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2010.10.03

『バタフライはフリー』(1972年)

この作品はミルトン・カトセラス監督、ゴールディ・ホーン、エドワード・アルバート主演の舞台原作の人間ドラマのようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。

1972年 Frankovich Productions/コロンビア・ピクチャーズアメリカ作品
ランニング・タイム◆110分
原題◆Butterflies Are Free
プロット◆知り合って結局一緒になる話しのようです。
音楽◆ボブ・アルシバー
スカイパーフェクTV706ザ・シネマにて。画質は普通です。録画なのでスクイーズ収録ではなくスーバライブ。画面サイズはワイドで上下黒味あり。

キャスト
ゴールディ・ホーン→女優志願のジル・ターナー
エドワード・アルバート→盲目のドニー ドン・ベイカー
アイリーン・ヘッカート→母のベイカー夫人
ポール・マイケル・グレイザー→演出家のラルフ

ミルトン・カトセラス監督の演出はよいと思います。
舞台劇の映画化なのでそんな感じの演出になっています。
演出の方はいわゆるドキュメンタリー調で、カメラは動き長回しとなっています。
クローズアップショットは全く使わない。
会話シーンの切り返しも全くやっていません。
典型的な舞台の映画化といった感じ。まああっちこっちに場所が飛ぶよりこの方がいいと思う。

ゴールディ・ホーンの髪形は何なんでしょ。ふわふわでカールしてて。とても普段の髪形ではありません。
女優さんは色々といるけどゴールディ・ホーンみたいな人も珍しい。凶悪なほど可愛いのです。同じタイプはマリリン・モンローぐらいです。

エドワード・アルバートはあのエディ・アルバートの息子か?


タイトル。
歌が流れています。男の歌です。
タクシーからゴールディ・ホーン扮する女優志願のジル・ターナーが降りてきます。
階段を上がってアパートに入ります。帽子を3重に重ねて被っているとこから引っ越して来たようです。トランク1つで引っ越しかい。

S.F.が舞台らしい。

アパートにて。
エドワード・アルバート扮する隣の男 ドニーがジルを見ています。
ドニーに電話がかかってくる。相手は母親のようです。口論となっています。
ヒルズボロウかららしい。後の会話からここから10マイル離れてる町だそうです。
隣では電話を聞きたくないのでラジオを大音量で流してるのジル。

コーヒーを飲ませてと隣の部屋に入るジル。
雑談になっています。
まだドニーが盲目なことに気がついてないようです。
どうやらドニーは実家から2ヶ月独立して暮らしてみるとなって1ヶ月経った状態らしい。
ジルは19歳で、16歳で結構して6日間で離婚したと言ってます。

どかした灰皿に気がつかずタバコの吸い殻をテーブルに落としてるのを見てドニーが盲目であることに気がつくジル。

延々と話し込んでるシーンが続いています。さすが舞台の映画化です。
それでいきなりカメラが窓の外に出てたりします。意図不明です。ジルが詩の引用をするとこです。

『バタフライはフリー』の詩を引用しています。
元ネタがよくわからん。マーク・トゥエインではなく、ディケンズのキャラが言ってるらしい。よくわからん。

ジルがお腹が減ったとなり食事となります。
ギターで弾き語りのドニー。『バタフライはフリー』を歌っています。

そんな服装はナウくないからと服を買いに出かけます。
ところでけ盲人が人の手を借りる時は前にいて引いてもらうようにするんだっけ?

洗濯屋は洗濯と漢字で出ています。中国人がやっているからでしょう。
ブティックというか雑貨屋のような店に入ります。
何だか出てる俳優がいかにも舞台といった演技です。この店の主人役アスパラ?の黒人俳優の演技がそんな感じ。
サイケなデザインのシャツを買っています。日本語字幕で『ナウい』なんて出てると見てて恥ずかしくて死にたくなります。

『ナウい』はまだいいけどこれに『ヤング』がつくとマジで恥ずかしくて死にたくなります。『ナウなヤング』は死語のはずです。
twitterで『ナウ』を使ってる人がいるらしい。『何とかナウ』と普通にtwitterでは使ってるらしい。これを読んでると何となく恥ずかしい。

で、『ナウ』といえば『ヤング』で、つながると『ナウなヤング』という死語となります。
それにしても『ナウなヤング』は凄い言葉です。ここに入力するだけで恥ずかしくて死にたくなります。

店の方はまだ盲目とは気がついていない。
ようやく気がついて少し気まずくなっています。ドニーはあまり気にしていない。
やっと買物が済みました。

アパートにて。ドニーの部屋です。
戻るドニーとジル。
自分の部屋から花を持ってくるジル。目は見えなくても花の臭いはわかると思う。
ドニーの母は作家らしい。ドニー・ダーコの話しが出ています。そんなタイトル名の映画があるけどこの作品が元ネタなのか?
リンダというガールフレンドの話しをしているドニー。リンダの勧めでこのアパートに来たらしい。
肝心のリンダはメキシコへ別の男を追いかけていないらしい。

部屋の境のドアのロックを開けようとしています。ジルは出来なかったけどドニーは開けることが出来ました。

リンダのことをしつこく聞くジル。
自分の髪や顔を触らせているジル。で、つけ毛が取れてびっくりのドニー。付け睫毛も取れてビックリしています。
キスまで行ってます。話しが早い。
で、いきなり自分を哀れむなと怒ってるドニー。
ジルはやる気満々でもうやらせてもいいと言ってます。
それでベッドに登って描写が省略され、どうやら1発やったようです。

セックスした後なので下着姿のジル。キュートなゴールディ・ホーンですは胸はない。娘のケイト・ハドソンはもっと胸がないけど。
ここは2人とも素っ裸でもいいと思うけど。そこは映画だから。

セリフばかりです。よく喋ること。
それでもゴールディ・ホーンが喋って動いてるだけでもよい作品です。

『カントリーロード』を歌っています。この歌は誰の歌?、ニール・ダイヤモンドなのか?よくわからん。→調べたらジョン・デンバーでした。ホントに私は音楽関係のネタはダメだな。

ヒッピーもやっていたとジル。この服装で帰宅したらママも真似したと言ってます。
ドニーの髪形を直しながら自分の話をしているジル。

そんなとこにドニーの母ベイカー夫人がやって来ます。
さっそく母ベイカー夫人と口論のドニー。

ラジカセが置いてあって何となく気になります。
このラジカセにはドニーの歌が録音されてあったりします。

実家に戻らないと援助をうち切ると出る母ベイカー夫人。いきなり切り札かい。
ドニーを連れて帰ろうとする母ベイカー夫人です。
19時に約束した食事の買物に出かけるドニー。

この舞台劇は結構セックスネタを入れてるので当時としてはセンセーショナルだったらしい。

そんなとこに隣部屋にいったジルがまた来ます。
これでジルと母ベイカー夫人が話し込むことになります。
リンゴをくれるとこから白雪姫の話が出ています。
舞台のオーディションがあると話しを切り上げたいジル。

ラザニアの話から外に出てレストランで食事となっています。
またジルと母ベイカー夫人が話し込むことになります。
ジルのことを根掘り葉掘り聞いてる母ベイカー夫人。

店を出てまだ話し込んでいます。
ドニーという名前について聞いてるジル。ドニーはこの名前を嫌っていると言ってます。
クルマに乗り込んでもまだ話し込む。
ドニーのことで口論となっています。言うだけ言ってクルマを降りるジル。

夜、ドニーのアパートにて。
食事の用意をして待っているドニー。母ベイカー夫人もいます。
ラジカセのドニーの『バタフライはフリー』の歌を始めて聞いてる母ベイカー夫人。いい歌だと言ってます。
で、また口論となっています。

ようやくジルが帰宅したけど演出家のラルフを連れています。
この演出家ラルフの演技もホトンド舞台調です。
どうやらジルはオーディションに合格してラルフと同棲するからこのアパート出て行くとなったようです。食事の約束は忘れています。

これにはガックリのドニー。
そんなわけでさすがにもう実家に帰ると母ベイカー夫人に言ってます。
今度は母ベイカー夫人がこのままでは帰れないとなっています。今帰ってはダメだと言ってます。
ドニーのことをもう1人前だと言ってます。

ここまで見ててまだ時間があるからどうなるんだろうと思います。
どんな話しになるのはだいたい想像は出来る。ですが、どの話しになるのかは未見ではわかりません。それがお楽しみというか先行き不安な感じになるのです。

そんなこんなで母ベイカー夫人はドニーを残して帰ります。
隣のジルを呼ぶドニー。もう荷物をまとめています。
お別れの食事となります。サンドイッチだけど。
出て行く前の最後の挨拶といった感じ。ラルフについて話し込むドニーとジル。

ところでアパートの外ではラルフが待っているはずです。
随分と長時間のような気がする。普通は怒鳴り込むが勝手に帰ってしまうような気がする。

口論が白熱しているドニーとジル。
盲目対自由が論点の対決になっているようです。

それでも出ていくジル。
アパートの外ですがラルフはまだいました。
ロケ撮影でやじ馬はそのままのようでじろじろと見られています。ここもドキュメンタリータッチのようです。

ヤケになって暴れているドニー。
そんなとこにジルが戻ってきました。
ラルフと別れたジルは、もうオーディションの合格はなかったことになる。それでもかまわないようです。
で、ドニーとジルは仲直りしてエンドとなります。


そんなわけでロマンティック・コメディかと思ったらそうではなく人間ドラマでラブロマンスでもないような微妙なバランスのよい作品でした。


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