映画感想の加筆改訂のお知らせ

にほんブログ村

« Hollywood Express #561◆2014.03.15(土) | トップページ | 『人間ロケット』(1953年) »

2014.03.22

『月へのミサイル』(1958年)

この作品は、リチャード・E・カンナ監督、リチャード・トラビス、キャシー・ダウンズ主演の月世界B級SFようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。

1958年 Layton Film Productions Inc./Astor Pictures Corporation アメリカ作品
ランニング・タイム◆77分
原題◆Missile to the Moon
プロット◆脱獄者を連れて月へ行って色々とある話しのようです。
音楽◆ニコラス・カラス

有限会社フォワード/WHDジャパン発売のDVDにて。
画質はまあまあ。
スクイーズ収録のフル表示。
画面サイズはスタンダード。左右に黒味あり。
音声はドルビーデジタル 2.0ch

キャスト
マイケル・フェーレン→ダーク・グリーン博士
リチャード・トラビス→スティーブ・デイトン博士
キャシー・ダウンズ→婚約者のジューン
トミー・クック→脱獄者のゲーリー 背が低い
ゲイリー・クラーク→脱獄者のロン 背が高い
K・T・スティーブンス→月の支配者リドー
ニーナ・バーラ→跡継ぎ候補のアルファ
ローリイ・ミッチェル→ゲーリーと一緒のラムダ
レスリー・パリッシュ→ロンと一緒のジーマ
ヘンリー・ハンター→アメリカ軍の大佐
リー・ロバーツ→ジェフ保安官


リチャード・E・カンナ監督の演出はまあまあだと思います。
全体的にに普通のB級SFになってます。

この作品は『月のキャット・ウーマン』(1953年)のリメイクだそうです。
何故リメイク?と不思議な感じ。出来はいい勝負です。

著作権のアラート
フォワードのタイトル
WHDジャパンのタイトル

タイトル
Astor Pictures Corporation (1958) (USA) (theatrical)
Marc Frederic
ジョージ・フォーリー
Layton Film Productions Inc.

ロケットが発射されます。宇宙空間です。
Missile to the Moon

荒野にて。
ハイウェイにパトカーがやって来ます。
お巡りが双眼鏡を使い無線連絡をしています。
どうやら脱獄者2人を捜索しているようです。

ロケット研究所にて。
男が3人。軍人の大佐、ダーク・グリーン博士とスティーブ・デイトン博士。
ロケットの話しをしています。どうやらここのロケット研究をアメリカ軍が丸ごと徴発するようです。
もろに上から目線の大佐。引き取ってやるんだという態度です。全ての資料を提出しろと命じています。これはひどい。
ダーク・グリーン博士が反対しているが無理そう。スティーブ・デイトン博士がなだめています。

そんなとこに保安官のジェフがやってきます。
脱獄者2人を捜索中なので敷地内を捜索させてくれと言ってます。
金網の電流を消しにダーク・グリーン博士が保安官と外に出ていきます。

残った大佐とスティーブ・デイトン博士。
カーテンを開けると外にはロケットがあります。ベニヤ板に絵が描かれているだけ。
スティーブ・デイトン博士はダーク・グリーン博士に呼ばれて協力してたらしい。ロケットのデザイン担当のスティーブ・デイトン博士。
ロケットで月に行くとスティーブ・デイトン博士は主張してるが大佐は信じていない。

そんなとこに女性が来ます。
スティーブ・デイトン博士の婚約者ジューンです。
ロケット徴発の話しを聞いたジューンはこれで人員が多くなってスティーブ・デイトン博士と一緒の時間も出来ると喜んでいます。

外にて。ロケットのそばです。
ダーク・グリーン博士が電源を切ろうとスイッチボックスを見たら鍵が壊されています。もう電源はオフになってます。これはビックリ。

ロケット内にて。
もう脱獄者2人がいます。
このロケットはダーク・グリーン博士のだと言ってます。新聞で見たとか。
会話から脱獄者はゲーリーとロンの2人だとわかる。
警官が入ろうするがダーク・グリーン博士は精密機器があるからと自分で行く。

ダーク・グリーン博士が来たので上に隠れる2人。
床のハッチを空けて2人を見つけるダーク・グリーン博士ですが警官には誰もいないと言ってる。どうして?
隠れている2人もどうして?となってます。
ハッチを閉めるダーク・グリーン博士。そうしたら開かない。焦ってる2人。

研究所にて。
ジューンがレコードをかけてスティーブ・デイトン博士と酒を飲む。
そんなとこにダーク・グリーン博士が戻る。誰もいなかったと報告する。
大佐は帰ったらしい。

ダーク・グリーン博士はまだこの研究は渡さないと主張しています。
で、机の引き出しからハンドガンを持ち出してます。ハンドガンはルガーP-08です。
また外に出てるダーク・グリーン博士。

スティーブ・デイトン博士はダーク・グリーン博士のことをあまり心配していない。
明日になれば忘れてスッキリしていると言ってます。

ロケットにて。
脱獄者2人は動きが取れずにいます。
背が高い金髪がロン、背が低い黒髪がゲーリー。
そこにダーク・グリーン博士が食い物を差し入れる。それで助手にならないかと取引をもちかける。出発は今夜。行き先は月。
ところで差し入れた飲み物はセブンアップです。瓶のラベルを見えるように持ってます。タイアップかもしれない。
ハンドガンを持ち出してるダーク・グリーン博士。
そんな感じで断りようがないので引き受けてる2人。まずは着替えとなります。

研究所にて。
ジューンは帰るようです。そんなとこでロケット制御盤が作動しています。
ロケットを調べに行くスティーブ・デイトン博士。ジューンも同行する。
ハンドガンはもうないと思ったらまだありました。コルト・ガバメントです。さすがアメリカだ。

ロケットにて。
発進間際になってます。そんなとこにスティーブ・デイトン博士とジューンが来てロケットに乗り込んでいます。普通はジューンはハシゴを登らないと思うが・・。
そんなわけでロケット内に入ったスティーブ・デイトン博士とジューン。
ロケットが作動して出入口のハッチが閉まる。ジューンに酸素マスクを付けさせるスティーブ・デイトン博士。それで座りこむ。
一方操縦席では自動操縦と言ってたけど助手2人をこき使ってるダーク・グリーン博士。2人は結構まじめにやってます。

いよいよ発射です。
アーカイブ・フッテージでV2号タイプのロケットが発射されています。
俯瞰のロケットの特撮ショットはどこかで見たような使い回し。
CGがないので1950年代B級SFは大変です。

重量オーバー警報が出ています。ダーク・グリーン博士がロンに見に行かせる。
で、誰かいますと報告がある。

気絶してるスティーブ・デイトン博士とジューン。
ダーク・グリーン博士が気付け薬を嗅がせる。
気がついたスティーブ・デイトン博士は何てことをしてると怒ってます。で、ところで彼らは?と聞いてる。
脱獄者だけどクルーは必要と説明してるダーク・グリーン博士。
ゲーリーの方は女はオレのものだと意気込んでいます。

ロケットは飛行中のショットが入ります。

スティーブ・デイトン博士とジューンも着替えて作業をやってます。
隕石群の心配をしてるダーク・グリーン博士。

ジューンが1人になったとこで口説きにかかるゲーリー。
無理やりキスしています。ダーク・グリーン博士が戻り乱闘になります。
さすがに脱獄者ゲーリーの方が押してます。そなんとこに隕石群のアラートです。
乱闘どころではなくなります。
揺れが激しくなった棚に置いてあるバッテリーが落ちそうなります。
そこに行くダーク・グリーン博士ですが落ちたバッテリーが直撃する。
それにしても重いバッテリーを高い棚に置かない方がいいと思える。

隕石群は去ったがダーク・グリーン博士は瀕死に状態になる。
スティーブ・デイトン博士にメダルを渡して死に至るダーク・グリーン博士。
自動操縦はそのままにしておけと命じてる。リドーという名前を出しています。

ロケットが飛行中のショットが入ります。

着陸地点を特定してるスティーブ・デイトン博士。
メダルの話しにもなってます。何だかわからん。
レーダーに何かが反応しています。丸いスクリーンに映すと月が見えます。

いよいよ着陸です。
発進シーンの逆回しして手前にマット画を合成している手法です。別にいいけど。

いきなり宇宙服で外に出ている4人。
宇宙服と言っても普通のつなぎで、普通のヘルメットとシールドです。
バックのロケットは張りぼてだし。全く低予算のB級SFは大変なんです。

徒歩で移動する4人。
そうしたら通過したあとに岩が動いています。まだ気がついていない。
着ぐるみの岩石人間が出現します。これは大変。
複数の岩石人間が出現します。ようやく気がついてます。
この着ぐるみはモノクロ画面に助けられて結構いい出来だと思えます。
ロンが倒れています。何とか助ける。ハンドガンで撃つが効果はない。
で、洞穴に逃げ込む4人。

洞穴にて。
岩石人間は入ってきません。奥に進みます。
木の棒が落ちてます。これが松明だとわかる。誰かいることになります。
灯が見えてもう少し進むと松明が点いてます。
そうなると酸素があるとわかってヘルメットを外すスティーブ・デイトン博士。宇宙服も脱いでいます。いいのか?、宇宙服セットはそのへんに隠す。
何かを見つけるスティーブ・デイトン博士。足跡を見つけたらしい。

ゲーリーはオレは戻ると単独行動をとっていなくなるがが悲鳴が聞こえる。
残り3人もガスを吸って昏倒する。

宮殿にて。
目を覚ます4人。そこに女王様が登場。
オランドーへようこそと言ってます。ここの統治者リドーと名乗る。
お寛ぎくださいとなってます。料理が出てきます。美女が大勢出てきます。

スティーブ・デイトン博士のメダルに注目が集まる。ダークと呼ばれてます。
奥で直接リドーと面会となります。

スティーブ・デイトン博士とリドー。
戻ってきてくれた。そんな話しになっています。
時間がない。あなたが去ってから・・、色々な事情があるらしい。
もうここはお終いだと言ってるリドー。
リドーは目が見えないようです。スティーブ・デイトン博士の顔をさわって確認しています。随分変わったわと言われるがまだバレていない。
それでアルファとすぐ結婚式だとなってます。

すっかりいい気持ちのゲーリーは女性の1人を口説いてしけこむ。
色々と聞いてます。ここには男がいないのか?とか。
ダイヤモンドの話しを聞いてダイヤモンドのある洞窟に案内させてます。

相棒のロンがゲーリーを探しに行きます。

スティーブ・デイトン博士とリドー。
地球には価値はないと上手いことを言ってるスティーブ・デイトン博士。
戻ります。

ジューン1人のところに戻るスティーブ・デイトン博士。
事情を話しています。リドーは盲目。私をダークだと思ってる。
ここの酸素は急激に失われている。我々のロケットで脱出するつもりだ。20年前に何かがあったらしい・・。

ロンはゲーリーを探しに来たけどいない。女性と話しになる。
太陽の日照時間の話しになってます。岩石動物がいると話してる女性。
何だか仲良くなっています。いきなりキスになってます。

スティーブ・デイトン博士とジューン。
酸素の話しになってます。いよいよ足りなくなってるらしい。
アルファとの結婚の話しにもなってます。これはビックリのジューン。

そんなとこにお呼びがかかる。
私たちの結婚式だと言ってるでこれがアルファらしい。
いきなりキスになってます。そうなるとジューンが激怒してスティーブの名前も出してしまいます。
そんな感じでキャットファイトになってます。
一段落したとこで殺してやると怒ったアルファはいなくなる。
ゲーリーを連れてすぐに脱出だと言ってるスティーブ・デイトン博士。

リドーとアルファ。
あれはダークではなくスティーブ・デイトンだとバラしています。
リドーは知っていたと主張してる。
で、口論から新しいリドーが必要だとメダルを渡せと要求するアルファ。メダルはスティーブ・デイトン博士が持ってるようですが・・。
にらみ合いとなってます。これで勝負するようです。アルファは負けたようです。

洞窟にて。
ゲーリーと女性。ダイヤモンドを見てご機嫌なゲーリー。

アルファに連中が逃げると御注進があります。
裏切り者には重い罰を与えると壁のローブを引くアルファ。
そうなると鉄格子が引き上げられて闇の生物が出現する。大きいクモの張りぼてです。

洞窟にて。
スティーブ・デイトン博士とジューンとロン。
闇の生物が迫ってます。
置いてあった宇宙服がありません。これはこまった状況になってます。

3人だけで逃げると思ったゲーリーが後を追う。合流して文句を言う。
女性がここは危ないと警告する。闇の生物が接近しています・・。
会話でこの女性の名前がラムダとようやくわかります。
そんなこんなでラムダが闇の怪物にやられます。

アルファとコンタクトするスティーブ・デイトン博士。
悪いが他にいるんだと結婚を断ってます。まずはここから始まってる。
我々がいないとロケットは動かせないぞと交渉するがアルファは地球ではなく他の星にいくつもりらしい。
で、アルファに睨まれて催眠状態になるスティーブ・デイトン博士。いきなり顔正面のクローズアップショットの切り返しになってます。とっておきのショットと言うより思いつきで撮ったような感じ。
そんなとこにリドーが来てアルファと話しをさせろと言う。
スティーブ・デイトン博士は連れていかれていなくなる。

アルファに説教するリドー。
隙を見てアルファはナイフがリドーの背中を刺す。死に至るリドー。
手下美女たちにリドーの死体を片づけろと命じてるアルファ。
リドーは事故になって死ぬ前に私をリドーにと言ったと主張しています。しぶしぶ命令に従ってる手下美女たち。

ジューンとロンとゲーリー。
みなさんに危険が迫っていますとジーマが知らせに来る。
そんなとこに結婚式に呼ばれます。

結婚式にて。
アルファとスティーブ・デイトン博士の結婚式です。
これはビックリのジューンがスティーブ・デイトン博士に呼びかける。
アルファがストップと言うと固まってしまうロンとゲーリー。
ジューンは処刑場に連れていかれる。
ダンサーが結婚式のダンスをやってます。結構長い。

処刑場にて。
磔にされるジューン。そうなるとまた鉄格子が上がって操演の闇の生物が登場します。

結婚式のダンスです。延々とやってます。
ジーマがロンとゲーリーの金縛りと解いてます。
宇宙服のしまってある部屋の鍵を渡しています。それから対岩石人間の武器を渡す。

ロンとゲーリーはまず鍵を使い宇宙服をゲットします。

処刑場にて。
ジューンに闇の生物が迫ります。悲鳴を上げるジューン。
ようやくロンとゲーリーが駆けつけてハンドガンで闇の生物を片づけます。ハンドガンでやられる闇の生物とは結構情けないと思える。
ジューンを助けるロンとゲーリー。
会話でスティーブ・デイトン博士はジーマが助けると言ってます。ようやく名前がわかった。

結婚式にて。
アルファがロンとゲーリーがいないことに気がついて捜索させる。
ジーマとアルファがにらみ合いとなります。いい勝負になってます。
そんな感じで正気に戻るスティーブ・デイトン博士。ジーマから他の3人は洞窟にいると教えられそこに向かう。

洞窟にて。
1人でダイヤモンドを集めてるゲーリー。まだ欲をかいてます。これを死亡フラグが立つといいます。

アルファとジーマ。にらみ合いの方はアルファが押しています。

洞窟にて。
スティーブ・デイトン博士が合流します。宇宙服を着て脱出となります。
ゲーリーはいないけどすぐ戻るらしい。

アルファとジーマ。洞窟にガスを流すようにジーマに命じるアルファ。
ジーマはガスのレバーを引かずに爆弾を放る。そうなるとここの空気が抜ける。大騒ぎになってます。
そのままジーマは死に至る。

アルファは空気が無くなって大変ですがスティーブ・デイトン博士を呼ぶ。

スティーブ・デイトン博士、ジューン、ロンの3人。
宇宙服姿で洞窟から出てロケットに向かいます。太陽が出てるで日陰を移動する。
で、アルファに呼ばれたのでスティーブ・デイトン博士は戻ろうとする。

ゲーリーの方はダイヤモンドを抱えて洞窟を出るとこです。3人を追ってます。

岩石人間が出現しています。
武器を投げると岩石人間は爆発して粉々になる。効果はあるようです。

アルファの方は倒れてナイフが自分に刺さって死に至る。

そんなわけで元に戻ったスティーブ・デイトン博士。
ジューン、ロイの3人でロケットにに向かう。

遅れているゲーリーは岩石人間に囲まれています。
荷物を捨てて日陰に逃げろと指示するスティーブ・デイトン博士。
しかしゲーリーは日なたに出て燃えて溶ける。白骨だけが残る。
それでは早くロケットに行こうと結構サッパリしてるスティーブ・デイトン博士。

あとの移動は省略して、もうロケットです。
カウントダウンをやってます。
ジューンはスティーブ・デイトン博士に聞きたいことがある。それはアルファより私は美人だと思う?でした。それがオチかい。
発進するロケット。また同じアーカイブ・フッテージです。
エンドとなります。


そんなわけで普通のB級のSFのまあまあな作品でした。そんなに悪くはない。


« Hollywood Express #561◆2014.03.15(土) | トップページ | 『人間ロケット』(1953年) »

映画」カテゴリの記事

1950年代」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 『月へのミサイル』(1958年):

« Hollywood Express #561◆2014.03.15(土) | トップページ | 『人間ロケット』(1953年) »

月齢

無料ブログはココログ
フォト
2024年12月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

バイクフォト

  • ヤマハ トリッカー XG250
    私が買ったバイクです。ヤマハばかり。