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2007.08.11

『キャッツ&ドッグス』(2001年)

この作品はローレンス・グーターマン監督の犬対猫のアクション・コメディです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
この作品は猫と犬がアクションする面白そうな設定で見ました。それで私はどちらかといえば猫派ですが、犬も嫌いではないです。どっちも好きだな。

2001年 ビレッジ・ロードショー・ピクチャーズ/ワーナー アメリカ作品
ランニング・タイム◆87分
原題◆Cats & Dogs
プロット◆猫一味の悪事を犬達が阻止する話のようです。
音楽◆ジョン・デブニー→それらしく鳴っててよかったです。
ワーナー発売のDVDにて。画質はよいです。

キャスト
ジェフ・ゴールドブラム→ブロディ教授
エリザベス・パーキンズ→教授の奥さん
アレキサンダー・ポロック→息子のスコット
クリスティン・ロベク→パイを作る(守る?)奥さん
マイロン・ナトウィック→ティンクルズの飼い主?のメイソン社長

VC=声のみ担当のボイス・キャスト
VC=トビー・マグアイア→素人犬のルー
VC=アレック・ボールドウィン→ベテラン工作員犬のブッチ
VC=ジョー・パントリアーノ→痩せた監視犬のピーク
VC=マイケル・クラーク・ダンカン→前髪犬のサム
VC=スーザン・サランドン→野良犬のアイビー
VC=ショーン・ヘイズ→悪の首魁猫のティンクルズ
VC=ジョン・ロビッツ→悪の助手猫のキャリコ
VC=ダニー・マン/ビリー・ウエスト→悪のニンジャ猫のトリオ
VC=グレン・フィカーラ→悪のロシア猫のロシアン・ブルー

ローレンス・グーターマン監督の演出はよいと思います。
動物の目線に合わせてあるのかカメラの位置がやたらと低いのが多い。

実際の撮影では犬猫を虐待や殺してはいないはずです。
ハリウッドはカネをかけているのですからそのへんはちゃんとやっていると思います。この作品を東映が作ったら犬猫への虐待は凄いことになるでしょう。あそこはマジで殺すから。

出だしはいいです。これで中だるみがしなければいいのですが。→これは上手く進行してて中だるみはありませんでした。
犬側の意見では猫ってサイコとなっています。そんなものかなと面白い。

犬たちの訓練の風景。
犬がそろって『フルメタルジャケット』(1987年)をやっているのがおかしい。これも見ようによってはサイコなのではとなります。
スパイの特訓をする主人公のルー。といっても犬と猫の歴史教室みたいなものでした。なるほどこういう歴史があったのかと犬側から見の歴史教室でした。

日常の世界から非日常の世界へと行く描写がいい。秘密基地へ・・・
ここを押せばどこかに行けるのでは子供の頃に思ったことがそんな感じに描写されていたのが印象的でした。わかりづらい書き方で申し訳ない。ここを押せばドアが開いてということなのです。わかる人にはわかるでしょうね。

悪の首魁猫のティンクルズは風呂が嫌いです。フリルの付いた帽子も嫌いです。そんなわけでしつこく世話をやいてくれるメイドのおばさんたちが苦手です。
悪の助手猫のキャリコのキャラはこの作品より、やる気がなくて鋭い突っ込みのケンケンみたいな方がいいような気がします。猫が犬をキャラをやるというもの妙な感じがしますがアイロニーがあっていいと思います。

悪のニンジャ猫トリオはCG全開の描写で、
どこが猫なんだとキャラや動きが猫離れしています。面白い。

悪のロシア猫はロシアの伝統に従ったキャラでした。
アメリカ製はたいしたことないとかこき下ろしていました。もうあちらは社会主義ではないので資本主義云々とまでと言ってはいませんけど。ルーティンな描写ですがいいものです。

アクションの合間の風景。
爆弾解除で定番描写の赤のコードを切ればいいとなるが犬は色盲なのでどれが赤なのかわからんというギャグがありました。いまさらそんなことを言うなよといい感じです。
犬猫バトルで室内をあれだけ壊してどうするの?という疑問には犬側に後始末部隊がいることになっていました。これでつじつまがあっているということでしょう。

猫一味はリムジンで移動します。無理がありすぎで面白い。
古いMacネタですがHyperCardのスタックで『ねこいぢり』というのがあってこれがなかなか面白くて寝ている猫の脚をクリックすると画面へ猫キックとなります。この作品でもこんな猫キックが見たかったです。

心配した最初から外した描写はなくてよかった。
せっかく買ったDVDで外すと打撃ですので。猫もこのぐらい悪いと面白くていいじゃないですかとなります。
悪の首魁猫のティンクルズは怪人怪獣大百科的な紹介なら頭の断面図に矢印→が付いて『悪いことしか考えない頭脳』というやつでしょう。実にシンプルでうらやましいもので私はこのフレーズは何となく好きなんです。

そんなわけでCGアクションが全開のよい作品でした。



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