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2008.04.20

『ウィッカーマン』(1973年)

この作品は有名な異宗教カルト・ドラマです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。

1973年 ブリティッシュ・ライオン/ピーター・スネル・プロ 英国作品
ランニング・タイム◆89分
原題◆The Wicker Man
プロット◆生け贄になる男の話しのようです。
音楽◆ポール・ジョバンニ
スカイパーフェクTV260シネフィルイマジカにて。画質はよいです。

キャスト
エドワード・ウッドワード→ハウイ巡査長
クリストファー・リー→島の領主サマーアイル卿
ダイアン・シレント→ミス・ローズ
ブリット・エクランド→宿の娘ウィロー
イングリッド・ピット→図書館員
リンゼー・ケンプ→宿の主人マクレガー
ラッセル・ウォーターズ→港の男
ジェラルディン・カウパー→12歳のローワン・モリソン
アイリーン・サンターズ→母のメイ・モリソン

ロビン・ハーディ監督の演出はよいと思います。
脚本はアンソニー・シェーファー。

タイトルにサマーアイル島は実在するとわかります。
タイトルからして歌が流れてバグパイプの音がしています。

警察の小型水上飛行機がどこかへ向かいます。
着いたとこはスコットランドのサマーアイル島。港に着水してボートを呼び上陸します。
エドワード・ウッドワード扮するハウイ巡査長は行方不明となった12歳のローワン・モリソンの捜査に来たのです。
ローワン・モリソンを知らないかと港の連中に聞くが知らないとのことです。

歌が流れます。

郵便と小物を扱っている母のメイ・モリソンを訪ねるハウイ巡査長。
娘はのマートル。
話しを聞くが要領を得ず。

パブ兼宿に行くハウイ巡査長。
宿の主人はマクレガー。この人が有名なリンゼー・ケンプらしい。
娘のウィローを演じるのはブリット・エクランドです。

歌が入ります。

夜になります。外では乱交中。
宿は宴会中。
夜も更けて寝ようと祈りをするハウイ巡査長。
隣部屋では娘のウィローが壁を叩いて歌って踊って大サービスとなります。ハウイ巡査長は眠れない。何故そうなのかはラストでわかります。

次の日。男性のシンボルを歌があります。
ところどころで歌があっていい感じです。ミュージカルは好きなので悪くない。

女の先生は女生徒に授業中です。
ハウイ巡査長はローワンのことを聞きますが先生も生徒も知らないと言う。
無理やり出欠簿を見るとローワンの名があります。
先生によると死という言葉は使わないとのこと。
キリスト教ではないとも言ってます。このへんがカルト作品のゆえんのようです。

墓地に行くハウイ巡査長。
ローワンの墓があります。
墓番の男に聞くと牧師はいないとのことです。

役所に行くハウイ巡査長。
女性事務員相手に書類を無理やり見ます。

薬剤師レノックスを訪ねるハウイ巡査長。
写真屋もやっているとのことです。証拠の写真がないかと話しをするが要領を得ない。

ストーンヘッジで火のダンスをする全裸の女性達。
これを見ながら馬車で領主に会いに行くハウイ巡査長。
クリストファー・リー扮する島の領主サマーアイル卿はごく普通の服装でスーツ姿です。ドラキュラのコスプレではありません。
この島に関しての説明があります。そんなことから墓を暴く許可を得ます。

夜になって墓番の男に手伝わせてローワンの墓から棺桶を掘り出します。棺桶の中にはウサギが入ってました。

この作品は始終歌が流れます。
私はこういう手法は好きなのでいいものです。

で、サマーアイル卿を問い詰めるハウイ巡査長。
はぐらかすサマーアイル卿。

明日は帰ると言うハウイ巡査長。
薬屋に忍び込み写真を調べます。五月祭の写真を調べます。
明日は1973年の五月祭です。

図書館でこの島の風習を調べるハウイ巡査長。
水上飛行機に乗り込みますがエンジンがかからず戻ることになるハウイ巡査長。

島の人達は五月祭の打ち合わせをしています。
島中を手当たり次第に家捜しをするハウイ巡査長。
船の中も調べます。

宿の主人を殴打して祭り用のコスチュームを着て祭りに参加するハウイ巡査長。
大勢で行進します。
ストーンヘッジに到着して祭りとなります。
一段落してから海岸へ移動します。
海岸の洞窟にローワンを発見したハウイ巡査長はローワンを連れて逃げます。
上に出たとこで待ち伏せされていて捕まるハウイ巡査長。

捕まったハウイ巡査長は生け贄となります。童貞の男の生け贄が必要だったとのことです。
ここから結構長い。クライマックスは宗教的描写が全開となっています。無宗教の人にはイマイチかもしれません。
キリスト教 vs 違う宗教の対決となっています。宗教のことははわかりませんが、この作品が怪作というのはよくわかります。
そんなこんなでアイロニーが効き過ぎなのではと思えます。


そんなわけで名高いだけはある怪作です。
この作品はタイトルは忘れたけど筒井康隆の中編に引用されています。大体同じ内容だったような。


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