『ジキル博士とハイド嬢』(1971年)
この作品はロイ・ウォード・ベイカー監督、ラルフ・ベイツ、マルティーヌ・ベズウィック主演のジキルとハイド物ドラマのようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
1971年 ハマー・プロ/EMIフィルム・プロ 英国作品
ランニング・タイム◆93分
原題◆Dr Jekyll & Sister Hyde
プロット◆変身して悪戦苦闘する話しのようです。
音楽◆David Whitaker
ジェネオン・ユニバーサル・エンタテイメント発売のDVDにて。画質はよいです。スクイーズ収録のフル表示。画面サイズはワイドで上下マスクなし。
キャスト
ラルフ・ベイツ→ジキル博士
マルティーヌ・ベズウィック→ハイド夫人
ジェラルド・シム→ロバートソン教授
ルイス・フィアンダー→スーザンの兄ハワード・スペンサー
スーザン・ブラドリック→スーザン・スペンサー
ドロシー・アリソン→母のスペンサー夫人
フィリップ・マドック→モルグのバイカーByker
イヴォール・ディーン→死体調達のバーク
トニー・カルビン→死体調達のヘア
ポール・ウィットスン・ジョーンズ→ダンバース巡査部長
ロイ・ウォード・ベイカー監督の演出はよいと思います。
全体的におおまじめに作られています。
スタジオカナルのタイトルがついてるDVDです。それなら画質はかなり期待出来ます。
タイトル。
一応スティーブンソンの原作となっています。
キャストは全く知りません。
プロローグ。
肉屋か?ここから街の描写となります。
パブで歌ってる女がいます。
娼婦のマリーが尾行されています。パープルのドレスが素敵。
街中ではホワイトチャペル殺人の逮捕で200ポンドの告知があります。
で、娼婦のマリーがやられます。下手人はメスのセットを取り出して死体を解剖しています。何か臓器を撮り出して氷入りのケースにしまっています。
下手人の男は帰宅します。ジキル博士です。
ジキル博士は遺書を書いてます。で、回想となります。
ロバートソン教授がジキル博士のアパートを訪ねます。
ここで2階に住んでるスーザン・スペンサーとコンタクトしています。
スーザンの兄ハワードも登場してる。
ジキル博士を訪ねるロバートソン教授。
研究の話しをしています。そんなにウィルスの抗体の実験に年数がかかっていたら本人のジキル博士の寿命が尽きてしまうと言われています。
これで研究テーマが変わるジキル博士。不老不死の研究となります。
スーザンの自宅です。アパートの2階で下がジキル博士のアパート。
窓の外を見ているスーザン。ジキル博士の話題が出ています。
外出するジキル博士。モルグにて。
死体を選んでいるジキル博士。モルグの番人ベイカーは屍姦だと思ってるらしい。
ジキル博士のアパートにて。
研究中のジキル博士。届いたワインを取ろうとドアを開けたとこでスーザンと初めてコンタクトするジキル博士。挨拶もそこそこにドアを閉めています。
スーザンのアパートにて。
ハワードにジキル博士の話をしています。
この作品はどういう展開なんだ?こまめにカットバックしているけど。スーザンはそんなに大事なキャラなのかと思ってしまいます。
ジキル博士のアパートにて。
ロバートソン教授が訪ねてきます。3日間寝てたと行ってるジキル博士。
ハエで実験したその結果をロバートソン教授に見せています。女性ホルモンが重要だと力説しているジキル博士です。
オスのハエがメスになっていると指摘するロバートソン教授。
モルグにて。
モルグのバイカーに何か依頼しているジキル博士。若い女性の死体調達らしい。
ジキル博士のアパートにて。
死体調達係りのバークとヘアが死体を持ってきます。
目的の臓器を取ったのかすぐに死体を持ってけと指示してるジキル博士。
パブにて。
歌ってる女。バークとヘアが注文を取りにきた女給と話し込んでいます。
ジキル博士のアパートにて。
また死体を持ってくるバークとヘア。パブの女給をすぐ殺して持ってきたらしい。これだと前のシーンとつながっています。
スーザンがジキル博士にコンタクトしています。
夕食に招待しているけど断っているジキル博士。
ジキル博士のアパートにて。
いよいよ薬を飲むジキル博士。飲んだら飲んだで苦しんで鏡の前で悶絶しています。
ところでジキル博士が長髪なのは変身後に合わせてるようです。
で、女性に変身しているジキル博士。おっぱいを見せたり何だかんだで大騒ぎしています。
キャティングが微妙にいい。ジキル博士と変身後の女性が何となく似ているんです。これはキャティングが上手い。男顔の女優さんです。
スーザンが心配しているのでハワードがジキル博士の部屋を見に行きます。
変身した女性とご対面のハワードです。ハワードはジキル博士は研究とは別のことで忙しいと誤解しています。
で、女性の笑い声が2階まで聞こえててがっかりしているスーザン。
時間が経ったら元に戻っているジキル博士。
ジキル博士はスーザンと顔を合わすけど機嫌の悪いスーザンです。あれは妹のハイド夫人ですとごまかすジキル博士。ホクロが当然同じ位置にあります。
パブにて。
ロバートソン教授と話し込んでるジキル博士。
不老不死の研究はやめろと忠告のロバートソン教授です。
モルグにて。
手下にしてるバークとヘアに会わせろとやって来たジキル博士。
モルグのバイカーは2人はマーフィ夫人のとこだと言っています。で、ジキル博士はそこに行きます。
マーフィ夫人の自宅にて。
ここは襲われて暴動騒ぎとなっています。バークが吊るされています。ヘアはリンチなあっています。
ジキル博士はこれで手下2人を失って死体調達の手段が失われてしまったらしい。
ジキル博士のアパートにて。
スーザンが食事を持ってきます。快く受けけるジキル博士です。
食事をしながら話し込んでいます。研究を続けることにしたようです。
そうなると死体を自分で調達することになりますが・・・。
夜の街にて。
娼婦に声をかけるジキル博士。すぐに刺し殺します。
ところで死体から何を取ってる?よくわからん。
盲の手風琴弾きがいます。
この男が後で鍵になるのか?ぶつかったジキル博士は盲人の落とした杖を拾ってあげます。血がついています。伏線?
昼の街にて。アパート前です。
大声で殺人について告知をする男がいます。
殺人現場にて。
ロバートソン教授は解剖に詳しい者の犯行だと言ってます。
また薬を飲むジキル博士。
そんなとこにドアをノックするスーザン。食事を持ってきたようです。
慌ててスーザンを追い出すジキル博士。変身します。
女性になると何故か髪が伸びています。オールヌードになっています。赤いカーテンをドレスにして着ています。
で、ちょうど帰宅したハワードを誘惑するハイド夫人。
スーザンがハイド夫人を見に行きますが元に戻っているジキル博士。
また街で殺してるジキル博士。
どうやら1人殺しても薬は1回分しか取れないらしい。変身するたびに毎回殺すのか、それは大変なことです。
殺人で呼び子を吹くお巡り。
また盲のの手風琴弾きが出ています。
モルグにて。
ロバートソン教授がパイカーに色々と聞いています。
で、ロバートソン教授はジキル博士が死体を調達していることを知っています。
街中にて。
手配書で犯人の特徴は背が高くてシルクハットにコート等とそのままジキル博士の特徴が載ってしまいます。
ジキル博士のアパートにて。
シルクハットにコート等を暖炉で燃やしているジキル博士。
スーザンが訪ねてきます。ピンクのドレスです。
ドアに前に置いてた衣装箱を持ってきたようです。これが赤いドレスでハイド夫人の注文でした。
街にて。
歌う娼婦が歩いています。
ジキル博士のアパート前にて。
馬車でロバートソン教授が張り込んでいます。お巡りのダンバース巡査部長もいます。
アパートの裏口をお巡りが張り込んで出かけることが出来ないジキル博士。
それなら男を見張っているのだから女になっちゃえとなります。
注文した赤いドレスに脚にナイフを仕込んでハイド夫人となって堂々と正面玄関から出かけるジキル博士。
ハイド夫人が出かけるとこを目撃するロバートソン教授とお巡り。
パブのマダムがイボンヌというらしい。
酔っぱらった娼婦を帰宅させます。
この娼婦に一緒に歩いてくれと頼むハイド夫人。さっそく仕留めたようです。
盲の手風琴男をチョコチョコ出ています。
結局大したキャラではなかったような。
そんな感じでジキル博士への疑いは晴れたようです。
帰宅するハイド夫人。
ドレスを買って帰宅するジキル博士。
そんなとこにロバートソン教授がやって来ます。女と付き合っているのはいいことだと言ってます。それでも殺人の話しも一応しています。
モノローグで段々ハイド夫人の方が強くなっているとジキル博士。
夜の街にて。
赤いドレスのハイド夫人が歩いています。
また1人を仕留めたようです。何だかもう目的が手段と化してる典型になっているようです。研究はどうでもよくなっているようです。
ロバートソン教授の自宅にて。
殺人の知らせが届きます。現場に向かう前にジキル博士のアパートに向かいます。
ジキル博士のアパートにて。
ロバートソン教授がやって来ます。出たのはハイド夫人でした。
お兄さんのジキル博士は不在ですとハイド夫人。
ロバートソン教授を誘うハイド夫人。あなたの自宅へ行きましょうとなります。
ロバートソン教授の自宅にて。
結局ロバートソン教授は殺人現場には行かなかったようです。
いきなり脱いでるハイド夫人。コルセット姿です。
ロバートソン教授をナイフが刺し殺します。その最中に変身してジキル博士に戻っているようです。
と、思ったらジキル博士の自宅に戻っている。
ちゃんと凶器のナイフは持ち帰っています。
変身の薬を作れなくするジキル博士。それでもいつのまにかハイド夫人になっています。薬無しでもハイド夫人になってしまうらしい。
ハワードに声をかけるハイド夫人。
いいところでハイド夫人に挨拶のスーザン。
またジキル博士に戻っています。
スーザンと会うジキル博士。妹には近づくなと言っています。
スーザンにコンサートに誘われるジキル博士。8時に迎えに行くとジキル博士。
着替えようとクローゼットを開けたら赤いドレスがあります。これを見て変身するのかジキル博士。
8時過ぎてもジキル博士は迎えにこない。
スーザンはジキル博士を迎えに行きます。ドアは閉じたまま。まだ変身はしていません。
そんなわけでスーザンは1人で外出となります。
どうやらジキル博士はハイド夫人になってしまったようです。
今度はスーザン殺しに出かけるようです。スーザンを追うハイド夫人。
殺そうとしたらまたジキル博士に戻りつつあるよううです。変身のコントロールが効かなくなっています。
これでプロローグに戻ります。
もう1回実験が必要だ。これが最後だとなります。
娼婦を殺すとこまでプロローグに戻っています。
パブでは盲の手風琴弾きが犯人を知っていると自慢しています。
お巡りが喋れと言ってます。そんなわけで盲の手風琴弾きがジキル博士のアパートにお巡りの一隊を連れて来ます。
ドアを破って踏み込むお巡り。
遺書を書いて逃げるジキル博士。
建物を上って逃げるジキル博士。
屋根にぶら下がって落ちそうになっています。
ステンドグラス越しにまたハイド夫人に変身してるジキル博士。
ジキル博士は落下します。
地面に落ちて死んでるのは顔の半分がジキル博士とハイド夫人になっている物体でした。
エンドとなります。
そんなわけでなかなか丁寧に作られているよい作品でした。
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