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2007.08.28

『ヘッド・ロック GO!GO! アメリカン・プロレス』(2000年)

この作品はブライアン・ロビンス監督、デビッド・アークエット、スコット・カーン、オリバー・プラット主演のプロレス・コメディです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。

2000年 ベル-エア・エンタテイメント/ワーナー アメリカ作品
原題◆Ready to Rumble
スカイパーフェクTV315スター・チャンネルにて。画質はよいです。
プロット プロレスに入れ込む話しのようです。

キャスト
デビッド・アークエット→プロレス狂のゴーディ
スコット・カーン→プロレス狂のショーン
オリバー・プラット→プロレスの王者 ジミー・キング
リチャード・ラインバック→警官のゴーディの父
ジル・リッチー→ ハンバーグ屋のブリトニー
メラニー・ディアンヌ・ムーア→ハンバーグ屋のウェンディ
クリス・オーウェン→オタク少年のアイザック
ジョー・パントリアーノ→悪のマネージャー シンクレア
ローズ・マッゴーワン→リングガール サーシャ
キャロライン・レイ→キング夫人 ユージニア
テイト・スミス→キングの息子 フランク
マーティン・ランドー→元プロレスラーのサル・バンディーニ

協力WCWのプロレスラーが大量に出ています。
DDPことダイヤモンド・ダラス・ペイジ
ビル・ゴールドバーグ
スティング
クラッシャー・バンバン・ビガロ
ランディ・サベージ
ブッカーT
サターン
シド・ヴィシャス
ディスコ・インフェルノ
いなくなった人もいれば死亡した人もいます。まだそんなに昔のことでもないけど。
1番出世したのはブッカーTでしょう。

ブライアン・ロビンス監督の演出はよいと思います。

プロレス団体WCWの協力となっています。
ですが、WCWはアメリカ最大手のプロレス団体WWEに買収されてしまいました。

WWEは以前はWWFと称していましたが同じ名称の世界自然保護基金WWFから訴訟を起こされて開き直りWWFのFをエンタテインメントのEにしてWWEと名称変更しています。
WWE(旧WWF)を一言でいえば、笑っちゃうほど面白い、これに尽きます。

仕事をしながらプロレスごっこをする2人。→プロレス狂の描写となります。
キングが負けた興業の見た帰りに仕事で使っているバキュームカーを事故で無くしてしまい失業となる2人。→プロレス狂の描写が過ぎています。

それで何故かジミー・キングに会いに行こうなりヒッチハイクでアトランタに向かいます。尼僧さん達が乗っているクルマに拾って貰って歌を歌いながら走ってました。このへんはいい感じです。

アトランタではオタク少年と知りあってインターネットで調べてもらいジミー・キングの行方を捜します。ノートパソコンはシェルタイプのiBook青を使用。
この2人は物事を何でもプラスに考えています。見習いたいものです。

やっとトレーラーハウスにいるジミー・キングを発見して再起するのだと説得しつつ3人でプロレスごっこなどをしています。そんなわけでやる気になるジミー・キング。何でもプロレスになっています。

N.Y.に行ってジミー・キングは2人の協力を得て宿敵レスラーのDDPを通路で襲撃してノックアウトして4週後の金網デスマッチが決まります。これがアメリカンプロレスにありがちな因縁物です。
弱気なったキングに特訓させるためにトレーナーを傭います。これがマーティン・ランドー扮する元プロレスラーのサル・バンディーニ(105歳という設定)ということ。これは誰がモデル?→ルー・テーズ?キラー・コワルスキー?。
トレーニングでやってる地味な技ですがトーホールドって効きそうです。

リングガールのサーシャと知りあったゴーディはプロレスごっこをしてます。色仕掛けこみでした。やはり何でもプロレスとなります。
サーシャを演じるローズ・マッゴーワンはいい感じ。

いったん故郷に戻ったとこで説教されます。
あまり夢をみるんじゃないと。悪い例としてスターリンやチャーリー・マンソンはわかりますが何でマイケル・ボルトンが出てくる?のかよくわからん。アメリカでは何か問題をおこして有名なのか?

ジミー・キングはゴールドバーグをパートナーには説得するが失敗となります。
ゴールドバーグは結構セリフがあります。この人は映画指向で他にも出演作があったはずです。
宿敵のDDPことダイヤモンド・ダラス・ペイジも演技が達者でした。プロレスラーは演技も出来ないと成功出来ない仕事なのです。

クライマックスはラスベガスのMGMグランドホテルで金網デスマッチの決戦となるわけです。それなりに盛り上げていました。
試合等全体的に結構こじんまりとまとまってしまった感じがしないでもない。これでは本物のWWEに負けています。

オリバー・プラット扮するプロレスの王者ジミー・キングのモデルはジェリー・ローラーだと思われます。ローラーは南部の帝王なんて称していました。
その後はWWEでしょうもないほど笑っちゃう面白過ぎる解説をやっていました。オーナーのビンス・マクマホンに対するヨイショ発言を連発の太鼓持ちぶりがまた笑っちゃうのです。

ジョー・パントリアーノ扮する悪のマネージャーのシンクレアはプロレスには付き物のキャラクターです。相手のレスラーを不意打ちする卑劣な一撃ってのはなかったような。
急所打ち=ロー・ブロー、これがないとプロレスになりません。実況のこの卑劣な一撃というのも笑っちゃうほど面白いのです。

プロレスに付き物な試合前のマイクパフォーマンスがあります。アメリカン・プロレスはこれがないと始まりません。
WWEでは、喋れて、頭の回転が速く、軽い演技が出来て、試合中にアクシデントがあってもアドリブで対応出来て、その上プロレスが出来ないと優秀なプロレスラーとはいえずメインでは使ってもらえません。能力がないとわかればすぐに誰にも知らさずに解雇されます。あっというまに知らないうちに消えてしまうというわけです。

WWEの悪のオーナーを演じる本物のオーナーのビンス・マクマホンの正しい発音はマクマーンのようですが日本では以前から東京スポーツでの表記マクマホンに統一されています。面白いものです。

ヒストリーチャンネルで人物ドキュメンタリー物でプロレスラーのアンドレ・ザ・ジャイアントやハルク・ホーガンを見ているとビンス・マクマホンは敏腕プロモーターとして登場しています。これはある意味ではホントのことです。
ドキュメントとなるとこの試合の勝負は最初から決まっていましたとか身もふたもないとハッキリとナレーションで言ってたりします。こまったものです。
アントニオ猪木も登場していました。猪木は英語で話していました。それにしてもホーガンにノックアウトされて病院送りになった試合をあんなに嬉しそうに話さなくてもいいのではと思えます。日本人の悪い癖です。


そんなわけで結構プロレスに対してまともな感覚や描写のよい作品でした。



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コメント

昨日、CSで見ました。とても前向きで、超熱狂的なプロレスファンの主人公2人面白かったです。

Tさん、コメントありがとうございます。

この主人公2人のポジティブというか能天気な考え方や行動はよかったですね。私もこうありたいと思いました。

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