『暗闇の悪魔 大頭人の襲来』(1957年)
この作品はエドワード・L・カーン監督、スティーブ・ターレル、グロリア・カスティロ他主演の宇宙人物B級SFのようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
1957年 アメリカン・インターナショナル・ピクチャーズ略してAIP アメリカ作品
ランニング・タイム◆63min.
原題◆Invasion of the Saucer Men
プロット◆宇宙人が来て色々とある話しのようです。
音楽◆ロナルド・スタイン
RUNコーポレーション発売のDVDにて。
画質はまあまあ。
スクイーズ収録のフル表示。
画面サイズはスタンダード。左右に黒味あり。
音声はドルビーステレオになってるけどオリジナルはモノラルでしょう。
キャスト
スティーブ・ターレル→GS店員のジョニー
グロリア・カスティロ→ガールフレンドのジョアン
レイモンド・ハットン→農場のラーキンおじさん
フランク・ゴーシン→無職のジョー・グルーエン
リン・オズボーン→相棒で無職のアーティー・バーンズ
ドン・シェルトン→ジョアンの父 ヘイデン市会議員
ダグラス・ヘンダーソン→USAFのウィルキンス中尉
サム・バフィングトン→USAFのアンブローズ大佐
ジェイソン・ジョンソン→刑事
エドワード・L・カーン監督の演出はよいと思います。
音楽はタイトルから脱力系で本編もそんな感じでした。
全編に渡り忙しくカットバックしています。
RUNコーポレーション
何でトイレの流れる音がする。
アメリカン・インターナショナル・ピクチャーズ略してAIP
タイトル
本当にあった空飛ぶ円盤の話。
この本のページをめくってキャストやスタッフを紹介するタイトルなっています。
洒落てるじゃん。これで本編の出来もよければもっといい。
夜、雷です。
ナレーションが入る。
ヒックスバーグの郊外に住んでいる農場のラーキンおじさん。
このナレーションは自称投資家の若い男らしい。
ダイナーにて。
この若い男アーチー・バーンズと相棒のジョー・グルーエンがいます。
ジョー・グルーエンを演じてるのがフランク・ゴーシンらしい。
ウエイトレスをナンパしています。
クルマでジョー・グルーエンがナンパに出かけます。
そんなとこにクルマから宇宙船を目撃するジョー・グルーエン。
で、着陸した何かを目撃したジョー・グルーエン。
街中にて。
あたりが明るくなり何かを目撃してる若い連中。
ダイナーに空軍の広報官がいたりします。
GS店員のジョニーはデートです。相手はヘイデン市会議員の娘ジョアンです。
クルマでデートにでかけます。
恋人の丘を目指して走る。そこはラーキンおじさんの農場内です。
そんなことでラーキンおじさんの自宅を通過しています。
ショットガンを持ち出してるラーキンおじさん。迷惑がっているんです。
ジョー・グルーエンはクルマに戻る。
相棒を呼びに同居してる自宅に向かいます。
恋人の丘にて。
キスしてるとこに牛が来てたりします。
これはラーキンさんの牛だと説明セリフが入ります。
同居してる自宅にて。
ジョー・グルーエンは相棒のアーティー・バーンズを起こし話します。
全然信じていないアーティー・バーンズはまた寝る。
しょうがないので1人で戻るジョー・グルーエン。
空軍にて。
空軍の広報官が上司に報告しています。
秘密にしておけと指示する上司。
恋人の丘にて。
クルマでデート中のジョニーとジョアン。
で、何だかすぐに帰るらしい。
ライトがまぶしいと他のカップルから苦情があったので無灯火でクルマを走らせてるジョニー。
空軍のジープとぶつかりそうになっています。
ジョニーのクルマは宇宙人を轢いてしまいます。
最初は普通の少年だと思ったがすぐに違うとわかります。露骨に気持ち悪がってるジョアン。
宇宙人は鋭い爪でタイヤをパンクさせています。
徒歩で移動となるジョニーとジョアン。
空軍のジープは円盤のところに来ています。
円盤が無傷で手に入ると喜んでる上司アンブローズ大佐。
空軍広報官ウィルキンス中尉はこいつのせいで何機墜落したことかと言ってます。
この軍隊は何だか凄い。
ラーキンの自宅にて。
誰もいないので勝手に入るジョニーとジョアン。
警察に電話します。「緑色の宇宙人を轢きました。すぐに来てください。」と、当然警察は本気にしていません。
ジョー・グルーエンは宇宙人を轢いた現場に来てます。
ラーキンの自宅にて。
誰かがのぞいてると騒ぐジョアン。
いきなりドアが開きます。ラーキンさんでした。ショットガンを構えています。
この2人のクルマが牛を轢いたのかと思い切り勘違いしてるラーキンさん。
ラーキンさんは何かアルコールの匂いがすると言ってます。どうやらジョニーもジョアンもそのようです。これは伏線だったようです。
ラーキンさんに追っ払われるジョニーとジョアン。
ラーキンさんは電話しています。
交換手に警察を呼んでくれと言っています。
ジョー・グルーエンは轢かれた宇宙人の死体を毛布で包んで運ぼうとしています。
それを樹の陰から伺ってる複数の宇宙人。
ジョニーとジョアンは宇宙人が轢かれた現場に戻る。
ジョー・グルーエンはラーキンさんの自宅に来ています。
ラーキンさんは不在なので勝手に入って電話を使ってます。
相棒に電話しています。やっぱり本気にしていない相棒。
手伝いにこれないならとにかく冷蔵庫を空にしてくれと言ってるジョー・グルーエンです。
電話をしたらすぐにここを出るジョー・グルーエン。
入れ違いに帰ってきたラーキンさんは怒っています。
現場に戻ってるジョー・グルーエン。
死体を運ぼうとして何か棒を取りに林の中に入ったとこで宇宙人達と遭遇したようです。転落してそれっきりです。なにがあったかわからん。
同居してる自宅にて。
冷蔵庫を空にしてるアーティー・バーンズです。それでも何をしてるんだと自問自答しています。
ジョニーとジョアンは現場に戻る。
何か叩くを音がしています。宇宙人がクルマを何かの道具で叩いてるらしい。
すぐに逃げるジョニーとジョアン。近くの公道に出ようとしています。
円盤付近にて。
空軍が人員集めて包囲しています。ハンドスピーカーで「大人しく出てこい」とやっています。
そんな感じで普通に接近遭遇をやっています。
走るパトカーを目撃するジョニーとジョアン。
円盤付近にて。
今度は威嚇射撃をしてる空軍。
M1ガーランド自動小銃を使用。ちゃんと作動して空薬莢も出ています。これはいいものを見てしまった。
威嚇射撃といっててもマジで命中させてる。この軍隊は凄いな。
現場にて。
警察と救急車も来てきます。救急車は死体を収容しています。
刑事に事情聴取されてるジョニーとジョアン。
「緑色の宇宙人です」と言ってるジョニー。そうすると風船を渡されます。これを膨らませろと酔っ払い運転の検査になっています。
警察にて。
調書を取られてるジョニー。無灯火運転で人間を轢くと殺人行為になると説明してる刑事。
ジョアンは「父を呼んで父は市会議員なのよ」とやっています。
そんなとこにジョアンの父 ヘイデン市会議員がやってきます。
「密会していたのか」なんて言ってるヘイデン市会議員。普通に話しがこじれています。
いよいよ死体検分となります。シーツをかけた死体が登場します。
シーツを取るとジョー・グルーエンでした。急性アルコール中毒で死亡とのこと。
死体はジョー・グルーエン メイプル通り121番地 無職 引っ越してきたばかり。
アパートには同居人がいる。アパートをシェアしていたようです。
ヘイデン市会議員は刑事と後始末の交渉をやっています。
どうやら同居人に会って示談にするつもりらしい。
円盤付近にて。
空軍ですが今度はアセチレンバーナーで円盤に穴を開けようとしています。
引火しました。で、円盤は大爆発となります。
警察にて。
爆発の通報があります。出動となります。
ジョニーはクルマを叩いたのはジョー・グルーエンと自分のクルマを関連づけようとする宇宙人の小細工だとジョアンに説明しています。
ジョニーとジョアンは窓から脱出してパトカーを盗んで現場に向かいます。
ヘイデン市会議員に刑事はこぼしています。自分のパトカーを盗まれた。打ち合わせとは違うと・・・。
現場に着くジョニーとジョアンのパトカー。
何かそのへんを宇宙人達がうろついてます。ハッキリとは見えないけど。
空軍と警察がコンタクトしています。
飛行機が墜落したと説明してる空軍。円盤の通報があったと警察。
アッサリとそのまま別れています。
何も見つからないのでパトカーに戻るジョニーとジョアン。
パトカーの中に宇宙人の手だけが入っています。
走行中に宇宙人の手がジョアンにかかりそうになるが落ちる。
ようやく気がついて大騒ぎになっています。パトカーから出るジョニーとジョアン。
で、ジョー・グルーエンの同居人に会おうとなります。住所は覚えていました。
円盤付近にて。
空軍はなにやら地面を掘り返したりしています。調べてるらしい。
同居アパートにて。
相棒のアーティー・バーンズと会うジョニーとジョアン。
警察に電話するアーティー・バーンズ。
警察はジョー・グルーエンはジョニーとジョアンに殺された、2人は逃走中と言ってます。
ジョニーが相棒と同じ話しをしているので少し信じてるアーティー・バーンズ。
カメラ持参で同行するようです。
ハンドガンを取り出すアーティー・バーンズ。これがワルサーP-38です。
宇宙人達はまだ林の中をうろうろして牛と遭遇しています。
3人がクルマで出発というとこでなかなかエンジンがかかりません。
押しがけしてエンジンをかけてスタートしています。
円盤付近にて。
空軍は何もなかったかのように偽装しています。パワーショベルも動員しています。
宇宙人達はクルマに閉じこめられてる手を救出しようとしています。
そんなところジョニー達のクルマが到着する。
パトカー内を見ています。何もいない。少し何か見えた。
カメラて撮ろうとしたら煙が出て宇宙人の手は消失します。
まわりに宇宙人達がうろうろしてるがなかなか姿を現しません。
またエンジンがかからないクルマ。
そんなとこに宇宙人が姿を現します。そこに向かって発砲してるアーティー・バーンズ。ワルサーP-38が作動してるのが見れます。
この宇宙人は光が弱点でヘッドライトが当たったら逃げてしまいます。
クルマのバッテリーが上がってきます。ヘッドライトが消えます。
逃げるジョニーとジョアン。アーティー・バーンズは捕まっています。
接近する宇宙人をカメラのフラッシュで追っ払ってるジョニー。
逃げるジョニーとジョアン。
円盤付近にて。
空軍の偽装工作も終わりあたりはきれいに片づいてます。
徒歩で逃げてるジョニーとジョアンは休んでいます。
相談してラーキンさんの自宅へ行って警察に電話しようとなります。
円盤付近にて。
引き上げる空軍の面々。
ラーキンさんの自宅にて。
警察に電話してるジョニー。何だか話しがついてるみたい。
ジョー・グルーエンはアルコール中毒で死亡した。
ジョニーが迎えに来てくれと頼むとパトカーはもう回収したからダメと言われます。
家に帰って寝なさいと言われます。
ジョアンは父が処理したのかと言っています。
で、この作品は『マックィーンの絶対の危機』(1958年)と同じ作りだとこのへんでようやく気がつきました。
ラーキンさんは牛がやられたので介抱しています。牛の頭をなでています。
牛は死んでのではなくて酔っぱらってるようです。
恋人たちの丘に戻るジョニーとジョアン。
その辺のカップルたち助けを求めます。簡単に話しはまとまります。
ヘッドライトを消して取り囲み一斉にヘッドライトを点灯すると段取りをつけてるジョニー。
クルマでつながって移動となります。
宇宙人達を包囲する複数のクルマ。一斉にヘッドライトを点灯します。
宇宙人達は爆発して消え去ります。
アーティー・バーンズは生き残っていました。急性アルコール中毒になってます。
これが何故なのか?、ジョー・グルーエンは最初から飲んでてそこにアルコールを注入されたから急性アルコール中毒で死んだ。
アーティー・バーンズは飲んでなかったので酔っぱらっただけで済んだとなるらしい。
そんなとこにラーキンさんか来てショットガンでクルマを追っ払っています。
俺の牛を酔わせただろうと怒っています。
この場で結婚しようとジョニー。
破れたドレスなのでドレスを借りてるジョアン。
またモノローグが入ります。
いつのまにか物書きになってるモノローグの主。生き残ったアーティー・バーンズらしい。
本を閉じる宇宙人の手。
エンドとなります。
そんなわけで普通のB級SFのよい作品でした。
宇宙人の手で本を閉じたりするとこだけが凝っていました。
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