『天使のたまご』(1985年)
この作品は押井守監督のアートシアター・アニメです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
1985年 徳間書店=徳間ジャパン 日本作品
『押井守◎監督全集【劇場アニメ編】THE SEVEN DOGS'WAR』◆6枚組41200円のLDセットにて。画質はよいです。
プロット たまごを巡る話しのようです。わけわからん。
音楽 菅野由弘
キャスト
兵藤まこ→たまごの少女
根津甚八→兵士の男
押井守監督の演出はよいと思います。
何をとち狂ったのかとんでもなく大芸術作品になってしまいました。こんな作品はもう出来ないでしょう。空前にして絶後だと思ったが、押井守監督のキャリアを見ているのとそうでもないようです。
行進する戦車の元ネタはイングマル・ベルイマン監督の『沈黙』(63年)らしい。
この作品は作画の枚数を使ったと何処かに載っていましたな。『御先祖様万々歳』(89年)はこれの10分の1の制作費だとしてた。
最もカネがかかったそうですがどこにカネがかかったか私にはわかりません。
窓から少女を見下ろすショットの連続はよいです。こういうのは好きだな。
鐘の音にシンクロしたカット割りはよいです。好きなシーンです
プロローグ。
手のクローズアップショットです。少女の手だと思う。
巨大なたまごの樹。たまごの中には鳥がいます。
男が登場
空には巨大な球体があります。眼?
この球体には人間の像が大量に生えています。
球体の汽笛がなります。
海面に着水します。
「あなたは誰?」と少女のセリフ。
眠る少女。起きます。たまごを抱いて寝ていたようです。
外を見ている少女。
タイトル。
たまごを抱いて走る少女。
森に入ります。歩きとなります。
丸いビンに水を入れてる少女。
水草のショットが入ります。アンドレイ・タルコフスキー監督の引用のようです。
水草の中の少女。
水路のショット。街です。
街に入る少女。
窓の中から少女を映す複数のショットが入ります。
エンジン音がして戦車の列が行進します。
これを見ている少女。
行進が止まり戦車から兵士の男が降ります。
戦車はまた行進を再開してこの場を去ります。
少女と男。
逃げる少女。
食べ物を探している少女。
街には誰もいません。でも街灯は点いている。
何かを告げる鐘が鳴り響きます。
この場から逃げる少女。
少し離れた場所で食事となる少女。
水を見ている少女。
男がいます。たまごを持っている男。少女に返します。
短い会話があります。
「この中には何が入っている?」と男。
一緒に歩く少女と男。
付いてこないでとお願いの少女。
街を歩く少女と男。
格子の柵の側を歩きます。結構長いシーンです。
全体的にやたらと溶暗を使っています。眠気を誘います。
雨が降ります。
歩く少女と男。
街ではそれまで像だった男達が銛を持って走ります。
「魚が出た」と少女。
魚を追う男達。シーラカンスの影のみです。アクション・シーンです。これでいくらし眠気が覚めます。
劇場内の少女と男。
ステンドグラス。これも魚となっています。
魚のステンドグラスを見てる少女。
外では魚の影を見ている男。
またアクション・シーンとなります。銛を投げつける男達。
路地から魚の影が出てきます。
街か出て草原を歩く少女と男。
草原にはストーンヘッジの列があります。
「たまごには何もしないと約束して」と少女。
何かの建物内に入る少女と男。
骨があります。建物というより洞窟?
進化の樹を見る男。
たまごを掴んでいる樹。たまごの中では鳥が眠っていると男。
螺旋階段を上る少女と男。
水を入れたビンが並んでいます。これは少女が並べていたのか?
何事かを語る男。
洪水の話しのようです。
「鳥はいる」と少女。
そこに案内する少女。天使の化石があります。
箱船のようなとこの中にいる少女と男。
少女が何かを言うと「それは何々云々」と答える男。
雨は降り続いています。
水路には水があふれつつあります。
少女を寝かす男。
街は水があふれて床上浸水状態となっています。
寝ている少女。座っている男。
このシーンが長い。
眠る少女がたまごを手放したとこで、たまごを手に取り小銃で割る男。
眠りから覚める少女。
たまごがどうなったかを知り絶望する少女。
走る少女。
何故かたまごを抱く巨大の樹の中から出てきます。
男を発見したとこで転落する少女。
落ちた先の水面とキスの少女。
水中で最後の息を吐き出します。吐き出された水泡はそれぞれたまごになった?。
複数のたまごを抱く樹が出現しています。
海岸を歩く男。
海から巨大な球体が昇ります。
少女は球体の像の1つになっています。
巨大な球体を見ている男。
引くカメラ。俯瞰ショット。
ずっ〜と引きます。それでも引きます。もっと引きます。
現われたのは米粒のようです。この世界は米粒なのか?
エンドとなります。
後タイトル。
そんなわけでわけわからんけどまあまあな作品でした。
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