『HAXAN 魔女』(1922年)
この作品はベンジャミン・クリスチャンセン監督の魔女狩り魔女裁判を扱ったドキュメンタリータッチの啓蒙ドラマのようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
1922年 デンマーク=スウェーデン作品
ランニング・タイム◆104分
原題◆Häxan
プロット◆魔女狩りや魔女裁判についての説明や再現ドラマを組み合わせたドキュメンタリー?らしい。◆魔女は昔は火あぶりで現在は病院送りという話しらしい。
音楽◆サイレント映画でピアノの音楽が付いてついています。
WHD JAPAN/有限会社フォワード発売のDVDにて。画質は意外とよいです。スクイーズ収録のフル表示。画面サイズはスタンダード。左右黒味あり。
キャスト
よくわからん。
ベンジャミン・クリスチャンセン監督の演出はよいと思います。
魔女についての誤解を解くために、大まじめに啓蒙をやろうとして結果的に結構エロになっています。なるほどカルト作品になるわけです。
全体にシンプルだけど結構怖い感じになっています。
WHD JAPAN
フォワード
タイトル
この映画は7部構成からなる文化史の講義です。
1919年から1921年にかけてベンヤミン・クリステンセンが脚本を書き監督しました。
撮影のJ・アンカースチャーネシー、舞台装置のリチャード・ロウに感謝します。主な出典は劇場プログラムを参照のこと。これは当時の字幕で意味がわからん。要するに見たらプログラムを買って下さいということか?
神秘主義の歴史をひも解き魔女と呼ばれる謎に満ちた存在を解き明かしましょう。
魔術や妖術の信仰は人類史と同じくらい古くからあります・・・
と、字幕で色々と出ています。啓蒙のための映像作品といった感じ。
この字幕は英語ではありません。
スライドを見せて講義をしています。差し棒が画面に入りこんでいます。
音楽はピアノが付いています。
第1章
古代エジプト人の宇宙観の模型があります。わかりやすい。
他の地域の宇宙観は空はドーム状で地上は大地とか・・・
それなら亀の背中に大地が乗ってる模型も出てくるかと思ったが出ませんでした。
中世では天動説でした。
天には神が地下には悪魔がいる。
中世の機械仕掛けの地獄を現す模型が出てきます。
魔女とは悪魔と契約した者と見られ火あぶりにされていた。
魔女は疾病をもたらす。
サバトでは魔女は裸で悪魔と踊る。
魔女の軟膏を背中に塗るとでそのような絵が出てきます。そうすると空が飛べるとのこと。
サタンが主催する宴が開かれる。
料理は絞首刑で死んだ男の首?
魔女達は敬意を示すためサタンの尻にキスをする。ちゃんとそのような絵が出ています。
宴が終わると雄鳥の鳴き声を合図に飛んで帰るとのこと。楽しそうです。
第2章
1488年の牢屋を見てみましょう。実写の映画になっています。
お婆さんが囲炉裏に鍋をかけています。薪等が運び込まれています。
薪の中に干からびた手が入ってます。指を折ってます。どうやら絞首台から持った来たらしい。
死体の指、ヘビ、カエル等を鍋に入れるようです。
そんなとこに来客です。おばさんがやってきます。
お婆さんのことをカーナと呼んでいます。このお婆さんはカーナという魔女らしい。
媚薬を貰いに来たおばさん。
その効果を想像してそのまま映像になります。修道士のオッサンに媚薬を飲ませて効果は抜群となっています。わかりやすい。
強めの媚薬にしてくれと、また映像になります。
オッサンが飲ませたら戸外まで出て鬼ごっこしたりと効き目は抜群となっています。
何だか修道士が単なるセクハラオヤジのようにも見えます。
おばさんが一晩でブロッケン山まで行けるという軟膏を勧められ嗅いでます。
その修道士の背中にこれをこっそり塗ってごらん。その男はすぐにあんたの部屋まで飛んで来るよと言ってる。
男2人が死体を運ぶ。
死体の前で祈っています。どうやら死体を解剖して疾病の原因を調べるようです。
これが目撃されて辺りに触れ回わられて大騒ぎになったようです。
魔術師が死者の尊厳を冒涜してると触れ回っているんです。
女が玄関先で男に追っ払われています。
負けずに男に呪いをかけてやると女。男の口が開いたままになっています。
神父の前にいきなり悪魔が出てきます。これはビックリ。
この悪魔が結構怖い。ガキの頃に見たらトラウマレベルの怖さです。技術的にはメイクしてるだけなんですが演じてる俳優がノリノリで凄い。ロックバンド キッスのジーン・シモンズみたいに舌を出しています。
女性が寝てるとこに悪魔が誘いをかけています。
素っ裸の女性が夜中歩いています。悪魔のとこへ行ってます。
後ろ姿なのでおっぱいは見えません。
旦那と一緒に寝てる奥さんのとこにも悪魔が来ています。
ですが悪魔の伴侶はたいてい年老いたお婆さんばかりとのことです。
お婆さんは火あぶりを恐れてアル中になっています。
悪魔はお婆さんを連れアペローネに冒険に出る。
お婆さんが幽体離脱をしています。
空のてっぺんにアペローネの城がある。
ベッドで寝てるお婆さんに金貨の雨が降ってきます。降った金貨がコマ撮りで動いています。
金貨の動きでフィルムの逆回転も使ってる。金貨はどこへ行く?
ドアが破れて悪魔が出てきます。ここはコマ撮りです。
着ぐるみの悪魔や魔女達が踊っています。お婆さんを呼んでいます。
目が覚めるお婆さん。夢オチでした。
第3章
フランツ・ハイネマン著、ドイツ過去の裁判官と司法に魔女裁判の様子が描かれてる。
魔女と疑われたら水の中に投げ込まれ、浮かんだら有罪で火あぶり。沈んだら無罪とのことです。沈んだら間違いなく溺死するのでどっちにせよ生きてはいられない。これはひどいといった感じ。
魔女裁判の再現ドラマになります。
印刷工の主人が突然倒れたのでこれは魔女の呪いなのではとなる。
「印刷工の妻アンナよ落ち着くのだ」と言われてる。
占い師の男が鉛ですぐわかると占っています。溶けた鉛をヒシャクで酌んで病人を上を動かし水の入ったバケツにあける。水で固まった鉛の形を見て占うわけです。
恐ろしい魔術のせいだとなったようです。言うだけ言って占い師ペーターはすぐにズラかります。
で、職工マリアがやってきます。物乞いのお婆さんです。
食事を与えます。なんとなくあれが魔女だということになります。
女性達は大騒ぎ。お婆さんはひたすら食ってる。
教会に直訴しに行きます。
教会にて。
若い修道士に直訴の奥さんのアンナ。次は偉そうな修道士に直訴しています。
どうやら直訴が受理されてようです。一応警告らしきことを言ってる修道士。
まだ食ってるお婆さんが捕まります。
お婆さんに向かって「悪魔の愛人め」と言ってます。
第4章
裁判の前の儀式?があります。
職工マリアは告発された。他に色々とあります。
検事に口述を取られます。
男が2人で説得?をやります。物腰柔らかな男に体育会系の高圧的な男のコンビです。これは刑事ドラマによくあるコンビです。アイロニーがキツイ。
罪を認めないと精神的拷問となります。
聖なる7つの文字を見るのだとかなっていすま。何だかわからん。
次は本格的な拷問になります。執行人ラスブス。
拷問の末に自白となります。そうなると誰でも言いから巻き添えにしてやるとなります。告発した関係者全員の名前を挙げてあいつらは魔女だと言ってます。そりゃそうなります。
悪魔の子を生んだ再現シーンとなります。
ベッドに女性が寝てる。ベットの下から着ぐるみの悪魔がゾロゾロと出てくる。これで悪魔の子を生んだとなります。
これが簡単なトリック撮影ですがガキの頃に見たらトラウマレベルのシーンです。
魔女の軟膏を背中に塗られてほうきに乗って飛んでるシーンとなります。
これは自白の内容らしい。
トリナのほうきに乗ってブロッケン山まで行きました。トリナは魔女の先輩らしい。
悪魔の宴のシーンになっています。
踊ったり太古叩いたり何かの楽器を吹いたり。
悪魔の祖母があらゆる魔術を行っていた。背中に軟膏を塗ってます。
上手く魔術を使えない魔女達は悪魔に粗末に扱われていた。
十字架を踏みつけにするシーンとなります。
魔女達が十字架を踏んでいます。いいのか。キリスト教原理主義者が黙ってはいないのては、この点は現在のアメリカではないから心配ないかもしれない。
悪魔の宴の食事シーンで赤ん坊を鍋で煮ています。もちろん特撮ですが、よくこんな描写を入れたものです。凄いな。
悪魔と抱き合ってる魔女。背中やお尻のヌードもあります。これがエロで一部の人に受けたポイントなのでしょう。
この一連のシーンが職工マリアの自白内容らしい。
悪魔の尻にキスをするシーンもちゃんとあります。このシーンから悪魔はビンス・マクマホンなのかと思った。こんなネタもやってたのがWWEプロレスなのです。
自白の続きで印刷工の妻アンナの母親もいました。召使いのシッセルをいました。尻にキスをしていました。エルサ、あの女も火刑にするべきだ・・・
もうヤケになってるようです。
第5章。
こうして芋づる式の密告が始まって1人の魔女が10人の魔女を密告する。
職工マリアが告発した女性達が次々と捕まります。
魔女狩りに反対する者は当然自身も魔女とみなされる。
印刷工の妻アンナの運命を決まってしまった。速攻で拷問のシーンになっています。
吊るされています。このようなシーンがカルト作品になるポイントなのでしょう。
印刷工エイスパの家に残るのはもはや2人だけであった。赤ん坊と・・・
歳をとっても若くても魔女にされるリスクは変わらない。
若い修道士ヨハンが着物を脱いでいます。どうやら自分を罰するために鞭打ちされることを志願しています。
直訴に来た時女性に手を握られて体が熱くなったとこを恥じてるらしい。
先輩修道士が鞭打ちをやっています。
で、修道士ヨハンが魔法にかかっていますと御注進になってる。
魔女が修道士ヨハンを誘惑してる再現シーンになっています。当然魔女は直訴した女性です。
偉そうの修道士がヘンリク神父です。太ったオッサン。
呼ばれてどうなる。修道士ヨハンに供述書を書けと言ってます。この供述書で最後に残っていた若い女性も捕まるようです。
優秀な判事はどうする?というシーンになります。
この先のシーンは暗黒過ぎるような気がしますと字幕が入る。これはブラックユーモアなのか?。
拷問台に拘束されてる女性。
拘束から解放して水を飲ませてる判事。外に出す代わりに何か言えとなるようです。
この水で雷を作る方法を教えろとなります。
庭を見ろと判事。荷物を運ぶ者たちが見えます。どうやら見張りが帰り拷問はもうやらず、夜になったら解放するということらしい。
しつこく雷を作る方法を言えと迫ります。
ここを覗いてる若い修道士ヨハンは女性は涙を流していると言うがヘンリク神父は唾を付けるだけだと一蹴しています。
赤ん坊まで持ってきて、この赤ん坊も魔女の子とさげすまれ惨めに死んでいくことになるぞと脅しています。
現在の日本の検事が同じようなことを言ってます。洒落になっていない。凄いな。
話せどこっそりと逃がしてやるとまで言ってる判事。
で、噂話レベルのことを話ししてしまう女性。雷を作る方法とは・・・
それでいきなりヘンリク神父が「お前は魔女だったのか、火あぶりにしてやる」となるわけです。これはひどい。
あなたも火刑になりまよ、お嬢さん・・・
人々に啓発。神の使者として・・・
このようなことが判事が次の町に向かうまで続くのです。この魔女の狂気は判事の行く先々で拡大していくのであった。
200年ほどの間に800万人を越す人数が処刑されました。
第6章
今日の沙汰としては思えない魔女の告白があります。
多くはネコに変身したとか夜に災難を及ぼしその間に動物の形をした悪魔が見張っていたとか・・・
ドアの両脇に着ぐるみの悪魔が並び。ドアからは次々と悪魔が出てきます。
これはガキの頃に見たらトラウマレベルのシーンになっています。
真実に異常に近いと思われる告白もあった。
多くの女性がベッドに結び目をつけて結婚の魔法をかけたと告白して火あぶりになった。こればっかり。
多くの女性がこの呪いを実行していた。
拷問室の道具を詳しく紹介しています。
色々な拷問具があります。これではありもしない魔力を白状したくなるのでは・・
ネジで脚を挟む道具等の実演シーンなんですがモデルが主に裸の女優さんなんです。見てる方は別の期待でいっぱいになってしまいます。さすがにおっぱいは見えていない。
続いて拷問具の数々が紹介されています。
拷問首輪の使用法。これは絵です。
軽い拷問として指締めがある。これを女優さんが実演した。そうしたら1分もかからず女優さんから恐ろしい告白が聞けましたがここでは伏せときますとなっています。何だかこの作品は妙なユーモアセンスがあります。
集団ヒステリーの説明をしています。
ある修道院の尼僧全員がおかしくなった・・・
悪魔が修道院に潜入してます。この悪魔が例によって俳優さんの悪乗りし過ぎで凄いんです。多分本物の悪魔です。
まずは「サタンよ立ち去りたまえ」となります。途端にサタンに棒で殴打されてる尼僧。話しが早い。
で、サタンに誘い出されて短剣を持ったまま祭壇まで行く尼僧。他の尼僧達がやって来ます。おかしくなりつつある尼僧をおっかなびっくりで見守っています。
で、これは大変となってる尼僧達。
シスター・セシリアが悪魔と共謀していますとなっていますと大騒ぎになります。。なんでそうなる。
尼僧達に向かってあっかんべーをしてるシスター・セシリア。何か凄いユーモアセンスです。
で、これが他の尼僧達にも伝染して全員そろってヒステリーになります。
無感覚になり発狂してしまう前にかのように敬けんな女達は苦しんだであろう・・
「私が1番やりたくないことをさせるのです」と聖母様に祈ってる尼僧。
聖母様象の赤ん坊の像を抱いて神父様まで持っていく尼僧。
口から唾を垂らしています。「そこにいる悪魔が私を脅すんです」と尼僧。
第7章
言葉と発作で語られた実際の悪魔の話しはここまで、次は現在に目を向けてみましょう。
かつての魔女像の多くは貧しい老婆でした。このような人々は現在は教会の施設や養老院に入っています。
このような老婆の外見の特徴だと魔女裁判の時は必ず引っかかっていた?
職工マリアを演じたお婆さんは撮影の合間に悪魔に憑かれた顔を私に向け「悪魔は本当にいます、ベッドの端に座っていました」と言いました。
この女性、1921年の現代において悪魔がいると信じているのです。魔女の狂気は神経の疲労と関係してることを示します。
以後同一の女優により様々な神経症の患者が演じられます。
夢遊病の女性。眠っていても起きていてもマッチの火をつける衝動に駆られる。
こういう女性に魔女の要素があるのでは・・
悪魔の強制で短剣をもってうろつくあの尼僧を思い出しませんか?
やっぱりヒステリーと言っています。
中世の魔女と現代のヒステリー患者の間にはもっといくつかの関連があります。
たとえば魔女が夜な夜な悪魔の訪問を受けること。
またノリノリの悪魔の人が出ています。旦那と一緒に寝てる女性を呼んでいます。このシーンは使い回しですが・・
悪魔の代わりに有名人が訪問することもあります。
ヒステリー患者はそのようなセレブ達が部屋に入ってくると主張する。
ところでこのセレブは当時有名な舞台俳優か?
ベッドで寝てる女性の胸を押さえつけるセレブな訪問者のシーンがあります。
だからドラキュラ映画が大ヒットしたのが何となくわかります。
夜な夜な訪問してくるのがクリストファー・リーみたいなドラキュラ伯爵なら女性達は大歓迎といったとこだったのでしょう。
中世のサバトでは見えない印を付けた・・
また女性のヌードシーンがあります。背中かから尻ですが・・・
悪魔が背中に爪を立ててています。で、魔女裁判では背中に無感覚の場所を見つけるとお前は魔女だとなるようです。
背中に無感覚の場所は普通にあるんでしょう。全くひどいものです。
とういうより無感覚はヒステリー患者の症候とのことです。
病院にて。
患者の女優さんがいかにもヨーロッパな感じです。背中のヌードあり。着替えのシーンも念入りに撮ってます。
診断する医者が夜な夜な訪問するセレブと同じ俳優さんみたいです。
思った通り娘さんはヒステリー症です。との診断。
中世では教会と衝突し、今日では法律と衝突するヒステリー魔女。
宝石店にて。
あの女性が宝石を万引きしてしまいます。速攻でバレて「オフィスに来て下さい、それとも警察を呼びますか」となります。
泣き落としとなる女性。何だか慣れてる感じもしないでもない。「私は病人です。今日は他でも万引きをしましたとやっています。主人が戦死してから・・・」、それって実際には主人なんていないはずでは・・・
で、宝石店側は「結構です。もうここに来ないで下さい」となり放免されます。
これでめでたしめでたしのわけがない・・。
エピローグ
もう神はいない、中世の神はいない。
教会にある悪魔の壁画に脅えたりもしません。
魔女もほうきで空を飛んだりしません。で、複葉機が飛ぶシーンが入ります。そうくるのか?、この監督のユーモアセンスは結構凄い。
しかしまだ迷信は我々の中に・・・
占い師に占ってもらうシーン。今と昔に魔女と顧客の間に違いはあるでしょうか?
もう貧しい老人を火あぶりにはしない・・
今日では入院で済みます。金持ちなら裕福なサナトリウムに入れます。
で、火刑のシーンが入りエンドとなります。
そんなわけで啓蒙な割には面白いよい作品でした。
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