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2012.03.25

『四十挺の拳銃』(1957年)

この作品はサミュエル・フラー監督、バーバラ・スタンウィック、リー・サリバン主演の風変わりなウエスタンのようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。

1957年 Globe Enterprises Production/20世紀フォックス アメリカ作品
ランニング・タイム◆81分
原題◆Forty Guns
プロット◆町にやって来て女の実力者ともめる話しのようです。
音楽◆ハリー・サックマン

BS193 WOWOWにて。
画質は非常によいです。
スクイーズ収録録画のフル表示。
画面サイズはワイド。上下に黒味あり。
音声はAACモノラル

キャスト
バーバラ・スタンウィック→女主人ジェシカ
バリー・サリバン→保安官のグリフ
ディーン・ジャガー→保安官のネッド・ローガン
ジーン・バリー→グリフの弟で相棒のウェス
ロバート・ディックス→グリフの弟のチコ
ジョン・エリクソン→ジェシカの出来の悪い弟 ブローキー
ハンク・ウォーデン→目の悪い保安官チザム
ジェラルド・ミルトン→銃砲店のスパンガー
エバ・ブレント→スパンガー銃砲店のルビーニャ
チャック・ロバートソン→捕まった子分のスウェイン
ネイル・モロー→囮役のワイリー
チャック・ヘイワード→殺し屋のサベージ


サミュエル・フラー監督の演出はよいと思います。
この作品は変わったタイトルなので昔から見たかったものです。
で、まあ普通のウエスタンでした。変わってるのは歌が入るとこで画面に歌い手が登場して歌ってるとこです。もしかしてここはファレリー兄弟が『メリーに首ったけ』(1998年)に引用してるのかもしれない。
結局40人の手下はあまり関係なかった。

どうやらディーン・ジャガーがローガン保安官を演じてるようです。
この当時の作品では結構見ます。『バニシング・ポイント』(1971年)のヘビ獲りのおじいさんだけではないんだ。

ところで私は何故かサミュエル・フラー監督とニコラス・レイ監督を混同していて、この2人の監督作品をごちゃまぜで記憶しています。


20世紀フォックス
シネマスコープ

プロローグ
草原を馬車が移動しています。男が3人乗っています。これが、
バリー・サリバン→グリフ
ジーン・バリー→グリフの弟ウェス
ロバート・ディックス→グリフの弟チコ
です。
そこに白い馬に乗ったバーバラ・スタンウィック扮する女主人ジェシカを先頭に40人の手下達が通り過ぎます。
馬車の馬がおびえて暴れています。3人の男は何だかわからん状態。
で、そのまま通り過ぎただけでした。いきなりこれで見てて腰が抜けた。

タイトル
特殊効果担当の表示があります。ウエスタンに特殊効果とは何だ?と興味深い。

町にて。
3人の馬車が着きます。この馬車は泥だらけで汚れています。

保安官事務所にて。
ハンク・ウォーデン扮するチザム保安官にあいさつに寄るグリフ。
別れるとこで目の悪いチザム保安官のピントのぼけた主観ショットがあります。

歌が入ります。
この当時のウエスタンには付き物の主題歌のようです。
共同浴場にシーンにつながっています。
バーニーというのが誰だ?、ここの主人か?
グリフとウェスでドラグーンの主の話しが出ています。
40人の男を従えてる女主人ジェシカ。
スウェインなる男の話も出ています。何だかわからん。

町中にて。
スパンガー銃砲店のルビーニャと話しするウェス。

チザム保安官が馬を引いて出るとこをブローキーというチンピラとその取り巻きに絡まれます。
アッサリと撃たれるチザム保安官。
この勢いで暴れ回るブローキーとその取り巻き達。町中が大騒ぎになっています。

で、風呂上がりの3人が登場する。
銃砲店で援護のウェス。徒歩でずんずんと迫るグリフ。
グリフは丸腰ではなくリボルバーをベルトにさしている。

チンピラのブローキーがチャーリー・サベージと呼んでいます。
どうやら用心棒らしい。
グリフはずんずんと迫りブローキーをリボルバーで殴打して片づけます。
そういう展開らしい。

コーチス群保安官のローガンがコンタクトしてきます。
電報屋のテックスにニコラス・ボネルへの電報を依頼してるグリフ。実家にこの町に着いたことを知らせるようです。

ジェシカと40人の手下達が押しかけてきます。
保安官事務所に入りローガン保安官が適当なことを言ってあっという間にブローキーは釈放となります。

帰りの途中にて。
さすがに弟のブローキーに説教してる姉のジェシカです。

次は荒野にて、ブローキーがリオと呼んでいます。何だかわからん。
どうやらガールフレンドのリオを呼んでるようです。キスシーンになって別れる別れないの話しになったりしてます。何だかわからん。
そんなこんなでリオを思い切りDVしてるブローキー。
そんなとこにオッサンがいきなり出てきてブローキーに説教しています。何がどうなってるかわからん。
どうやらローガン保安官がブローキーに説教してるらしい。

スパンガー銃砲店にて。
テイラー メイド フォー フィット
ウェスとルビーニャがいい感じになっています。
銃身の中からの主観ショットがあります。この手法を使ってるタイトルが有名な007シリーズより早い。
で、キスシーンになっています。

馬車でドラグーン屋敷に入るグリフとウェス。
部下を逮捕しに来たとグリフ。スウェインという男です。
ここで全員外してと命じる女主人ジェシカ。40人以上いるので退場するだけで一騒ぎです。

グリフ・ボネルと女主人ジェシカ。
保安官にならないかと言われてるグリフ。断っています。
で、アッサリと帰るグリフ。スウェインを連れています。

町にて。
馬車が戻ります。スウェインを牢屋に入れる。

ホテルに戻るグリフ。
チコがいない。バーニーを呼んで聞いています。
どうやらチコは飲めない酒を飲みに行ったらしい。
そんなとこにチコのボディをどうする?と声がかかります。ボディと言ったら死体の意味もあるので慌ててるグリフとウェス。
ここは単なる飲み過ぎでつぶれてるだけでした。チコを馬の水飲み桶に放り込んでいます。

で、チコに説教してるグリフ。
畑仕事は嫌だと駄々をこねてるチコ。

保安官事務所にて。
ローガン保安官がスウェインに早く逃げろと言ってます。
スウェインは追われる身にはならない。堂々と出ると主張する。
こまってるローガン保安官。
で、スウェインは俺を釈放にしないと悪事をぶちまけると脅迫しています。

で、ローガン保安官が少し離れたとこでいきなり撃たれるスウェイン。
話しが早い。
グリフとウェスが駆けつける。犯人は誰だ?なんて言ってるローガン保安官。
スウェインは死んだ。弾を取りだせと指示するグリフ。

スパンガー銃砲店にて。
ウェスはルビーニャとまたいい感じになっています。
またチャーリー・サベージの名が出ています。射撃の腕前がいいらしい。

屋敷にて。
女主人ジェシカがローガン保安官と口論しています。
この件を報告をしてるらしい。
ローガン保安官に町から逃げろと指示してるジェシカ。逃げる気はないらしいローガン保安官。

草原の通路にて。
馬のジェシカと馬車のグリフがコンタクトしています。
サベージを逮捕しに来たとグリフ。
案内をするとジェシカ。

荒野の小屋にて。
ここに案内してるジェシカ。別に何もなかった。

小屋を離れたとこで天気が急変しています。竜巻が接近しています。
ここが特殊効果でアニメの竜巻となっています。モノクロなのでそんなに不自然さはありません。

避難してるとこジェシカが落馬して脚が鐙に引っ掛かり引きずられています。
ようやく外れたとこでグリフが助けにくる。
竜巻は接近しています。

小屋に向かって腹ばい状態で移動して戻るグリフとジェシカ。
小屋に外壁にへばりついて竜巻をやり過ごしてます。

夜です。まだ小屋にいるグリフとジェシカ。
ジェシカの身の上話になっています。
で、ドラグーンを一緒に経営してくれと頼まれてるグリフ。
これからは銃だけではないとか言ってます。

町にて。
ローガン保安官とブローキーがもめています。リボルバーを預けてるブローキー。
で、グリフ暗殺の計画となります。囮役のワイリーが呼ばれて打ち合わせです。
指示を出すローガン保安官。おっかなびっくりのワイリー。大丈夫なのか?。

クリフ暗殺の本番となります。
まずグリフが呼ばれます。その前にチコを駅馬車に乗せて町から送り出しています。

グリフとウェスが囮役の付近にします。
ウェスは援護で、グリフが接近する。
グリフが危ないとこを黙って戻ったチコがサベージを片づけています。

町を歩く3兄弟。
保安官の3兄弟となっています。チコも保安官助手になったようです。
葬儀屋に棺桶入りのサベージの死体がディスプレイされています。見出し付き。
これを外させているグリフ。

屋敷にて。
ジェシカとグリフ。いよいよブローキーのことを言っています。
サベージの死体のディスプレイを指示したのはブローキーらしい。
出来の悪い弟 ブローキーを何とかしろと言ってるグリフ。
ウェスが結婚したらこの町を出ると言ってるグリフ。

そんなとこをいきなりグリフが撃たれます。外れた。
撃ったのはローガン保安官でした。取り押さえられる。
実は女主人ジェシカに惚れていたローガン保安官。それで嫌な仕事も引き受けていたようです。
ジェシカから首にされるローガン保安官。退職金の小切手を受け取ったが途中で落として部屋を出ていきます。

改めて結婚しようとキスシーンになるグリフと女主人。
そんなとこで妙な音が聞こえてきます。足音のような音が不規則に聞こえます。
見に行きます。別室でローガン保安官が首吊りをしていました。音は首を吊ってぶら下がったローガン保安官の靴が壁に当たっていた音だったのです。ここは何となく怪談調になっています。

結婚式になるようです。
風呂に入ってる3兄弟。写真屋を呼んで写真の準備もやっています。

結婚式です。
ウェスとルビーニャの結婚式です。写真を撮りましょうというとこで銃声がする。
撃たれたウェス。撃ったのはブローキーです。ズラかります。

次のシーンでは花嫁衣装の白いドレスから喪服の黒いドレスのルビーニャとなっています。もしかしてサミュエル・フラー監督はこのシーンだけが撮りたかったのかもしれない。
ウェスの葬式となります。ここでも歌が入っています。歌手も登場している。何でここだけミュージカル調になる?

グリフが馬車で例の小屋に来ています。
中にはジェシカがいます。血の跡もあります。隠れていたブローキーを見つけて逮捕するグリフ。

屋敷にて。
典型的な小役人が来てジェシカに破産宣告をしています。
政治家にカネをばらまき過ぎたとか、中抜きして懐に入れたとか・・・

町にて。
保安官事務所に入るジェシカ。留置所で早く出せと暴れてるブローキー。もう終わりと言ってるジェシカ。
護送するとこで保安官を殴打してリボルバーを奪いジェシカを盾にして保安官事務所を出るブローキー。

これに対峙するグリフ。撃ちます。撃たれたジェシカが倒れる。
撃ちます。ブローキーのリボルバーが飛ぶ。で、命乞いするブローキーを撃つグリフ。
淡々としたクライマックスのアクションになっています。

エピローグ。
撃たれたジェシカは致命傷ではなかったようで無事です。
スパンガー銃砲店に行って謝罪をしてるジェシカ。ルビーニャにあなたはまだ若いと余計なことも言ってるけど。

また歌が流れています。当然歌手も出ています。
町を出るらしいグリフ。保安官事務所のチコにあいさつしてるグリフ。事務所にいた歌手は出て行きます。

馬車で町を去るグリフ。またギターを抱えた歌手が歌っています。
ジェシカが走って馬車を追います。もう走れるのか?、で、どうやら馬車に乗れたようです。
エンドとなります。


そんなわけで風変わりなウエスタンのよい作品でした。



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