『悪魔の赤ちゃん』(1973年)
この作品はラリー・コーエン脚本監督、ジョン・P・ライアン、シャロン・ファレル主演の赤ちゃん物ホラーのようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
1973年 Larco Productions アメリカ作品
ランニング・タイム◆91分
原題◆It's Alive
プロット◆悪魔の赤ちゃんに悪戦苦闘する話のようです。当の夫婦は除く。
音楽◆バーナード・ハーマン
ワーナー発売のDVDにて。画質は普通によいです。
スクイーズ収録のフル表示。画面サイズはワイド。上下左右黒味無しのフルスクリーン。
キャスト
ジョン・P・ライアン→旦那のフランク・デイビス
シャロン・ファレル→出産したルノール・デイビス
ジェームズ・ディクソン→パーキンス警部
ウィリアム・ウェルマン・Jr.→デイビス家の親戚チャーリー
シェイマス・ロック→医師のノートン先生
アンドリュー・ダガン→黒幕の教授
ガイ・ストックウェル→薄情な社長のボブ・クレイトン
ダニエル・ホルツマン→11歳の息子クリス・デイビス
ラリー・コーエン監督の演出はよいと思います。
広角レンズを使い主人公の旦那フランク・デイビスを正面から移動撮影でとらえるショットが多用されています。
ジョン・P・ライアンではなくジョン・ライアンになっています。
後タイトルだけではてく最初のタイトルでそうでした。
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ワーナー 撮影所が波打つ新しいワーナーのタイトルです。
タイトル
Larco Productions
タイトルバックは暗闇にフラッシュライトが多数見える図です。
この作品のキャストやスタッフで1番有名なのは音楽のバーナード・ハーマンだったりします。
夜、デイビス家の自宅にて。
奥さんが産気づいたので病院に行くことになります。
息子のクリスはどちらかの弟チャーリーの家に預けるらしい。
奥さんはかなり具合が悪そう。11年ぶりの出産とのことです。
クルマで出ます。
途中でクリスをチャーリーの家に預けます。
市民病院にて。
まず受付からです。
分娩室に入る奥さんのルノール。旦那のフランク・デイビスも入る。
ところで旦那のフランク・デイビスは趣味の悪いシャツを着ています。
奥さんは非常に痛がっています。
旦那は分娩室を出て待合室で待っています。
他に3人男がいます。
メガネで自動販売機が苦手な男。
害虫駆除業の男。
他に1名。この3名は何か伏線なのかと思ったが別に関係なかった。
分娩室にて。
いよいよお産となります。
前の出産とは違うと訴えてる奥さん。
待合室から廊下に出た旦那は分娩室のドアから血だらけの男が出て倒れるのを見ます。
分娩室に入る旦那。中の人達は血だらけで倒れています。
そんなこんなで分娩室は大騒ぎになっています。
奥さんは無事です。
男2人に出されている旦那。赤ん坊はどこへ行ったと聞いてる旦那。
警察が来て現場検証をやっています。
パーキンス警部はこの殺人の下手人は小さいなと言ってます。
病室にて。奥さんと面会の旦那。
医者にパーキンス警部、奥さんと旦那の4人です。
赤ん坊は自力で逃げたと推測してる医者。
奥さんに疲れているねと言ってる旦那。
旦那は病室から出て医者と警部と話しをします。
このことは秘密にしてくれと言われる旦那。
赤ん坊が殺人鬼だと言われてます。
旦那はいったん帰宅する。奥さんは明朝に退院する。
旦那が新聞を買いに外に出ています。
病室外の茂みが動いています。別に何もなかった。
旦那はクルマで帰宅するようです。
クルマにて帰宅中。
カーラジオのニュースです。
サンタモニカの病院で5人連続殺害事件が発生し、被害者は今日産まれた赤ん坊に襲われた模様。おいおいそこまでいうのか。
両親は西ロサンゼルスのデイビス夫妻です。と名前まで出しています。そこまで言っていいのか?、映画だから。
デイビス家の自宅にて。
帰宅するフランク・デイビス。
これを主観ショットで見てるような感じになっています。で、別に関係なかったような。何だかこんなショットばかりです。別にいいけど。
自宅内には空のベビーベッドがあります。
シーン転換して、街中の住宅地にて。
青いミニのワンピースに白いブーツのご婦人が家を出たとこです。
この服装ではまともな人ではないと思える。
赤ん坊の泣き声が聞こえます。赤ん坊の主観ショットが入ります。
で、女性が接近するとやられます。単なる被害者でした。
出社するフランク・デイビス。
秘書のバーバラから、さっそく社長のボブからお呼びです。
社長と話しとなるフランク・デイビス。ここは宣伝会社のようです。
医者とコネがあってその方面には強いらしい社長。露骨に迷惑がられています。
フランク・デイビスはマスコミが押し掛けてくると言ってる。ボブ社長は我関せず。
で、有給3週間を使ってくれと社長。フランク・デイビスを送り出します。
送り出したらフランク・デイビスの机を片づけて荷物を送れと指示しています。もう辞めたことにしています。結構凄い。
で、会社から出るとこをマスコミに囲まれてるフランク・デイビス。
クルマにて。
奥さんをクルマに乗せてるフランク・デイビス。
ノートン先生がついてるとか言ってます。
帰宅するようです。
自宅にて。
クリスと電話中のフランク・デイビス。クリスは当分チャーリーの家で過ごすらしい。
街中にて。
赤ん坊の方はまた誰かを片づけたようです。若い男の死体があります。
シーン転換して警察の現場検証になっています。
自宅にて。
奥さんはベッドで休んでいます。雇ったばかりのナースがいます。
このナースがまた殺しがあったと余計なことを言ったり根掘り葉掘り聞いてる。ホトンド取材です。と思ったらやはり潜入記者でバカでかいカセットのコーダーがトレイに隠されていました。
激怒したフランク・デイビスがレコーダーを取り上げ偽ナースを追っ払います。
そんな感じでこの夫婦の描写は凄くシリアスになっています。
赤ん坊の主観ショットです。どうやら風景が二重に見えるらしい。
チャーリーとクリスはクルマで釣りに出かけています。
牛乳配達です。トラックで配達しています。
赤ん坊はトラックの荷台に潜入してそのままトラックは走り出す。
止まって荷台を覗き込んだとこで配達人がやられます。
流れ出る牛乳。それが血の色となり流れ続けます。
住宅地の家に警察が押し寄せています。
大勢の警官が銃を突きつけますがこれは普通の赤ん坊でしたとオチがある。
赤ん坊に銃を向けるなよとなります。
黒味からカメラが上に動く。自宅にて。
フランク・デイビスと交渉してる医学関係者。研究させてくれとなってるようです。警察とも交渉すると言ってます。
書類にサインをとなっています。で、サインするフランク・デイビス。
奥さんがこの話しを立ち聞きしています。
フランケンシュタインの話しをするフランク・デイビス。フランケンシュタイン博士も怪物だったと言ってます。
奥さんが出てきて皆さんに食事を作りましょうと言ってる。何だか普通ではない。
フランク・デイビスは地下室のワインセラーに入る。
裸電球が切れています。そこに棚のぬいぐるみがフランク・デイビスへ倒れてきます。見ててビックリした。
病院にて。
医者のノートン先生とどこかの偉そうな博士が打ち合わせをしています。
この件の原因がどうのこうの・・・
薬のせいにされてはこまる・・・
赤ん坊は始末せよと指示してる偉そうな博士です。
複数のパトカーがどこかに急行しています。小学校です。
自宅にて。
電話です。フランク・デイビスがとる。ノートン先生への伝言です。
警察は赤ん坊を小学校に追い込んだ。ノートン先生に現場に来てくれとのこと。
フランク・デイビスは小学校に向かうようです。
小学校にて。
フランク・デイビスはパーキンス警部に会わせてくれと入ります。
お巡り達が無責任に陰口をたたいています。あれが父親のフランク・デイビスだとか。遺伝のせいだとか。これはひどい。
フランク・デイビスはある教室で待たされます。
何か物音がします。物陰にあの赤ん坊がいます。
パーキンス警部が来ます。
赤ん坊は赤の他人だと言うフランク・デイビス。
で、帰宅するフランク・デイビス。
小学校にて。教室内にて。
物音がしています。お巡りがやられます。
他のお巡り達が押し寄せています。小学校内を大捜索となっています。
茂みの中に姿を見つけてショットガンを撃ちまくりとなっています。これは空振りです。
自宅にて。
配達されて牛乳を冷蔵庫にしまってるフランク・デイビス。
奥さんはクリスを呼び戻しましょうと言ってる。ダメだとフランク・デイビス。
ところで奥さんはてっきり出産時に死んでると思い込んでいました。ちゃんと最後まで生き残っています。
随分と前にTV放映版をみただけなので内容は忘れていました。
夜、眠れないフランク・デイビス。
1Fに降りて奥さんを呼びます。返事はない。
フランク・デイビスを例の主観ショットが見ています。
いきなり奥さんが出てきてビックリのフランク・デイビス。
何だか奥さんはすっかりおかしくなっています。
何か食べようと冷蔵庫を開けるフランク・デイビス。
牛乳がなくなっています。冷蔵庫の外には空の牛乳瓶が並んでる。
クリスの部屋を見るフランク・デイビス。
部屋の中が散らかっています。これはおかしい。ネコもおびえています。
例の主観ショットがあります。ネコは逃げる。
TVではワーナーのロードランナーが出るアニメ番組をやっています。これは楽屋落ちなのか?
奥さんに何で言ってた映画を見ない?とTVを消すフランク・デイビス。
チャーリーに電話してクリスがいるか確認してるフランク・デイビス。いました。
クリスの声を聞いたらすぐに電話を切っています。
また冷蔵庫を開けるフランク・デイビス。
食品も空っぽになっています。これは怪しい。
チャーリー家にて。
クリスがいない。クリスを探すチャーリー。
クリスは走って自宅に向かってる。
自宅にて。
ベビーベッドには何かがいます。
フランク・デイビスがこの部屋に入る。ベッドの中をみると空っぽでした。
ベビーベッドはまた暖かいようです。ドアが勝手に閉まります。
階下では奥さんが赤ん坊と一緒のようです。
どうやら奥さんは赤ん坊をかくまってるらしい。
降りて奥さんを問い詰めるフランク・デイビス。
クリスが自宅に戻ってます。自宅の外に隠してあるカギをとり出して地下室から入る。
フランク・デイビスはしまい込んでいたリボルバーをとり出しています。
地下室ではネコが殺されています。ビックリのクリス。
チャーリーもクルマで駆けつけるが玄関が閉まったまま。地下室へ向かいます。
フランク・デイビスを止めてる奥さん。地下室へ向かうフランク・デイビス。
クリスは赤ん坊とご対面中。
で、入ってきたとこでいきなり撃つフランク・デイビス。そんなとこに地下室入り口にチャーリーが来るが赤ん坊にやられます。赤ん坊はズラかります。
クリスに赤ん坊は家族ではないと言ってるフランク・デイビス。
で、赤ん坊のことで夫婦げんかになっています。
警察が来ています。現場検証です。ノートン先生も来ています。
父親のフランク・デイビスを同行させるか?、パーキンス警部は反対。ノートン先生は賛成、結局フランク・デイビスは同行するようです。
ノートン先生は父親のフランク・デイビスがいれば赤ん坊が出てくると踏んでるらしい。
ラジオニュースにて。
フランク・デイビス氏は警察と共に赤ん坊を捜索中と流れています。いいのか?、映画だから。
昼間の住宅地にて。
警察の大捜索シーンになっています。赤ん坊はいない。
排水溝に血の跡が残ってます。どうやら赤ん坊は排水坑に入ったらしい。
L.A.名物のコンクリート張りの川が出てきます。
この川はロサンゼルス川という名称らしい。初めて知りました。
水の流れるとこを思い切りパトカーが走っています。まあ映画だから。
排水坑にパトカーが入り込んでいます。
排水坑内を大捜索のシーンになります。
フランク・デイビスにボルトアクションのライフル銃を持たせています。
このへんはちょこちょことパトライトの光をカットバックして赤ん坊のショットが入ります。
フランク・デイビスは1人で赤ん坊を捜索しています。
パーキンス警部が呼びかけています。
赤ん坊の泣き声が聞こえてるフランク・デイビス。
自宅にて。
奥さんがパトカーに乗せられています。現場に向かうようです。
ロサンゼルス川の排水坑内にて。
いよいよ赤ん坊とご対面のフランク・デイビス。
涙を流してるフランク・デイビス。ライフル銃を置いて接近します。
コートを脱いで赤ん坊を包み抱き上げています。
パトカーのサイレンの音が響き渡ります。
抱き上げたまま移動するフランク・デイビス。
ついにパトカーに見つかっています。
フランク・デイビスは立て坑のハシゴを登っています。
で、ロサンゼルス川の堤防の上の方に出ます。すぐに取り囲まれています。
「殺さないでくれ」とフランク・デイビス。
「殺せ」と命令するノートン先生に赤ん坊を放り渡すフランク・デイビス。そこに向けて撃ちまくるお巡り達。蜂の巣になる赤ん坊とノートン先生。
パトカーで到着した奥さんと会うフランク・デイビス。
奥さんを慰めてるフランク・デイビス。
パトカーに乗り込むフランク・デイビスと奥さん。
そこにパーキンス警部に連絡か入ります。シアトルでまた生まれた・・・
走り去るパトカー。
エンドとなります。
そんなわけで際物的な話しですがけっこうまともなよい作品でした。
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