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2011.11.12

『悪魔の性キャサリン』(1976年)

この作品はピーター・サイクス監督、リチャード・ウィドマーク、クリストファー・リー、ナスターシャ・キンスキー主演のオカルトホラーのようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。

1976年 Hammer Film Productions/Terra-Filmkunst (as Terra Filmkunst GMBH Berlin) 英国作品
ランニング・タイム◆89分
原題◆To the Devil a Daughter
プロット◆異端神父に悪戦苦闘する話しのようです。
音楽◆ポール・グラス
ユニバーサル・ピクチャーズ発売のDVDにて。画質は普通によいです。スクイーズ収録のフル表示。画面サイズはワイド。上下左右黒味無し。フルスクリーン。
日本語字幕が入るたびに画調が変わります。これが有名なユニバーサル仕様らしい。こまったものです。

キャスト
リチャード・ウィドマーク→オカルト作家のジョン・ヴァーニー
クリストファー・リー→異端のマイケル・レイナー神父
ナスターシャ・キンスキー→18歳の尼僧キャサリン・ベドウズ
オナー・ブラックマン→作家の知り合いアナ・ファウンテン
アンソニーバレンタイン→編集者のデビッド・ケネディ
マイケル・グッドリーフ→ジョージ・デ・グラス
デンホルム・エリオット→後悔は先に立たずのヘンリー・ベドウズ
アンナ・ベンチンク→ヘンリー・ベドウズの奥さんイザベル
マイケル・グッドリフ→医者のジョージ
エバ・マリア・メイニケ→医者夫人のエブリン
イザベル・テレジスンカ→妊婦のマーガレット


ピーター・サイクス監督の演出はよいと思います。
ハマー・プロらしい手堅い造りになっています。

ところでナスターシャ・キンスキーはセリフは自分で喋っていないみたい。英語の吹き替えのようです。
それで、白人は厚い唇にあこがれがあるらしい。ナスターシャ・キンスキーはそこがいいようです。


スタジオ・カナルのタイトル
著作権のアラート
珍しく日本語を選べとならずにそのままメニュー画面になっています。

スタジオ・カナル
Hammer Film Productions
Terra-Filmkunst (as Terra Filmkunst GMBH Berlin)
タイトル

教会でなにやら儀式が行われてる。
どうやら異端審問でマイケル・レイナー神父が破門されたようです。
モノローグではマイケル・レイナー神父は異端ではないとか言ってますが・・。

オーバーラップして・・・
バイエルン 20年後となっています。
ナスターシャ・キンスキーが尼僧姿で登場。素敵です。
マイケル・レイナー神父がいます。尼僧のキャサリンを連れて外に出ます。
医者とその夫人が送るようでボートに乗り込みます。
マイケル・レイナー神父は残っています。
どうやら湖の中の島にある教会らしい。

空港にて。
ルフトハンザの旅客機が見えます。
これでロンドンまで直行らしい。
医者とその夫人が病院に戻ります。

ロンドンにて。
空撮の俯瞰で時計塔が見えます。
大英博物館からオカルト作家のジョン・ヴァーニーが出てきます。

ジョン・ヴァーニーの新刊のサイン会があるようです。
そんなとこに表に怪しい男がいます。これがキャサリンの父ヘンリー・ベドウズです。
ジョン・ヴァーニーに突撃していきなり説明となっています。
オナー・ブラックマン扮する作家の知り合いアナ・ファウンテンと編集者のデビッド・ケネディが登場。ヘンリー・ベドウズのことを迷惑がっています。
ジョン・ヴァーニーの方はこの件にやる気満々です。自分の小説のネタになるし。

空港にて。
ジョン・ヴァーニーがクルマで到着する。
キャサリンの写真をもらってるから迎えに来てるわけです。

このあたりからカットバックが多用されています。

病院にて。
妊婦のマーガレットが縛られています。

空港にて。
キャサリンに話しかけてるジョン・ヴァーニー。父親から頼まれたと言ってます。
キャサリンの付添の男が電話している隙に空港を出てクルマで移動しています。

ロンドン橋を渡り船着き場付近のアパートに入ります。
ジョン・ヴァーニーの執筆用のアパートらしい。

ヘンリー・ベドウズの屋敷にて。
リボルバーをいじったりしてるヘンリー・ベドウズ。

島の教会にて。
マイケル・レイナー神父が何やら心配しています。ボートで出かけます。
このボートを船外機を使い操縦しているのは尼僧姿ですがスタントらしく顔を映さないようにしています。

アパートにて。
食事しながら会話のジョン・ヴァーニーとキャサリン。
キャサリンの母は死んでいる。育ての親がジョージとエブリン。これが医者とその夫人なのか?
ヘンリー・ベドウズから電話です。

ヘンリー・ベドウズの屋敷にて。
電話中に怪しい男が侵入してきます。電話しながら成り行きで怪しい男を撃ち殺してるヘンリー・ベドウズ。

病院にて。
マイケル・レイナー神父が来ています。
出産シーンになってます。何だかわからん。

アパートにて。
誕生日はあさってですと言ってるキャサリン。
おやすみなさいとなります。

アナ・ファウンテンと編集者のデビッド・ケネディが一緒にいます。
ジョン・ヴァーニーに電話しています。
この描写で今どうなってるかのか説明しているかもしれない。
会話で「悪魔崇拝者なんてタダの変人だ」とか。「98%は妄想で、あとの2%はわからん」と言ってるジョン・ヴァーニーです。現実的です。

夜も更けて仕事中のジョン・ヴァーニー。
眠ってるキャサリン。うなされています。
ここはうなされてるキャサリンと病院の妊婦がカットバックされます。
派手にうなされてるキャサリンとなります。ホトンドもだえている状態です。ここが見どころなのか?。

病院にて。
妊婦さんのあそこがボカシがない。
で、赤ん坊が生まれたようです。
このへんでようやくクリストファー・リーのマイケル・レイナー神父の方が悪役なのかとわかってきます。

まだもだえてるキャサリン。ここが見どころなのでしょう。
で、赤ん坊が生まれ妊婦が死に至ります。それでどうなる。

双発の軽飛行機が到着します。英国のどこか?
救急車に乗り換えて移動してるマイケル・レイナー神父、医者のジョージとエブリン。
それにケースに入ってる姿を見せてない赤ん坊。

アパートにて。朝です。
起こされて持ってきた朝食を食べてるキャサリン。
昨夜のことを聞かれています。マイケル・レイナー神父の話しになります。
指導者、名付け親と言ってるキャサリン。

アナ・ファウンテンとデビッド・ケネディがやって来ます。
キャサリンは偽者ではなく本物らしいと言うジョン・ヴァーニー。
明日は万聖節でキャサリンの18歳の誕生日。何かがあるようです。
悪魔崇拝者にとって万聖節はクリスマスと同じとのことです。

キャサリンにアナ・ファウンテンとデビッド・ケネディを紹介するジョン・ヴァーニー。
2人にキャサリンの相手を頼んで出かけるジョン・ヴァーニー。

ヘンリー・ベドウズの屋敷にて。
電話です。酒を飲んでたヘンリー・ベドウズ。
マイケル・レイナー神父からです。驚愕するヘンリー・ベドウズ。
ロープをマイケル・レイナー神父の受話器に巻くとヘンリー・ベドウズの手にはヘビが巻き付いています。
アッサリとキャサリンの居場所を話すヘンリー・ベドウズ。

回想となります。どうやらヘンリー・ベドウズのらしい。
教会の祭壇で出産してる婦人。この赤ん坊がキャサリンと名付けられます。
覗き見してるので旦那のヘンリー・ベドウズです。見つかって仲間に入れられます。
出産した婦人はヘンリー・ベドウズの奥さんイザベルでした。死に至ります。

街中を歩いてるジョン・ヴァーニー。
教会に入ります。これが空振りでした。もう移転してて違う教派でした。
早々に引き上げるジョン・ヴァーニー。

アパートにて。
ジョン・ヴァーニーの小説を読んでるキャサリン。

マイケル・レイナー神父は儀式をやっています。
キャサリンを呼ぶようです。

感じ取ったキャサリンはマイケル・レイナー神父からもらった首飾りを付けます。
そのままアパートから出るキャサリン。

そんなとこにクルマのジョン・ヴァーニーが戻ってきます。
慌ててキャサリンを追いますが、その前にハンドルを回して運河を渡る橋を出しています。面白いディテールです。
ようやくキャサリンに追いつくジョン・ヴァーニー。

キャサリンの首飾りは妙なデザインの十字架です。
これを外します。正気に戻ったようなキャサリン。

何を見たと聞かれて回想に入るキャサリン。
ベンチに寝かされてるキャサリン。回りは怪しげなセックスの儀式になっています。
妙なデザインの十字架の象とセックスの儀式をしてるキャサリン。

で、アパート内で狂乱状態になるキャサリン。
一段落したとこで電話です。マイケル・レイナー神父からキャサリン・ベドウズを出してくれときます。ようやく対決ムードになってきました。

デビッド・ケネディの方は何だかマジになってきたようです。
で、またジョン・ヴァーニーは出かけます。キャサリンをよく見ててくれと2人を残す。

ジョン・ヴァーニーのクルマは何でしょう?調べよう。
クラシックタイプのスポーツカーです。

どこかの教会にて。
どうやらジョン・ヴァーニーはマイケル・レイナー神父のことを知ってる神父に話しを聞きに来たようです。
この神父は例の異端審問に関わってたいた神父らしい。
アスタロトとは?、悪魔のことらしい。クリエイト、アバターとか言ってます。化身を作る・・、悪魔の擬人化?とか言ってるジョン・ヴァーニー。

黒の魔術書を読ませてくれと頼むジョン・ヴァーニー。
図書館に入ります。司書がいます。
この図書館は記録が完璧に残ってるらしい。誰が、いつ、どこのページを読んだのかまでわかるらしい。
マイケル・レイナー神父の読んだページを読むジョン・ヴァーニーです。

アパートにて。
デビッド・ケネディはヘンリー・ベドウズに電話しています。出ないらしい。あちこちに電話してヘンリー・ベドウズは行方不明らしい。
で、マイケル・レイナー神父をはまたキャサリンに呼びかけてるので眠りからトランス状態になったキャサリンが起動しています。
尼僧姿になったキャサリンがアナ・ファウンテンをブスリと刺したようです。
デビッド・ケネディが部屋に入るとこと入れ替わって外に出るキャサリン。

呼ばれてるキャサリンはトランス状態で街中を歩く。
運河の橋を危なそうに渡り、ロンドン橋を渡り、エスカレーターをフラフラと上がり、店の前でジョージに見つかり回収されます。

アパートにて。
戻ってきたジョン・ヴァーニー。アナ・ファウンテンが死亡してて大変なことになっています。
どうしてくれると激怒してるデビッド・ケネディ。
そんなこんなでデビッド・ケネディもキャサリン探しに同行することになります。
2人で出かけます。

マイケル・レイナー神父のとこにいるキャサリン。
儀式が始まろうとしています。

ヘンリー・ベドウズの屋敷にて。
ドアのガラスを割って侵入するジョン・ヴァーニーとデビッド・ケネディ。
捜索してたらヘンリー・ベドウズを撃ち殺した死体を発見しています。

ケースの中の赤ん坊を見てるエブリン。
自分の血を出す作業に入ります。

ヘンリー・ベドウズの屋敷にて。
屋根裏部屋には五榜星の結界を張った中で震えてるヘンリー・ベドウズを発見します。
尋問するジョン・ヴァーニー。キャサリンが捕まった場所は?
ラドレー教会の祭壇の中央パネルの後の穴の中に契りがあると言ってるヘンリー・ベドウズ。

そんなわけでまず契りを取りに行くジョン・ヴァーニーとデビッド・ケネディ。
ラドレー教会に入ります。
突風が吹いてポルターガイスト現象になっています。
祭壇に血まみれの妊婦がいます。イザベルらしい。

ヘンリー・ベドウズの方は死んだイザベルの声を聞いています。

デビッド・ケネディはイザベルから契りを受け取ったようです。
これは幻なのか?、何故かヘンリー・ベドウズになりきってるようです。

祭壇から契りを取り出すジョン・ヴァーニー。
これを奪い取るデビッド・ケネディですが火に包まれます。人体発火現象=スポンティニアス・コンバッションです。
文字通りに燃え尽きてるデビッド・ケネディ。
地獄に落ちろと絶叫するジョン・ヴァーニー。ステンドグラスにはマイケル・レイナー神父が浮かび上がり吹っ飛ばされます。やられたのかと思った。
まだ生きていたジョン・ヴァーニー。肝心の契りはまだあります。

ヘンリー・ベドウズの屋敷にて。
戻ったジョン・ヴァーニーは契りをヘンリー・ベドウズに投げつけてキャサリンの居場所を聞き出します。
居場所はここから約10キロのとことわかります。

儀式にて。
血まみれのクリーチャーがいます。これが容器の中の赤ん坊だったらしい。
キャサリンの上に乗っかっています。

クルマで駆けつけたジョン・ヴァーニー。さてどうする。
武器をその辺に落ちてる石ころのようです。
溜めた生き血を丸く囲うように撒いてるマイケル・レイナー神父。
医者のジョージを石ころで殴り倒して進むジョン・ヴァーニー。

対決となってるマイケル・レイナー神父はジョン・ヴァーニー。
幻想ですが素っ裸でヘアまで見せてるキャサリンが一瞬あります。これだけかい。
マイケル・・レイナー神父に血まみれの石ころを投げつけてキャサリン救出に丸い結界内に入るジョン・ヴァーニー。

結界内は別の世界で何だか物凄い状態らしい。
ここを何とか進んでキャサリンを抱っこして、また外に出るジョン・ヴァーニー。
結界から片脚を外に出せば普通に戻ります。マイケル・レイナー神父は消えた。
で、デニス・ホイートリーの詩文が出て何となくエンドとなります。


そんなわけで普通のオカルト作品でした。ナスターシャ・キンスキーのヌードに期待をしなければ悪くはない出来だと思えます。


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