『ラブレター 時を越えた恋人』(1998年)
この作品はダン・カーティス監督、キャンベル・スコット、ジェニファー・ジェイソン・リー主演のタイムトラベル・ラブロマンスのようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
1998年 ホールマークのTVムービー アメリカ作品
ランニング・タイム◆96分
原題◆The Love Letter
プロット◆過去と通じ合う話しのようです。
音楽◆ロブ・コバート
スカイパーフェクTV311パワームービーにて。画質はよいです。
キャスト
キャンベル・スコット→現在のスコット・コリガン
ジェニファー・ジェイソン・リー→1860年代のエリザベス・ウィットコム
エステル・パーソンズ→スコット・コリガンの母ベアトリス・コリガン
カリ・ロカ→妹のフロシー・ウィットコム
デビッド・デュークス→1860年代の婚約者 作家のダニエル・リーグル
ダフネ・アシュブルック→現代の婚約者デブラ・ザブリスキー
マイラ・カーター→フロシーの孫のクラリス・ウィットコム
ダン・カーティス監督の演出はよいと思います。
出だしで過去に手紙が出せる古い机を古道具屋にて交渉していて、この値段では「無理だ」と言いながら買ってしまうのがいい、ダメと言いながら逆のことをしているルーティンの設定でいいんです。
ボストンが舞台です。1860年代と現代で文通してます。
ジャック・フィニイの原作『愛の手紙』 The Love Letter とは相当に違うようです。一種のハッピーエンドになっているし。この辺が評価の別れるとこです。
現代にて、1860年から残っているヒロインの家を訪ねて同じ場所で過去と現在で通じ合うシーンがありました。これがこの作品の白眉なシーンでした。
キャンベル・スコットが事故を起こしてしまい意識不明の時に過去に行けるのかと思ったらそうでもなかった。その方が面白かったのに惜しい感じがします。意識不明ではハッピーエンドにはなりませんから無理か。
原作『愛の手紙』 The Love Letter は読んだような気がしますが完璧に忘れています。
紙にインク、ポスト等、当時の物を使うと過去とリンク出来るとなっています。これはジャック・フィニィのおなじみな方法でこの方法を進めると『ふりだしに戻る』 Time and Again では当時の建物や服装でイメージすれば本人がタイムトラベル出来るとなっていました。
主演の2人は非常によろしい。
父ビック・モローにそっくりなジェニファー・ジェイソン・リーは好演していました。
いかつい父ジョージ・C・スコットの息子には見えない繊細な感じのキャンベル・スコットも好演していました。
ゲリット・グレアムはどこに出てた?→1860年代でジェニファー・ジェイソン・リーの父の役みたいでした。
『ファントム・オブ・パラダイス』(1974年)でのゲリット・グレアムのイメージからすると実生活ではエイズで死んでいたのかと思ってましたが健在のようです。
ハッピーエンドになっていました。さすがアメリカのTVムービーです。
そんなわけで原作を大幅に変えてますがまあまあな作品でした。
別のジャック・フィニィの本『ふりだしに戻る』では1912年にタイムトラベルしてタイタニック号を沈没させないようにする設定になってましたが、私としてはどうせ1912年に行くのならタイタニック号はどうでもよくて、ボストンに行って新装のフェンウェイパークでフレッド・スノッドグラス外野手の平凡なフライの落球から始まって劇的な結末になっていた1912年MLBワールドシリーズ第7戦を見たいと思えました。
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