『クレアの恋愛狂奏曲』(2000年)
この作品はマッシュー・ハフマン監督、アリシア・ウィット主演のロマンティック・コメディです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
2000年 バブル・ファクトリー/MGM アメリカ作品
原題◆Playing Mona Lisa
プロット やっぱりピアノしかないのよという話しのようです。
スカイパーフェクTV315スター・チャンネルにて。画質はよいです。
音楽 カルロス・ロドリゲス
キャスト
アリシア・ウィット→ピアニスト志望のクレア
ブルック・ラングトン→クレアの友人サブリナ
ハービー・フェアシュタイン→ピアノのベネット先生
ザカリー・クランズラー→ピアノ学校での彼氏だったジェレミー
イバン・セルゲイ→街で知り合ったエディ
マーロ・トーマス→クレアのママ、シーラ
エリオット・グールド→クレアのパパ、バーニー
モリー・ヘイガン→クレアの姉、ジャニーン
パット・クロフォード・ブラウン→クレアの祖母
ジョニー・ガレッキー→オタクのアーサー
タミー・タウンゼント→チアリーダーのアリス
ジョー・メッツァ→姉の婚約者で実はゲイのボー
スロ・ウィリアムズ→ヤク中のマニー
マッシュー・ハフマン監督の演出はよいと思います。
舞台の映画化のようです。無難にまとめていたような。
アメリカ西海岸の都市S.F.が舞台です。きれいなロケシーンがありました。アルカトラズ島をバックにデートするシーンがきてもいいです。
私にとってきれいなロケのS.F.で2本立てといったら『めまい』(58年)と『ダーティハリー』(71年)となります。
プロローグのヒロインが失態をするパーティーから3ヶ月前と戻ります。
ピアノコンクールに落ちて、彼氏にもふられて落ち込むヒロインとなります。このあたり描写が見てて楽しい。ロマンティックコメディのいいところとなります。
借りている家が地震で傾いて住めなくなります。パーティーの途中で衣装部屋で煙が出たとこでプロローグに戻ります。それからも話しは続きますけど。
ロマンティック・コメディのルーティンな描写で、そんなことはやらないと言って次のシーンではそんなことをやっているというのがあります。
この作品でも使っていました。やらないと言ってたテレホン・セックスやストーカーをやっているのです。これが好きなんだな。
クライマックスのパーティーでは何組かの痴話げんか等が同時進行となっていました。これがこの作品の見せ場のようです。
最初の通知は合格だったと落ちがあったけど、これでは今までのヒロインの行動が全く別の意味になってしまいます。凝った話しにしたつもりが無意味に凝り過ぎたといった感じになってしまいました。原題のPlaying Mona Lisaはどこに行ってしまったのでしょう。結局私にはピアノしかないのよなります。ここがちょっとひっかかりました。
ピアニスト志望のクレアを演じるアリシア・ウィットはピアノはホントに自分で弾いてました。手のアップがあってこれは吹き替えかなと思っていたらそれを見透かすかのようにカメラが引いてウィット本人が弾いてるとなります。ピアノの音はさすがに吹き替えだと思いますが、私のようなすれた映画ファンの裏をかく演出にこれはやりましたな感心する。
アリシア・ウィットは赤毛の白人の色白でジュリアン・ムーアによく似ています。典型的なロマンティック・コメディのヒロインを好演していました。
ブルック・ラングトン扮するクレアの友人サブリナは部屋着でアナハイム・エンゼルスのユニフォームを着てたりします。地元のS.F.ジャイアンツかオークランド・アスレチックスではないのが引っかかる。
落ち込むヒロインのクレアに色々とアドバイスを送ります。特にモナリザ関連のアババイスになることが多い。
ブルック・ラングトンはサンドラ・ブロックに似ています。主役のヒロイン作に『リプレイスメント』(2000年)があるけどまだ見ていない。
メガネでオタクのアーサーはビデオ店でアルバイト。
彼女とはビデオの趣味が違うのが悩み。彼女のアリスはNFLオークランド・レイダースのチアリーダーとの設定。レイダースのチアリーダーのレイダーレッツは巨乳しか雇わないのでとなかったのか。この女優さんでは無理があります。
ピアノのベネット先生役のハービー・フェアシュタインは実生活でもゲイのはずです。そのゲイネタをやっていました。この俳優さんは『インデペンデンス・デイ』(96年)に出ていました。喋り方に特徴があるので目立ちます。
そんなわけで少しひっかかるとこもありますが水準のロマンティック・コメディのよい作品でした。
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