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2012.02.19

『世紀の怪物 タランチュラの襲撃』(1956年)

この作品はジャック・アーノルド監督、ジョン・エイガー、レオ・G・キャロル、マーラ・コーディ主演の巨大化SFドラマのようです。
この作品にはクリント・イーストウッドが端役で出ています。
なおこの文はネタバレ全開となっています。

1956年 ユニバーサル・インターナショナル アメリカ作品
ランニング・タイム◆80min.
原題◆Tarantula
プロット◆巨大化蜘蛛に悪戦苦闘する話しのようです。
音楽◆ジョセフ・ガーシェンソン

株式会社ニューライン/株式会社エスピーオー発売のDVDにて。
画質は非常によいです。
スクイーズ収録のフル表示。
画面サイズはスタンダード。左右に黒味あり。
音声はドルビーステレオ。オリジナルはモノラル。

キャスト
ジョン・エイガー→医者のマット・ヘイスティングス
レオ・G・キャロル→研究所のディーマー博士
マーラ・コーディ→ヒロインのスティーブ・クレイトン
ネスター・パイバ→ジャック保安官
ハンク・パターソン→ホテルフロントのジョシュ
ロス・エリオット→記者のジョー・バーチ
バート・ホランド→葬儀屋のバーニー
エディ・パーカー→ポール・ランド / エリック・ジェイコブス
スティーブ・ダレル→牧場主のアンディ
クリント・イーストウッド→空軍のパイロット


ジャック・アーノルド監督の演出はよいと思います。
全体的に手堅くまとめられています。十分面白い。


ニューライン・コーポレーション

ユニバーサル・インターナショナル
砂漠にて。
1人の男がよろよろと歩く。パジャマに靴を履いてる。
顔が凄いアレになっています。倒れます。体が膨らんでいる。そのまま死んだようです。

タイトル
クリント・イーストウッドはノンクレジットなのでタイトルに名前は出ていません。

砂漠の飛行場にて。デザート・ロッカーポート?
軽飛行機が着陸しています。
医者のマット・ヘイスティングスが戻ったようです。
クルマに乗り換えています。砂漠なのにオープンカーです。砂やホコリが入らないのか?、映画だから。

ホテルにて。
フロントのおっさんジョシュに挨拶してるマット。
警察から電話が何回も入ってると伝言されます。
電話するとジャック保安官からすぐに来てくれと言われます。

警察にて。
ジャック保安官と挨拶のマット。
ハイウェイ近くの死体について・・・
エリック・ジェイコブスに似ているがわからんとジャック保安官。
ディーマー博士の研究所の生物学者のエリック・ジェイコブスのことです。
死体を見に行きます。

葬儀屋にて。
葬儀屋のバーニーと挨拶してるジャック保安官とマット。
シーツをかけてある死体を見るマット。
これはジェイコブスではないと言ってるマット。
そんなとこにディーマー博士がやってきます。この死体はエリック・ジェイコブスだと証言しています。よくわかるなとなっています。
病死だとしてるディーマー博士。納得出来ないマット。
マットは先端肥大症と思っていたが違うと判断しています。
ディーマー博士は先端肥大症で通すようです。発症は4日前とのこと。
ジャック保安官はディーマー博士の方を信用しています。

研究所にて。
戻るディーマー博士。すぐに研究活動となります。
隔離された箱に入ってる薬液を注射器に吸い上げています。
シロネズミ。1回目の注射が・・・
で、隣のの檻ではネズミが巨大化しています。これは合成みたい。上手い合成です。手前の網も上手く処理しています。
いよいよタランチュラにも注射しています。で、隣の容器には少し巨大化したタランチュラがいます。タランチュラ生後22日、注射から20日・・・

そんなとこに近くの物陰に凄い状態になった男が伺っています。
ディーマー博士に近づいて乱闘になっています。ディーマー博士の首を絞めています。
ガラスを割ったので少し巨大化したタランチュラが逃げてしまいます。
炎上してる研究室。
タランチュラのほうは無事に屋外にズラかっています。
ポールと呼んで制止してるディーマー博士。気絶したディーマー博士に注射してるポール。
倒れるポール。気がつくディーマー博士。
消火器で火を受けしてるディーマー博士です。研究室は目茶苦茶です。
ポールは死んだようです。

近くの砂漠にて。
ポールの死体を埋めてるディーマー博士。
ディーマー博士ですが埋めた跡を木の枝で掃いて偽装しています。結構慣れてる作業といった感じです。以前にも埋めたことがあるのか?
怪しい陰が迫ります。これは実験台のサルでした。それがオチかい。

警察にて。
マットがクルマでやってきます。
まだ先端肥大症ではないとこだわってるマット。
ディーマー博士はどんな研究をしてる?と聞いてるマット。
ジャック保安官は知らないらしい。
ディーマー博士の専門は栄養生物学だとマット。
記者のジョー・バーチがやってきます。ジェイコブス死亡の件を教えてくれなかったジャック保安官に文句があるらしい。
ネタを教えてくれないのでさっそく文句を言ってるジョー記者。
ディーマー研究所に取材しに行くと意気込んでいます。

長距離バスから女性が降りてきます。ホテルに入ります。
あまりきれいな女優さんではないな。
フロントのおっさんにディーマー研究所に行きたいと言ってます。
この町に1台のタクシーが出払っているとフロントのおっさん。

女性に話しかけて色々と聞いてるフロントのおっさん。
オフィスから出てくるマット。マットのオフィスはこのホテルにあるみたい。
ディーマー博士の研究所に行くところなので女性を送ってくとなります。

クルマで移動中。
マットのオープンカーに乗ってる女性。
スティーブ・クレイトンと名乗ってる女性。スティーブとは珍しい名前だと思ったらステファニーの愛称がスティーブらしい。ステファニーのままででいいと思うけど。

2人の会話からどうやらエリック・ジェイコブス博士の助手のアルバイトに来た大学生らしい。
エリック・ジェイコブス博士は死んだと伝えるマット。
クルマが通り過ぎたあとに巨大化タランチュラが少し見えます。少しずつ見せるルーティンな手法です。別にこの手法はジョーズが1番先というわけではない。

研究所にて。
マットとスティーブが到着します。
呼び鈴を鳴らしても出ない。それはもうジョー・バーチ記者とカメラマンがディーマー博士の取材をしていたからです。
マットとスティーブが入ると入れ替わりでジョー・バーチ記者とカメラマンは帰ります。
ディーマー博士にポール・ランドのことを聞いてるスティーブ。
あの埋められた男のことです。スティーブの先輩がポール・ランドらしい。
今はいないと答えてるディーマー博士。

ディーマー博士は食料難を考えてこの研究をしていると主張しています。
栄養剤、薬品を合成する方法。
電話です。マットにです。フロントのジョシュからでした。
まだエリック・ジェイコブスの死因を聞いてるマット。
スティーブはここに住み込みなのでマットだけ町に戻る。

葬儀屋にて。
ディーマー博士にエリック・ジェイコブスの死体を解剖したまえと言われたので解剖してるらしいマット。
ジャック保安官は待っています。で、結果はわからん。
空騒ぎのマットに文句を言ってるジャック保安官です。

研究所にて。
研究の日々となっています。
ディーマー博士の指導で遠隔作業でビンに薬液を詰めてるスティーブ。
栄養剤ごとに違った結果で出ているとディーマー博士。
また注射をするようです。シロネズミを準備させます。
急成長の副作用で死ぬ実験台の動物も多いようです。
ディーマー博士ですが腕をさすっています。ポール・ランドに注射された場所です。

町に出かけるスティーブ。

町にて。
さっそくマットから声をかけられてるスティーブ。
ベンチに座って研究所のこと等を話し込んでいます。
ウサギが6日で成体になることを聞いてビックリしてるマット。
で、研究所まで送るとなります。

クルマで移動中。
このへんの景色の話しをしています。
途中で道路から外れて停車し岩山を見物します。
何か気配がしたと思ったら野生のウサギでした。
座ってタバコを吸ってる2人。岩山が崩れそうになっています。
で、岩が崩れて落ちてきます。逃げる2人。
これは大変と思ったが、わからんの一言で済ませています。それがオチかい。

2人が立ち去ったとこで巨大化タランチュラが姿を現しています。
タランチュラの効果音はウルトラシリーズでよく聞く効果音です。

研究所にて。
到着するマットとスティーブ。
マットをウサギを見るために中に入ります。ディーマー博士は人目を避ける。
ウサギはもう檻一杯の大きさになっています。
電話です。ホテルからマットにです。仕事の呼び出しらしい。

マットが帰ったあとに姿を現したディーマー博士はスティーブを研究をマットに見せたことを厳しく叱責しています。
ディーマー博士の顔がちょっとアレになっています。演じるのがレオ・G・キャロルなのものであまり変わっていないような気もするけど。

マットは帰りの途中でまた岩山に寄って止まっています。
そんなとこにいきなり肩を叩かれてビックリしてるマット。ジャック保安官でした。
見てる方がもっとビックリしました。
牧場主のアンディに呼ばれたとジャック保安官。マットも同行することなります。仕事の方はいいのかと余計な心配をする。もしかしてこれが仕事か?
牧場で牛が食われた骨だけになったとのこと。

アンディの牧場にて。
牛が骨だけになっています。
近くには謎の白い液体がたまっています。直径1mぐらいなのが2つ3つあります。
このシーンはガキの頃にTV放映で見た記憶があります。
ジャック保安官はわからんとなってとにかく牛や馬は柵にいれて見張ってくれとなっています。

夜です。フィルターをかけて夜ということにしてるアメリカの夜だ。→『アメリカの夜』(1973年)
柵に入れられてる馬が数頭。様子がおかしくなります。
丘の向こうから巨大化タランチュラが姿を現します。
さっそく馬を片づけて、銃を持ち出してきたアンディも片づけます。

トラックが走っています。荷台には羊がいるのか?
巨大化タランチュラと遭遇しています。これはビックリとなって放り投げられるトラック。
モノクロなので合成のアラが出にくいので仕上がりがいい。

何もない町なので一晩に2件も事件があれば大騒ぎになると思わせます。

トラックがつぶれたとこで現場検証となります。
ジャック保安官とジョー・バーチ記者、マット。
骨だけが残っています。謎の白い液体溜まりをあります。
マットは触ったり舐めたりしています。大丈夫なのか?、サンプルを入れる入れ物を用意してもらって持ち帰り調べるつもりらしい。
こことアンディの牧場もやられてがアンディもやられたと話してるジャック保安官。

顕微鏡で謎の白い液体を調べてるマット。
昆虫の毒液と推測するマット。信じないジャック保安官とジョー・バーチ記者。
それならディーマー博士に聞こうとなります。
ジョー・バーチ記者はこんなことをは記事に出来ないと言ってます。

研究所にて。
マットからの電話です。出てるスティーブ。
博士は病気とか話し込んでるのとこにディーマー博士が止めてい悲鳴を上げるスティーブ。

研究所に向かうマット。
クルマを通ったあとにタランチュラが移動しています。まだ関係ない。

研究所にて。
到着したマット。ディーマー博士の具合が悪いと話すスティーブ。
で、ディーマー博士から話しを聞きます。
エリック・ジェイコブスと同じ症状で自分でもう手遅れと言ってるディーマー博士。
ディーマー博士の話しによるとせっかちなジェイコブスは人体実験はまだ早いのにポール・ランドと互いに注射をしたとのことです。
で、ディーマー博士はポール・ランドに注射されたらしいと言っています。
全てを見せたかった。研究室が燃えて全部燃えた。タランチュラも燃えたと語るディーマー博士。
どうやらディーマー博士は研究室はタランチュラを含めて全部燃え尽きたと思ってるようです。
倒れるディーマー博士。診察するマット。

タランチュラが気になるマットは研究所を出ます。
軽飛行機に乗り換えるマット。

アリゾナ州農業研究所にて。
ここの博士に聞いてるマット。謎の白い液体も検査してもらっています。
結果はタランチュラだと言ってる博士。
この液体が直径1mぐらい溜まっていたらどうですかなんて聞いてるマット。
当然信じない博士です。

参考になる映像を見せようと博士。
タランチュラの説明です。
毒液も出す。毒はそんなに強くはない。
この博士は生き物は全て平等という主義のようです。結構まともなキャラです。

巨大化タランチュラが移動中。
電柱を倒しています。これで電話がつながらなくなったようです。

アリゾナから電話連絡で出来ないとマット。

巨大化タランチュラが移動中。
送電線と接触してる巨大化タランチュラ。スパークしています。

おっさん2人がキャンプしています。夜です。
昼のシーンにフィルターをかけて夜にしてる手法。通称アメリカの夜です。
そこに謎の効果音から巨大化タランチュラが接近しています。
ピックリして逃げるおっさん2人です。足腰が弱ってのるか逃げ切れずやられます。

軽飛行機で戻ってきたマット。
すぐジャック保安官に電話しています。州警察も出動させろとか言ってます。

巨大化タランチュラはまた送電線と接触しています。

研究所にて。
巨大化タランチュラが接近中。
スティーブはデスクで研究中。窓にカーテンがかかっていない。

マットはクルマで研究所に向かっています。

研究所にて。
建物に乗っかってる巨大化タランチュラ。もう窓の外には巨大化タランチュラの顔が見えています。
まだ気がつかないスティーブ。
家が崩れかけてようやく気がついたスティーブ。

ディーマー博士の顔をアレな状態がかなり進んでいます。
目の位置が下にずれていて、ガキの頃に見たらトラウマレベルの気持ち悪さです。特殊メイクというよりシンプルなマスクをしてるだけなんですがモノクロに助けられて結構気持ち悪いんです。
で、巨大化タランチュラにやられるディーマー博士。退場となります。

スティーブは家の外に逃げます。
マットが駆けつけています。間一髪クルマで脱出する2人。
巨大化タランチュラは追ってきます。

パトカー3台が研究所に向かっています。
マットのクルマに巨大化タランチュラが接近中。
ようやく合流するマットのクルマとパトカー3台。
引き返せと言ってるマット。始めて巨大化タランチュラを見たジャック保安官はさすがにビックリしています。
で、サブマシンガン装備の警官2人を残してそれ以外はパトカー3台で避難して、サブマシンガン2人はマットのクルマで脱出すると段取りします。
ところがサブマシンガンは効果なし。これはたまらんと逃げようとしたらクルマのエンジンがかからんとなって警官2人はやられます。

パトカー内にて。
無線で今度はダイナマイトでやるから町中のダイナマイトを集めろとなっています。
マットは空軍に連絡してナパーム弾を用意しろと言ってます。

町にて。
ダイナマイトを集めてトラック出動となります。

空軍のジェット戦闘機4機が出動しています。
ジェット機は後退翼ではないロッキードF-80 シューティングスター。
何で後退翼ではないとずっと不思議でしたが調べたら単に機体設計が古いとわかって腰が抜けたものです。それがオチかい。
第2が世界大戦末期るドイツのジェット戦闘機メッサーシュミットMe262は後退翼だったけど・・・

道路にて。
道路上にダイナマイトを仕掛けています。巨大化タランチュラがちょうど通過したとこを爆破する計画らしい。
巨大化タランチュラが接近して姿を現します。
始めて巨大化タランチュラを見たジョー・パーチ記者はビックリしています。
トラックに導火線のリールを置いて線を伸ばしながら離れています。
ダイナマイトが爆発します。効果はなかったようです。避難します。

町に戻る面々。
巨大化タランチュラが接近中。
そんなとこに空軍がやってきます。町の方々は大喜びしてるけどまだ結果がわからんから喜ぶのは早いと思う。

ミニチュアではない飛行シーンがあります。
いよいよクリント・イーストウッドの登場です。ヘルメットにマスクをしていて目しか見えないので誰だかわからん。それでも声はクリント・イーストウッドの声です。
結構カッコいい。『空の大怪獣ラドン』(1956年)のパイロット並にカッコいい。
で、クリント・イーストウッドがパイロット役の作品といえば『ファイヤーフォックス』(1982年)があります。

空軍のジェット戦闘機はミサイル攻撃から始めます。効果はあまりありません。
ナパーム弾の爆撃攻撃となります。効果はあるようです。
燃える巨大化タランチュラ。
エンドとなります。

そんなわけで普通のB級SFのよい作品でした。結構いい出来。

この作品はガキの頃にTVで断片的に見ていました。
白い液体が溜まってるシーン。
ジェット戦闘機がミサイルを発射するシーン。
この2ヶ所だけを見ていました。ガキの頃に断片的に見ていた映画が今になって全部見れるというのはいいものです。


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