『ザ・ドライバー』(1978年)
この作品はウォルター・ヒル監督、ライアン・オニール、イザベル・アジャーニ、ブルース・ダーン主演の追跡カーアクションのようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
1978年 ローレンス・ゴードン・プロ/EMI/20世紀フォックス アメリカ作品
ランニング・タイム◆88分
原題◆The Driver
プロット◆刑事に追われるドライバーの話しのようです。
音楽◆マイケル・スモール
スカイパーフェクTV260シネフィルイマジカにて。画質は悪い。
キャスト
ライアン・オニール→主人公のザ・ドライバー
イザベル・アジャーニ→ヒロインのザ・プレイヤー
ブルース・ダーン→追う刑事のザ・デテクティブ
ロニー・ブレイクリー→連絡屋のザ・コネクション
マット・クラーク→部下の私服警官
フェリス・オーランディ→部下の私服警官
ジョセフ・ウォルシュ→眼鏡の強盗
ルディ・ラモス→ラテン系の強盗
ウォルター・ヒル監督の演出はよいと思います。
脚本も担当しています。
ランニングタイムが88分と短くまとめてるのが1番よかったりします。
クレジットの配役は全部名前は無しでザ・ドライバー、ザ・プレーヤー、刑事等キャラクターのみとなっています。凝っています。
ライアン・オニールは大根役者?→多分そうなのでしょう。
でも代わりに誰が?となってチェビー・チェイスでは嫌ですが・・・
どこの街が舞台?わかりません。→L.A.なの?
ライアン・オニール扮するザ・ドライバーが登場。
犯罪者の逃走を請け負う仕事をしているようです。クルマを盗みます。
イザベル・アジャーニ扮するザ・プレイヤーが登場。
当然ながらカジノにいます。
ブルース・ダーン扮する刑事が登場。
ビリヤードをやっています。
カジノ強盗が2人。待たせてあったザ・ドライバーのクルマに乗り込みます。
ザ・ドライバーは盗んだクルマを走らせます。普通の青いセダンです。
1973 Ford Galaxie 500 青い4ドアセダン
アメ車ならではのOHV V8エンジンの音がいい感じです。
パトカーとカーアクションとなり、パトカー2台相手に正面での対決のチキンレースを勝利して仕事は完了となります。
全体的にここのカーアクションが1番でした。
合流するのに遅刻した強盗にこれきりだと言うザ・ドライバー。キャラ紹介といったとこです。
クルマを調べる刑事。
合い鍵のようなものを発見しています。
ザ・ドライバーは拘束されて証人をそろえての首実検となります。
どうやらザ・ドライバーは前々から刑事からマークされているようです。ここは証人のザ・プレーヤーの証言で釈放となります。
刑事とザ・ドライバーの話しをしてます。
カウボーイは必ず捕まえると意気込んでいる刑事です。演じるブルース・ダーンの偏執狂的個性が出ていいのです。
メガネとラテン系の強盗にザ・ドライバーを雇えとけしかける刑事。
ホトンド強要しています。
刑事には部下が2人います。
ザ・プレーヤーの部屋にて。
ザ・プレーヤーとザ・ドライバーが話しをしています。
アリバイ証言のお礼等の話しのようです。
黒のパンツルックのザ・プレーヤー。
そこに刑事がやって来ます。隠れるザ・ドライバー。
仲介者の女 ザ・コネクションと会うザ・ドライバー。
いつもの逃走請負仕事の依頼です。
メガネとラテン系の強盗と下交渉のザ・ドライバー。
強引なデモ走行をして結局断ります。クルマはオレンジのベンツでした。
1969 Mercedes-Benz 280 S [W108] オレンジ色ベンツ。
ザ・ドライバーの部屋にザ・プレーヤーが会いに来ます。
ザ・ドライバーはカセットでカントリーソングを聞いてたりします。
次の策を練る刑事。部下の名をホセと呼んでいました。
強盗のラテン系の男が来ますがザ・ドライバーは返り討ちにします。
メガネの強盗と話しをする刑事。
刑事は俺が何とかすると言ってます。
ザ・ドライバーに会いに来る刑事。
例の合い鍵のような物をザ・ドライバーに見せます。そんなことから今回の仕事を引き受けさせるようです。
強盗と会って仕事を引き受けると伝えるザ・ドライバー。
ラテン系の男は参加させるなとなります。
銀行強盗となります。
相棒を撃ち殺したメガネの強盗は1人で逃走用のクルマに乗り込みます。今回は黒のトランザム。
カーアクションは無しで、いきなりクルマを乗り換えの場所となりメガネの強盗が裏切りますが、すかさず左の腰だめで発砲するザ・ドライバー。カッコよく片づけます。
でもこのシーンは『ゲッタウェイ』(1972年)の引用です。そのままではないので悪くない引用としましょう。
その場にある赤い小型トラックに乗り換えるザ・ドライバー。マニュアルシフトも大丈夫なようです。
ザ・ドライバーを待つ刑事は空振りとなっています。
ラテン系の強盗はバイクで乗り換え場所に来るが相棒が殺されていると知りその場を去ります。
ザ・ドライバーはカネの入ったバッグを駅のコインロッカーに入れます。何となく『ゲッタウェイ』のような感じがします。
ホテルに泊るザ・ドライバー。
仲介者の女 ザ・コネクションと話します。で、カネを洗浄する話は断られます。
仲介者の女 ザ・コネクションは帰宅したとこにラテン男が待ち伏せがあり拷問され情報を吐いた上に射殺されます。
ザ・プレーヤーがザ・ドライバーに会いに来ます。
話しがついて駅に向かいます。ザ・プレーヤーがカネ洗浄の取引きをします。
取引き相手の男がカネのバッグを持って列車に乗ります。それを追う刑事。ホトンド『ゲッタウェイ』です。
こういうのを見ると引用を悪くはないけど、オリジナル描写を創造する監督はたいしたものだとなります。そんな感じでアルフレッド・ヒッチコック監督やサム・ペキンパー監督は偉いと思います。
ザ・プレーヤーは交換したバッグを入れたロッカーのカギが入った自分のバッグをラテン男に盗られてしまいます。
駅を出たとこでザ・ドライバーの赤いトラックに一緒に乗ってラテン男のクルマを追跡します。
ここでクライマックスのカーアクション大会となります。
ザ・ドライバーが1973 Chevrolet C-10 赤いトラック
ラテン系の男が1976 Pontiac Firebird Trans Am アニマル模様。
それで例によって正面からのチキンレースとなります。決闘と言った感じでこういうのは映画的で好きです。
やっぱり左手でリボルバーを扱うザ・ドライバー。バッグを取り戻してバスで駅に戻ります。
駅にて。
ザ・ドライバーがロッカーからバッグを出したとこで振り返ると刑事と警官が勢ぞろいしています。
バッグを見せると中は空っぽでした。これで刑事は空振りとなりエンドとなります。
そんなわけでタイトにまとめてあるよい作品でした。
ホトンド同じ話しの『トランスポーター』(2002年)を少し見たけどあまり面白くなかった。映画のむずかしいとこです。
他のカーアクションで、
スティーブ・マックィーン主演、1968年型マスタング・ファストバック390GT対1968年型ダッジ・チャージャーR/Tの元祖カーアクション『ブリット』(1968年)
イタリアのミラノを舞台に英国車ミニが主役の犯罪コメディ『ミニミニ大作戦』1969年版もお勧めです。普通のクルマとしてルパン三世の愛車フィアット500がたくさん出ています。
ダッジ・チャレンジャーがひたすら走る『バニシング・ポイント』(1971年)
タンクローリーに追われるよりクルマを降りた時に恥をかいてるのがヒドイ状態の『激突!』(1971年)
スタントドライバーが『バニシング・ポイント』(1971年)と同じ人が担当しているのでカーアクションが何となく似ている『ゲッタウェイ』(1972年)
1968年型シボレー・インパラと1969年型ダッジ・チャージャーR/Tが走る『ダーティ・メリー クレイジー・ラリー』(1974年)
本編はイマイチですが色々なクルマが走ってる『激走!5000キロ』(1976年)
オカルト・カーアクションの『ザ・カー』(1977年)
バイクはカワサキZ1000でクルマはOHV V8エンジンの『マッドマックス』(1979年)
マツダのサバンナRX-7とコスモAPのカーアクションがある『太陽を盗んだ男』(1979年)
赤いBMWが走りまくる『ザ・チェイス』(1994年)
無難なリメイクになっている『バニシング・ポイント』(1996年)
スピードは文句ないけどエンジン音が物足りない『RONIN』(1998年)
1950年代のキャデラックが出てる不条理ホラー『ジーパーズ・クリーパーズ』(2001年)
プリマス・バラクーダとキャデラック・エルドラドが対決する『ハイウェイマン』(2003年)
日本の新しめのクルマが走りまくる『ワイルド・スピードX2』(2003年)
会話シーンの合間にクルマが走る『デス・プルーフ』(2007年)
TVシリーズ『マッハGoGoGo』(1967年)の映画版にしては微妙な出来で、カーアクションとしても微妙な『スピード・レーサー』(2008年)
等々の感想があります。
ところで多くのカーアクションを見ていたらOHV V8エンジンはアメリカ人の魂なのではと思えてきます。
マジでそのように思えます。
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