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2008.12.06

『クロノス』(1957年)

この作品はカート・ニューマン監督、ジェフ・モロー、バーバラ・ローレンス主演の低予算SF作品です。
なおこの文はネタバレ全開となっています。

1957年 リーガル・フィルムズ・プロ/20世紀フォックス アメリカ作品
ランニング・タイム◆80分
原題◆Kronos
プロット◆地球の資源を回収するクロノスを相手に悪戦苦闘する話しのようです。
音楽◆Paul Sawtell/Bert Shefter
RUNコーポレーション発売のDVDにて。画質は非常によいです。

キャスト
ジェフ・モロー→レスリー・ガスケル博士
バーバラ・ローレンス→暗室担当のヴェラ・ハンター
ジョン・エメリー→所長のハベル・エリオット博士
ジョージ・オハンロン→コンピューター担当のアーニー=アーノルド・カルバー博士
モリス・アンクラム→精神科のアルバート・スターン博士
ケネス・アルトン→トラックの運転手
ホセ・ゴンザレス-ゴンザレス メキシコのマニュアル・ラミレス


カート・ニューマン監督の演出はまあよいと思います。
全体的には無難な出来となっています。ですが上手いとはいえず。
資源回収アイテム、クロノスなるアイデアはいい。こういうのはあまり見たことがない。
特撮の方はまあまあ。低予算なのでそれなりです。

キャストの方々はあまりよく知りません。
ヒロインを務めるバーバラ・ローレンスはリサ・クードローに似ています。


タイトル。
円盤がやってきます。
光の点を放出します。これが地球へと降下します。

砂漠の道路にて。
トラックが走ります。光の点が接近します。
トラックのラジオが聞こえなくなりエンジンはストップします。
で、光の点はトラックの運転手に取り付きます。

ラボ・セントラルにて。
件のトラックがやってきます。フェニックスから来たと称しています。
運転手はパイプレンチで守衛を殴って侵入となります。

ジョン・エメリー扮する所長のハベル・エリオット博士の部屋に入ります。
光は運転手からハベル・エリオット博士に移動します。

コンピューター室にて。
ジョージ・オハンロン扮するコンピューター担当のアーニー=アーノルド・カルバー博士が登場。コンピューターをスージーと名付けています。
ジェフ・モロー扮するレスリー・ガスケル博士も登場。この人が主役です。

円盤と通信している所長のハベル・エリオット博士。
断熱室に入ります。これは熱だけではなくあらゆる電波や放射線を遮る完璧なシールドルームのようです。

暗室へと入る博士2人。
バーバラ・ローレンス扮するここの担当ヴェラ・ハンターが登場。

仕事を終えてクルマのレスリー・ガスケル博士とヴェラ・ハンター。
映画でもというとこから、また仕事に戻ります。

円盤M47は地球に向かっている。あと15時間。
と、所長のハベル・エリオット博士に報告するレスリー・ガスケル博士。

新聞の見出しのモンタージュが入ります。
このようなな手法がクラシック作品のいいとこです。説明セリフを少なくしています。

ミサイル発射準備のモンタージュが入ります。
V2ミサイルそっくり。とういうかアーカイブ・フッテージの流用でしょう。
で、3発発射となります。円盤M47に命中します。
円盤M47に損傷はない。

KGTKのTVニュースです。
アステロイドはN.Y.に接近となっています。よくわからん。

円盤M47は海中に沈みます。メキシコあたりらしい。
稲妻に津波の描写が入ります。

円盤M47のことが気になるレスリー・ガスケル博士。
メキシコへすぐ行くと意気込むレスリー・ガスケル博士です。

メキシコの沖合にて。
ヘリコプター ベル47で調査中のレスリー・ガスケル博士とアーニー・カルバー博士。
ガス欠でベースに戻ります。

海岸のベースにて。
ベースといっても普通の小屋のようです。
ホセ・ゴンザレス-ゴンザレス扮するメキシコ人の世話役マニュアル・ラミレスが登場。大したことがないキャラでした。

病室にて。
ハベル・エリオット博士はうわ言を言ってます。
で、モリス・アンクラム扮する精神科のアルバート・スターン博士が登場。

海岸のベースにて。
水着になるヴェラ・ハンター、レスリー・ガスケル博士も一緒に海に入ります。
調査ではなくデートになっています。さすがアメリカ人はやることがお気楽でいい。

病室にて。
ハベル・エリオット博士は目を覚ます。
すると海中の円盤に異変があったようです。円盤と関連があるのか?となります。

海岸のベースにて。
浜辺でキスのレスリー・ガスケル博士とヴェラ・ハンター。
ここで沖で光が発生しています。白い球体となって異変となります。
何だか『日本沈没』(1973年)でのラブシーン中に火山が噴火していた藤岡弘といしだあゆみみたいです。こっちが元ネタかも?。

病室にて。
ハベル・エリオット博士は錯乱しています。

海岸のベースにて。
沖の白い球体は活動中となっています。

次の日の朝。
いつのまにか沖の白い球体は上陸して黒い立方体になっています。
これがクロノスです。ミニチュアは少し質感が足りないけど。
アーカイブ・フッテージのモブシーンで見物する人達の描写が入ります。

病院にて。
ハベル・エリオット博士のうわ言の録音を聞いてる精神科のアルバート・スターン博士。精神科の博士なの当然、躁鬱と診断しています。面白い。

海岸のベースにて。
黒い立方体クロノスにヘリコプターで接近の3人。
接近どころからクロノスの屋上に着陸しています。大丈夫なのかと見てる方が心配になります。
クロノスは上部は丸で2本のアンテナがあります。何となくTVシリーズ『ウルトラマン』(1966年)に出ていた4次元怪獣ブルトンの元ネタのような感じがします。
活動する黒い立方体クロノス。本体が開きます。
これにはさすがに逃げる3人です。

病院にて。
見解を録音しているアルバート・スターン博士。
巨大エネルギーを蓄積する装置云々・・・
ハベル・エリオット博士がいつのまにかやってきて録音を取り上げようとします。
そんなこんなの成り行きで感電死するアルバート・スターン博士。

TVニュースです。
現場のロス・サントルからレスリー・ガスケル博士のリポート。
音声はレコード盤を使っています。
ここから巨大なクロノスと称するようになります。

ラボ・セントラルにて。
ハベル・エリオット博士は指令を出します。
原子力を狙えとなっているようです。

移動するクロノス。
ここはアニメでやっています。少し動きが軽過ぎなような。なかなか難しいとこです。

原子力発電所に入るクロノス。
活動中となります。稲妻を発して発電所は爆発炎上となります。

メキシコ軍の戦闘機4機が接近します。
ムスタングP−51のように見えます。アーカイブ・フッテージの流用のようです。
ヘリコプターの3人は着陸して見物となります。
クロノスに攻撃をする戦闘機4機。50口径のマシンガンから空薬莢が排出される映像が見れます。これは見物です。空薬莢好きの押井守監督が見たら喜ぶでしょう
で、クロノスにやられる戦闘機4機です。

移動するクロノス。
ジープで追う3人。
クロノスが移動した後は大きな溝が残されます。
避難する一般市民のモブシーンが入ります。

ラボ・セントラルにて。
戻っているレスリー・ガスケル博士とヴェラ・ハンター。
断熱室へとレスリー・ガスケル博士。ハベル・エリオット博士がいます。
ところでここの出入りはカードキーを使っています。

原爆でもエネルギーを吸収するとレスリー・ガスケル博士。
とにかく原爆攻撃を決行とハベル・エリオット博士。

B−52が発進します。
ここはアーカイブ・フッテージ使用。

ラボ・セントラルにて。
ハベル・エリオット博士に捕まるヴェラ・ハンター。
助けに入るレスリー・ガスケル博士。
ここで成り行きで感電するハベル・エリオット博士。このショックで正気に戻ったのか色々とクロノスに関する秘密事項を喋ります。
資源を取るだけの装置。それがクロノスということらしい。
そんなわけで原爆攻撃は中止の電話をかけるレスリー・ガスケル博士。

飛行中のB−52。
B−52だと思ったら形が変わっています。コックピットがキャノピーになっている。
とにかく帰還の指令が伝わります。

ラボ・セントラルにて。
断熱室に入ったハベル・エリオット博士。
カードキーを壊しています。これで部屋から出られなくなります。

飛行中のB−52?
クロノスに引き寄せられています。
で、爆発となります。キノコ雲が上ります。

ラボ・セントラルにて。
断熱室のハベル・エリオット博士は倒れます。
液体が出て壁を溶かそうとしている。よくわからん描写です。

原爆攻撃を吸収しているクロノス。
新聞の攻撃失敗の見出しとなります。

対策を練る3人。
プロセスを逆にすればとなります。どうやって?
アンテナ2本のブラスとマイナス云々となっています。

クロノスはワイミの水爆貯蔵庫に向かうようです。
で、L.A.に入るクロノス。

ジェット機が接近します。
何を投下する?、カプセルが投下されます。バラシュートで降下しています。
どうやらクロノスのアンテナをショートさせているようです。
そして崩壊するクロノス。
エンドとなります。


そんなわけでクロノスなるアイテムのアイデアが秀逸ですけど後は普通の低予算な作品でした。


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