『ドラキュラ 最後の聖餐』(1979年)
この作品は、ドモニク・パリス監督、パトリシア・リー・ハモンド、マイケル・ラリー主演のB級吸血鬼サスペンスのようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
1979年 New Empire Features production アメリカ作品
ランニング・タイム◆85分
原題◆Last Rites
プロット◆謎の葬儀屋に悪戦苦闘する話しのようです。
音楽◆Paul Jost、George Small
有限会社フォワード/WHDジャパン発売のDVDにて。
画質は最悪。これが噂のVHS 3倍モードの画質らしい。
スクイーズ収録のフル表示。
画面サイズはスタンダード。左右に黒味あり。
音声はドルビーデジタル 2.0ch
キャスト
パトリシア・リー・ハモンド→主人公のマリー・ファウンド
マイケル・ラリー→旦那のテッド・ファウンド
ジェラルド・フィールディング→葬儀屋のルカード
ビクター・ジョーグ→葬儀屋付きの医者
Gordito→救急車の運転手ガッシャー
アルフレッド・ステイネル→保安官
ミミ・ウェッデル→死亡したブラッドリー夫人
ドモニク・パリス監督の演出はよいと思います。
全体的に普通のB級作品になっています。
しかし、斎場、ブラッドリー夫人宅、主人夫婦の自宅、この描写の区別がついてないので見てて非常にわかりにくい。
著作権のアラート
WHDジャパンのタイトル
フォワードのタイトル
画質が悪いですのアラート
タイトル
New Empire Features production
この時点でもう画質が最悪です。キャストの文字がにじんでいます。
画面下にはVHSのトラッキングノイズが見えています。これが噂のVHS3倍モードの画質らしい。こまったものです。
学校?、ベルが鳴っています。
クルマが登場。マスタング・マッハ1
カップルが乗っています。会話で男の名はボビー、女はわからん。
やることがあると意気込んでる男。やめた方がいいと女。
もう1台クルマが登場。シボレー・コルベット・スティングレーのような感じ。こっちもカップルが乗ってます。
何もするのかと思ったら公道レースでした。それがオチかい。
1回目のレースで負けたマスタングはもう1回と要求する。
2回目のレースでマスタングはクラッシュします。これは大変といった感じのコルベットの男女。
溶暗になります。
日が暮れて現場検証です。
コルベットの男女はちゃんとここにいます。結構まじめなんだ。
マスタングの女は救急車で運ばれています。アメリカの救急車は民営なんだっけ?
斎場にて。
看板に近づくカメラ。それはいいけど画質が悪いので看板の文字が読めない。
ルカード葬祭社。日本語字幕が出てようやくわかった。
まだ生きてるマスタングの女が運び込まれます。数人の男が囲んでる。それでいきなり血を吸われてる女。吸うだけ吸ったら杭を打ってとどめを刺しています。
どうやらここは吸血鬼達の斎場らしい。合理的に食事を調達しているようです。
マスタングの女の死体の傷にパテを盛って修正しています。
もっと体が必要と言ってるルカード。
屋敷にて。
おばあさんが亡くなって悲しんでいる女マリーが登場。マスタングの女と似ているので混同します。
医者が死因を説明しています。この医者は斎場にいました。
葬儀屋ルカードもいます。私に葬儀の手配は任せてくださいと言ってる。
このへんの印象ですが結構まじめに作ってあります。もっとB級っぽいと思っていたけど予想が外れました。普通のB級作品です。
クルマがやって来ます。マリーの旦那テッドです。
死んだおばあさんの思い出話をしてるマリーとテッド。その流れで葬儀はここでやろうと言ってるテッド。
ルカード葬祭社に電話してるテッド。話しはこじれています。ルカードは渋ってる。死体のエンバーミングがどうのこうのと言ってます。
会話シーンの切り返しはこまめにやっています。B級にして珍しい。
斎場にて。
おばあさんの死体が寝かされて下からライトが当たっています。ライトテーブルに載せられてるような感じ。
首には血を吸われた傷跡があります。
斎場にて。
テッドが運転手と霊柩車を雇っておばあさんの死体を引き取りに来ています。
ルカードは不在で社員2人が相手をする。ルカードはいないからと渋ってる。
強気なテッドはおばあさんを引き取ってます。
ここでおばあさんの名前はブラッドリー夫人とわかる。
移動中の霊柩車にて。
運転手と雑談のテッド。運転手はあそこはおかしなことをやってると言ってます。
自宅にて。
ブラッドリー夫人の死体の入った棺桶が運び込まれます。
用が済んだ運転手は帰ります。
ブラッドリー夫人をよく見ようとするマリー。
ルカードがクルマで移動中。
顔にクリームを塗り込んでいます。サングラスをしています。
自宅にて。
ルカードが来て死体を引き取りに来ましたと主張してます。
テッドと口論になって法的処置をとると言って帰るルカード。
斎場にて。
窓越しからルカードの声であの死体を取り戻すんだと命じているのが聞こえてきます。
今晩中だと厳命しています。
自宅にて。
主観ショットが迫ります。ドアから堂々と入ってる。
テッドに見つかって窓から転落するルカード葬祭社の男。柵に串刺しになっています。
時間が経過してパトカーが来ています。
死体運んでる救急車の運転手、太って、ヒゲ、ハゲのオッサン。名前はよくわからん。
事情聴取してる保安官。ルカードが大喜びするだろうなんて言ってます。
で、浮浪者の物取りだろうとしています。
自宅にて。夜です。
また主観ショットのカメラが迫る。今度は心臓の音まで入ってます。
そうなると棺桶が開いてブラッドリー夫人が生き返ります。そうなるのか。
吸血鬼側は血を吸ったらすぐに処理しないと吸血鬼が増えてしょうがないらしい。そんな感じで血を吸ったら速攻で処理していたようです。
自宅にて。朝です。
目を覚ますマリー。下に降りて棺桶を開けると空っぽです。気を失うマリー。
時間が経過してソファでテッドがマリーを介抱しています。
保安官に電話するテッド。ブラッドリー夫人の居場所はわかってると主張してるテッド。ルカードのところだと思い込んでいます。
どこかの古びた倉庫にて。
キャッチボールをやってる子供2人。カメラが動いて倉庫のドアを移します。
倉庫内にカメラは入ります。吸血鬼のブラッドリー夫人が隠れています。
テッドがクルマで移動中。ステーションワゴン。
斎場に入ります。
ルカードと面会して談判してるテッド。当然知らないと主張してるルカード。
警察にでも行ってくださいと言ってるルカード。結構まともな感じ。
しょうがないのな引き上がるテッド。
無線連絡してるルカード。相手は保安官です。水死体が出たらしい。
で、救急車を送るようです。
自宅にて。
保安官が来ています。マジで警察を呼んでいました。そりゃ呼ぶか。
犯人の心当たりがあると言ってるテッド。ルカードだと主張してます。
保安官はルカードに好意的というかお仲間です。
非公式に葬祭社を見てこようと言ってる保安官。テッドはそれでお願いしますとなる。
救急車が走行中。
水死体が動いてます。まだ死んでないのか?、医者が注射しています。これで大人しく死んだのかもしれない。
斎場にて。
保安官が来ています。何だかくつろいでいる。ルカードのデスクに足を乗せて昼寝をしています。
倉庫にて。もう夕方です。
吸血鬼のブラッドリー夫人が移動するようです。
斎場にて。夜です。
保安官はずっと寝ていたようです。ルカード一行が戻ってきました。
ルカード、救急車の運転手、葬祭社の2人。
老女がいなくなったと言ってるルカード。これはこまったなといった感じ。
保安官はこのことを初めて知ったようです。ルカードと口論になっています。
吸血鬼のブラッドリー夫人がさまよっています。
自宅にて。
体調がすぐれないマリーはもう寝るようです。電話でマリーに医者を呼ぶテッド。優しい旦那だ。で、クルマで出かけるテッド。
斎場にて。
今度は水死体の血を吸う順番でもめています。保安官がオレが先だと主張しています。
医者のところにて。
ファウンドさんから電話ですと伝言が入る。往診に出かける医者。
吸血鬼のブラッドリー夫人はまださまよっています。
ごみ捨てに出てきた太った女の子と遭遇します。女の子は逃げる。
そのままここからいなくなる吸血鬼のブラッドリー夫人。
自宅にて。
医者が往診に来ます。ドアが開いてる。そのまま入ってます。
マリーの寝室まで入ってます。寝てるマリーに注射をしています。そのままマリーの血を吸ってる医者。そうなるのか。
街中にて。
誰もいない夜の街が描写されています。
斎場にて。
外ではテッドがステーションワゴンで張り込みをやってます。
葬祭社内ではまた死体を持ち込んでいます。
無線連絡をしてるルカード。ガッシャーと連絡しています。誰?→それは救急車の運転手でした。
霊柩車で出かけるルカードと運転手。尾行するテッド。
倉庫にて。別のところらしい。
どうやら吸血鬼のブラッドリー夫人を見つけたようです。
ガッシャーに吸血鬼のブラッドリー夫人が迫っています。やられるガッシャー。首を絞められて持ち上げられネックハンギングツリーになってます。吸血鬼になると怪力も出るらしい。
もう夜が明けています。
移動中の霊柩車内のルカードはまた顔にクリームを塗っています。
テッドは尾行しています。
目的地に着きます。
ガッシャーが死んでいます。これはビックリのルカードと運転手。
テッドも到着する。吸血鬼のブラッドリー夫人と遭遇する。クルマに戻っています。
ルカードと運転手は吸血鬼のブラッドリー夫人を押さえて太陽にさらしています。
ブラッドリー夫人死んだようです。これで用は済んだ。
ルカードは突進してきたテッドのクルマを受け止めてフロントを持ち上げています。
慌ててバックするテッド。ルカードを何とか振り切ります。
逃走中のテッドのクルマ。
屋根の上に運転手が乗っていました。ここはユルユルのアクションになっています。
ステーションワゴンのルーフレールを外して窓を割ってる運転手。
急ブレーキを掛けて運転手を前に飛ばすテッド。民家に突っ込む運転手。
斎場にて。
血を吸ってる保安官。そこに戻ってきたルカード。
仲間割れの格闘アクションになります。
オッサン2人の格闘アクションです。延々とやっています。保安官が押してます。
反撃して燭台を投げて保安官を串刺しにして壁にとめてるルカード。例の杭を持ち出して保安官にとどめを刺してます。
テッドはまだクルマで移動中。
ここにセリフが被さっています。ルカードと手下の会話。ファウンドに気をつけろと言ってるルカード。ファウンドとはマリーとテッドの姓です。
ルカードと医者の会話でマリーの血を吸ってそのまま放ったらかしの医者を叱責してるルカード。そんなわけでマリーを処理しに出かけるようです。
テッドは自宅に戻ります。
マリーを呼んでいます。マリーは寝ています。しかし首には血を吸われた傷跡がしっかりあります。絶望するテッド。
時間が経過してルカードと医者がやって来ます。もう誰もいません。
医者はまだ間に合うとか言ってるけどルカードは激怒してる。
テッドの行き先は保安官の手帳に書いてるはずと斎場に戻る。
クルマで移動中のテッド。後ろ座席には眠ってるマリーがいます。
どこへいく?
霊柩車はテッドのクルマを発見して尾行しています。
テッドも気がついて逃げる。カーチェイスになっています。
何だかプロローグの公道レースでの主観ショットが使われています。
霊柩車は他のクルマとクラッシュしそうになって急停止してます。
テッドのクルマを見失います。
保安官の手帳でテッドの行き先の見当がつくと斎場に戻ります。
テッドは倉庫のようなところに来てます。テッドの実家なのか?
電球を割って発光する部分タングステンをむき出ししてます。ガソリンをクルマにかけています。後ろ座席で寝ているマリーにもかけています。
斎場にて。
保安官の手帳を調べるルカードと医者。始末してやると医者に激を飛ばしてるルカード。また追います。
テッドはコードを片方だけバッテリーにつなぐ。それで待っています。
ようやくテッドのところに来たルカードと医者。クルマに接近します。
マリーを発見してガソリンの臭いで異常だとわかると思うけど。そこは省略しています。
バッテリーをつなぐテッド。タングステンに電気がつながりガソリンを点火して燃え上がる。ここはイマイチな弱々しい燃え方でした。低予算だから。
それからテッドは医者とルカードにとどめをさします。
仕事を終えてテッドはヨロヨロと野原を歩きストップモーションになります。
字幕で出てきます。
テッドは第一級殺人で有罪判決を受けた。吸血鬼の話を誰にも納得させることは出来なかった。彼の妻の遺体はまだ発見されていない・・・。
後タイトルが出てエンドとなります。
そんなわけで普通のB級のまあまあの作品でした。
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