『セイント』(1997年)
この作品はフィリップ・ノイス監督、バル・キルマー主演のお気楽な俺様アクションです。
なおこの文はネタバレ全開とこき下ろしになっています。
この作品はエリザベス・シューが出ていたので見ました。
1997年 ライシャー/パラマウント アメリカ作品
原題◆The Saint
プロット 新エネルギーをめぐる話のようです。
スカイパーフェクTV316スターチャンネルにて。画質はよいです。
キャスト
バル・キルマー→お気楽な怪盗セイント
エリザベス・シュー→ヒロインのエマ・ラッセル博士
フィリップ・ノイス監督の演出はまあまあだと思います。
プロローグのどこかの施設から脱走するとこから、これでは解決になっていないのではと思わせます。子役の女の子を死なすこともなかったし。後に残された子供達はさらに酷い仕打ちを受けていたでしょう。
で、子役からモーフィングでバル・キルマーとなります。そんなプロローグからわかるように全編お気楽路線で通しています。これくらいお気楽だと見ててどうでもよくなります。
モスクワ、ロシアが舞台となっています。ロシア人が見たら国辱物のステレオタイプなロシア人描写でした。
英国、オックスフォードも舞台になっています。
謎の方程式がマクガフィンとなってその方程式とヒロインの頭の中となっています。これはいい設定ではないですか。でもそんなにヒロインには全くいいとこはなかった。バル・キルマーを中心にしたお気楽路線なこの作品の性格からすると当然といえば当然ですが・・・
無神経なディテールが多い。
今更何言ってんのな方程式のメモを持ち去る図。どうせ写真に撮るならその場で撮ればいいのに。と思ってしまいます。
これがホントのロシアでロシアンルーレットの図がありました。これがこの作品で1番よいとこでした。
バル・キルマーのナルシスト演技が全開してました。
女優を取っ換え引っ換えとお気楽なこと。普通は相手役のヒロインは1人に絞るんですよ。そうでないとどれが恋人なんだと見てて感情移入がしにくくなりますよ。
飛行機内での赤いスーツの人は誰?→タダの通りすがりの人でした。無神経です。
エリザベス・シューはバル・キルマーにお付き合いといった感じでした。
もう少しきれいに撮ってほしかった。多分バル・キルマーよりきれいに撮ってはいけなかったのでしょう。
心臓に持病があるとの設定なのに心臓の薬を飲んだすぐ後に思いきり走ったりしてました。普通は気になりますがこの作品がお気楽で通しているのでどうでもよくなります。
ベッドシーンとあったけどこの作品で脱いではもったいないので脱がなくて正解でした。
やたらと走り回っているのが気にかかりますが汚れて水道管?の中を逃げ回るとこなんてよかったです。
悪役の若い男はアジア系というかラテン系の感じで何となくテニスのマルセロ・リオスに似ています。ステッキをくるりと回すとこがカッコいいです。
パソコンはマックを使用。少し前までのアップルは倒産して日本映画の毎朝新聞のような映画にだけは出てくる架空の固有名詞になると心配してましたが、ここのところアップルもようやく倒産するのではと心配しなくてもよくなりました。で、映画に出るのはもういいです。
そんなわけでエネルギーがどうのこうのという話ならTVシリーズの『未来少年コナン』(78年)の方が面白かった。これほどお気楽なのも珍しい作品でした。
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