミス博士。
諜報活動に来たスミス博士。公式にはクレンショー博士代理となっている。
ゲートにて。
外に出ようとするスミス博士ですがこの通行証ではダメですと言われています。
出れないスミス博士ですが、ここの警備はいいと評価してます。
研究室にて。
研究に来たわけではないのでスミス博士は手持ちぶさた。
リザ・フランク博士に質問するスミス博士。燃料のこと聞いてます。
そのうちに燃料が足らない場合は?と聞いてます。
サボタージュのことを心配してるらしい。この間の担当はミッチェル博士。
スミス博士とトビー・アンドリュース博士。
また質問してるスミス博士。クレンショー博士の話をしています。
大学が同じケンブリッジとかオックスフォードとか言ってるスミス博士。
トビー・アンドリュース博士から逆に突っ込まれてるがごまかしてるスミス博士。
仕事をしていないスミス博士は怪しまれています。
そんなわけで内偵に来たと言ってるスミス博士。
パーティの夜の話しをしてるトビー・アンドリュース博士。クレンショー博士は怪しいと言ってます。
オフィスにて。
スミス博士、ミッチェル博士、ケプラー教授、将軍の4人。
スミス博士の事情聴取のようです。ミッチェル博士が聞かれてる。
最終点検でミッチェル博士の後に入った人は?
先端部の燃料タンクに不足があったら?
私が確認したと主張してるミッチェル博士。イライラしています。
で、お前が燃料を流して捨てたんだと責められるミッチェル博士。
スミス博士の推理ではミッチェル博士はクレンショー博士と夫人が一緒なのを見て殺し死体を燃料タンクに隠して証拠隠滅を図ったとなってます。宇宙を漂う死体。バーフェクトマーダーだと言ってるスミス博士。1人で盛り上がってます。
で、ミッチェル博士のアリバイは怪しいようです。
このへんでミッチェル博士は誰かに似てると気がつく。それはジョン・バーノンかビル・マーレーに似ているんです。
スミス博士の方はジョン・マルコビッチに似ている。
ミッチェル博士の自宅宿舎にて。
帰宅するミッチェル博士。誰か来ています。スミス博士です。
クレンショー博士のことで情報があるとスミス博士。
隠していた資格を持っていた。工学の学位も持っていたとのこと。
クレンショー博士はスパイだと主張してるスミス博士。
スミス博士はクレンショー博士が生きていれば探すからアンタが殺してるならそう言ってくれとなってます。
これには勝手にやれとブチ切れてるミッチェル博士。
で、スミス博士が帰ったので、もう寝るミッチェル博士。
そんなとこに窓の外にリザ・フランク博士が来ます。中に入れます。
失敗の原因がわかったと言ってるリザ・フランク博士。
殺人のことは知らないらしいリザ・フランク博士。
原因の説明をするリザ・フランク博士。どうやら宇宙空間と大気圏の違いで燃料に不具合があったようです。
そんな説明を聞いてるうちにいい雰囲気になってキスをしているミッチェル博士。
間違いを2人で証明しましょうと言ってるリザ・フランク博士。
事情聴取にて。
スミス博士、ケプラー教授、リザ・フランク博士、ミッチェル博士の4人。
どうやらディーンフィールドから行方不明の2人は出ていないらしい。姿も見せない。だからミッチェル博士が怪しいとなってるらしい。
ミッチェル博士はヤケになって人体実験で自分がロケットに乗ってやると言ってます。
これに許可を出してるスミス博士。なんでそうなるんだ?
有人ロケット計画が進んでるモンタージュが入ります。
このロケットはどこかで見たことがあります。それは『地球防衛軍』(1957年)のマーカライトジャイロです。この作品が元ネタだったようです。
ロケット付近にて。
ミッチェル博士とリザ・フランク博士。会話からいよいよ明日発射のようです。
もうキスをしています。家の中でやんなさいと思える。
必ず宇宙から地球に帰ってくると意気込んでるミッチェル博士。
オフィスにて。
スミス博士は人事関係の軍人と話しをしています。
2人が消えたと話してるスミス博士。しつこい。
で、他には消えたのがいるらしい。そんな話しになっています。
消えたのはロジャース伍長。その書類を見せてもらうスミス博士。急いで出かけます。
研究室にて。
心配そうなリザ・フランク博士。トビー・アンドリュース博士と話しになります。
私も一緒に行くわと主張してるリザ・フランク博士。
一応とめてるトビー・アンドリュース博士。
街中にて。クルマを走らせるスミス博士。
ロジャース伍長の自宅アパートにて。
聞き込みをするスミス博士。
夫人が出てきます。主人のロジャース伍長は1週間前に交通事故で死にました。
友人の名前と住所は?と聞くスミス博士。フィル・・・
写真を見せてフィルか?と聞くスミス博士。どうやらクレンショー博士と同一人物のようです。
ボート、トロール船の話しを出てきます。これは怪しい。
聞くだけ聞いてとっとと次に向かうスミス博士。
ロケットにて。
最終点検のミッチェル博士。そこにトビー・アンドリュース博士がやってきます。
2人で生きて帰ろう言っててトビー・アンドリュース博士も行く気満々です。
そんなこと出来るの?と思えるが可能らしい。映画だから。
スミス博士です。警察にいるらしい。
電話で最優先事項だと命令をしています。
シービューコテージ、ウェンプリーの山にあるコテージが怪しいとなってます。
パトカーが急行してるスミス博士とお巡り3人。
研究室にて。
6時間後にロケット発射となってます。将軍から幸運を祈ると言われています。
私に何かあったらリザのことをよろしくとケプラー教授に言ってるミッチェル博士。
別室にして。
トビー・アンドリュース博士は行く気満々で宇宙服を着込んでいます。
そんなとこにリザ・フランク博士を来て何やら言ってます。
そんなこんなでトビー・アンドリュース博士を説得してリザ・フランク博士と入れ替わるようです。
宇宙服にヘルメットを被れば何とかごまかせるようです。
スミス博士が乗ってるパトカーがコテージに急行しています。
シービューコテージにて。
ここにいるクレンショー博士とミッチェル夫人。
時間だボートに乗ろうと言うクレンショー博士。
話しが違うので私は行かないと主張してるミッチェル夫人。
西だと思ったら東側、そんなとこに行きたくないとハッキリと言ってます。そう言えばこの頃は冷戦の時期でした。
そんなとこにパトカーが到着しています。
コテージに踏み込むスミス博士とお巡り3人。
クレンショー博士はお別れの挨拶からリボルバーをミッチェル夫人に向ける。
お巡りがクレンショー博士を拘束してとめようとするが発射されミッチェル夫人が撃たれます。
ディーンフィールドに電話するスミス博士ですがつながりません。
しょうがないのでパトカーで移動しています。
ディーンフィールドにて。
準備中のミッチェル博士。マジで入れ替わっての宇宙服にヘルメットのリザ・フランク博士が乗り込んできます。
スミス博士は自分のクルマでゲート前の踏み切りでとめられています。
いよいよロケットが発射されます。30秒前。
そんなとこにトビー・アンドリュースが姿を現わす。
驚愕したケプラー教授は発射をとめようとするが発射されます。
またV2号ロケットのアーカイブ・フッテージが使われてます。
ここて手紙が届く。リザ・フランク博士が乗ったことを知ったがもう間に合わない。
ロケットにて。
無線連絡をします。ミッチェル博士はまだ気がついていない。
隣席のトビー・アンドリュース博士は気絶してると言ってます。気がついていません。
ゲートにて。
ようやくここを通過してるスミス博士。もうどうしようもないと思うけど。
ロケット切り離しです。1回目は成功してる。
ヘルメットを取るミッチェル博士。隣りはリザ・フランク博士なのでビックリ。
スミス博士が合流しています。ケプラー教授に説明している。
ミッチェル夫人は死んだ。クレンショー博士はスパイだった。
こんなことになってしまったとスミス博士を責めてるケプラー博士。
それでも事件は解決したと無線で伝えています。
2回目のロケット切り離しです。ここでトラブルが発生。
ショックでロケットが制御不能になります。
分離の衝撃が原因だとわかります。テストが足らなかったみたい。
非常用制御装置もダメです。
無線連絡するリザ・フランク博士。
帰還不可能、操作室の強度が不足で改善が必要。ロケット自体は問題がありません。
今回の失敗を無駄にしないでと言ってます。
非常用制御装置を何とかしようとしてるミッチェル博士。で、何とかなりました。
これで戻れると言ってるミッチェル博士。
2人でよかったとなりエンドとなります。
Lippert production
そんなわけで普通のB級SFドラマのまあまあな作品でした。悪くはない。
« 『月へのミサイル』(1958年) | トップページ | Hollywood Express #562◆2014.03.22(土) »
「映画」カテゴリの記事
- 『彼らは忘れない』(1937年)(2022.02.27)
- 『ギャングを狙う男』(1953年)(2022.02.26)
- 『ブラック・リッジ』(2020年)(2022.02.20)
- 『フローズン・ストーム』(2020年)(2022.02.19)
- 『私は逃亡者』(1947年)(2022.02.13)
「1950年代」カテゴリの記事
- 『ギャングを狙う男』(1953年)(2022.02.26)
- 『復讐鬼』(1950年)(2022.02.12)
- 『地獄の対決』(1953年)(2022.01.01)
- 『明日なき男』(1950年)(2021.12.18)
- 『シカゴ・コーリング』(1951年)(2021.11.20)
« 『月へのミサイル』(1958年) | トップページ | Hollywood Express #562◆2014.03.22(土) »
コメント