『人喰い人魚伝説』(2001年)
この作品はスタン・ウィンストン製作、カーラ・グギーノ、ルーファス・シーウェル主演のクリーチャー物SFドラマです。B級な邦題も見るポイントです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
2001年 クリーチャー・フィーチャーズ/スタン・ウィンストン他2名のプロダクション アメリカ作品
ランニング・タイム◆92分
原題◆She Creature
スカイパーフェクTV315スター・チャンネルにて。画質はよいです。
プロット 本物の人魚を船で運んで悪戦苦闘する話しのようです。
音楽 デビッド・レイノルズ
キャスト
カーラ・グギーノ→人魚コスプレのリリー
ルーファス・シーウェル→興行師のアンガス
オーブリー・モリス→老人のウーリッチ船長
リア・キルステッド→件の人魚(本物となっています)
フィンタン・マッキオン→興業団員のスケリー
レノ・ウィルソン→黒人のベイリー
ギル・ベローズ→船員のマイルズ
ジム・ピドウィック→船長
セバスチャン・グティエレス監督の演出はまあよいと思います。
低予算TVムービーにしてはカーラ・グギーノにルーファス・シーウェルと主役2人のキャストが豪華です。
邦題からもっとB級一直線と思いましたが意外はまともに作ってあります。これは主役の2人のおかげですけど。
大半は航行中の船内のシーンとなっています。そうなるとやっぱり低予算のようです。
アイルランド1905年は出ます。ある町で見せ物の興業があります。
老人が人魚はインチキとクレームを付けてきてなりゆきでアンガスとリリーは老人の岬の館まで行くことになります。怒濤が打ち寄せる古びた館はCG製です。
人魚の話しを聞いて、館内の水槽にいる本物の人魚を見ることになります。
いったん帰ったアンガスは手下を引き連れて人魚を回収しに館に侵入したところ、あっさりと見つかりますが老人と突然死をしてしまい、これはちょうどいいと人魚を回収します。
人魚のことは秘密のしてアメリカに運ぼうと帆船で出港します。
アイルランドを出て船は西に向かいますと地図上を矢印が進む古典的なモンタージュがあります。こういうのはいいな。
船内のシーンとなります。人魚が船員達に見つかって一騒動となります。船長と交渉するアンガス。何とか航行を続けてもらいます。
死んだテレサが書いた人魚に関する日誌を呼んだリリーとアンガスが口論となります。人魚は人の心が読めて、男を操ることも出来るらしい。
リリーの身体にのり移ることも出来るらしい。それらしい描写が続きます。そんな感じでノイローゼのリリーは人魚を逃がそうとしますがベイリーが食い殺されてしまいます。
満月となり人魚は人間の姿となり無力となるらしい。ここぞとばかりに船員達に絡まれます。攻守逆転の図らしい。
クライマックスは件の人魚が人間の姿から女王人魚に変身して強力なクリーチャーと化して船員達を襲うとこです。ここは製作等にスタン・ウィンストンの名がある通りクリーチャーのアクションが全開のシーンとなっています。
船はいつのまにか人魚の島のあたりに来てて、死んだ船員はここにいる人魚達の食料となっていました。妙に合理的になっています。
唯一生き残ったヒロインが救出されてラストとなります。
人魚のおかげで妊娠が出来て娘がいます。多少は救われるエンドとなっていて、続編も作りたいようにとなっています。
結局続編はなかったようです。こじんまりとまとまり過ぎた感じがマイナスなのかもしれません。
ヒロインのカーラ・グギーノの1900年代のコスチュームプレイが堪能出来ます。ホトンドのシーンでヒロインのリリーが出ています。
私にはカーラ・グギーノというとロバート・ロドリゲス監督の『スパイキッズ』(2001年)での元スパイのママよりも、ブライアン・デ・パルマ監督の『スネークアイズ』(98年)のヒロインの方が印象に残っています。
『シン・シティ』(2005年)にも出ていました。
ルーファス・シーウェルはこの手の作品によく出ているような。そういえば『ダークシティ』(98年)に出てました。
英国の舞台出身と思われますが作品を選ばないとこがいい。
本物の人魚を演じているリア・キルステッドという女優さんはモデル上がりのようです。悪くはない。
そんなわけで無難な出来のまあまあな作品でした。
« 『巨人ゴーレム』(1920年) | トップページ | 『怪奇異星物体』(2001年) »
「映画」カテゴリの記事
- 『彼らは忘れない』(1937年)(2022.02.27)
- 『ギャングを狙う男』(1953年)(2022.02.26)
- 『ブラック・リッジ』(2020年)(2022.02.20)
- 『フローズン・ストーム』(2020年)(2022.02.19)
- 『私は逃亡者』(1947年)(2022.02.13)
「2000年代」カテゴリの記事
- 『ディレイルド 暴走超特急』(2002年)(2021.05.16)
- 『ミッドナイト・ミート・トレイン』(2008年)(2020.09.20)
- 『クロコダイル2』(2002年)(2020.06.14)
- 『アナコンダ3』(2008年)(2020.03.08)
- 『アナコンダ4』(2009年)(2020.03.07)
コメント