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2012.02.25

『消された証人』(1955年)

この作品はフィル・カールソン監督、ジンジャー・ロジャース、エドワード・G・ロビンソン、ブライアン・キース主演の少し変わった証人説得フィルム・ノワールのようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。

1955年 コロンビア・ピクチャーズ アメリカ作品
ランニング・タイム◆96分
原題◆Tight Spot
プロット◆証人を説得する話しのようです。
音楽◆ジョージ・ダニング

ソニー・ピクチャーズ発売のDVDにて。
画質は非常によいです。
スクイーズ収録のフル表示。
画面サイズはワイド。上下左右黒味無し。フルスクリーン。
DVD音声はドルビーステレオ。オリジナル音声はモノラル。

キャスト
ジンジャー・ロジャース→女囚のシェリー
エドワード・G・ロビンソン→ロイド・ハレット検事
ブライアン・キース→ビンス刑事
ローン・グリーン→マフィアのコスティン
アレン・ノース→悪徳弁護士のリックルズ
キャサリン・アンダーソン→女看守のウィロビー
不明→シェリーと不仲な姉
ピーター・リーズ→パッカー刑事
アルフレッド・リンダー→証人のピート・トネリ
ドイル・オデル→カントリーシンガーのミシシッピー・マック
ロバート・ニコルズ→Boy Honeymooner (uncredited)
キャサリン・グラント Bit Girl Honeymooner (uncredited)


フィル・カールソン監督の演出はよいと思います。
全体的に無難にまとめています。特に変わった演出はありません。

キャストで、
ブライアン・キースが若い。歳をとってる作品は見てるから新鮮な感じです。
ここでは普通のフィルム・ノワールの刑事です。
ジンジャー・ロジャースはもうおばさんだけでと声をはいい。
エドワード・G・ロビンソンはいつもと同じですがギャング役ではなく検事役です。

全体的にセリフがきれいに聞こえます。さすが純正版DVDです。


コロンビア・ピクチャーズ おなじみの女神様のタイトル。
まず、
ジンジャー・ロジャース
エドワード・G・ロビンソン
ブライアン・キース
と、キャストの名前が出てタイトル名につながります。

ピート・トネリという証人をクルマに乗せてるビンス刑事他の警察の面々。
フェリーで移動しています。後での会話でわかりましたがステタン島にかくまっていたようです。
で、裁判所に入ろうと階段を登りかけたとこでピート・トネリは撃たれて死に至ります。これで警察は大事な証人を失います。

まだタイトルが続いています。
どうやらマンハッタンとか出ているのでN.Y.が舞台のようです。

女囚専門の刑務所にて。
ジンジャー・ロジャース扮するシェリーが新入りの女囚にレクチャーをしています。
ボランティア=志願はしない。何事も進んでやらないことなんて言っています。
そんなとこに女看守ウィロビーからシェリーにお呼びがかかります。

所長に呼ばれてるシェリー。
あっという間にクルマで刑務所を出ています。
ビンス刑事、シェリー、ウィロビー女看守の3人。

もう尾行が付いています。クルマはかなり高速で走っています。
分岐点で急に進路を変えて尾行を巻いています。

クルマで移動の途中でショーウィンドウの水玉のドレスを見ているシェリー。

セントチャールスホテルに入ります。
クルマを地下駐車場に入れます。警戒は厳重です。シェリーは大事な証人らしい。

ホテルの廊下を移動する撮影が見事です。
で、カメラがちょうど開いたドアを通り抜けると思ったけどさすがに無理でカットを割っています。まだステディカムがないからよくやっています。おそらくカメラの移動はドリーだと思う。

エドワード・G・ロビンソン扮するロイド・ハレット検事が登場。
ビンス刑事と大事な証人だと打ち合わせです。

で、シェリーに説明となります。
ピート・トネリの名を出しています。ヨットで東インド諸島に旅行した話しになっています。
ヨットの船主がベン・コスティン、途中の島から乗り込んだ男マラカリ、本名はフランク・ドモノ。マフィアのボス。ベン・コスティンが市民権を取らせてアメリカに入れたとのこと。

シェリーはピートに証言させたらいいと言っています。
で、そのピートは死んだと知らされます。さすがに驚いてるシェリー。
説得してるロイド・ハレット検事とビンス刑事。

ホテルを出るロイド・ハレット検事ですが見張られています。
速攻で見張りが公衆電話で連絡しています。

ベン・コスティンの事務所にて。
手下のリックルズ弁護士に証人になる女の居所がわからんのかと文句を言ってるベン・コスティン。
トネリがステタン島にいたのがすぐにわかったのに何をやってると怒ってます。
そんなとこに見張りから通報の電話です。チャールズホテル2409号室。
で、殺し屋がすぐにホテルに向かっています。

チャールズホテルにて。
TVを見ています。司会はカントリーボーイのミシシッピー・マック。
チャリティのマラソンライブショーのようです。電話で寄付を受け付けています。
シェリーのスカートを直すので針と糸を女看守が出かけます。

シェリーとビンス刑事。
昔はモデルなのか?で会話しています。
16歳で水着モデルにスカウトされた話しをしてるシェリー。

屋上に不審者がいるとの知らせでビンス刑事が急行する。
これはエレベーターメンテ要員でした。

シェリーとビンス刑事の会話から、
シェリーが勤めていた事務所の給料を彼氏が聞きつけて強盗に入り、逃走中にシェリーが自宅アパートにかくまってシェリーも刑務所入りとなったようです。

ビルの全景が下から上にパンニングしてるショットですが、ビルはミニチュアのようです。こういう手法は好きだな

ロイド・ハレット検事の事務所にて。
37時間後には裁判なので夜中なのに仕事しています。知人と話しをしています。
そんなとこにリックルズ弁護士が面会に来ます。知人は顔も見たくないと退席する。
さっそく証人のことを探るリックルズ弁護士。トネリ殺しのことはとぼけています。
警察内にスパイがいると喝破するロイド・ハレット検事。
成り行きで激高したロイド・ハレット検事はリックルズ弁護士を追い返します。

入れ替わりに新聞記者が入ってきます。
リックルズ弁護士を来たのを見ていたようです。
ここシーンは記者との会話で状況説明をしているようです。

チャールズホテルにて。
TVを見ています。まだミシシッピー・マックのチャリティショーをやっています。
看守ととりとめのない会話をしてるシェリー。
電話です。出るビンス刑事。ロイド・ハレット検事からです。いよいよ説得しにくるらしい。

やって来たロイド・ハレット検事がシェリーに出した条件は、
証言すれば残りの刑期11ヶ月がチャラになるのが条件。シェリーはどうする?
どうしてトネリと一緒にヨットに乗ったのか?という話しになっています。

TVですがチャリティショーのマラソンライブで一晩中やってるらしい。
さすがN.Y.といった感じ。

ビンス刑事は軍隊上がりらしい。シェリーとそんな話しをしています。
ラジオを聴きながらダンスとなってるシェリーとビンス刑事。
そんなとこにいきなり窓から殺し屋が撃ってきます。反撃するビンス刑事。
殺し屋を片づけてますがシェリーが左腕を撃たれます。

さすがに夜中に撃ち合いしてるのでホテル付近は大騒ぎになっています。
そんなとこに来たロイド・ハレット検事。ホテル内に入ります。

治療中のシェリーですがどうやら看守も撃たれたようです。これは大変となります。

隣だか上か下の階の若い新婚カップルから証言を取ってる警察。
ビンス刑事も来ています。
ここに押し入ってからシェリーの部屋の窓の外から撃ったようです。

ロイド・ハレット検事とビンス刑事はどうしましょうと相談しています。

朝です。
ビンス刑事はシェリーにプレゼントを持ってきています。
これがショーウィンドウにあった水玉模様のドレスです。喜んでるシェリー。
それでも証言する気はないシェリー。

ロイド・ハレット検事が来ます。ドレスを褒めています。
この会話からドレスは検事とは関係なくビンス刑事が自腹で買ったとわかります。
どうせ税金だろうと言ったことを謝ってるシェリー。
教会に行く話しをしてるのでどうやら日曜の朝らしい。

まだ証言する気がないシェリー。説得してるロイド・ハレット検事。
1時間待ってくれとロイド・ハレット検事が言ったのはシェリーの姉を見つけて説得させるつもりらしい。
ビンス刑事は着替えにいったん帰宅します。

ビンス刑事がホテルを出たとこで何だか怪しい雰囲気になっています。
で、いきなり殴打されクルマに押し込まれています。

チャールズホテルにて。
交代のパッカー刑事が護衛しています。検事がシェリーの姉を連れてきました。
何だか不仲そうな姉妹です。その通りですぐに口論になっています。
姉の旦那ロイがロクデナシで姉は言いなりらしい。
それに姉は証言をやめるようにいいに来たそうです。旦那のロイがバーをやってるのでベン・コスティンからにらまれるとすぐにバー経営に支障があるらしい。
そんな感じでますます口論になり散々な再会になっています。

ビンス刑事はどこかの駐車場に連れこまれます。
まずは痛めつけられる。これはビンス刑事に撃たれた殺し屋の身内がやってるようです。
そんなとこにベン・コスティンとリックルズ弁護士が登場となります。
会話から警察のスパイはビンス刑事だとわかります。これはびっくり。そういう設定なのか。もう10年もスパイをやってるらしい。凄いな。
シェリーは証言はしないと断言するビンス刑事。安心してるベン・コスティン。
ベン・コスティンには証人のシェリーは刑務所に戻す情報がもう入ってるらしい。
それでも一応証人は早いとこ始末した方がいいとビンス刑事に命令しています。
時間通りに浴室の窓のカギを開けとけと命令しています。窓から殺し屋を入れる予定らしい。
ビンス刑事には、もうスパイを10年やってるし、これであと10年はスパイが出来るとうそぶいてるベン・コスティン。

チャールズホテルにて。
ロイド・ハレット検事とシェリーはまだもめています。
証言はしないと主張するシェリー。いいかげんに頭に来てるロイド・ハレット検事。
ビンス刑事が戻ってきます。それとなく証言は無理と言ってます。
で、ビンス刑事は何で移送のことを知ってる?とロイド・ハレット検事に突っ込まれています。ここはうやむやにしてる。

電話です。ウィロビー女看守が死亡したとの知らせです。
さすがにこれはこたえてるシェリー。いきなり心変わりして証言すると言ってるシェリー。
これにはビンス刑事は内心でこまっています。
TVはまだチャリティのマラソンライブをやっています。

シェリーを説得にかかるビンス刑事。今度は証言するなと・・・
移送まで30分となっています。

ビンス刑事はいよいよ浴室に行って窓のカギを開けています。

ロイド・ハレット検事が来ます。
シェリーに水玉ドレスに合う帽子を買ってきたようですが、この帽子は趣味が悪いと監視人の中年女性にダメ出しされています。

指定時間が迫ります。殺し屋が浴室の窓から入ります。
ドアを開けるビンス刑事。殺し屋が部屋に入ったとこで撃ち合いで同士打ちになります。
死に至るビンス刑事。そうなるわけか。キャストのバランスからいってこうなるでしょう。

他の刑事から浴室の窓のカギが内側から開けられてると報告されるロイド・ハレット検事。
これで事情がわかったようです。

法廷にて。
こんなはずではなかったといった感じのベン・コスティン。
ロイド・ハレット検事からの質問に証言するシェリー。
エンドとなります。

そんなわけで普通のフィルム・ノワールのよい作品でした。


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