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2010.07.04

『メル・ブルックスのサイレント・ムービー』(1976年)

この作品はメル・ブルックス監督主演のサイレント映画で作られてるコメディのようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。

1976年 クロスボウ・プロ/20世紀フォックス アメリカ作品
ランニング・タイム◆88分
原題◆Silent Movie
プロット◆サイレント映画を作ろうと悪戦苦闘する話しのようです。
音楽◆ジョン・モリス
20世紀フォックス発売のDVDにて。画質は非常によいです。

キャスト
メル・ブルックス→映画監督のメル・ファン
マーティ・フェルドマン→相棒のエッグス
ドム・デルイーズ→相棒のベル
シド・シーザー→撮影所の所長
バーナデット・ピータース→必殺色仕掛け人ヴィルマ
ハロルド・グールド→ガバチョ商事社長
ロン・キャリー→ガバチョ商事社長執事
バート・レイノルズ→本人
ライザ・ミネリ→本人
アン・バンクロフト→本人
ポール・ニューマン→本人


メル・ブルックス監督の演出はよいと思います。
サイレント映画の演出をちゃんとやっています。メル・ブルックス監督は結構上手いじゃん。

キャストで・・・
マーティ・フェルドマンはブロンドにきれいなブルーの瞳です。
初めて知りました。これは意外でした。


ハローの字幕からプロローグ。
黄色いクラシックなクルマが主役3人が登場します。
メル・ブルックス→映画監督のメル・ファン
マーティ・フェルドマン→相棒のエッグス
ドム・デルイーズ→相棒のベル
この3人です。まだ音楽はない。全くのサイレントとなっています。
成り行きで妊婦を乗せます。
音楽が入ります。タイトルとなります。
脚本は4人がかりでアイデアを詰め込んであるようです。

妊婦を病院に送り届けます。
相棒のエッグスはナースを口説く。

映画監督のメル・ファンはアル中と字幕が出ます。
サイレント映画を作ろうとしていると字幕が出ます。

ビッグ・ピクチャー・スタジオにて。
所長と面会です。入るとこでホモのギャグがあります。
日本語字幕ではゲイになっていました。やはりホモは死語なのか。

所長と面会のメル・ファン監督。
興行収益は右下がりの折れ線グラフがあります。
ガバチョ商事が乗っ取りの知らせが届きます。
脚本の売り込みは失敗しそうになりますが、スターを集めろとなります。スターか集まれば製作出来るようです。

細かいギャグが入ります。
パリ・テーラー。洋服。針治療のギャグ。色々とあります。

スターのバート・レイノルズの屋敷に向かいます。
玄関のドアは閉められて入れません。忍び込みます。
当時のセックスシンボル、バート・レイノルズのナルシスト・ギャグが入ります。鏡を見てにやりと笑う。これが最高です。
風呂場にて。入浴中のバート・レイノルズ。体を洗う手が増えるギャグとなります。1回追い出される3人。
3人合体の巨人が来客します。で、色々とあって、出演快諾となるバート・レイノルズです。

L.A.クロニクルの見出し。
典型的なサイレント映画的モンタージュの手法となっています。

ジェームズ・カーンのトレーラーに向かいます。
ボクシングの練習中のジェームズ・カーン。
トレーラー内に入ります。バランスをとれなくなり傾くトレーラー。これはチャップリンが元ネタでしょう。
またゲイのギャグが入ります。で、通り掛かりのレズにゲイと言われたかないと愚痴が出ています。

L.A.クロニクルの見出し。
典型的なサイレント映画的モンタージュの手法となっています。

N.Y.のガバチョ商事にて。
金儲けの会議となります。まず会議前に$に向かってお祈りをやっています。
執事のロン・キャリーがいい味出しています。会議の出席の他の方々はこの作品のスタッフ総出演のようです。
ビッグ・ピクチャー・スタジオ乗っ取りの話しが出ています。

クルマで移動中の3人。
コカ・コーラを飲んでる相棒のベル。
公衆トイレへ。ここで犬のギャグが入ります。ベタなギャグでした。

ビッグ・ピクチャー・スタジオにて。
ラッシュフィルムの上映となっています。ここでも細かいギャグが入ってます。

食堂にて。ライザ・ミネリは食事中。突撃する3人。
甲冑姿の3人が辺りを徘徊します。甲冑の一部が落下しています。
で、ライザ・ミネリの「これ落ちましたよ」がいい。
そんな感じで映画に出してとなるライザ・ミネリ。上手くいったようです。

ガバチョ商事の西海岸支店です。
上着のギャグが入ります。よくわからん。

クラブにて。
ザ・フランメンコス。NEWが付いて本物と入れ替わり主人公3人が登場します。
アン・バンクロフトが男4人を引き連れて登場。女王様状態です。
NEW・ザ・フランメンコスの出し物となります。
メル・ファンとアン・バンクロフトのダンスとなります。
寄り目が得意のアン・バンクロフトです。そんな感じで出演するようです

L.A.クロニクルの見出しが入ります。

クルマで移動中の3人。
コカ・コーラの自働販売機。12 oz.CANSの飛び出す缶コーラ。もしかして伏線なの?

L.A.クロニクルの見出し。
日曜版は分厚いギャグが入ります。
ビッグ・ピクチャー・スタジオの所長が倒れるの見出し。

病院にて。
エレベーターのギャグが入ります。

所長を見舞います。
心電図のギャグが入ります。テニスゲームとなっています。

病室からマルセル・マルソーに電話します。
電話に出るマルソー。見事なパントマイム。
で、この作品で唯一のセリフが入ります。これが断りのセリフになっていて出演を断られています。洒落ですよ。

病院の庭にポール・ニューマンを発見します。
クラッシュしたレースカーと車椅子のポール・ニューマン。
コマ落としで車椅子のレースとなります。
で、ポール・ニューマンは出演するようです。

バラエティの見出し。
ポール・ニューマン出演と大きく載っています。

ガバチョ商事です。
乗っ取ろうとしたビッグ・ピクチャー・スタジオの製作が順調ではまずいから色仕掛けでいこうとなります。必殺色仕掛け人ヴィルマを呼びます。
下ネタで必殺色仕掛け人ヴィルマを見て全員そろって勃起したチンポでテーブルが浮き上がるギャグが入ります。さすがメル・ブルックス監督です。

クラブです。
ダンスに入れないエッグスのギャグが入ります。
バナナの中からヴィルマが登場。
ヴィルマと一緒に店を出るメル・ファン。色仕掛けは成功となったようです。

デートの図となります。
ケーキの人形からダンスのシーンとなります。

ヴィルマ・カプラン目当てにクラブ通いのメル・ファン。
偶然ヴィルマ・カプラン宛の5000ドルの小切手に気がつくメル・ファン。ヴィルマ・カプランがカネで雇われていたのか気がつきます。
これでまた酒を飲み始めるメル・ファンです。

ホテル・アバラヤにて。
泊まる酒浸りのメル・ファン。
壁に収納式ベッドのギャグが入ります。

路上にて。ホームレスとメル・ファン。
アル中のメル・ファンは大きな酒瓶持参なのでホームレスからは神様扱いです。
ところで日本のホームレスはアル中はいないのか?聞いたことがない。

アル中から復帰するメル・ファンです。
コーヒーを飲みまくるメル・ファン。歩ければ何とかなるとのことです。
サイレント映画の撮影開始となります。

あっというまにスニーク・プレビューとなります。
隠れて切符を買うギャグが入ります。
フィルムが盗まれたと知らせが入りスニーク・プレビューが出来なくなります。
ここはヴィルマが踊って時間稼ぎをすることになります。

ガバチョ商事です。
暖炉で燃やされる盗まれたフィルムですが主人公3人が取り返します。
関係ないけど3人がクルマに乗ることで後にトヨタ・セリカが見えます。
ガバチョ商事の3台のリムジンが追います。カーチェイスとなります。

コカ・コーラの自働販売機にて。
コーラの手投げ弾となりガバチョ商事の連中をやっつけます。

ようやく新作フィルムが上映されます。
観客の反応を上々のようです。
これは実話ですと字幕が入りエンドとなります。

後タイトル。
キャストの紹介。これがわかりやすい。


そんなわけでサイレント映画としてもよく出来てるコメディのよい作品でした。
メル・ブルックス監督は上手い。


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コメント

1970年代に一世を風靡した、メル・ブルックス監督・主演の「メル・ブルックスのサイレント・ムービー」を紹介されていますので、コメントしたいと思います。

このメル・ブルックス監督の抱腹絶倒のコメディ映画「メル・ブルックスのサイレント・ムービー」は、今時、わざわざサイレント映画を作ろうという変な連中を主人公にした作品ですね。

音楽や音響効果が入っているので、本当のサイレント映画とは言えないし、色彩版なのもちぐはぐな感じになるのですが、セリフを字幕にして挿入するという、サイレント映画の形態を復元し、それをギャグに利用していて、大いに笑わせてくれます。

アル中でダメになった往年の大監督メル・ブルックスが、船長スタイルで、助手のマーティ・フェルドマンとドム・デルイーズを従えて、コングロマリットに乗っ取られかけている撮影所を訪れ、所長のシド・シーザーに、オールスターのサイレント映画を作ろうと提案しOKとなりました。

かくてこの三人は、大スターを口説きにかかるはめとなり、まずバート・レイノルズには、風呂場に侵入して迫り、ジェームズ・カーンとは、ロケ現場で珍場面を演じ、ライザ・ミネリには、撮影所のレストランで甲冑に身をつつんで口説き、メル・ブルックスの妻でもあるアン・バンクロフトには、フラメンコ・ダンサーに化けて接近し、いずれも出演の承諾をとるのだった。
パントマイムのマルセル・マルソーだけは失敗したが、入院中のポール・ニューマンとは、車椅子のカー・チェイスを演じて、快諾を得たのだった。

ところが、撮影所は業績不振で、東部のエンガルフ社に乗っ取られそうになっている。
エンガルフ社は、メル・ブルックスの映画が出来てはならじと、ヴィルマ(バーナデット・ピータース)なる踊子を近づけて、メルを陥れようとするのだった。

だが、二人の間には、本当の愛情が生まれて、撮影もアッという間に終了。
その後、プレミア・ショーの日、エンガルフの一味が、完成したフィルムを盗み出し、メルら三人が大追跡の末、取り戻すというクライマックスを含めて、スラップスティックをたっぷりと取り入れ、映画は大成功。
万事めでたし、めでたしとなるのです。

このコメディ映画の最大のミソは、映画そのものをサイレント映画仕立てにしてあることで、全部スポークン・タイトルなのですが、パントマイムのマルセル・マルソーだけが「ノン」と一言セリフを言うというオチが、とても洒落ています。

このオトボケ三人組は、マルクス兄弟へのオマージュとなっていて、マルクスや他のメル・ブルックス映画と違って、脂っこくなくてサラッとした笑いになっていると思います。

陽炎さん、長文のコメントをありがとうございます。

ナルシズム全開で入浴中のバート・レイノルズの浴室に侵入するシーンが傑作です。
いつもの間にか手が増えているんです。

手短な返事になりますがご了承ください。

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