『ふしだらな女』(1928年)
この作品はアルフレッド・ヒッチコック監督、イザベル・ジーンズ主演の離婚裁判・メロドラマです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
1928年 ゲインズボロー 英国作品
ランニング・タイム◆60分
原題◆Easy Virtue
プロット◆わけあって離婚裁判を重ねる話しのようです。
音楽◆サイレント映画なので適当に付いてるようです。
IVC発売のDVDにて。画質は悪い。
キャスト
イザベル・ジーンズ→色々あるラリータ・フィルトン夫人
フランクリン・デイル→ラリータの旦那フィルトン氏
エリック・ブランズビー・ウィリアムズ→画家のクロード
イアン・ハンター→原告側の弁護人
ロビン・アービン→ジョン・ウィテカー
エニッド・スタンプ-テイラー→ジョンの前恋人サラ
ベニータ・ヒューム→電話交換手
アルフレッド・ヒッチコック監督の演出はよいと思います。
原作はノエル・カワード。これは知らなかった。
ノエル・カワード関連で・・・
→『逢びき』1945年版◆製作、脚本。
→『ミニミニ大作戦』1969年版◆出演
の感想があります。
法廷シーンから始まって法廷シーンで終わります。
フラッシュバックを使い証言シーンを処理してる。
地中海にて崖道を走る馬車の図は『泥棒成金』(55年)ではクルマになっています。構図で似通ってるとこが多い。
『レベッカ』(40年)みたいな展開だなと思ったら、怖いのは家政婦ではなく母親で『汚名』(46年)でした。
主演のイザベル・ジーンズはいかにもな英国の舞台女優といった感じ。
あまりアルフレッド・ヒッチコック監督の好みではないようです。
前説字幕が入ります。
美徳云々・・・
フィルトン夫妻の離婚裁判です。
モノクルを使ってピントが合ったりぼやけたりの描写があります。
もしかしてこの手法を1番最初にやったのかも。
画家のクロードと浮気しているとラリータ・フィルトン夫人。
証拠の酒瓶から回想となります。
アトリエにて。飲み過ぎな旦那のフィルトン氏。
回想と裁判を忙しくカットバックしています。
「哀れみは愛情に変わる」のセリフがあります。
揺れるモノクルと時計の振り子をオーバーラップさせています。ここがヒッチコック監督風らしい。
ラリータ・フィルトン夫人の出した手紙が証拠と提出されます。
別に何もしていないど旦那フィルトン氏に怪しいと見られるラリータ・フィルトン夫人と画家のクロード。
ステッキが武器の旦那フィルトン氏 対 ハンドガンを隠し持っていた画家クロードとなります。
撃たれる旦那フィルトン氏。それでもステッキで画家クロードを殴打しています。
映像にはないけど、どうやらクロードは後で自殺したようです。
旦那フィルトン氏は死んでいないようです。裁判に出ています。
陪審員達の協議となります。
で、評決は有罪となります。とはいえ被告はラリータ・フィルトン夫人ではなく、死んだ画家のクロードのようです。
裁判所を出るラリータ・フィルトン夫人。
記者やカメラマンが大勢押し寄せてきます。英国のスキャンダル好きなとこは伝統のようです。
地中海へとラリータ・フィルトン夫人。
南フランスの観光地に入ったらしい。リビエラでしょう。
ここはホトンド『泥棒成金』(55年)と同じです。こちらの作品が先か。
ホテルに入るラリータ・フィルトン夫人。宿帳にはラリータ・グレイと書いています。
テニスです。
これを見ているラリータ夫人。
で、テニスボールが当たります。これでテニスをしてた男と知り合うラリータ夫人。ルーティンな展開となっています。
ホテルのテラスでテニスをしてた男とラリータ夫人。
このテニス男が青年貴族のジョン・ウィテカーです。
カクテルを上手く作れないジョン・ウィテカー。笑うラリータ夫人。
室内でいい雰囲気なラリータ夫人とジョン・ウィテカー。
馬車でドライブのラリータ夫人とジョン・ウィテカー。
ホトンド『泥棒成金』(55年)と同じです。カーチェイスはないけど。
結婚しようとジョン・ウィテカー。馬も同じようなことをしています。
馬車を降りて歩く2人。
夜です。
ラリータ夫人の返事は?・・・
本『映画術』の通りに直接2人のショットはなくて、2人の電話を聞いてる電話交換手の表情だけで会話の内容と結果をわかるようにしてあります。
いい演技をしている電話交換手役の女優さんです。
ジョン・ウィテカー夫人となるラリータ夫人。
列車から降りてクルマに荷物を積んで移動となります。
クルマ内の2人。タバコを吸っているラリータ・ウィテカー夫人。
ジョン・ウィテカーの自宅に着きます。
ジョンには両親、姉妹2人がいるようです。メイドもいるみたい。
誰が誰だかよくわからん。
化粧中ラリータ・ウィテカー夫人。
タバコを吸っています。
サラのいう名の女性の話が出ています。
どうやらジョン・ウィテカーの前恋人だったらしい。
食事となります。
オーバーラップで食べ物が変わり時間の経過を描写しています。
ジョンの母親はラリータのことを嫌いなようです。
ジョンにラリータの素性を知ってるのかと聞いています。
寝室に下がるラリータウィテカー夫人。
数日経ったと字幕が入ります。
ポロの試合です。馬に乗ってスティックでボールを打つ優雅なゲームです。
ジョンは男は話しをしています。
どうやらラリータを知ってるらしい男です。キャスト表からすると離婚裁判での原告側の弁護人のようです。
自宅です。
パーティの招待状を書いてる母や姉妹。
ラリータはつまはじきで放ったらかし。
来客です。その原告側の弁護人の男です。テニスに来たらしい。
置いてあるカメラに激しく反応しているラリータ。
これはマスコミに追われていたからだと思われます。
寝室にて。
怖い夢を見たとラリータ。ジョンにここは居づらいと言ってます。南フランスに戻ろうとも言ってるラリータ。
それでもこの家にいるラリータです。
庭で読書中のラリータですが、ジョンと姉妹の1人との会話を盗み聞きしてしまいます。
古新聞を調べている母親と娘。
ラリータのことが載ってるのを見つけます。
例のラリータとフィルトン氏との離婚裁判のことがバレます。
母親から新聞を見せられるラリータ。
ジョンが来ます。新聞を見せられる。
口論となる母親とラリータ。
ラリータのことを「ふしだらな女」と言ってる母親です。
何故か父親はラリータには好意的です。これもルーティンな設定なのかも。もしかしてこの父親は婿養子なのか?
パーティとなります。
母親はラリータには部屋に下がっていなさいと言ってます。
ラリータはドレスを着てパーティに出る気が充分らしい。
ラリータの席が空いてるテーブルで打ち合わせの家族です。
次々は来客となります。
宴もたけなわなとこで登場のラリータ。皆の注目を集めます。
母親と対決となるラリータ。
あの離婚裁判での原告側の弁護人もいます。
別室にて。
ラリータと原告側の弁護人。
私は言っていないと原告側の弁護人。
広間でラリータとサラ。
サラに「今夜出て行く、ジョンと結婚しなさい」と伝えるラリータ。
ウィテカー夫妻の離婚裁判です。
プロローグに戻っています。
首尾よく離婚となります。
裁判所を出るラリータ夫人。
記者やカメラマンが大勢押し寄せてきます。
エンドとなります。
そんなわけでサスペンスではない普通のメロドラマのよい作品でした。
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