『ボーン・コレクター』(1999年)
この作品はフィリップ・ノイス監督、デンゼル・ワシントン、アンジェリーナ・ジョリー主演の謎解きサスペンスのようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
1999年 コロンビア・ピクチャーズ/ユニバーサル・ピクチャーズ アメリカ作品
ランニング・タイム◆119分
原題◆The Bone Collector
プロット◆謎のボーンコレクターを追う話しのようです。
音楽◆クレイグ・アームストロング
スカイパーフェクTV315スター・チャンネルにて。画質はよいです。
キャスト
デンゼル・ワシントン→身体不随の犯罪捜査官ライム
アンジェリーナ・ジョリー→警官のアメリア
クィーン・ラティファ→看護婦のセルマ
ルイス・ガスマン→鑑識のエディ
マイケル・ルーカー→チェイニー部長
リーンランド・オーサー→医療技師?のリチャード/マーカス
ジョン・ベンジャミン・ヒッキー→医者で友人のバリー
クリスチャン・ベリズ→通報者の子供クリス
ゲーリー・スワンソン→被害者のアラン・ルービン
オリビア・バークランド→被害者のリンゼイ・ルービン
マイク・マグローン→若いケネス・ソロモン刑事
エド・オニール→その上司のポーリー・セリート
フィリップ・ノイス監督の演出はよいと思います。フィリップ・ノイス監督はバル・キルマーのオレ様映画『セイント』(1997年)では非常に印象が悪かったけどこの作品では手堅くまとめていました。
フィリップ・ノイス監督の他の作品だと『デッドカーム 戦慄の航海』(1988年)も撮っていました。これはよく出来ていました。
ところで、『デッドカーム 戦慄の航海』の批評が面白い。以前ビデオになったと時と駄作扱いなのが、現在では作品自体は変わっていないのに評の方はエライ違いなんです。特にニコール・キッドマンに対する評が変わっています。以前は演技が出来ないなんて評されていましたが、現在は素晴らしい演技だと絶賛になっています。カネをもらって批評を書いてる批評家達は現金なものであてにはなりません。
N.Y.が舞台です。風景にWTCビルはちゃんと入っています。アメリカ人は映画等でWTCビルを見るたびにテロを思い出すのか?。
俯瞰の大夜景図が印象的です。
誰が犯人なのかをキャストの顔だけで判断するとマイケル・ルーカーとかルイス・ガスマンが犯人なんですが、まさかそれはないでしょう。主役のアンジェリーナ・ジョリーも犯人みたいですけど・・・。
結局何の伏線もなくデンゼル・ワシントンを逆恨みしたやつが犯人でした。これは見てて絶対にわかりません。
演技力にスター性に本人のキャラクターからデンゼル・ワシントンは現在のジェームズ・スチュアートだと思えます。そういえばこの作品はジェームズ・スチュアート主演の『裏窓』(1954年)のような感じもしないではない。片足骨折が全身マヒになって。双眼鏡で覗くのがモニタを見て分析になっています。ラストでは自分が襲われるとこまで似ています。
デンゼル・ワシントンってホントに制約があってヒロインとは縁がないこういう役が好きなようです。
パパラッチ記事ではおなじみですが実はこの作品でアンジェリーナ・ジョリーは初めて見ます。その女優さんとしてのポテンシャルは?
何ていったらいいのかもう少し微妙なニュアンスがあったらいいと思えました。ようするに泣いたり笑ったりが振幅があり過ぎるような感じ。涙を流す演技も少し臭いような。口を尖らせているとこが1番それらしかったりします。
マイケル・ルーカー扮するチェイニー部長は日本の警察並みに傲慢で無能なキャラでした。全くいいとこがなく退場となります。何でこんな役を引き受けたんだ。マイケル・ルーカーにハマリ過ぎてていいです。
コンピュータはIBMを使用していました。当然のことと思えます。
凶器のハンドガンは38口径はウェブリーと言ってました。英国製のリボルバーです。『マルタの鷹』(1941年)に出ていました。
犯人は5766のタクシーで被害者を調達していました。それにしてもこれでは全く犯人が誰だかわかりません。よくある普通の動機なき連続殺人物かと思っていたら全然そうではなく怨恨になっていましたし・・・。
そんなわけで謎解きの方は?がつきますがよい作品でした。
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