『ロッキー・ホラー・ショー』(1975年)
この作品はカルトとして名高い劇場参加型ミュージカルです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
非常に有名でカルト作品して名高いので見ました。
1975年 マイケル・ホワイト-ルー・アドラー・プロ/20世紀フォックス 英国作品
原題◆The Rocky Horror Picture Show
DVDにて。画質は非常によい。サウンドもドルビーデジタル5.1CHにリミックスされていて最高です。
プロット 何だかんだあって母星に帰る話しのようです。
音楽 歌はリチャード・オブライエンが担当しているようです。
キャスト
ティム・カリー→城の主人フランケン・フルター
リチャード・オブライエン→執事のリフラフ
パトリシア・クイン→メイドのマジェンタ
ネル・キャンベル→タップを踊るコロンビア
スーザン・サランドン→ヒロインのジャネット
バリー・ボストウィック→婚約者のブラッド
ピーター・ヒンウッド→人造人間ロッキー
ミートローフ→ロカビリーなエディ
ジョナサン・アダムス→エベレット・V・スコット博士
チャールズ・グレイ→たびたび登場する進行役
ジム・シャーマン監督の演出はまあよいと思います。
進行役がたびたび登場して色々レクチャーしてくれます。ダンスも披露してる。
ミュージカルの欠点はミュージカルナンバーが素晴しすぎて本編が退屈に見えてしまうことで、残念ながらこの作品もそれにあたります。
ブライアン・デ・パルマ監督の演出で本編も退屈しない『ファントム・オブ・パラダイス』(74年)や、ケン・ラッセル監督の全編に渡りセリフも歌で通す手法を使ってる『トミー』(75年)はそうでもない。この違いは大きいと思う。
それにしても1970年代ミュージカル作品群は強力です。
この時期に後世に残るミュージカルが3本まとめて製作されたのは何かのシンクロニシティなのか?不思議な感じがします。
誰が主人公なの?→やっぱりティム・カリーか。
ティム・カリーは性倒錯者なエイリアンのようです。
ミートローフ扮するヘビメタのエディはいきなり登場して1曲歌ってすぐ殺されていました。何なんだこのキャラは。
スーザン・サランドンがいい作品でもあります。
若いスーザン・サランドンというのも見てて妙な感じがします。現在の大女優ぶりのかけらもないキュートな出目金といった風情が最高でした。可愛い声で歌ってます。吹き替えならもっと上手い筈だから多分本人の声でしょう。
城に入ってからはホトンド下着姿なので、ちらちら見える締まったお腹が素敵です。
コルセットを付けている時に乳首が見えるのでは気になったけど見えなかったようです。
もしかしてこの作品は過去の汚点か?
クルマのラジオから辞任の挨拶をしてるのはニクソンでしょう。そういえば辞任した大統領はニクソンしかいなかったんですね。
この城に入るとこでシェアウェアの警告みたいなのが表示されてます。
フェイ・レイの名がでるからバックはRKOラジオとなります。
この作品はかなり強力なミュージカルですが劇場で大騒ぎするほどでもないと思えますが。本編は退屈な普通のミュージカルだからです。
怪獣映画で本編が退屈だから、子供が劇場内を走り回るのと同じことかも。
劇場参加型ミュージカルといっても実際は本編が退屈だから暴れたくなって大騒ぎとなった、このパターンだと思えます。
サントラCDを買ったけど・・・
この国内盤サントラCDの歌詞対訳の間違いだらけな人名となっています。これを書いた人は歌を聞いてもなければ歌詞を読んでもいない。人から聞いただけのではと思いました。
国内盤CDは日本語の紙切れ1枚が入ってるだけで1000円以上高くなる。だから輸入盤CDが買いたくなるのです。
タイトルです。
1曲入ります。「SF映画2本立て・・・」
20世紀フォックス作品でこの20世紀フォックスのオリジナル・タイトル音楽からロック風になってました。
タイトルのミュージカルナンバーが最高。クローズアップショットのクチビルが歌います。
2本立てのことはダブルフィーチャーと言うのは初めて知りました。SF映画とその主演俳優のセレクトがマニアック。
その中でレオ・G・キャロルの名が出ています。この人はアルフレッド・ヒッチコック監督作品の最多出演者でもあります。主演ではないけど8作品も出ているそうです。
見事なタイトルとなっています。
教会にて。結婚式です。
知人の結婚式に出席している、
スーザン・サランドン扮するジャネット。
バリー・ボストウィック扮する婚約者のブラッド。
主役の2人が登場。
墓場のジャネットとブラッド。
1曲入ります。「Dammit Janet」ラブソングのようです。墓場でラブソングとは風変わりです。
解説が入ります。
チャールズ・グレイ扮するいかにも英国人といった感じのおっさんが登場して蘊蓄をたれます。これはロバート・ベンチュリーが必要のない解説をやっていた『アラスカ珍道中』(45年)からの引用?
ジャネットとブラッドはデントンからスコット博士の元へクルマで向かう・・・
夜です。雨が降っています。
クルマで移動中のジャネットとブラッド。
ラジオからニクソンのラジオ演説が流れます。辞任演説です。
クルマがパンクします。歩いて城に向かうジャネットとブラッド。
城の門には警告の看板がかかっています。
要するに自己責任でということのようです。
1曲入ります。
ジャネットが歌う。「導くのは誰・・・」
バイク4台が通ります。
解説が入ります。
城の中に入るジャネットとブラッド。
リチャード・オブライエン扮する執事のリフラフが迎えます。
パトリシア・クイン扮するメイドのマジェンタも登場。
別室からパーティらしい歓声が聞こえてきます。
別室に入ったとこで、
1曲入ります。
「もう1度タイムワープ・・・」これは見事なナンバーとなっています。
ステップの解説も入ります。
タップダンスも入ります。ネル・キャンベル扮するコロンビアがタップダンスを披露します。
この大騒ぎを見て逃げ腰なジャネットとブラッド。
エレベーターが降りてきてティム・カリー扮する城の主人フランケン・フルターが登場。
1曲入ります。自己紹介の歌です。
下着姿にされるジャネットとブラッド。
エレベーターで2階の実験室へ向かいます。
2階の実験室です。
正直言って本編は退屈です。長く感じます。これでは普通のミュージカルではないかい。
フランケン・フルターが口上を述べます。生命の神秘云々・・・
ピーター・ヒンウッド扮する人造人間ロッキーが誕生します。
1曲入ります。
人造人間ロッキーの歌です。
1曲入ります。
フランケン・フルターがロッキーにトレーニングしろと云々・・・
唐突に冷凍庫からバイクが飛び出します。
ミートローフ扮するロカビリーなエディが登場。太っています。
1曲入ります。「サタデーナイト・・・」
サックスの演奏も披露しています。
LOVE & HATEのタトゥーもしています。これはよくある小ネタです。
ピッケルでエディを始末するフランケン・フルター。
もしかして失敗作なの?
1曲入ります。
フランケン・フルターが歌います。
筋肉のチャールズ・アトラスって何?→通販のこと?
解説が入ります。
現実は想像の産物なのか・・・
ジャネットとブラッドは別々の部屋へ・・・
モニタされているジャネット。
夜ばいをかけるフランケン・フルター。手込めにします。
内緒ならいいわとジャネット。意外と割り切っています。
一方、人造人間ロッキーをローソク責めにしている執事のリフラフ。
逃げる人造人間ロッキー。元ネタでは執事というか助手をやられるのですが・・・
ブラッドに夜ばいをかけるフランケン・フルター。手込めにします。
男女両刀遣いのフランケン・フルターです。
実験室に入るジャネット。
人造人間ロッキーがいます。
解説が入ります。
1曲入ります。
ジャネットが歌います。「タッチミー・・・」
モニタに外にはクルマ椅子の客が映ります。
これがブラッドも知っているスコット博士です。偶然の一致というかスモールワールドというか。まあいいけど。
何故か焦っているフランケン・フルター。
スコット博士と会うフランケン・フルター。
ご対面の図です。
ジャネット、ブラッド、人造人間ロッキー、フランケン・フルター、スコット博士、リアクションセリフの繰り返しとなっています。もっと面白くなりそうなんですが普通の出来。
解説が入ります。
夕食について。
夕食の席です。
雰囲気は悪い。何故か斜めのカメラアングル。
1曲入ります。
フランケン・フルターがジャネットを追いかけて歌う。
フランケン・フルターに石膏像にされる5人。
ジャネット、ブラッド、スコット博士、コロンビア、人造人間ロッキー、
メイドのマジェンタに責められるフランケン・フルター。
いつ帰還するのかと言われています。
解説が入ります。
ジャネットとブラッドはどうなる?
フロアショウとは?
フロアショウです。
石膏像が4つ。順番に元に戻ります。
コロンビア、人造人間ロッキー、ブラッド、ジャネット、
1曲入ります。「エディについて・・・」
RKOラジオ・ピクチャーズのバックとなります。
1曲入ります。「フェイ・レイについて・・・」
プールに飛び込むフランケン・フルター。
続いて4人も・・・
執事のリフラフとメイドのマジェンタが乱入します。
正体を現してポップな異星人ルックとなっています。
トランシルバニア星に帰還する・・・
この辺から長く感じるような。お子様なら劇場内を走り回るかも。
フランケン・フルターのスローな歌が入ります。
レーザーで撃たれるフランケン・フルター。
フランケン・フルターを担いでRKOラジオの鉄塔を登る人造人間ロッキー。
プールに転落します。
ジャネットとブラッド、スコット博士にこの場を去れと執事の異星人。
1曲入ります。
トランシルバニア星・・・・
城ごとタイムワープします。飛び去って消える城。
外に逃げたブラッド、ジャネットの歌が入ります。
俯瞰で回るカメラ。
解説が入ります。
地球には人間が這い回っている。
何となくエンドとなります。
後タイトル。
歌が入ります。「SF映画2本立て」に合わせてキャスト紹介。
評判通りの作品でした。見てよかったです。
そんなわけで有名なだけはあるよい作品でした。でも本編は退屈だったりします。
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