『ファングルフ〜月と心臓〜』(1997年)
この作品はアンソニー・ウォラー監督、トム・エベレット・スコット、ジェリー・デルピー主演の狼男が入ったコメディです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
この作品は『ミュート・ウィットネス 殺しの撮影現場』(1995年)がよかったアンソニー・ウォラー監督作品で見ました。この作品の前編?の『狼男アメリカン』(1982年)は未見です。
1997年 S&M 英国=アメリカ=ルクセンブルグ=オランダ=フランス作品
ランニング・タイム◆97分
原題◆An American Werewolf in Paris
プロット◆狼男になりかける話のようです。
音楽◆ウィルバート・ヒルシュ
スカイパーフェクTV311パワームービーにて。画質はよいです。
キャスト
トム・エベレット・スコット→パリのアメリカ人観光客
ジェリー・デルピー→ヒロインのセレフィーナ
ジュリー・ボーエンゆきずりの人エイミー・フィンチ
Tom Novembre→刑事のレディック
アンソニー・ウォラー監督の演出はよいと思います。共同脚本ですが脚本も書いてます。
プロローグではオーケストラ会場と何者かに襲われる男をカットバックで描写していました。結局このカットバックは関係なくてノリがよかっただけでした。全編このノリで最後までいってます。
英国人監督がフランスを描くとこうなる?→いい観光映画になっています。
ヨーロッパ人がアメリカ人に言う「アメリカン?」のセリフの連発でした。
トム・エベレット・スコットとジェリー・デルピーのベッドシーンで同じショットの繰り返しがあって、またかと思うとこれがフェイクだったりします。凄い裏の書き方。
結構アバウトな設定が多く、途中で放りっぱなしになってるとこもあります。女ゾンビはどうしたの。ジェリー・デルピーが再び登場するまでのつなぎで出ていただけのようで、まさにゆきずりの人でした。
ハッピーエンド・バージョンとそうでないのがあるそうです。だから辻褄が合わないとこがあるんですか。なるほど。
トム・エベレット・スコットの主人公とゾンビ2人と色々あるのがいい感じです。
男のゾンビが「ちゃんと死なせてくれ」と付きまとうとか、ゾンビになったジュリー・ボーエンが自分が成仏するために「ここに問題の彼がいるから早く殺してくれ」とか色々といってくれて楽しませてくれます。
ゾンビになったジュリー・ボーエンの目玉がこぼれるショットがあってその主観ショットがありました。これも悪趣味でいい感じです。
2人の初デートではバカらしいルーティンな描写がありました。ロマンティック・コメディ大好きな私にはこうゆうのはいいです。
ラストではまた面白いことをしてくれます。最初はエッフェル塔で最後は自由の女神でバンジージャンプとなってるようです。ここだけ辻褄を合わせてどうするといった感じです。まあいいけど。
要するにこれは指輪の超クローズアップから始まり自由の女神からのダイブと最小から最大へというシーンが撮りたかったのでしょう。こうゆうのは好きです。
トム・エベレット・スコット、昔のMLBでディーコン・エベレット・スコットという名の選手がいました。随分昔の選手でルー・ゲーリッグに破られる前の連続試合出場の記録保持者でした。それくらい昔の選手です。それだけ。
そんなわけで、お下品描写にフェイクが全開でしたが悪くはなかった作品でした。
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