『拷問の魔人館』(1974年)
この作品は、ピート・ウォーカー監督、ペニー・アービング、アン・ミッシェル他主演の監禁サスペンスのようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
1974年 Peter Walker production 英国作品
ランニング・タイム◆102分
原題◆House of Whipcord
プロット◆私設刑務所で色々とある話しのようです。
音楽◆スタンリー・マイヤーズ
WHDジャパン/有限会社フォワード発売のDVDにて。
画質はそれなりに悪い。
スクイーズ収録のフル表示。フル表示だと上下左右に黒味。
画面サイズはワイド。HDズームで上下左右黒味無し。フルスクリーン。
音声はドルビーデジタル 2.0ch
キャスト
ペニー・アービング→アンマリー・ディべーニィ
アン・ミッシェル→ルームメイトのジュリア・キング
ジュディ・ロビンソン→同房の女の子クレア
カレン・デビッド→絞首刑になるカレン
ロン・スマーザク→ジュリアのボーイフレンド テッド
レイ・ブルックス→ジュリアのボーイフレンド トニー
ロバート・テイマン→マーク・E・ディサード
バーバラ・マーカム→ウェイクハースト夫人
シーラ・キース→看守のウォーカー
ドロシー・ゴードン→看守のベイツ
パトリック・バー→盲目のデズモンド・ベイリー判事
ピーター・ウォーカー→自転車の男 (uncredited)
ピート・ウォーカー監督の演出はよいと思います。
全体的に普通によく出来てます。肝心の拷問のシーンはそれほどでもない。
著作権のアラート
WHDジャパンのタイトル
フォワードのタイトル
画質が悪いですのアラート
いきなり始まって前説字幕が入ります。
この映画は今日のだらしないモラルに苛立ち云々・・・
夜、雨風が強い。
女の子が逃げています。トラックの運ちゃんがいる。
女の子はトラックに助けを求める。
それとは別にトラックではなくトレーラーでした。ホントはトラクターと言うのですが日本ではトレーラーになってる。
助けたトラック運転手はロンドンまで送ると言ってる。マジ?
タイトル
Peter Walker production
タイトル文字のフォントが凝ってて読みにくい。こまったものです。
画面サイズですがプロローグとタイトルだけ上下左右黒味ありで本編になったらスタンダードサイズで左右黒味ありになるのでは?と期待をしたがダメでした。ずっとワイドスクリーンで上下左右黒味ありです。
しょうがないのでHDズームにしてワイドのフルスクリーンにします。
トレーラーが走ります。
気がつく女の子。なにやら喋ってるが何だかわからん。逃げなきゃと言ってる。
ロンドンにて。パーティです。時間が戻っています。
逃げていた女の子が酒を飲んでます。
コラージュでセリフが入ってるモデルの写真が壁に貼られています。これが話題になっています。
モデルの女の子がアンマリー。そこに知らない男が話しかける。
この男は長髪にフリルのついたシャツの変な感じの男です。
テッドという男がいる。これはアンマリーのルームメイトであるジュリア・キングの彼氏です。あとからわかりました。
アンマリーと一緒の男の噂になるがパーティ仲間で男を知ってる人はいない。
アパートにて。
アンマリーとジュリア・キング。パーティの男について話し込んでます。
会話シーンはこまめにカットを割って切り返しをやっています。
レストランにて。
アンマリーとあの男が食事しています。
両親が反対してるがモデル仕事をやってるアンマリー。フランス人で英国に来ている。
何だか変な話をしてる男。ナイフがどうのこうのと・・・
会話から男の名前がマークとわかる。
クルマにて。
マークのクルマで送ってもらってるアンマリー。
クルマはアストンマーティンのような感じ。→調べたけどわからん。
マークはM.E.Dと入った指輪をしています。
今週末はマークの両親の家に行こうとなってます。
アパートにて。
もう週末です。ジュリアに旅行に行くと言ってるアンマリー。
クルマで移動中。
アンマリーとマーク。あまり喋らないマーク。どこへ行くの?と聞いても黙っています。
お屋敷に到着します。
マークはアンマリーをクルマから降ろしてそのままクルマごといなくなります。
残されたアンマリーは中に入れられる。怖そうなおばさんが登場。
何だかおかしな雰囲気になっています。
鍵束を持っててドアにしっかりとカギを書けています。
服を脱げと言われるアンマリー。
少したってまた違う怖そうなおばさんが登場。これで2人です。
まずは制服に着替えるから服を脱げとなります。
最初に登場したおばさんがベイツ、次がウォーカーです。
ウォーカーの方が背が高い。
脱いだ服をリストに書いています。最後にアンマリーにサインさせる。
刑務所に入る手続きそのままです。
それからシャワーを浴びて制服を着るアンマリー。
今度は教会の礼拝堂のようなとこに入ります。
怖そうなおばさんの首魁ウェイクハースト夫人と盲目の老人デズモンドが登場。
これは私設裁判で更生させるためと言ってます。
アンマリーの悪行がモラルと風紀の乱れらしい。長々と言われてる。
監房に入れられます。2人部屋です。
先客の女の子は大人しくしています。
このへんの印象は随分と真面目に作ってあるといった感じ。
ウェイクハースト夫人とデズモンド。
物覚えが悪いデズモンドですが30年前のことは覚えてる。
看守だったウェイクハースト夫人が囚人のハンソンを殺したことを言ってる。
これに頭に来たウェイクハースト夫人はデズモンドをナイフで刺そうして看守のウォーカーに止められています。
監房にて。
泣いてる先客の女の子。話しかけるアンマリー。
アパートにて。
ベッドのジュリアとボーイフレンド。何だか口論になっています。
刑務所にて。
パンを盗んだと折檻されてる別の女の子。3度目の不始末なので絞首刑になるらしい。
監房にて。
アンマリーと同房の女の子が内緒話をしています。
ここはウェイクハースト夫人とデズモンドが絶対の存在らしい。
ここから逃げられたのはいない。
チャンスは3度まで、最初は独房、2度目は鞭打ち、3度目は絞首刑となるそうです。
スリーアウト方式になってるようです。で、日本は何度でも大丈夫なので常習犯罪者に優しい国です。それで素人の初犯は非常に厳しい。
看守に処刑は明日だと言ってるウェイクハースト夫人。
その前に死刑囚の髪の毛を切っています。
監房にて。
カレンを助けようと相談してるアンマリーと同房の女の子。
外にクルマが出ています。ウォーカー看守が買い出しに出かける。
このへんで会話から同房の女の子の名前がクレアだとわかる。
まずそうな食事を運んでくベイツ看守。英国の食事はホントにまずそうです。
刑務所の外でもこんな感じなんでしょう。
隙をついてベイツ看守のクビを締めるアンマリー。クレアと逃げます。
ウェイクハースト夫人がベイツ看守を呼ぶが返事ない。
脱走に気がついたウェイクハースト夫人。
処刑されるクレアを助けようと独房に入るとウェイクハースト夫人にドアを閉められます。失敗です。
アンマリーは独房行き。
クレアは2度目なので鞭打ちです。鞭打ちのシーンは見せないで効果音だけです。
デズモンドにカレン・ボーンの釈放書にサインをさせているウェイクハースト夫人。
実は死刑執行の書類です。
いよいよ絞首刑になるカレン。吊るされます。
ストップウォッチで吊るされてる時間を計ってるウェイクハースト夫人。
カフェにて。
ジュリアとボーイフレンド。どうやらテッドのようです。
アンマリーはいなくなって9日経ったと言ってるジュリア。
警察に通報すると言ってるジュリア。やめとけと言ってるテッド。
警察前にて。
待ってる黄色いクルマのテッド。
警察からジュリアが出てきます。アッサリと追い返されたとのとこと。
そんなわけでマークを調べようとなっているジュリア。テッドはやる気なし。
あのパーティにいた人達は誰1人マークを知らない。
アパートにて。
電話かけまくりで調べてるらしいジュリア。
刑務所にて。
聖書を読む時間のようです。
独房にて。
アンマリーがいます。干し草にネズミというルーティンな描写が入る。
ウォーカー看守が来ます。なにやら怪しげなことをする。脈を計ってそれから何だかわからん。
アンマリーのことでイライラが募るウェイクハースト夫人。
フランス娘はいつもトラブルを起こすと主張しています。
独房にて。
マークがやって来ます。これはビックリ。アンマリーの妄想なのか?
何だか実物のマークのようです。逃がしてやる、説明させてくれと主張するマーク。
母は刑務所の看守。何だかウェイクハースト夫人とデズモンドの話しをしています。
その息子がマークらしい。
今日まで知らなかったと自分で自分をフォローしています。それでアンマリーに謝罪している。
カギを開けておくから今夜逃がすと言ってます。
夜にて。独房です。
何だかドアのカギが解けてドアが開いています。独房から出るアンマリー。
ドアが開いたというのも何だかおかしな話です。
どんどん進んで庭に出る。雨が降っています。
で、門を開けるとウェイクハースト夫人が待っていました。アンマリーの背後には看守2人がいる。それがオチかい。
絶望の悲鳴を上げるアンマリー。
そんなわけで2度目なので鞭打ちとなるアンマリー。理路整然と話しは進む。
ここは鞭打ちで見せ場のはずなんですが結構アッサリとした描写です。
近くの物陰でこれを聞いてるマーク。
ウェイクハースト夫人が来て何だかおかしな雰囲気になっています。
デズモンドが杖をついて歩き回っています。
絞首刑のロープに触っています。
アパートにて。
ジュリアとテッドはアンマリーのことで話し込んでいます。
マーク・ディサードはいない。全く連絡がつかない。
テッドは単なるパーティ荒らしなのでは?と言ってます。
刑務所にて。
元の監房に戻ってるアンマリー。背中に鞭のあとが残ってる。
ということは全裸でうつ伏せになっているんです。ここも見せ場なのか?
ウォーカー看守が来て制服を着ろと言ってる。またおかしな感じのウォーカー看守。この人は変態なのか?
ウォーカー看守が出ていったら隣の囚人に小声で呼ばれてるアンマリー。
ドアが開いたままなので外にでるアンマリー。3度目だと絞首刑になるぞ。
囚人達でなにやら相談しています。何をする。
物音を立てる。看守2人がそこへ行く。その隙にアンマリーは外に出る。
また雨が降っています。英国なので雨が降るようです。その国には何がある?というルーティンな描写らしい。
アンマリーは建物外の物陰に隠れています。
そんなこんなで3人でアンマリーを探し回っています。
門が開いてます。ウェイクハースト夫人を殴打して門から逃げるアンマリー。
森を進んでトラックに助けを求めるアンマリー。
プロローグに戻っています。まだ時間が余ってる。それでどうなる?
トレーラーに乗せてもらい移動しています。
そうだ病院に行こうと言ってる運転手。通り掛かりの自転車の男に聞く。
あそこに古い建物があると言ってる自転車の男。そこへ向かうトレーラー。
トレーラーが着いたとこは元の私設刑務所でした。それがオチかい。
ウォーカー看守が応対しています。最初は病院ではないと言ってますがアンマリーを見つけてここは私設診療所ですと騙る。
ウェイクハースト夫人が出てきて適当なことを言ってます。
運転手の名前はカインド。名前の通りに親切な人ねと言ってる。
そのままアンマリーを引き取って運転手には帰ってもらいます。
元に戻ってしまったアンマリー。さっそく折檻されてる。
ウェイクハースト夫人からハンソンの亡霊と言われてるし。
そんな感じで明日処刑するとなります。
ドライブインにて。
運転手のカインドがここに入って食事をする。
会話でフルネームがジャック・カインドとわかる。
運転手仲間と無駄話をする。新聞のグラビアに助けた女の子が出ています。
名前がわかり事務所に電話を入れてる運転手のカインド。
運転手仲間からはそんなことをしても無駄だよと言われてます。
アパートにて。
電話がかかる。電話に出るジュリア。
ジュリアからアンマリーがトラック運転手に助けられて診療所に行った。
テッドとそんな話しをしています。
その診療所を探しに行くと言ってるジュリア。
列車で移動してるジュリア。駅に着いて駅員に聞く。
診療所はないけど古い建物がある・・・
それにしても英国の片田舎の風景は貧乏臭い。あらゆるところがしみったれてる。
それで下層階級の人種はまたしみったれてる。上昇志向がある人種はアレだし。
古い建物に突撃してるジュリア。あの私設刑務所です。
門ではないところから庭に入り込んでるジュリア。
それで応対に出た看守と話しをしています。アンマリーの友人だと言ってるジュリア。
ウェイクハースト夫人が出てきて適当なことを言って駅まで送るとなるが、ジュリアがアパートに電話してテッドと話しをしてる。
そんなとこにマークが姿を表します。ビックリしてるジュリア。
テッドに助けてと言うが電話は切られます。
テッドは黄色いクルマで助けに向かう。
このクルマがまた英国的なしみったれたクルマなんです。
絞首刑になってるアンマリーを見せられるジュリア。いつのまにかアンマリーは退場になっていたようです。
このへんになるとアンマリーが元に戻ったとこでエンドにするとランニングタイムが65分ぐらいになってしまうのであとからむりやり付け足した感じがします。
そんなこんなで裁判にかけられるジュリア。
罪名を共謀罪だとしてるウェイクハースト夫人。
暴れて逃げるジュリア。
町にて。
テッドの黄色いクルマは町についたようで聞き込みをしています。
診療所のことを聞きます。誰もしらない。
コンビニでも聞き込みをしています。毎週買い出しに来るナースみたいな人がいる。
それだとそこへ向かうテッド。一応ロジカルに話しは進む。
刑務所にて。
デズモンドは杖をついて法廷から出て歩き回っています。
マークもいる。何をやってるかわからん。
ウェイクハースト夫人は独り言をいいつつジュリアを捜索してる。
テッドの黄色いクルマが到着する。
呼ぶが誰も出ない。様子がおかしいので引き上げる。警察に通報するようです。
ウェイクハースト夫人のところにデズモンドが来てるような感じ。
テッドはパトカーで警官2人を連れてくる。門の前に血の跡があったんです。
ウェイクハースト夫人は誰かを刺したようです。
刺されたのはデズモンドではなくマークでした。
ウォーカー看守が鼻から血を流しています。
このへんででここから逃げましょうとなるベイツ看守。
2人でクルマで逃げようとしたとこを警官に止められる。捕まったようです。
マークが死んでるのを発見するデズモンド。
ウェイクハースト夫人は絞首刑のロープでクビを吊っています。
ジュリアを見つけるテッドと警官。これでめでたしとなったようです。
俯瞰となります。カメラが引いています。
デズモンドのモノローグが入ります。
本格的に警察が入って救急車も来ています。
エンドとなります。
そんなわけで肝心の拷問描写はアッサリとしていますが本編はちゃんと作ってあるよい作品でした。
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