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2013.08.17

『大時計の美女 江戸川乱歩の幽霊塔』(1979年)

この作品は井上梅次監督、天知茂主演のTV土曜ワイド劇場の江戸川乱歩シリーズ第10弾のようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。

1979年 松竹/テレビ朝日 日本作品
ランニング・タイム◆95分
プロット◆身元を隠して汚名を晴らそうとする話のようです。
音楽◆鏑木創

キャスト
天知茂→明智小五郎探偵
五十嵐めぐみ→助手の文代
柏原貴→小林少年
荒井注→波越警部
横内正→チョイワルの若旦那 児玉
結城しのぶ→野末秋子/和田ぎん
赤座美代子→元バーのママで現児玉夫人の夏代
根上淳→黒川弁護士
松橋登→元刑務所の医師 股野礼三
内藤杏子→元児島家お手伝いの時子/アケミ
阿部正純
村上記代
加藤真琴
小森英明
沖秀一
斎藤朋

井上梅次監督の演出はよいと思います。
全体的にいつもの感じにまとまってます。

キングレコード発売のDVDにて。
画質はよいです。
スクイーズ収録のフル表示。
画面サイズはスタンダード。左右に黒味あり。
音声はドルビーステレオ。元はモノラルでしょう。

キングレコードのタイトル

プロローグ。
いきなり始まります。
嵐の夜。時計塔のある屋敷 児玉邸にて。
横内正扮する旦那の児玉が窓が開いてるので締めたら幽霊が出てきてビックリとなります。
ここは見てる方もビックリしました。
幽霊は脅かすだけ脅かして窓からズラかります。

海岸の岩場にて。
結城しのぶ扮する謎の美女が登場しています。

タイトル。
大時計の美女
江戸川乱歩の幽霊塔

明智探偵事務所にて。
児玉が依頼に来ています。幽霊が出ると言ってる。
何故か依頼を受ける明智小五郎探偵。

クルマで移動となります。
運転してる児玉。後席の明智小五郎探偵。
クルマは茶色いダイハツ・シャルマン。4ドアセダン。
幽霊の話から祖母のお鉄婆さんが死んで屋敷を相続することになった・・・

児玉邸にて。三浦半島にあるようです。
時計塔の話しになっています。
入浴シーンです。赤座美代子が入浴中。ヌードは吹き替えです。

旦那が帰ってきたのに夫人はなかなか出てきません。いきなり顔がひどくて喋れない唖の下男 陣助が出てきます。

時計塔に入ります。
この時計はセットみたい。凄いな。カネがかかってる。
heavenにhellと表示があります。
赤座美代子扮する夏代夫人が出てきます。最初から相続税で残ったのはこの屋敷だけと愚痴が出ています。
元バーのママで悪妻キャラらしい。
隠し金庫があってカギがないとかの話しも出ています。

明智探偵事務所にて。
波越警部がやってきます。しゃっくりが止まらん状態です。
幽霊の話から幽霊なんていなと力説してる波越警部。
で、幽霊が出てしゃっくりが止まる波越警部です。幽霊は文代のコスプレでした。

児玉邸にて。
嫌な家だと連発してる夏代夫人。
幽霊は誰かのいたずら。宝が隠されていると主張してる夏代夫人。

夜です。
ベッドの明智小五郎探偵。停電になります。
大時計が動いています。調べに行く明智小五郎探偵。懐中電灯は普通の赤いタイプ。
上に上がって調べると白い布が風で動いています。
と思ったら下に幽霊が出ています。そんなとこに児玉が来てビックリしています。
また窓からズラかってる幽霊。

屋敷の外にて。
幽霊みたいな白い布が飛んでいます。追いかける明智小五郎探偵。
墓場に入っています。
白い布は児玉家の墓にかぶさります。隣に木の墓があります。和田ぎんと名前がある。
そんなとこに結城しのぶが来ています。時計の鐘の音ががいいそうです。
そんな感じで時計の話になっています。

昼、児玉邸にて。
下男が意味あり気に見ています。
児玉と明智小五郎探偵。幽霊の話になっています。お鉄婆さんのことも・・。
そんなとこに内藤杏子扮するアケミがやってきます。児玉とは顔見知りらしい。

墓場にて。
明智小五郎探偵が来ています。
和田ぎん、享年23歳・・・

児玉邸にて。
クルマで帰宅の夏代夫人。アケミを見て修羅場になっています。
慰謝料は高いわよと帰るアケミ。夏代夫人も慰謝料の話しになっています。
これは大変な状態の旦那の児玉。横内正は大変な役だな。

明智小五郎探偵と児玉。
色々と話しています。和田ぎんの墓の話もあります。
和田ぎんは児玉の従姉妹で顔は知らないと言ってる児玉。
黒川弁護士が昔の児玉家について詳しいらしい。
それでは黒川弁護士に会いましょうとなっています。

レストランにて。
ピアノの生演奏があります。JASRACに著作権料を徴収されるぞ。
児玉と明智小五郎探偵。そこに根上淳扮する黒川弁護士が来ます。
和田ぎんに全財産を相続と遺言書を作成した晩に事件は起こったらしい。
養女だった和田ぎん。お鉄婆さんが死んでて和田ぎんが気を失っていた。
左手首を咬みちぎられた和田ぎん。
当時住み込んでいた赤井時子というお手伝いの証言で状況が悪くなり和田ぎんは無期懲役となった。

ピアノを弾いてるのが結城しのぶでした。ヤマハのピアノです。
なんと黒川弁護士が結城しのぶの保証人らしい。
で、前日も話しに出ていた時計マニアが結城しのぶ扮する野末秋子とわかりビックリしてる児玉と明智小五郎探偵。
特に野末秋子の顔を見て激しく動揺してる児玉。
黒川弁護士も似てると言ってるけど違うと断言しています。
回想で出てくる検死の医者が松橋登なんでこれは怪しい。

そんなこんなで野末秋子に明日来てもらうことになっています。

児玉邸にて。
時計を見に来てる野末秋子。
夏代夫人は次々と女が来るので不機嫌です。
重りを巻き上げるカギがどこかにあると野末秋子。
カギを見つける野末秋子。カギを差し込んでレバーになる棒をねじ込んで回します。
これで大時計は動きます。
カギを持って明智小五郎探偵が上に登って時計の針を調整しています。
左手首の腕輪の話になったらすぐに帰る野末秋子。

海岸の岩場にて。
野末秋子と児玉。
色々と根掘り葉掘り聞いてる児玉。内緒ですがとお宝の話までしてる児玉です。

夜です。児玉邸にて。
明智小五郎探偵の部屋に夏代夫人が来ます。
時計を動かせるのはお鉄婆さん、和田ぎん、お手伝い赤井時子の3人だけであの女は怪しいとか、2人死んで1人は行方不明なんです。
私は元バーのママで児玉はヒモだったとか。
で、色仕掛けで私と組んでお宝を・・・となりますが、ここはさすがに断ってる明智小五郎探偵です。

明智探偵事務所にて。
波越警部が来ています。色々と調べてきました。
和田ぎんは半年前に刑務所で死亡した。
赤井時子は地元の喫茶店で働いてる。

助手2人と波越警部はクルマで移動中。
クルマは青いダイハツ・シャレードの3ドアクーペです。これは珍しいクルマです。
それでも今見てもシャレードはいいクルマです。

現地に入ったとこでクルマを停めてる児玉と会います。
赤井時子の話をしてる助手。すぐに別れます。
児玉は公衆電話で電話してる。

喫茶店ラメールにて。
アケミがウエイトレスでいます。赤井時子は辞めたと言ってます。

児玉邸にて。
夏代夫人と明智小五郎探偵。調べています。

ピアノのレストランにて。
児玉が来ています。どうやら野末秋子目当てで通ってるらしい。
そんなとこに夏代夫人が乗り込んできます。これは大変でまた修羅場か・・。

児玉邸にて。
波越警部、助手2人、明智小五郎探偵、アケミ、そこに児玉と野末秋子、夏代夫人がクルマで到着する。
これでホトンド全員がそろっています。smallworld=世間は狭いとなっています。

アケミは野末秋子を見て赤井時子だと証言する。
夏代夫人は野末秋子をなじる。野末秋子は帰ります。

帰りの途中です。
墓場あたりで野末秋子に絡むアケミ。アケミを振り払って帰る野末秋子。
残ったアケミは幽霊に襲われ丸い石で思い切り殴打されています。幽霊はズラかります。
そこに助手2人が来てアケミの死体を発見して大騒ぎになります。
アケミはおっぱいまで出して死んでいます。おっぱいは余計だと思うけど。これもこれでいい。
児玉はアケミの死体を見てビックリしています。
この旦那は色々と忙しいキャラです。

下男も怪しい行動をとっています。
児島邸に戻って電話しています。となると唖ではないじゃん。
どうや松橋登に電話しているようです。

地元警察にて。
事情聴取されてる野末秋子。強面な地元の刑事に攻められています。波越警部は止めています。
そんなとこに明智小五郎探偵がやって来ます。野末秋子は赤井時子ではなく容疑者ではないと証明してくれます。
アケミが赤井時子だった・・・

児玉邸にて。
夏代夫人が児玉に色々と絡んでいます。
それで警察に行ってぶちまけてやるとマジでクルマで出かけます。
クルマは古いトヨタ・クラウン。

走行中のトヨタ・クラウンにて。
運転中の夏代夫人を後席から手が出てきます。慌ててクルマを止めたら首を思い切り絞められます。

青いシャレード・クーペで移動中の明智小五郎探偵。
児玉邸に入ります。

野末秋子がいました。
誰もいないので時計塔を見ていたとのこと。
明智小五郎探偵にお礼を言ってる。
アケミが何故あなたを赤井時子と言った?と聞いてる明智小五郎探偵。
秘密を申し上げましょう。でも今は言えません、もう少し経ったらと野末秋子。

次の日。夏代夫人の殺人現場にて。
死体が運ばれています。動揺してる旦那の児玉。
ところがこの件は何だか普通の交通事故になっているようです。

児玉邸にて。
また電話してる下男。唖なのに詳しく報告しています。
夏代夫人が殺された云々・・・
話しからすると松橋登の上にまたボスがいるらしい。

明智探偵事務所にて。
戻ってる明智小五郎探偵。助手2人と波越警部。
幽霊の殺人はどうなってると話しが出ています。
アケミが時子を名乗ってるのは何故?・・
明智小五郎探偵は野末秋子はお宝を狙っていないと断言しています。

そんなとこに野末秋子から電話です。
寂しいから来てくださいとなってすぐ行く明智小五郎探偵。
野末秋子は児玉邸に住むことになったらしい。
旦那の児玉は結婚する気満々だそうです。
夏代夫人が死んだばかりなのでまだ抑えてるのか?

クルマで移動中の明智小五郎探偵。
1人だけです。クルマはトヨタ・マークIIの4ドア。

児玉邸に入ると下男と松橋登がいます。
明智小五郎探偵が入るとすぐに出て行く松橋登。下男はあの人は知り合いですとごまかしています。

時計塔では野末秋子に張り付いてる児玉。
明智小五郎探偵が来ました。誰が呼んだ?と迷惑そうな児玉。私が呼びましたと野末秋子。

児玉と明智小五郎探偵。
野末秋子さんと結婚するんですと主張する児玉。

野末秋子と明智小五郎探偵。
助けてくださいと訴えてる野末秋子。ですが何をどうするかがわからん状態。

寝てる明智小五郎探偵。
大時計の12時の鐘が鳴っています。うるさくて眠れないのか。

大時計内です。
幽霊がカギを取り出しています。で、児玉の部屋に行って思い切り脅かしています。
驚いてる児玉。助けを呼んでいます。
明智小五郎探偵が駆けつけます。
児玉はお鉄婆さんの幽霊とハッキリ言ってます。

明智小五郎探偵は調べています。
居間のheavenの扉のとこにカギが残されています。
扉を開ける明智小五郎探偵。中には古ぼけた聖書があります。中に書きつけが1枚。
意味あり気な文が書いてあります。
緑は地獄とか・・・
ここを物陰から伺ってる下男。

そういえばこの作品はCMアイキャッチが出ていない。

翌日の昼、庭にて。
明智小五郎探偵は書きつけの謎解きをやっています。
下男は野末秋子を連れ出しています。

墓場にて。
下男は野末秋子を連れてくると、松橋登の股野礼三がいてクルマで移動となります。ボスが待ってるらしい。
クルマはトヨタ・コロナか?
変装して尾行していた明智小五郎探偵は通り掛かりの軽トラックのオッサンをカネで雇い尾行しています。
途中でクルマを乗り換えて尾行してる明智小五郎探偵。

古い家 百草園 股野に入る股野礼三と野末秋子のクルマ。
明智小五郎探偵も忍び込んでいるが近くの民家で電話を借りて事務所に連絡しています。

児玉邸にて。
時計塔を調べてる下男。これを見てる児玉。

古い家 百草園 股野にて。
ボスが来ました。ボスは黒川弁護士でした。そりゃそうか。
野末秋子を脅かしてる黒川弁護士と股野礼三。

児玉家の物置にて。
下男が入ったとこで児玉が首吊り状態の拷問をして情報を聞き出しています。
凄いなこの旦那は。やるじゃん。

古い家 百草園 股野にて。
ようやく外に出てきた野末秋子。そこに明智小五郎探偵がいる。
秘密の書類を手に入れましたと話しを切り出します。
そろそろあなたの秘密を言ってくれませんかと明智小五郎探偵。
まだやるとこがあると野末秋子。

中に入り調べてる明智小五郎探偵ですが・・
いきなり黒川弁護士が出てきます。股野礼三が吹き矢でしびれ薬を明智小五郎探偵に射る。昏倒する明智小五郎探偵。書きつけを奪われています。

児玉邸にて。雷雨になっています。
野末秋子が戻ります。児玉が伺ってる。

古い家 百草園 股野にて。
助手2人と波越警部が到着します。縄をほどいた明智小五郎探偵と合流する。
股野礼三の経歴がわかります。元刑務所の医者で現在は犯罪者専門の整形外科医らしい。
これ見たら大変だという箱を見つける明智小五郎探偵。中身は石膏の頭部像です。
どうやら和田ぎんの顔らしい。

児玉邸にて。
黒川弁護士と股野礼三が来たらスパイ役の下男は首吊りで死んでいます。
これはビックリの2人。それでも児玉が感づいたらしいと言ってる黒川弁護士。犯罪に慣れ過ぎの凄い弁護士だな。

野末秋子の部屋に児玉が来ています。普通ではない雰囲気。
時計が止まってるので動かして欲しいと時計塔へと・・・

時計塔にて。
時計は動いています。体も宝もいただきといった感じの児玉です。
そんなところに黒川弁護士と股野礼三がやって来ます。
で、野末秋子に宝はどこだと責めてる黒川弁護士。昔のことを思い出すんだと言ってる。
で、「お前はいったい誰なんだ?」と児玉。
そこに「私が知ってる」と死んだはずの下男が登場する。驚愕してる児玉と黒川弁護士、股野礼三。
和田ぎんと名前を出してる死んだはずの下男。
ついに野末秋子が「自分は和田ぎん」だと言います。

で、見せ場の変装を取るシーンとなります。下男は明智小五郎探偵だった。
野末秋子の腕輪を外すと凄い傷跡があります。

回想となります。
殺人現場から人影が2つ。それは誰だったんだ?
で、幽霊は野末秋子がやっていたとのことです。実はノリノリだったのかもしれない。

児玉がお鉄婆さん殺しの犯人だと喝破する明智小五郎探偵。
助手2人と会ったあとに公衆電話でアケミに電話して時子の振りをしろと命令というかお願いをしたらしい。
で、その謝礼は高いわよと言われてた児玉。
そうなると夏代夫人もアケミも児玉が殺したようです。
お鉄婆さんは児玉と時子が殺したようです。
そうなると幽霊を怖がったり、修羅場だったり、ナンパしたり、昔はチョイワルだったり、現在は連続殺人犯だったりと色々と忙しいキャラクターなようです。横内正も名演してるし・・・

幽霊の話になったら突然停電してマジで幽霊が出現します。
また怖がってる児玉。お鉄婆さん殺しを自白しています。この旦那は怖がりの癖に色々とやり過ぎです。

そんなとこで落雷してせいでhellのドアが開いてます。この中に宝があるらしい。
児玉がこの穴に転落する。
幽霊はやっぱり文代のコスプレでした。

穴を降りる黒川弁護士と股野礼三。他の面々も降りてきます。
児玉は落ちたときに打ち所が悪く死亡したようです。忙しいキャラの割にはあっけない最後です。
奥には千両箱が積んであります。宝はホントだったのです。
ミイラ化した死体もあります。これはビックリ。行方不明になった先祖らしい。

この扉は半時=1時間で閉じるようです。
そんなわけで慌てて外に出る面々。
1時間後に扉は閉まったと明智小五郎探偵のナレーションが入る。

エピローグ。
海岸の岩場にて。
明智小五郎探偵と野末秋子=和田ぎん。
お別れとなります。
「私は野末秋子ではなく和田ぎんです」のセリフがあります。
エンドとなります。

そんなわけで原作はどこかに行ってるけど無難にまとまってるよい作品でした。
この作品はマジで未見でした。全く見た覚えがないし記録にも残っていない。


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